すくらっぷ・ブック

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すくらっぷ・ブック』は、小山田いくによる日本漫画1980年から1982年にかけて、秋田書店の『週刊少年チャンピオン』に連載された。単行本は全11巻として少年チャンピオンコミックスから刊行されていた。その後、復刊ドットコムより全4巻に再構成され刊行されている。

目次

[編集] 概説

作者の小山田にとっては初の連載作品。彼の初期作品群の特徴である、恋愛青春群像ものに分類され、今なお人気の高い作品である。全101話。

これ以前に、同じく『週刊少年チャンピオン』に掲載された読み切り作品『12月の唯』『春雨みら~じゅ』『三角定規プラス1』の3作品とは舞台背景、登場人物など内容がリンクしている。なお、これらの短編は、本編が単行本化される際に一緒に収録された。

連載時期と作品中の時間の流れがほぼリンクしていたのも特徴で、作中で主人公達が2年生になったばかりの時期から中学を卒業するまでの2年間を、実際に約2年(1980年4月 - 1982年3月)の連載期間をかけて描き上げた。主人公達は1966年度生まれであり、これは作者の丁度10歳下にあたる。この1966年丙午に当るため前後の年に比べ出生率が極端に下がった年であるが、作品中それを感じさせる描写は無い。登場人物の多くが、作者の同級生や知人をモデルにしたものである。

作者独特のギャグ要素が、特に作品前半において色濃く出ている。また、同時期に『週刊少年チャンピオン』に連載を持っていたとり・みきとの誌面を利用したおちょくりあいは有名である。

初期には登場人物が「さだまさし」やその他のフォーク・ニューミュージックを口ずさんでいることが何度かある(歌詞はローマ字書き)。

なお、同じ作者の『むじな注意報!』は、本作品と同じ時間軸上(17年後)にある作品で、本作品の登場人物のうち数人が実際に登場している。

少年チャンピオン・コミックスから全11巻でコミックスが刊行されたが、2000年頃以降絶版となっている。その後2004年頃にコミックパークのオンデマンド出版で再発売されたが、品質の劣化が目立っていた。2006年になって、復刊ドットコムより「小山田いく選集」の一部(第3集 - 第6集)として、全4巻に再構成されて刊行された。

『週刊少年チャンピオン』2009年30号に創刊40周年記念企画として完全新作の読み切り『夢のありか』が掲載された。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

