選り抜き記事
ビザンティン建築は、東ローマ帝国(ビザンツ帝国、ビザンティン帝国)の勢力下で興った建築様式である。4世紀頃には帝国の特恵宗教であるキリスト教の儀礼空間を形成し、そのいくつかは大幅な補修を受けているものの今日においても正教会の聖堂、あるいはイスラム教のモスクとして利用されている。日本では、ビザンツ建築と呼ばれる場合もある。
ローマ建築円熟期の優れた工学・技術を継承し、早い段階で技術的成熟に達するが、その後、東ローマ帝国の国力の衰退と隆盛による影響はあるものの、発展することも急速に衰退することもなく存続した。東ローマ帝国の勢力圏のみならずキリスト教の布教活動とともに、ブルガリアやユーゴスラヴィア、ロシアといった東欧諸国あるいはアルメニアやジョージアなど西アジアにも浸透していった。その影響力は緩やかなもので、地域の工法・技術と融合しながら独自の様式を発展させた。また、初期のイスラーム建築にも影響を与えている。……
- アモリオンの戦いは、838年8月に小アジアの重要なビザンツ帝国(東ローマ帝国)の都市であるアモリオンがアッバース朝軍によって攻略され、徹底的な破壊と略奪を受けた事件である。軍事面でビザンツ帝国が被った損害は限定的であったものの、イコノクラスム(聖像破壊運動)の神学的な教義は信用を失った……
- アイヌ語地名は、アイヌ語に由来する地名。分布は離島を含む北海道内の全域を中心とし、東北地方北部など本州にもみられる。また、カムチャツカ半島・サハリン・千島列島にも存在するが、ロシア式の地名に変えられて少なくなっている。北海道のアイヌ語地名は無理に漢字が当てられたために難読地名が多い……
- 夏油温泉の石灰華は、岩手県北上市の夏油温泉にある大規模石灰華群。代表的な石灰華である「天狗の岩」を含む夏油川右岸と、その支流である湯ノ沢左岸の、総面積2.34ヘクタールにおよぶ石灰華沈殿堆積地帯は「夏油温泉の石灰華」として国の特別天然記念物に指定されている。均整な形状を持つ天狗の岩石灰華ドームは他に類例がない……