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プール・デッセ・デ・プーラン (Poule d'Essai des Poulains) とはフランス・パリロンシャン競馬場の芝1600メートルで行われる競馬の競走。1883年に牡牝混合の3歳限定戦であったプール・デッセが、牡馬限定のプール・デッセ・デ・プーランと牝馬限定のプール・デッセ・デ・プーリッシュに分割し誕生したレースである。イギリス・アイルランドの2000ギニーに合わせ、フランス2000ギニー（French 2000 Guineas）と呼ばれることもある。

フランスクラシック三冠の第1戦という位置付けではあるが、第3戦のロワイヤルオーク賞が1979年に4歳以上の古馬に開放されたため形骸化している。それどころか優勝馬のほとんどがマイル路線を進むか、もしくはイギリスのダービーステークスに参戦するため、第2戦のジョッケクルブ賞（フランスダービー）で二冠に挑戦する馬さえほとんどいなかった。だが、2005年にジョッケクルブ賞が2400mから2100mに短縮されてから2年連続で優勝馬がプール・デッセ・デ・プーランからジョッケクルブ賞というローテーションを歩んでおり、新たな展開を見せつつある。

歴史

1883年創設。
1915年 - 1918年第一次世界大戦の影響により中止。
1940年第二次世界大戦の影響により中止。代行として10月にプール・デッセ・デ・プーリッシュとの合同競走をプール・デッセの名称で開催。優勝馬はDjebel（ジェベル）。
1970年 1位入線のFaraway Sun（ファラウェイサン）が進路妨害により3着に降着。繰り上がり優勝はCaro（カロ）。
2001年 1位入線のNoverre（ノヴェール）は禁止薬物が検出されたため、のちに失格処分。繰り上がり優勝はVahorimix（ヴァオリミクス）。
2009年 3位入線のNaaqoos（ナークース）が進路妨害により6着に降着。
2016年～2017年ロンシャン競馬場の大規模改修工事のためドーヴィル競馬場で行われた。
2018年改修・改称されたパリロンシャン競馬場での開催が再開される。

歴代優勝馬

1840～1882年（Poule d'Essai時代）

1840: Giges
1841: Fiammetta
1842: Annetta
1843–44: no race
1845: Commodor Napier
1846: Philip Shah
1847: Tronquette
1848: Gambetti
1849: Experience
1850: Saint Germain
1851: First Born
1852: Bounty
1853: Moustique
1854: Nancy
1855: Monarque
1856: Nat
1857: Florin
1858: Brocoli
1859: Bakaloum
1860: Gustave
1861: Isabella
1862: Stradella
1863: Stentor
1864: Baronella
1865: Gontran
1866: Puebla
1867: Nicolet
1868: Gouvernail
1869: Consul
1870: Valois
1871: no race
1872: Revigny
1873: Sire
1874: Novateur
1875: Saint Cyr
1876: Enguerrande
1877: Fontainebleau
1878: Clementine
1879: Zut
1880: Le Destrier
1881: Promethee
1882: Barbe Bleu

