エレミア・ホロックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
金星の日面通過を観測・記録しているエレミア・ホロックス

エレミア・ホロックス(Jeremiah Horrocks またはJeremiah Horrox、1618年 - 1641年1月3日[1])はイギリス天文学者金星の日面通過の最初の観測者である[2]ジュレマイア・ホロックスとも表記される[2]

リヴァプール近くのトックステス(Toxteth)に生まれた[1]。豊かでない農夫の息子で、1632年にエマニュエルカレッジに進みケンブリッジ大学に学ぶが、1635年卒業することなく大学をやめ、ランカシャープレストン近くのMuch Hooleの牧師となった。

ケンブリッジで学んだ時代、ヨハネス・ケプラーティコ・ブラーエなどの著書に親しんだ。ランスベルゲの天文表が不正確であることを明らかにした。

金星の日面通過の観測を、複数の観測点で行えば、太陽までの距離を見積もることができると考え、1639年11月24日(ユリウス暦グレゴリオ暦12月4日)、日面通過の観測を行った。ホロックスはMuch Hooleで、友人で協力者のウィリアム・クラブトリーサルフォードで観測した[2]。ホロックスは太陽までの距離を、地球の直径の15,000倍と見積もった[1]。これを距離に換算すると約1億kmで、これは現在知られている値の60%ほどの大きさの値であるが、その時代までの最も正確な観測値であった[1]。ホロックスの成果は Venus in sub sole visaとして1662年にヨハネス・ヘヴェリウスによって出版された。ホロックスは1641年急死した。22歳または23歳であった。

出典[編集]

  1. ^ a b c d O'Connor, John J; Robertson, Edmund F (2004年6月). “Jeremiah Horrocks”. MacTutor History of Mathematics archive. University of St Andrews. 2016年3月20日閲覧。
  2. ^ a b c アンドレア・ウルフ 『金星を追いかけて』 矢羽野 薫訳、角川書店、2012年、初版、38-281頁。ISBN 978-4-04-110204-6

関連項目[編集]

外部リンク[編集]