柏木晴、通称晴ボンは、長野県小諸市芦ノ原中学校の生徒。彼を中心とした少年少女達が織りなす、恋と青春の学園生活が描かれる。

[編集] 主な登場人物

[編集] 7組のクラスメイト

※本編開始時は2年7組、後半ではクラス替えがなかったため、そのまま持ち上がりで3年7組となる。

柏木 晴(かしわぎ はる)
本編の主人公。通称晴ボン。6月10日生まれ(作者と同じ)のA型。美術部所属。3年次には部長となる。また文系、中でも国語が得意科目でよく会話の中に故事を引用する(逆に理数系科目は担任から指摘されるほどの玉砕状態)。かなりのロマンチストで妖怪も魑魅魍魎の類いも平気。“幽霊妖怪は人をおどかすだけだが生きた人間はそれに加えて殴るからずっと怖い”とまで言い切る。
背が低く、2頭身で描かれていたこともあって、よく坂口光明や迎麻紀の頭の上に乗っている描写がある。市野や坂口から「二頭身おばけ」「蕪の逆立ち」とからかわれており、背が低いことが若干コンプレックスになっている模様。また雷が大の苦手。
幼い外見に反して、穏やかで理知的な性格と周囲を巻き込むバイタリティを持っており、クラスや仲間内での中心人物として人望が厚い。しかし時折未熟さが出てしまい、トラブルの際などはかえって事を大きくしてしまうことも。真面目過ぎて周りを見ないことを非難されたこともある。また年相応の悩みを持つことがあり、それによって自身がトラブルの原因になることもしばしば。
本編開始当初は青木理美に思いを寄せていたが、麻紀にアタックされて付き合うようになる。
女生徒にはかなり人気があり、中でも日生香苗は小宮山雅一郎と付き合うようになるまでは彼に想いを寄せていた。また、桜井光代も当初彼に好意を寄せていた。
身長のせいもあって運動が苦手であったが、麻紀による地獄の特訓や葵多寿子達の協力で人並みに走ったり泳いだりできるようになった。
るり子という妹(4歳年下)がいる。また、1話で出会った猫が後にペットとして飼われている。
ギャグシーンでは妖怪油すましの姿を取ることが多い。
後の『むじな注意報!』では画家として大成し、ニューヨークで個展を開くまでになっている。
本作に先立つ短編『春雨みらーじゅ』の主人公でもある。
市野 清文(いちの きよふみ)
晴の幼馴染みにして親友。5月11日生まれのAB型。サッカー部所属で2年の初めから既に“エースストライカー”と呼ばれていた。3年次にはサッカー部部長を務める。晴とは対照的に理系が得意で、事あるごとに電卓(愛用モデルはキヤノン・カード。連載当時はまだパソコンは黎明期で、それほど普及していなかった)を叩いて計算しようとする癖がある。機械式レジを改造しマイコンレジ(正しくは電子レジ)に仕上げた事も。
活発な性格で、気の強い行動派。得意な計算を生かして晴とともに様々なトラブル解決の中心となるが、彼の計算が役に立ったことはあまりない。
また科学的なものに大きな信奉を持つ唯物論者であり、科学では割り切れない幽霊妖怪魑魅魍魎といったものが大の苦手。そのことをよくからかいのネタにされる(本人も克服しようとしたことがあったがあえなく気絶)。合理主義者でもあり、あまり情緒に理解を示さないため、ロマンチストの晴とはしばしば言い争いになる。
晴を含め、仲間からはイチノと姓で呼ばれることが多い。また、サッカー部ではゴールぎわのコンピューターの異名も持つ。まれにぬりかべ電卓と呼ばれることもあり、ギャグシーンではぬりかべの姿で登場する。
理美と付き合っており、2人のカップルは(数回あった危機も含めて)周囲から目標扱いされるほど。ちなみに、短編『春雨みらーじゅ』は、その付き合い始めた頃の物語。
坂口 光明(さかぐち みつあき)
体重105kgの巨漢の柔道部員で、必殺技は「浅間山天明三年大噴火」。晴と市野とは理美を巡る騒動を経て親友となる。4月21日生まれのO型。また、香苗とは縁戚関係で家が隣同士ということもあり互いを兄妹のように思っている。その体の大きさからか「クマ」あるいは「信州ヒグマ」と呼ばれることも(ただし熊の姿で描かれるときは、ツキノワグマの絵であった)。登下校の際などはよく晴や麻紀、香苗を肩や頭に乗せていた。
体躯と同じく豪放磊落で懐の大きな性格をしており、晴や市野が突っ走りすぎた時などはフォロー役として活躍した。市野曰く「でかくてあったかいヤツ」。