1883～1995年（Poule d'Essai des Poulainsへ分割後）

1883: Regain
1884: Archiduc
1885: Xaintrailles
1886: Gamin
1887: Brio
1888: Reyezuelo
1889: Phlegethon
1890: Heaume
1891: Le Hardy
1892: Fra Angelico
1893: Le Nicham
1894: Beaujolais
1895: Launay
1896: Arreau
1897: Indian Chief
1898: Rodilard
1899: Perth
1900: Governor
1901: Cheri
1902: Retz
1903: Vinicius
1904: Gouvernant
1905: Val d'Or
1906: Eider
1907: Ouadi Halfa
1908: Monitor
1909: Verdun
1910: Sifflet
1911: Lord Burgoyne
1912: De Viris
1913: Dagor
1914: Listman
1915–18: no race
1919: McKinley
1920: Pendennis
1921: Le Traquet
1922: Mont Blanc
1923: Sir Gallahad
1924: Tapin
1925: Faraway
1926: Asterus
1927: Fiterari
1928: Dark Lantern
1929: Vatout
1930: Xandover
1931: Indus
1932: Le Becau
1933: Rodosto
1934: Brantome
1935: Kant
1936: Davout
1937: Drap d'Or
1938: Gaspillage
1939: Mac Kann
1940: Djebel
1941: Panipat
1942: Hexton
1943: Dogat
1944: Prince Bio
1945: Mistral
1946: Pactole
1947: Tourment
1948: Rigolo
1949: Amour Drake
1950: Tantieme
1951: Free Man
1952: Guersant
1953: Cobalt
1954: Cote d'Or
1955: Klairon
1956: Buisson Ardent
1957: Tyrone
1958: Pres du Feu
1959: Thymus
1960: Mincio
1961: Right Royal
1962: Adamastor
1963: Relko
1964: Neptunus
1965: Cambremont
1966: Soleil
1967: Blue Tom
1968: Zeddaan
1969: Don II
1970:Caro
1971:Zug
1972:Riverman
1973:Kalamoun
1974:Moulines　※樫山純三所有馬
1975:Green Dancer
1976:Red Lord
1977:Blushing Groom
1978:Nishapour
1979:Irish River
1980:In Fijar
1981:Recitation
1982:Melyno
1983:L'Emigrant
1984:Siberian Express
1985:No Pass No Sale
1986:Fast Topaze
1987:Soviet Star
1988:Blushing John
1989:Kendor
1990:Linamix
1991:Hector Protector
1992:Shanghai
1993:Kingmambo
1994:Green Tune
1995:Vettori

1996年以降

施行年	優勝馬	性齢	タイム	優勝騎手	管理調教師
1996年	Ashkalani	牡3	1:37.6	G.Mosse	A.de Royer-Dupre
1997年	Daylami	牡3	1:42.6	G.Mosse	A.de Royer-Dupre
1998年	Victory Note	牡3	1:34.5	J.Reid	P.Chapple-Hyam
1999年	Sendawar	牡3	1:36.2	G.Mosse	A.de Royer-Dupre
2000年	Bachir	牡3	1:39.4	L.Dettori	S.bin Suroor
2001年	Vahorimix	牡3	1:35.4	C.Soumillon	A.Fabre
2002年	Landseer	牡3	1:36.8	M.Kinane	A.P.O'Brien
2003年	Clodovil	牡3	1:36.4	C.Soumillon	A.Fabre
2004年	American Post	牡3	1:36.5	R.Hughes	C.Head
2005年	Shamardal	牡3	1:39.2	L.Dettori	S.bin Suroor
2006年	Aussie Rules	牡3	1:37.0	K.Fallon	A.P.O'Brien
2007年	Astronomer Royal	牡3	1:37.1	C.O'Donoghue	A.P.O'Brien
2008年	Falco	牡3	1:35.6	O.Peslier	Carlos Laffon-Parias
2009年	Silver Frost	牡3	1:35.4	C.Soumillon	Yves de Nicolay
2010年	Lope De Vega	牡3	1:36.1	M.Guyon	A.Fabre
2011年	Tin Horse	牡3	1:36.3	T.Jarnet	D.Guillemin
2012年	Lucayan	牡3	1:37.11	S.Pasquier	F.Rohaut
2013年	Style Vendome	牡3	1:34.68	T.Tulliez	Nicolas Clément
2014年^[1]	Karakontie	牡3	1:41.06	S.Pasquier	J.Pease
2015年^[2]	Make Believe	牡3	1:36.85	O.Peslier	A.Fabre
2016年^[3]	The Gurkha	牡3	1:36.97	R.Moore	A.O'Brien
2017年^[4]	Brametot	牡3	1:36.82	C.Demuro	J-C.Rouget
2018年^[5]	Olmedo	牡3	1:36.85	C.Demuro	J-C.Rouget
2019年^[6]	Persian King	牡3	1:38.98	P-C.Boudot	A.Fabre

