「岐阜羽島駅」の版間の差分
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2016年12月18日 (日) 08:29時点における版
岐阜羽島駅 | |
---|---|
駅舎(新羽島駅側) | |
ぎふはしま Gifu-Hashima | |
◄名古屋 (30.3 km) (49.6 km) 米原► | |
所在地 | 岐阜県羽島市福寿町平方645-1 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | 東海道新幹線 |
キロ程 | 396.3 km(東京起点) |
電報略号 | ハシ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,800人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)10月1日 |
乗換 | 新羽島駅(名鉄羽島線) |
備考 |
駅長配置駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
岐阜羽島駅(ぎふはしまえき)は、岐阜県羽島市福寿町平方にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線の駅である。
概要
岐阜県内にある唯一の新幹線駅である。駅前には地元の大物政治家・大野伴睦夫妻の銅像が立ち、ひところは政治駅の代名詞のようにも言われた。
東海道新幹線の建設時、名古屋以西のルートは旧東海道を通るルートが有力であったが[1]、鈴鹿山脈を越えるためにはかなりの難工事が予想され当時の技術的障害や建設コスト面の問題、さらには1964年東京オリンピックまでに開業させるといった工期上の事情などもあり、在来線である東海道本線同様に中山道ルート(関ヶ原経由)に変更された。
国鉄は1958年(昭和33年) - 1959年(昭和34年)に岐阜県内の駅設置の必要性を認識して計画を進めていたが北に大きく迂回することになる県庁所在地の岐阜市を経由せず、名古屋から関ヶ原までを直線で結ぶ現在のルートを予定していた[2]。しかし、そのことが岐阜市経由を望んでいた岐阜県や地元自治体に伝わると猛反発に遭った。時の知事・松野幸泰が要請した大野と国鉄との交渉の際、国鉄は駅を作ることをあえて伏せ「一駅作るなら地元を説得しよう」と大野にいわせて顔を立て羽島市内に駅を設置することにより、まるで妥協案が成立したかに見えるよう手配したという経緯がある[2]。
1964年(昭和39年)10月1日に開業。開業当初は駅の前には水田が広がるだけの駅であった[3]。のち1970年(昭和45年)、駅南口に岐阜羽島繊維卸センターが完成し、駅南口一帯に問屋街が形成された[4]が、現在[5]は空き店舗が多く、駅周辺の賑わいに欠けている[6]。
現在はほぼ全時間帯で「ひかり」と「こだま」が毎時1本ずつ停車するダイヤとなっている。開業時は新幹線単独駅であったが、1982年(昭和57年)に名古屋鉄道(名鉄)羽島線の新羽島駅が隣接部に開業し乗換が可能になった。ルート選定で揉めた岐阜市とを結ぶアクセス路線として造られたが、東海道新幹線の全列車が停車する名古屋駅から岐阜市内に向かうのと所要時間は変わらないため、地元住民の通勤・通学路線での利用が多い。[要出典]
なお名古屋駅 - 米原駅間は東海道本線と別線区間となっており、この区間の選択乗車において当駅の乗車券の取扱いは東海道本線岐阜駅を準用している。したがって、名古屋以東または米原以西発着の乗車券であれば当駅発着のものであっても岐阜駅を利用でき、逆に岐阜駅発着のものであっても当駅を利用できる[7]。また名古屋以東と米原以西の相互間の片道101km以上の乗車券を用いて当駅で途中下車し、岐阜駅から再入場して同じ方向もしくは高山本線方面へ旅行を継続することもできる(逆に岐阜駅で途中下車し、当駅で再入場することもできる)[8]。
岐阜羽島駅の事務管コードは、▲530145となっている。
歴史
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 開業。
- 1978年(昭和53年) - 0番線設置。
- 1979年(昭和54年)4月20日 - 新幹線自由席特急券・乗車券券売機を設置(一万円札も使用可。券裏面に磁気コード付き)。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 「ひかり」の一部が停車。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海の駅となる。当初の管轄は東海鉄道事業本部。
- 1996年(平成8年)3月16日 - これまで早朝・夜間に限られていた「ひかり」の停車が終日1時間ごとに拡大(名古屋以西各駅停車)。
- 1998年(平成10年)11月10日 - 自動改札機を導入。