体格の割りに手先が器用で技術科、特に木工が得意であり、2年の夏休みの課題には立派な座卓を製作したほど。
既に市野と付き合っていた理美に想いを寄せていたが、後に五島かがりに告白され、(明確にそれを受けた描写はなかったが)次第にカップルとなっていった。それまでの間に、光代と接近した時期もあったが、明確な恋愛に発展するには至らなかった模様。
香苗のことは妹のように思っており、彼女に好意を寄せた雅一郎とは、決闘するに至ったほど。
市野の妖怪恐怖症を治そうとした際には肝試しの一環でフランケンシュタインの怪物に変装(イチノ曰く「クマンケンシュタイン」)。
迎 麻紀(むかい まき)
通称マッキー。8月17日生まれのB型。いつも頭に乗せている眼鏡がトレードマークの活発な少女。第2話で初登場し、そのままメインヒロインとなる。なお、眼鏡を着用するシーンはあまりない。
明朗快活で本編のムードメーカー的存在。特に雅一郎とは毎回のようにギャグを交えたケンカや掛け合いをする迷コンビ。
勘違いから晴にキスをして、それ以降付き合い始める。
男子生徒(主に雅一郎)と互角に喧嘩するほど運動能力は高いのだが、面倒くさがりなためか、あるいは特にやりたいことがなかったためか、部活動はしていない。一度かがりにテニスを進められたがテニス部入部には至らなかった。勉強は苦手。
早由美(さゆみ)という10歳年上の姉がいる。
市野の妖怪恐怖症を治そうとした際には鬼婆に変身。
後の『むじな注意報!』では、明確に表現されてはいないが晴と結婚しているようである。
日生 香苗(ひなせ かなえ)
本編のヒロインの1人。通称カナ。4月30日生まれのA型。内向的な少女。右目に前髪を被らせた独特の髪型をしている(初期は隠していなかった)。坂口のことは縁戚関係で家が隣同士ということもあり兄のように慕い、「明(あき)ちゃん」と呼んでいる。
本編中最も精神的に成長したキャラの1人であり、それを反映してか初期の子供っぽい絵柄から中期以降多少大人っぽい絵柄に変わっている。彼女をメインとしたエピソードやメインキャラの心情が彼女の視点で語られることも多い。
当初はクラス内でも影が薄く、晴や麻紀は彼女の名前を聞いても咄嗟に顔を思い出せなかったほど。晴に思いを寄せており、その晴に感化されて美術部に入部。3年時には副部長を任せられるほどになった。内向的だった性格も、晴や仲間達との交流によって次第に明るさを見せるようになっていった。
大失恋した雅一郎を、晴への恋が叶わない自分を重ねて慰めるが、その雅一郎に惚れられてしまい、紆余曲折の末に付き合うことになる。
晴と同じく雷が大の苦手。
市野の妖怪恐怖症を治そうとした際には濡女に変身。
小宮山 雅一郎(こみやま まさいちろう)
晴の宿命のライバル。晴と同じく背が低く、2頭身で描かれている(違いは晴が栗色の直毛髪で目が大きく鼻が目立たないのに対し雅一郎は癖毛の黒髪で目が小さく鼻が描かれている。晴の代理を務めるため変装した事もあった)。血液型はB型。誕生日は主要キャラの中では唯一不明(ただし晴よりは後)。ギャグシーンでは晴が油すましの姿をするのに合わせて、土ころびの姿をすることも多かった。
悪戯を生きがいとしており、戸沢正賢や西尾佳典と組んで悪戯することが多い。
晴や麻紀とはケンカが絶えないトラブルメーカーで、晴の妹のるり子からも馬鹿にされているが、何だかんだで仲は良く、何かと晴たちに協力したり、落ち込んだ晴たちに旅を勧めるなど優しい一面も見せた。またぶっきらぼうな言い回しながらたまに問題の核心をついたり晴たちを諭したりするようなことも言う。ふざけている一方で、一族に医者が多いことから歯医者を真剣に目指している。
3年の女子に弄ばれた末に失恋したところを、慰めてくれた香苗に本気で惚れてしまい、強引にアタックするようになる。それは彼女の兄を自任する坂口の逆鱗に触れて、2人は決闘することになるが、そこで雅一郎の見せた本気に、坂口は彼を認め、また香苗もその思いに打たれて付き合うことになった。
その後も悪戯は止まなかったが、惚れた弱みか、香苗が哀しそうな顔をすると慌てて平謝りするようになる。また、香苗にカナヅチを渡し、悪戯の度が過ぎた際にはそれで叩いて貰う事にしている。
西尾・戸沢と組んで、牛乳を飲んでいる女子を笑わせる悪戯をしたが、土屋悦子に牛乳を吹き掛けられ、敢えて下を向かずに吹き出した彼女の気持ちも考えて、中止することになった。しかし、モデルとなった人物は、その後も続けていたと作者・小山田は言っている。
