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開湯は[[1183年]]である。[[開湯伝説]]によれば、[[倶利伽羅峠の戦い]]で敗れた[[平家の落人]]が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。
開湯は[[1183年]]である。[[開湯伝説]]によれば、[[倶利伽羅峠の戦い]]で敗れた[[平家の落人]]が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。


[[1930年]]に小牧ダムが完成した際に、源泉はダム湖に沈んだ<ref name="日経20210115"/>。ダム建設に際して[[温泉宿]]は湖畔に移転し、源泉を引き湯して温泉を存続させた<ref name="sankei20180121">{{Cite news|url = https://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210018-n1.html|title = 富山県南砺市「大牧温泉」 船でしか行けない秘湯|publisher = [[産経ニュース]]|date = 2018-01-21|accessdate = 2019-07-12}}</ref><ref name="norimono20180804">{{Cite news|url = https://trafficnews.jp/post/81102|title = 船でしか行けない秘境の温泉宿、なぜ誕生 いまや外国人1万人超えスポット、背景にダムの歴史|publisher = 乗りものニュース|date = 2018-08-04|accessdate = 2019-07-12}}</ref>。このときに、道路の対岸側に旅館が整備されたが、ダムを渡る交通手段は船以外整備されず<ref name="sankei20180121"/>、今日まで至っている。ダムの建設により元の温泉がダム湖に沈んだ温泉には、他に[[日中温泉]]、[[鶴の湯温泉 (東京都)|鶴の湯温泉]]、[[入之波温泉]]、[[猿ヶ京温泉]]、[[大塩温泉 (福島県)|大塩温泉]]などがある。
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一軒宿は[[1996年]]までは[[日本秘湯を守る会]]に属していたが、現在は加盟していない。
一軒宿は[[1996年]]までは[[日本秘湯を守る会]]に属していたが、現在は加盟していない。

2022年1月23日 (日) 09:40時点における版

大牧温泉
大牧温泉観光旅館(小牧ダム湖上より撮影)
温泉情報
所在地 富山県南砺市利賀村大牧
座標 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度 / 36.50056; 136.994028座標: 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度 / 36.50056; 136.994028
交通 鉄道:城端線砺波駅より加越能バスで約40分で小牧ダムへ。そこから船で約30分
泉質 塩化物泉
泉温(摂氏 58.0 °C
pH 8.14
液性の分類 弱アルカリ性
宿泊施設数 1
外部リンク 大牧温泉観光旅館
特記事項 日本百名湯
テンプレートを表示
大牧温泉の位置(富山県内)
大牧温泉
大牧温泉の位置(富山県)

大牧温泉(おおまきおんせん)は、富山県南砺市にある温泉である[1]庄川小牧ダム湖畔に旅館が建ち、船でしか行き来できないことで知られる[1][2]

泉質

温泉宿

庄川上流にある小牧ダム湖岸に貼りつくかのように、一軒宿の「大牧温泉観光旅館」が存在する[1]。交通手段が船のみであることから、正面玄関なども船着場側に存在する。

大牧温泉には、同源泉を引湯したかんぽの宿「越中庄川峡簡易保険保養センター」が上流側に存在したが、2004年2月末で営業を終了した。現在は大牧温泉観光旅館のみである。

歴史

開湯は1183年である。開湯伝説によれば、倶利伽羅峠の戦いで敗れた平家の落人が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。

1930年に小牧ダムが完成した際に、源泉はダム湖に沈んだ[1]。ダム建設に際して温泉宿は湖畔に移転し、源泉を引き湯して温泉を存続させた[2][3]。このときに、道路の対岸側に旅館が整備されたが、ダムを渡る交通手段は船以外整備されず[2]、今日まで至っている。ダムの建設により元の温泉がダム湖に沈んだ温泉には、他に日中温泉鶴の湯温泉入之波温泉猿ヶ京温泉大塩温泉などがある。

一軒宿は1996年までは日本秘湯を守る会に属していたが、現在は加盟していない。

アクセス

小牧ダムにある大牧温泉行きの遊覧船乗り場

ダム湖の小牧港から庄川峡遊覧船で約30分で、季節により1日3~4便[1]。なお、遊覧船は温泉利用客以外は下船できない。

小牧ダムへは北陸新幹線城端線新高岡駅から国道156号を経由するバスで約1時間20分、その他自動車で約30分[1]

1970年代末頃の時点では陸路でも、国道156号から長崎大橋を渡ることで行くことが可能であった[4]

舞台となった作品

秘境の温泉宿という立地からサスペンスドラマの舞台としてロケーション撮影によく使われ、館内には出演俳優のサインが飾られている[1]

小説

  • 島田雅彦の小説『未確認尾行物体』
  • 辻真先のミステリー小説『ローカル線に紅い血が散る』

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 【湯の心旅】大牧温泉(富山県)船で行く秘境の一軒宿『日本経済新聞』朝刊2022年1月15日土曜別刷りNIKKEIプラス1(9面)
  2. ^ a b c “富山県南砺市「大牧温泉」 船でしか行けない秘湯”. 産経ニュース. (2018年1月21日). https://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210018-n1.html 2019年7月12日閲覧。 
  3. ^ “船でしか行けない秘境の温泉宿、なぜ誕生 いまや外国人1万人超えスポット、背景にダムの歴史”. 乗りものニュース. (2018年8月4日). https://trafficnews.jp/post/81102 2019年7月12日閲覧。 
  4. ^ 角川日本地名大辞典 16 富山県』(昭和54年10月8日、角川書店発行)197ページ

外部リンク