- 2005年(平成17年) - リニューアル工事実施。1階部分耐震補強、「JR全線きっぷうりば」等の配置変更。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 管轄が新幹線鉄道事業本部へ変更。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年) - ホームの発車標が反転フラップ式からフルカラーLED式に交換された。
近畿日本鉄道(近鉄)が大垣駅から当駅までの新線建設を発表した事がある。養老鉄道養老線(2007年(平成19年)9月まで近鉄が運営)の項目を参照のこと。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅である。副本線に乗り場が4線(0・1番線ホーム、2・3番線ホーム)ある。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
0・1 | 東海道新幹線 | 上り | 名古屋・東京方面 | 通常ダイヤでは1番線のみ使用 |
2・3 | 下り | 新大阪・博多方面 | 通常ダイヤでは2番線のみ使用 |
- 0番線ホームには2009年(平成21年)3月14日からのダイヤ改正で、名古屋始発となる「のぞみ298号」が回送列車として停泊している。
- 本線2本に副本線が4本と東海道新幹線の中間駅では規模が大きい。これは大阪方面の関ヶ原越えに備えるためであり、豪雪で運行を見合わせる際に列車を多く留置できるようになっている。
- 2008年(平成20年)4月1日に所属エリアを東海鉄道事業本部から新幹線鉄道事業本部へ変更。
利用状況
2014年(平成26年)度の1日平均乗車人員は2,800人である。(出典:「羽島市データファイル統計情報」) 当駅の各年度の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 3,308 |
1999年 | 3,237 |
2000年 | 3,351 |
2001年 | 3,228 |
2002年 | 3,026 |
2003年 | 3,206 |
2004年 | 3,312 |
2005年 | 3,264 |
2006年 | 3,252 |
2007年 | 3,224 |
2008年 | 3,077 |
2009年 | 2,810 |
2010年 | 2,786 |
2011年 | 2,713 |
2012年 | 2,812 |
2013年 | 2,818 |
2014年 | 2,800 |
駅周辺
- こうか東駐車場・こうか西駐車場
- 岐阜県道1号岐阜南濃線
- 岐阜羽島インターチェンジ - 名神高速道路
- 名古屋鉄道羽島線 新羽島駅
- 岐阜県立看護大学
- コストコ岐阜羽島倉庫店
- ホテルルートイン岐阜羽島駅前
- 東横イン岐阜羽島駅新幹線南口
- 大野伴睦先生御夫妻之像 - 北口広場に開業直後の1964年12月、地元支持者の手によって建立。「岐阜羽島駅設置」を取り付けて1964年7月に新幹線開業を見ずに死去した大野伴睦を顕彰したもので、大野が煙草を手に駅を指し示すのを夫人が見守る構図で、駅と相対して設置されている。
- 駅北口には日健総本社本社ビルが所在し、駅南口には高陽社の本社およびホテルコーヨー等宿泊施設や関連施設が点在する。駅周辺は各社製品の広告看板も目立つ。
- 揖斐川、長良川 - 当駅は木曽三川に挟まれた駅である。
バス路線
- かつて存在したバス
- 岐阜乗合自動車
- 【新羽島線】長良川温泉行き(飯柄・柳津・鶉・加納新本町・JR岐阜・名鉄岐阜・岐阜公園・長良橋経由)(島1丁目・柳津・柳津本郷・茜部大川・JR岐阜方面経由)
- 【小熊線】墨俣行き(間島・小熊経由)
- 【大垣一宮線】大垣駅発・新幹線羽島駅経由・新一宮百貨店行き
隣の駅
脚注
- ^ 第2次世界大戦前、京阪が計画したものの実現できなかった名古屋急行電鉄のルートもそれに近かった。
- ^ a b 碇義朗『「夢の超特急」、走る!- 新幹線を作った男たち』文藝春秋〈文春文庫〉、2007年10月、pp. 255-256頁。ISBN 9784167717483。(ハードカバー版は『超高速に挑む- 新幹線開発に賭けた男たち』ISBN 4163471901)
- ^ 2009年(平成21年)11月16日『鶴瓶の家族に乾杯』岐阜県羽島市前編での羽島市紹介VTR内にて。
- ^ 岐阜婦人子供服工業組合ホームページより2014年10月15日閲覧
- ^ 2014年時点
- ^ 羽島市土地利用調整計画2014年10月15日閲覧
- ^ ただし片端が岐阜駅もしくは岐阜羽島駅、もう片端が名古屋駅 - 金山駅のいずれかという乗車券については適用されない[1]。
- ^ 当然ながら、当駅と岐阜駅間の移動のための名鉄線の運賃、タクシー料金などは別途必要である。
- ^ “新駅誕生の波紋”. 開業50周年記念「完全」復刻アサヒグラフ臨時増刊 東海道新幹線 1964 8,1 (朝日新聞出版). (2014-10-30).
- ^ “羽島こうか駐車場”. 羽島高速鉄道高架. 2015年8月2日閲覧。