手先が器用で、無線操縦のゴキブリや乗用可能なカマドウマ、果てはモビルスーツ「まさ」などを作ったこともある。また、悪戯するときなどに、甲賀忍法を使うこともある。
本作に先立つ短編『三角定規プラス1』にもメインキャラとして登場。短編中でも岡田信也、田島康正と共に「三角定規」なる悪戯ユニットを組んで悪戯ばかりしていた(ただし岡田は「自分は抑え役」だと、“悪戯ユニット”の事実を否定している)。
五島 かがり(ごとう かがり)
画廊喫茶「妖精館(アルフヘイム)」の看板娘。5月14日生まれのO型。両親を小学校時代に亡くし、兄の猛と2人で「妖精館」を切り盛りしている。サバサバした性格で良くも悪くも男っぽい俺女(但し一人称に“俺”は用いず“あたし”)。悪戯をする雅一郎などはよくぶっ飛ばされていた。ちなみに雅一郎にはそのヘアスタイルからか、「(男まさりの)栗きんとん」、「アロエ頭」と呼ばれている。
後に「妖精館」の店員として飛田由紀が雇われたため(それは、かがりの負担を軽くしようという猛の配慮だった)、それまで店に出ていたかがりは無聊を託つことになる。その折りにアドバイスをくれた坂口に次第に好意を持つようになり、3年に上がって日が立たぬ時期に正面から坂口に告白する。
その時にはすぐには返事をもらえなかったものの、夏の頃にはすっかり互いにカップルと認め合うような仲になっていた。
当初は前述の通り店に出ていたために部活動はしていなかったが、由紀が店に来てからは時間に余裕ができたことと兄の薦めもあってテニス部に入部した。
桜井 光代(さくらい みつよ)
さくらいカメラ店の一人娘。本人も写真部に所属するアマチュア写真家。本人曰く「風景写真専門」。周りからはみっちゃんと呼ばれている。
クラスの中ではちょっと大人っぽい、言わばお姉さん的な立場を取り、女性の心理について晴に助言することもあった。ただ、自分自身の恋愛については、周囲を見てつい一歩引いてしまうところからか、好意を持っていた晴にしても、坂口にしても、結ばれることはなかった。ただし、得難い友人としての付き合いは続き、特に坂口からは、他人には出来ない相談事を持ちかけられたこともあった。
戸沢 正賢(とざわ まさたか)
本作に先立つ短編『12月の唯』の主人公。本作中では基本的にはふざける立場としての登場が多く、雅一郎とコンビを組んでの悪戯も多い(麻紀から「まさまさコンビ」と呼ばれる)。が、ナイーブな一面を見せることもあり、憎めない人物である。短編中で転校していった石黒唯とは、手紙のやりとりをしながら遠距離恋愛を続けている模様。趣味は藁人形を作ること。
なお本編中ではまさたかと名前を平仮名表記されることが多い。
佐々木 広明(ささき ひろあき)
短編『12月の唯』にも登場。通称ヒロ。和泉美晴と付き合っている。唯の幼なじみで、その唯と付き合っている正賢とも友人同士。優しい性格で、恋人の美晴との関係は晴とマッキーの関係に似ていると言われたことも。
和泉 美晴(いずみ みはる)
短編『12月の唯』にも登場。佐々木広明と付き合っている。非常に短気で、雅一郎から「戦闘力はマッキーに匹敵する」と言われる腕っ節の持ち主。優しい佐々木との付き合いを経てすこしずつおしとやかになっているようである。
大江 嘉(おおえ よしみ)
生物部員。血液型はA型。3年時には生物部長になる。おっとりした性格で少々鈍いところはあるが、様々な生き物との交流から生き方を学べる独自の感性や優しさを持っており、美術部長の重圧に悩む晴に助言を与えたりした。
藤原 秀一(ふじわら しゅういち)
生物部員で剣道部番外部員(初段持ち)。通称秀やん。血液型はO型。前髪で両目を隠している。隣のクラスの山中美幸と付き合っている。ペットのアオダイショウ・ニョコをよく頭に乗せている。が、中学卒業に合わせ、ニョコは野生に返すことになる。
むじな注意報!』では、教師として登場する。山中姓になっているところから、美幸の家に婿入りしたと思われる。
岡田 信也(おかだ しんや)
ルーム長(学級委員)をしている。通称シン。顔・頭・運動神経、三拍子揃った優等生ではあるが、生真面目で少々融通が利かない面がある。女生徒からの人気は高く、3年時の学園祭にクラスで出展した映画「カッシーニ間隙」では主役を務めた。
短編『三角定規プラス1』では主人公であり、騒動の末に関谷直美と付き合うこととなった。