脚注

^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年5月12日閲覧
^ 2015年レース結果 - レーシングポスト、2015年7月1日閲覧
^ 2016年レース結果 - レーシングポスト、2016年5月16日閲覧
^ 2017年レース結果 - レーシングポスト、2017年5月15日閲覧
^ 2018年レース結果 - レーシングポスト、2018年5月14日閲覧
^ “2019年レース結果”. レーシングポスト (2019年5月12日). 2019年5月13日閲覧。

外部リンク

フランスギャロ - フランス競馬統括団体

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[1] 2014年レース結果 - racingpost、2014年5月12日閲覧

[2] 2015年レース結果 - レーシングポスト、2015年7月1日閲覧

[3] 2016年レース結果 - レーシングポスト、2016年5月16日閲覧

[4] 2017年レース結果 - レーシングポスト、2017年5月15日閲覧

[5] 2018年レース結果 - レーシングポスト、2018年5月14日閲覧

[6] “2019年レース結果”. レーシングポスト (2019年5月12日). 2019年5月13日閲覧。

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 [[三冠 (競馬)#フランスクラシック三冠|フランスクラシック三冠]]の第1戦という位置付けではあるが、第3戦の[[ロワイヤルオーク賞]]が[[1979年]]に4歳以上の[[馬齢|古馬]]に開放されたため形骸化している。それどころか優勝馬のほとんどがマイル路線を進むか、もしくは[[イギリス]]の[[ダービーステークス]]に参戦するため、第2戦の[[ジョッケクルブ賞|ジョッケクルブ賞（フランスダービー）]]で二冠に挑戦する馬さえほとんどいなかった。だが、[[2005年]]にジョッケクルブ賞が2400mから2100mに短縮されてから2年連続で優勝馬がプール・デッセ・デ・プーランからジョッケクルブ賞というローテーションを歩んでおり、新たな展開を見せつつある。
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 *[[2009年]] 3位入線のNaaqoos（[[ナークース]]）が進路妨害により6着に降着。
 *[[2016年]]～[[2017年]] ロンシャン競馬場の大規模改修工事のため[[ドーヴィル競馬場]]で行われた。
+*[[2018年]] 改修・改称されたパリロンシャン競馬場での開催が再開される。
 == 歴代優勝馬 ==

表話編歴フランス競馬のG1競走 - 2024年
平地競走	ガネー賞プール・デッセ・デ・プーリッシュプール・デッセ・デ・プーランイスパーン賞ジョッケクルブ賞ディアヌ賞サンクルー大賞ジャンプラ賞パリ大賞典ロートシルト賞モーリス・ド・ゲスト賞ジャック・ル・マロワ賞モルニ賞ジャンロマネ賞ムーラン・ド・ロンシャン賞ヴェルメイユ賞ロワイヤリュー賞カドラン賞フォレ賞アベイ・ド・ロンシャン賞オペラ賞マルセルブサック賞ジャン・リュック・ラガルデール賞凱旋門賞クリテリウムドサンクルーロワイヤルオーク賞クリテリウムアンテルナシオナル
障害競走	パリ大障害フェルディナン・デュフォール賞ラエ・ジュスラン賞モーリス・ジロワ賞オートゥイユ大ハードルドートンヌ大賞（秋大賞）カンバセール賞ルノー・デュ・ヴィヴィエ賞アラン・デュ・ブレイユ賞
繋駕速歩競走	クリテリウム3歳クリテリウム・コンティナンタルアメリカ賞フランス賞パリ賞クリテリウム・デ・ジュンヌグランクリテリウム・ドゥ・ヴィテッセセレクシオン賞アトランティック賞クリテリウム4歳レーヌ・ヴァリエール賞アルベール・ヴィエル賞エトワール賞クリテリウム5歳
騎乗速歩競走	ヴァンサンヌ賞コルニュリエ賞サントール賞共和国大統領賞エッセ賞ノルマンディー賞エリート賞