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角加速度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古典力学

運動の第2法則
歴史英語版
角加速度
angular acceleration
量記号 α
次元 T-2
種類 ベクトル
SI単位 rad/s2
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角加速度(かくかそくど、: angular acceleration)は、角速度の変化率を意味する。単位は国際単位系ではラジアン毎秒 (rad/s2) で、または度毎秒毎秒 (deg/s2) が用いられることもある。数式中の記号はギリシア文字のαで表されることが多い。

数学的な定義

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角加速度は角速度と同様にベクトル量であり、その向きは右ねじの方向、大きさは角度の2階時間微分または角速度の1階時間微分である。即ち

または

のいずれかで定義される。ここでは角速度であり、は線型接線加速度曲率半径である。

運動方程式

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回転運動では、ニュートンの運動の第2法則を適用してトルクと角加速度の関係を記述することができる。

ここでは物体に働く全トルクであり、は物体の慣性モーメントである。

定数の加速度

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トルクが定数である場合には、角加速度もまた定数となる。この特別な場合には、前述の方程式は簡単に定数係数の方程式

として書くことができる。

非定数の加速度

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トルクが定数でない場合には、物体の角加速度は時間とともに変化する。方程式は定数値のかわりに微分方程式となる。この微分方程式は系の運動方程式として知られ、物体の運動を完全に記述することができる。

関連項目

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回転運動と並進運動の対応一覧
回転運動 並進運動
力学変数(ベクトル) 角度 位置
一階微分(ベクトル) 角速度 速度
二階微分(ベクトル) 角加速度 加速度
慣性(スカラー) 慣性モーメント 質量
運動量(ベクトル) 角運動量 運動量
力(ベクトル) 力のモーメント
運動方程式
運動エネルギー(スカラー)
仕事(スカラー)
仕事率(スカラー)
ダンパーばねに発生する力を
考慮した運動方程式