関谷 直美(せきや なおみ)
短編『三角定規ぷらす1』のヒロイン。雅一郎達に着替えを覗かれる騒動を経て、シンと付き合うようになった。三角定規のメンバーからは“クラスきってのかわい子ちゃん”と評されている。演劇部員(『三角定規プラス1』登場時はバレーボール部員)で、「カッシーニ間隙」ではヒロイン役を演じた。
友田 和則(ともだ かずのり)
老けて見えるが晴達のクラスメイト。常にサングラスをかけており、素顔は本編中一度も登場しない(素顔については山崎洋子曰く「かわいい」らしい。またサングラス着用の状態に黒子を追加すると寺尾聰に似ているとも言われた)。
皮肉屋で、特にクラスメイト達の恋愛については、過去に辛い思いをしたため非常に辛辣。だが、3年に進級した時に洋子の世話をクラスメイト達に押しつけられ、保護者感覚でとりあえず付き合ううちに、その純粋さに感化されたのか、次第に丸くなっていった(市野曰く「プラス波とマイナス波で中和されゼロ、つまりちょうどよくなる」)。
山崎 洋子(やまざき ようこ)
通称ヨーコ。11月1日生まれ。晴をして、「何を考えてるかさっぱりわからない子」と言わしめた、今で言う不思議少女。友田のことは、大切な人と思っているようだが、恋愛の観念があるのかどうかは今一つ不明だった。一度読んだ文章は暗記出来るという特技の持ち主で、その技量は雅一郎が「人間テープレコーダー」と驚いたほどである。
土屋 悦子(つちや えつこ)
副ルーム長(学級副委員長)をしており、個性の強い面々のそろった7組の実質的なまとめ役。誕生日がクラスメイトの中で一番遅く(3月7日生まれ)、つまり一番若いのに通称ばーちゃんと呼ばれている。それは、とりもなおさずクラスメイト達が彼女のリーダーシップを認めた上での、尊称の意味合いなのだが、本人は「老けて見えるのか?」と気にしている。
稲玉 和夫(いなだま かずお)
実家は農家。自分自身もそれに誇りを持っているが、農作業が忙しいために友人と遊ぶことは少ない。一人称は「おら」で、かなり訛りのある話し方をする。少々ズレた感覚を持っており、良くも悪くもマイペース。通称ノーミンは背負子を背負った姿が“農作業中のムーミンに見える”事から。宇木朝実曰く「農作業用ズゴック」。
修学旅行で会話を交わした妙子と後に再会したことにより、芦ノ原中学と南中学を股にかけた大騒動を起こすことになる。
西尾 佳典(にしお よしのり)
雅一郎や正賢の悪戯仲間。晴とマッキーが付き合うようになった悪戯の仕掛け人であり、また出番そのものは非常に多いのだが、主役となるエピソードはなかった。女生徒には人気があるようで9話のクラス男子人気投票では5位だった。稀にツッコミ役にまわることもある。作中で風魔忍術を習得したと称し、雅一郎とは忍術のライバルでもある。
葵 多寿子(あおい たずこ)
晴、市野とは小学校からの同級生。10月6日生まれ。通称ターコ。そばかす顔が特徴。以前、市野と付き合っていたが、中学に進学する頃に自然消滅する。その後、饗場と恋仲になるが、こちらも別れてしまった。
饗場 千尋(あいば ちひろ)
多寿子と付き合っていたが別れる。見た目のカッコ良さでは7組のトップクラス。一見クールだが、「怒ると理性が飛ぶ」(本人談)。
田島 康正(たじま やすまさ)
短編『三角定規プラス1』から登場する、雅一郎、シンの親友。通称ヤッチン。嘘か真か「密教念力」を使う。体形が坂口とかぶるせいか、本編での出番は少ない。
村井 弥生(むらい やよい)
第39話に登場。クラスではシン、悦子と並ぶ優等生で、性格はクール。雅一郎、正賢、西尾の給食中の悪戯をやめさせようとするが、返り討ちに遭う。
八重沢 奈美子(やえざわ なみこ)
第79~80話に登場。新聞部員(本編登場時には既に3年生は部から引退しているので、正確には元新聞部員)。晴達とともに学校の幽霊騒動を解明する。大江とは幼馴染で、それを知った晴達にくっつけられそうになったが、結局友達同士のままとなる。
小林 那緒子(こばやし なおこ)
第87話に登場。通称ナコ。晴達とは小学校時代からの同級生で、当時晴に恋心を抱いていたが気づいてもらえなかった。
工藤 由美子(くどう ゆみこ)
第60・89話に登場。泳ぎが得意でプールの女王と呼ばれたことも。唯を想って寂しがる正賢の相談相手になるが、市野達に浮気していると誤解される。

