アイリバー

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アイリバー
各種表記
ハングル 아이리버
漢字 -
発音 アイリボ(日本語読みは"アイリバー")
英語表記: iriver
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アイリバー (iriver) は、韓国の企業。また、同社が展開するデジタルオーディオプレーヤー電子辞書カーナビなどを中心とするデジタル機器のブランドである。

概要[編集]

アイリバーブランドの製品の多くは韓国レインコム (Reigncom) 社が開発を行っており、海外法人は販売・ユーザーサポートのみを行っている。2009年4月、レインコム社はiriver社へと社名変更をしている[1]

日本では一時NHJが代理店を務めた後、レインコム100%出資のアイリバー・ジャパン株式会社が設立され、長らく販売・サポートを行っていた。2006年10月にMCJ傘下の株式会社iriver japanに組織変更されたが、後の2009年7月にはマウスコンピューター社に吸収合併されていたが、2013年2月に同グループ会社のエムヴィケー[2]に業務移管された。

1999年から2000年にかけて記録媒体にCDを採用したデジタルオーディオプレーヤーとして発売。当時のMP3プレーヤーの大きな問題だった容量を実用的なレベルまで解決した。その後フラッシュメモリHDD型プレーヤーを発売している。

主な製品[編集]

デジタルオーディオプレーヤー[編集]

CD-R/RW[編集]

iMP-550 SlimX (CDプレイヤータイプでは日本で最後に発売されたモデル)

CDを利用したポータブルプレイヤー。CD-RCD-RWの書き込み可能なCDにデータを書き込むことで利用する。iriver第1期の主力製品として展開し、現在のiriverの基礎を基いた。日本では現在販売されていない。

OEM製品として一部製品は現在はデジタルオーディオプレイヤーから撤退したRIORioVolt として供給された。RIOとの契約解除により自社ブランド立ち上げが行われた。

iMP-550にはiMPシリーズでは唯一Philips製チップが搭載されており、Philipsと共同開発したXtream3Dに対応している。

  • iMP Series
  • iMP-150
  • iMP-350
  • iMP-400
  • iMP-550

フラッシュメモリ[編集]

iFP-799
T10 (512MB)