[編集] クラスメイト以外の同学年生

青木 理美(あおき りみ)
クラスは2年6組→3年6組。吹奏楽部所属で、3年時には副部長。ちなみに担当楽器はフルート。1月13日生まれのAB型。
性格は優しくしっかりもの。友達としての付き合いの長さやその聡明さから、晴の心情を最もよく理解する1人であり、本編のヒロインの1人でもある。
1年生の秋に、当時付き合っていた上級生に振られ、直後に声をかけてきた市野と付き合いはじめた。この顛末は、短編『春雨みらーじゅ』に晴や市野側からの視点で描かれ、また本編中に、同じエピソードを理美側から描いた話もある。その影響で本編第1話ではメインヒロインとなるが、第2話にマッキーが登場するとその座を譲る。
かなりの美少女で、初期は晴や坂口も彼女に好意を持っていたが、彼らは結局、市野と理美の間に割ってはいることができないことを悟り、親友付き合いをするようになった。
恋人の市野との関係は周りから理想像とされるが、かなり嫉妬深くもあり、その力関係は彼女の方が上のようである。市野の妖怪恐怖症を治そうとした際には雪女に変身。
隣のクラスなのだが、よく7組に来ており、準クラスメイトと言える。
高校に進学する際、市野とは進路が分かれることとなる。
最終話で髪を切り、「市野にフラレた!?」と周囲を驚かせた。本編中では唯一、髪型を変えたキャラクター。
山中 美幸(やまなか みゆき)
クラスは2年6組→3年6組。秀一の恋人。血液型はB型。
ちょっと幼い感じだが、秀一によるとそこがいいらしい。
後に秀一と結ばれた(『むじな注意報!』にて婚姻関係が明かされる)。
清水 友彦(しみず ともひこ)
クラスは2年1組→3年1組。美術部所属で、専門は陶芸。
写生大会で風景画専門の晴を差し置いて入選したこともある。
加茂 進(かも すすむ)
晴達と同学年の美術部員。クラスは不明。専門は石膏彫刻。名字の読みは作中には出ていない。
宇木 朝実(うき あさみ)
南中学のサッカー部員。晴&市野と小学校時代の同級生、また市野とはサッカーでのライバル同士。守りを「鉄壁」と評される右サイドバック。通称はアサ
後に転校してきた妙子に惚れてしまうが、周囲に恋愛ごとを相談できる友人がおらず、市野や晴に話を持ちかけてきた。
同級生に次回作『ぶるうピーター』の主人公の明科一帆と亀行道がいる。彼等は今作には登場しないが、『ぶるうピーター』第73話の回想シーンで市野の話をする場面がある。
恵庭 妙子(えにわ たえこ)
九州の中学校に通う少女。修学旅行でたまたま晴達の宿の向かいに泊まり、会話を交わした。
後に南中に転校し、アサを通じて晴達と劇的な再会をする(この時に宮崎出身と明かされた)。が、そのときの彼女の言動が原因で一波乱が起こることになった。
石黒 唯(いしぐろ ゆい)
正賢の恋人で、短編『12月の唯』のヒロイン。この中で札幌の中学校に転校してしまったため、本編開始時には既におらず、ストーリーにほとんど登場しなかったが、正賢とは遠距離恋愛を続けており、実に最終話で彼との再会を果たす。

[編集] 上級生

香樫 英司(かがし えいじ)
晴達が2年生の頃の美術部部長。晴やカナに、美術に対しての姿勢や、部長としてのリーダーシップについて多大な影響を与えた。晴を部長に、カナを副部長にし、後を託して卒業していった。
高峰高校に進学後は、美術部が荒れていたことと、自身がスランプに陥ったことでやる気を失っていたが、受験の願書提出を兼ねて高校を見学しに来た晴やマッキーと再会し、やる気を取り戻した。
宮本 幸夫(みやもと ゆきお)
晴達が2年生の頃のサッカー部部長。市野に部長の座を継がせる。卒業後は天池高校に進学している。
平泉 元(ひらいずみ げん)
晴達が2年生の頃の柔道部部長。必殺技は「浅間山天明3年大噴火」。マッキーや理美と遊ぶ坂口を「女とちゃらちゃらするとはだらしない」と一喝するが、激怒したマッキーに同級生の石和道子につきまとっていることを暴露され、逆に女性との付き合い方を学ぶこととなる。それが功を奏したらしく、後には道子と交際するようになった。部活引退時に坂口に部長を譲ろうとするが「ガラじゃない」と固辞される。宮本とともに天池高校に進学している。