フラッシュメモリタイプのプレーヤー。本体に内蔵したメモリにデータを蓄積する。太字は2014年時点の最新機種。

  • iFP シリーズ
iMPシリーズ後のiriver第2期の主力製品となった。 一部のシリーズを除いて三角形断面(プリズム形状)・単三型(LR6)乾電池仕様(二次電池対応)であり、韓国の公式サイトでその重さを「ゲマッサル」1列分と表現しことから、日本では一部から「カニかま」の俗称で呼ばれるようになった。
Philips製チップ搭載。転送は専用ツールを使うManagerバージョンと、OSで書き込みが可能なUMSバージョンをファームウェアの切り替えで選ぶことができた。Xtreme3D、FMラジオや録音機能が充実しており、販売終了後も根強い人気があった。なお、iFP-700シリーズのマイナーチェンジモデルがF700シリーズとして再発売されていた。
  • iFP-100 (Prism)
  • iFP-300 (Craft)
  • iFP500 (MasterPiece)
  • iFP-700/800 (Craft 2)
初期ロットにホワイトノイズが入るという不具合が発生したため2004年7月15日より対策品と交換を開始した。[3]
  • iFP-900 (MasterPiece 2)
  • iFP-1000 (Prism Eye)
  • iriverプリズム(iFP-100シリーズの名称を変更したもの)
  • F700(iFP-704T) (外部マイク対応、4GB)
  • N Series - ネックレスタイプ
  • N10 (256MB/512MB/1GB) - Philips製チップ搭載し、iFPシリーズ以外のフラッシュメモリタイプの機種で唯一Xtreme3Dに対応。
  • N11 (256MB/512MB/1GB)
  • N12 (1GB/2GB)
  • N15 JEWEL (2GB/4GB)
  • T Series - iFPシリーズの事実上の後継機種
  • T10 (Music Clip) (単三電池対応、512MB/1GB/2GB)
  • T20 (Metro Look) (512MB/1GB)
  • T30 (Craft 3) (単四電池対応、256MB/512MB/1GB/2GB)
  • T50 (単三電池対応、1GB)
  • T60 (単四電池対応、2GB/4GB)
  • T7 (VOLCANO / Stix) (USBプラグ内蔵、1GB/2GB/4GB)
  • T6 NEON (2GB)
  • T5 (ストップウォッチ機能搭載、4GB)
  • T8 Candy Bar (2GB/4GB)
  • T9 (4GB)
H10 jr
  • H Series
  • H10 Jr. (512MB/1GB)
  • E Series - Hシリーズの事実上の後継機種
  • E100 (4GB/8GB+増設microSDカード)
  • E50 METAL (4GB)
  • E150 (4GB/8GB)
  • E30 MATTE (2GB/4GB/8GB)
  • E300 (4GB/8GB)
  • E40 (4GB/8GB)
  • U10 (256MB/512MB/1GB) - 充電・データ転送および入出力拡張にTTA-24規格の端子を採用。
  • U10 ペ・ヨンジュンSE (512MB)
  • clix (2GB)
  • U:MO (モバHO!対応、1GB)
  • Clix2 (2GB/4GB/8GB)
  • LPlayer (2GB/4GB/8GB)
  • SPINN (eストア限定、4GB/8GB)
  • S Series - 超小型タイプ
  • X Series - フォトアルバム機能搭載、動画対応
  • X20 (2GB/4GB/8GB内蔵+増設microSDカード) - Joytoto社とのコラボでJoytoto製である。
  • B20 (1GB)
  • B100 (4GB/8GB)
AK100シリーズ
  • AK100 (32GB+増設microSDカード x2スロット)
    • AK100 MkII (32GB+増設microSDカード x2スロット)
  • AK100II (64GB+増設microSDカード)
AK120シリーズ
  • AK120 (64GB+増設microSDカード x2スロット)
    • AK120 TITAN (128GB+増設microSDカード x2スロット)
  • AK120II (128GB+増設microSDカード)
AK240シリーズ
  • AK240 (256GB+増設microSDカード)

HDD[編集]

HDDを記録装置として利用したポータブルプレーヤー。第2期iriverのHDDモデルは多機能さを前面に押し出した物が多い。H100やH300はバグなども多かったが、光デジタル端子、USBホスト機能、マイク端子など機能的な面から未だに一部のハードユーザーから支持されている。しかし、PMPシリーズはバグが多いのになかなか改善されず、まだポータブルビデオはまだ日本では普及には時期尚早だったこともあり、販売展開に失敗。また、全体的に本体サイズが大きめなどデザインの難点もあり、日本では成功しなかった。 その反省から、小型HDDを利用した本体のサイズの小さいH10や、さらに小型化を進めたE Seriesを発売した。

  • H Series
  • H100(iHP-100) (10GB/20GB/40GB) - 光デジタル端子搭載
  • H300 (20GB/40GB) - USBホスト機能搭載
  • H10 (5GB/6GB/20GB)
  • E Series (Hシリーズの事実上の後継)
  • E10 (6GB)

ポータブルメディアプレーヤー[編集]

HDD[編集]

  • PMP (P) Series
  • PMP-100 (10GB/20GB/40GB) - USBホスト機能搭載
  • P20 (80GB)

フラッシュメモリ[編集]

  • PMP (P) Series
  • P7 (eストア限定、16GB)
  • P8 (16GB)

電子辞書[編集]

  • D Series (マルチメディア機能搭載電子辞書)
  • D5 (2GB/4GB)

電子ブックリーダー[編集]

  • Cover Story Basic

カーナビ[編集]

  • CaroNavi M3(NV mini)

デジタルフォトフレーム[編集]

  • framee-M
  • framee-L

タブレット端末[編集]

  • ITQ701 WOW

ヘッドホンアンプ[編集]

Astell&Kern Series
  • AK10
    • AK10 ラブライブ!エディション (プレミアムバンダイおよびL-MART限定) - ラブライブ!とのコラボレーション商品。全9色で各メンバーごとのイメージカラーを採用。付属ケースにはラブライブ!のロゴが刻印されている。

Bluetoothヘッドセット[編集]

  • iriverOn

再生可能コーデック[編集]

現在、iriver製品で再生可能の主なコーデックは、

製品によって異なるので対応はメーカーに確認すること。

公式サポート[編集]

同社の公式サイトにはコミュニティと呼ばれるBBSがあったが、その中の「UserForum」、「iriverへ提案」を2007年5月25日に閉鎖。2007年に入ってからmixi内に出来たコミュニティに移行した。閉鎖したコミュニティについてはmixiの公式コミュニティで質問が可能。なお「iriverへ提案」については公式ホームページ内の「提案フォーム」からでも可能になっている。

韓国での経緯[編集]

  • 2000年、iMP-100が完成。韓国国内でiRiverブランドとして発売される。同時期、Sonic Blue(現在はRio)からOEM受注し、このモデルはRioVolt SP90/100として日本でもリリースされる。
  • 2001年、"iRiver2"と称されたiMP-250が完成。同時にOEM発注を受け、RioVolt SP250として日本でも発売。FMチューナーや多機能性、本国での顧客の要望に応える精力的なファームウエア更新が繰り返されていたため、現在のアイリバー製品の土台を作った商品となった。また、日本販売のRioVolt SP250にiMP-250用の日本語ファームウエアを導入するパワーユーザーも存在した。なお、設定内容やユーザーインターフェースなどはiFP/Fシリーズ末期まであまり変わっていない。
  • 2002年、SlimX iMP-350が完成。iMP-250の機能を残したままさらに本体を薄くし、本体液晶を省いてリモコンのみとした。しかしこのモデルはRio側からの発注が得られず、社内では今後自社ブランドに統一して出荷する事を決定。この決定には社内ですら賛否両論ではあったが、結果的にRioが後に倒産するなど、業界が大きく動く中で、成功したと言える。しかし当時アイリバーは販売などに関するノウハウはゼロに近く、人材・代理店探しからの道となった。iMP-350 SlimXは当時のMP3プレーヤー売り上げ上位に食い込むほどの人気となり、アイリバーという会社を世界中に知らせる出世製品となる。日本でも販売開始は半年以上遅れたが発売された。韓国などから直輸入するパワーユーザーも多かったが、FM機能が現地仕様となるため日本で使えないなどの問題も生じた。
  • 2005年3月、それまでAV Chasewayの工場で生産を行ってきたが、中国の東莞市に自社工場を設立する。
  • 2006年、創業メンバーの一部と電子辞書の開発チームが独立しAtreeを設立。
  • 2007年8月、レインコム CEOがイ・ミョンウに交代。
  • 2009年、社名をiriverに変更。
  • 2010年6月14日、韓国LG Display社との合弁会社「L&I Electronic Technology(Dongguan)Limited」を設立。同年9月より東莞市の自社工場で電子書籍リーダーの製造を開始する。
  • 現在韓国市場においては電子辞書やカーナビなど製品の多角化を図り、一定のシェアと人気を誇っている。

日本発売開始後の経緯[編集]

  • 2002年7月 NHJ社がiRiverの日本国内独占販売権取得。
  • 2003年7月2日 韓国レインコム社の全額出資により、アイリバー・ジャパン株式会社(代表取締役 遠藤信久、社員数当時9名)設立。
  • 2003年11月 サポーター制度をスタートし、顧客に商品のレビューなどを託す。
  • 2003年12月10日 オンライン販売、iRiver e・Store開始。
  • 2004年2月2日 内蔵充電電池交換サービスの開始。
  • 2004年2月4日 アイリバー・プラザ 神田小川町(東京)設立。
  • 2004年4月 CI(コーポレート・アイデンティティ、会社のロゴ)を変更する。以後“iRiver”ではなく“iriver”の表記となる。
  • 2004年10月15日 アイリバー・プラザ 新宿(東京)開設。
  • 2004年12月4日 アイリバー・プラザ 心斎橋(大阪)開設。
  • 2005年6月30日 アイリバー・プラザ 渋谷(東京)開設。
  • 2006年1月15日 アイリバー・プラザ 新宿(東京)および、心斎橋(大阪)を閉鎖。
  • 2006年10月30日 株式会社MCJが100%出資による新子会社、株式会社iriver japanを設立。旧アイリバー・ジャパンは新会社へ業務を移管。
  • 2006年10月31日 アイリバー・プラザ 渋谷(東京)を閉鎖。
  • 2007年5月30日 廉価MP3プレーヤーやデジタルフォトフレームを展開するSIREN日本法人の営業権を取得。
  • 2009年5月14日 MCJは子会社である株式会社マウスコンピューターを存続会社として株式会社iriver japanを合併することを発表。同年7月1日付で合併され株式会社iriver japanは消滅した[5]
  • 2013年2月1日 MCJグループ会社のエムヴィケーに業務移管される[6]
  • 2013年4月1日 エムヴィケーとユニティが合併し、アユートに社名変更された[7]。引き続き修理・サポート業務等は同社が行う。

直営店アイリバー・プラザ[編集]

2004年2月から2006年10月まで、直営店であるアイリバー・プラザを展開した。最盛期は神田小川町新宿渋谷心斎橋の4店舗があった。 デジタルオーディオプレーヤー(MP3プレーヤー)のiriverブランドの製品を販売、およびサポートを行うiriver直営店舗であり、製品の購入、試聴、修理、サポート(操作方法などの説明)が受けられた。しかし、2006年10月31日 に最後の直営店であるアイリバー・プラザ渋谷の営業が終了し、直営店舗は事実上すべて無くなった。

アイリバー・プラザ神田小川町は平成17年6月に修理センターのみの業務となり、その修理センターも平成18年1月20日に営業を終了した。

アイリバー・プラザ新宿、アイリバー・プラザ心斎橋は平成18年1月15日で営業を終了した。

韓国レインコム社の直営からMCJの傘下に切り替わった現在では、マウスコンピューターの直営店舗でアイリバー製品を展示するようになった。ただし、持ち込み修理は一度本社送りとなる扱いに変更されており、即日修理は不可である。

脚注・参考資料[編集]

  1. ^ Reigncom Changes Name to Iriver, Appoints New President and CEO, radiomagonline.com 2009年4月13日(英語)
    Apr 13, 2009 - Reigncom Ltd has officially changed its name to Iriver Ltd, and appointed Kuno Kim as the new president and CEO.
  2. ^ 2013年4月にエムヴィケーとユニティが合併し、アユートに社名変更された。
  3. ^ アイリバー、iFP-700/800でホワイトノイズが発生する問題
  4. ^ AK10、AK100、AK100 MkIIを除く。
  5. ^ 連結子会社の合併に関するお知らせ MCJ 2009年5月14日
  6. ^ 「iriverブランド」及び「Lyumoブランド」業務移管のお知らせ 株式会社aiuto | PCパーツ・周辺機器 総合代理店 アユート 2013年2月1日
  7. ^ 合併並びに社名変更のご案内 株式会社aiuto | PCパーツ・周辺機器 総合代理店 アユート 2013年4月1日

関連項目[編集]

  • Rockbox - 有志によるオープンソースファームウェア。Hシリーズに対応。

外部リンク[編集]