[編集] 下級生

坂井 かおる(さかい かおる)
美術部の1年後輩。10月22日生まれ。晴の後を継いで部長となる。恵子とは名コンビでツッコミ役。
中沢 恵子(なかざわ けいこ)
同じく美術部の1年後輩。1月11日生まれ。カナの後を継いで副部長となる。通称けーこ。それほど太っているという訳ではないが普通に走るより、「転がる」方が速い。
常に赤いベレー帽をかぶっているのが特徴。しゃべり方も、「 - でございます」と独特。ちなみに独り言などでは「 - なんだな」。晴の3年時のバレンタインデーには晴に愛用の赤ベレーを渡してしまう(しっかりスペアは用意していた)。

[編集] 大人達

正木 義明(まさき よしあき)
芦ノ原中学の教師で、2年7組→3年7組の担任。担当教科は美術。
「妖精館」のマスター猛とは高校→大学と同期で、今でも親友付き合いをしている。
晴たちの2年時の夏休みのときに、その2年前の(自身が教師になる半年前の)話として猛との登山の話をしている。
クラスの生徒達にとっては、頼れる兄貴分といった存在。
愛車はトヨタ・カローラレビン(TE27)。ただあまり運転していないようで運転の腕は今一つ。
晴達の卒業と同時に市立海紅中学校へ異動。
卒業式では校長の“在校生・校長の連合軍との雪合戦に勝ち抜いた卒業生にのみ証書を伝達する”発案に対して“厳粛であるべき式を型破りにするなんて……”と保護者達が上げる非難の呟きに「これは生徒のための式で、保護者のためのそれではありません」と毅然と反論する。
五島 猛(ごとう たけし)
かがりの兄で、画廊喫茶「妖精館(アルフヘイム)」のマスター。ひげ面が特徴。
悪戯のターゲットにされることもあり、店の看板の文字を「妖怪館」や「呪術各種 妖術館(ウィッチヘイム)」「陽性館(ツベルクリンヘイム)」など、複数回いじられたこともあった。一度だけ、雅一郎に指摘された乗りで小豆とぎに変装(と言うより演技)した事がある。
山好きで、かがりによると、暇と金さえあれば山に登っている山男。
晴達にとっては、もう1人の兄貴分といえる存在で、教師の正木とは別の角度からのアドバイスをすることもあった。
前述のとおり正木とは高校→大学と同期で、同じ山岳部に所属していた。
由紀には好意を持っているようだが、山登りばかりしていて女性慣れしていなかったせいか、なかなか口に出せないでいた…らしい。最終話の直前でさりげなく由紀にプロポーズとも取れる発言をしている。
晴達が2年生の時点で26歳(第30話、第40話より)。
ウッド・ノート』53話1ページ目(単行本第6巻p166)で由紀共々1コマだけだが出演している。
飛田 由紀(とびた ゆき)
スキー場で吹雪に巻かれた晴を助けた女性。晴は、彼女が素性を明かさなかったところから、雪娘と思っていた。
実際のところは、正木や猛の高校時代の2年後輩。新潟の大学に通うために故郷を離れていたが、晴と出会ったのはたまたま戻ってきていた時だった。新潟での生活になじめず、失恋したこともあり傷心の帰郷だった模様。
大学卒業後、故郷に戻って「妖精館」で店員として働くようになり、かがりや晴達からは姉のように慕われる存在となった。
猛との仲は、なかなか微妙なところ。最終話の直前で彼のプロポーズとも取れる台詞にいい返事を返している。
多岐間 重一(たきま しげかず)
芦ノ原中学校の校長。短編『12月の唯』からの登場にもかかわらず、ずっと「校長先生」とのみ呼ばれており、本名が明かされたのは実に晴達の卒業式だった。
生徒達に対しては基本的に見守るスタンスで、生徒達や新米教師である正木にとって人生の先輩として接していた。
正木と同様に、晴達の卒業に合わせるかのように芦ノ原中学の校長を退き、市教育委員会事務局に転出する。
有吉(ありよし)
芦ノ原中学校の教頭先生。名前は不明。第96話に登場。
晴達の卒業式のプログラム作成を校長に一任して、形式ばった式が嫌いだった校長の夢をかなえさせる。
吉村(よしむら)
芦ノ原中学校のベテラン国語教師。名前は不明。第4・78・96話に登場。
晴達の2年7組での授業中に居眠りをしてしまい、生徒達に罰として便所掃除を言いつけられる。
晴達が3年時は、他の3年のクラス(クラス名は不明)の担任を務める。

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス