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== 基本ルール == |
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操作デバイスの違いを除き、基本的に『beatmania』に準ずる。判定・2種のグルーヴゲージ等の扱いもほぼ同じだが、本シリーズは判定・ゲージ増減等が比較的緩やかに設定される傾向にある(減少型グルーヴゲージでGREATの数に応じゲージが回復する、など)。 |
操作デバイスの違いを除き、基本的に『beatmania』に準ずる。判定・2種のグルーヴゲージ等の扱いもほぼ同じだが、本シリーズは判定・ゲージ増減等が比較的緩やかに設定される傾向にある(減少型グルーヴゲージでGREATの数に応じゲージが回復する、など)。 |
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=== 特殊なノート === |
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; チャージノート |
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: SIRIUSから登場。 |
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: オブジェの始点でボタンを押した後、終点までボタンを押し続け、終点でボタンを放さなければならない。 |
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: 同種のシステムは『DDR』のフリーズアロー、『GuitarFreaksXG』『SOUND VOLTEX』のロングノート、『REFLEC BEAT』のロングオブジェクトなど他シリーズにも存在するが、終点でちょうど離す操作を要求されるのはチャージノートのみである。 |
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; バックスピンスクラッチ |
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: SIRIUSから登場。 |
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: オブジェの始点でスクラッチ操作を行った後、終点まで最初にスクラッチ操作を行った方向にターンテーブルを回し続け、さらに終点と同時に回転させていた方向と逆方向にスクラッチを行わなければならない(例えば、最初のスクラッチを右に回転させた場合は、終点まで右回転させ続け、終点で左回転させる)。 |
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: beatmania 7thMIXで追加された「1回転スクラッチ」とは「ターンテーブル用のレーンに配置される、始点と終点のあるノート」という点で似るが、実際に要求される操作は全く異なる。 |
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=== クリア評価 === |
=== クリア評価 === |
2012年2月19日 (日) 03:16時点における版
『beatmania IIDX』(ビートマニア ツーディーエックス)は1999年にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)が発売したDJシミュレーションの音楽ゲーム。『beatmania』の派生バージョンであり、BEMANIシリーズの一つである。
シリーズ概要
『beatmania』の操作デバイスにボタンを2つ追加し、さらにエフェクト機能の強化を図った機種。3rd style以降はプレイステーション2にも移植されている。通称IIDX、弐寺、7鍵等。前身に当たる『beatmania』が既にシリーズを完結したため、現在では「beatmania」「ビーマニ」と呼んでも本シリーズを指すことがある。なお当初は「beatmania II」がシリーズタイトルであり、「DX」は筐体のバージョンという位置づけであった(詳細は後述)。
『beatmania』のアンダーグラウンド的なアプローチとの差別化を図るために、メロディアスできらびやかな音楽が特徴である。中期はハウスやトランス、ユーロビートなどの楽曲を多く収録している傾向にある。また、近年ではハッピーハードコアやガバなどのハードコアテクノが多く収録されるようになっている。
筐体概要
設置されている店舗により異なる場合もあるが、以下では一般的な筐体について記述する。
『beatmania IIDX』のアーケード版筐体は2人分の操作デバイス、エフェクターデバイス、ワイドディスプレイ、スピーカー、照明、ボディソニック機能を備えた床部等(9th style以降に関してはカードリーダーも)によって構成されている。
操作デバイスは7つのボタン(鍵盤)とターンテーブル、STARTボタンから成り、左右に2人分ある。基本的に前身の『beatmania』に準ずるものだが鍵盤の配置間隔、ターンテーブルの配置位置(1Pは左部、2Pは右部に設置)が異なる。ターンテーブルの配置の違いから、プレイサイドによって同一の譜面であってもプレイ感覚が変わる。
ゲーム画面であるワイドディスプレイの下にはエフェクターとEFFECTボタン、VEFXボタン、そしてプレイ中の曲名などが流れるマーキー領域(記号、0~9およびA~Zの英字を表示できる16セグメントLEDが9つ並んでいる)が存在する。
家庭用
プレイステーション2用ビデオゲームとして発売されている。専用コントローラも用意されており、キー部分のユニットを取り外し回転させて接続することで両プレイサイドに対応している。アーケード版の操作デバイスに比べるとキー間隔・サイズ・ターンテーブルの高さ等に多少の差異がある。なお拡張端子が用意されているが2009年現在、追加オプションは発表・発売されていない。よりアーケード版に近いプレイ感覚を求めるプレイヤーのために、実寸に忠実なサイズで作られたコナミ製の「アーケードスタイルコントローラ」や主に中国で制作されている個人製作コントローラ(DJ Ningコン、DJ Daoコン)等も販売されている。
2009年10月15日に発売された『beatmaniaIIDX 16 EMPRESS+PREMIUM BEST』をもって家庭用PS2版での発売は終了した。
基本ルール
操作デバイスの違いを除き、基本的に『beatmania』に準ずる。判定・2種のグルーヴゲージ等の扱いもほぼ同じだが、本シリーズは判定・ゲージ増減等が比較的緩やかに設定される傾向にある(減少型グルーヴゲージでGREATの数に応じゲージが回復する、など)。
特殊なノート
- チャージノート
- SIRIUSから登場。
- オブジェの始点でボタンを押した後、終点までボタンを押し続け、終点でボタンを放さなければならない。
- 同種のシステムは『DDR』のフリーズアロー、『GuitarFreaksXG』『SOUND VOLTEX』のロングノート、『REFLEC BEAT』のロングオブジェクトなど他シリーズにも存在するが、終点でちょうど離す操作を要求されるのはチャージノートのみである。
- バックスピンスクラッチ
- SIRIUSから登場。
- オブジェの始点でスクラッチ操作を行った後、終点まで最初にスクラッチ操作を行った方向にターンテーブルを回し続け、さらに終点と同時に回転させていた方向と逆方向にスクラッチを行わなければならない(例えば、最初のスクラッチを右に回転させた場合は、終点まで右回転させ続け、終点で左回転させる)。
- beatmania 7thMIXで追加された「1回転スクラッチ」とは「ターンテーブル用のレーンに配置される、始点と終点のあるノート」という点で似るが、実際に要求される操作は全く異なる。
クリア評価
いくつかの評価基準が存在するが、いずれも基本的に正確にプレイするほど高い評価を受ける。
- ステージクリア・失敗
- 各プレイごとに判定。グルーヴゲージの残量で判定され、曲終了時にレッドゾーンにあればクリア。グルーヴゲージのタイプは増減幅に差異はあるが、規定値以上がレッドゾーンとなる「通常型」と全てレッドゾーンだが0%になると曲が強制終了となる(=最後まで0にしなければクリアとなる)「減少型」に分けられる。
- 7th style以降(9th styleを除く)では見逃しPOORを連続して50回出すと放置あるいは放棄したとみなされ曲の途中でも終了になり、クリア失敗になる。
- スコア
- 各プレイごとに判定するほか、その回のプレイを通してのものも計上される。beatmania時代から使われている20万点満点制と、JUST GREATを2点・GREATを1点とする方式(EX SCORE)が存在。現在は前者はほぼ形骸化し、後者がスコアグラフ表示で使用されるなど重要視されている。
- クリア状況
- 個人データを使用している際に選曲画面やデータ管理ページ・モードなどで表示されるもの。クリアの合否のほか、フルコンボ達成やオプション使用によるクリアなども反映される。
- DJ LEVEL
- 1プレイ総合成績は初期から、曲単位では6th styleより実装。現在は前述のEX SCOREの達成割合によりAAA,AA,A~Fの8段階で判定されている。これも選曲時やデータ管理において確認が可能。
- DJ POINT
- 今までにプレイした曲全てのEX SCOREを元に算出される。プレイヤーのプレイ達成度を測る指標になる。
モード解説
ゲームをスタートするとカード認証画面を経てプレーモード、次いでゲームモードの選択をする。家庭用では、スタート直後にゲームモードの選択を行う。
プレーモード
- SINGLE PLAY 人数:1~2人
- 入力デバイスのうち1人あたり片側半分、すなわち7つの鍵盤と1つのターンテーブルを使用するモードである。使用するサイドはカードを挿入した、またはスタートボタンを押した側。2つの方式があり、選曲中にオプションで切り替えることができる。
- 2P PLAY(COUPLE PLAYと呼ぶこともある)
- 後述のDOUBLE PLAYの譜面を左右に分割して2人でプレイする。
- BATTLE PLAY
- SINGLE PLAYの譜面を両側それぞれでプレイする。アーケード版では互いに違う譜面難度を選ぶことが可能(難度で曲調が変化するものは不可)。BEGINNER、段位認定ではこちらが強制的に適用される。プレイリザルト時にスコア(STANDARDは20万点方式・EXPERTはEXスコア)に応じ勝敗が判定される。
- DOUBLE PLAY(DP) 人数:1人
- 入力デバイスの全て、すなわち14つの鍵盤と2つのターンテーブルを1人でプレイするモード。基本的には1クレジットではFREEと段位認定のみが選択でき2クレジット分の料金により全てのメニューが選択できるようになる。ただしDOUBLE PLAYは上級者のプレイするゲームモードであり、初心者を対象としたTUTORIALモードやBEGINNERモードは存在しない。1クレジットで全てのメニューが選択出来る設定(ジョイント設定)がHAPPY SKY以降実装されている。STANDARDなどでは、HARDゲージも若干ゲージ減少率が緩く調節されている。
- DPは1人用であり、2人以上ですることはルール違反である[1]。
ゲームモード
以下の記述は、基本的に「アーケード版の最新作(現在は"Lincle")」を基準とする。
- STEP UP
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARD, EX HARDオプション適用時は減少型)
- Lincleで新たに設置されたモード。指定された曲をクリアしゴールを目指す。前作までのBEGINNERモードとSTORYモードは、このSTEP UPモードに統合されるかたちで消滅した。
- ゲーム内容は東海道五十三次をモチーフにしている。プレイヤーの分身であるクプロが、東京の日本橋をスタートし、1年かけて京都の三条大橋を目指すという設定である。
- 道中には宿場が設けられており、次の宿場へ行くには、月ごとに指定された曲をクリアすることでもらえる手形を3つ集める必要がある。
- この手形は一度クリアした曲をプレイしてももらうことができる。そのため、指定された曲の中で1つでもクリアできるものがあれば次の宿場に進むことができる。
- 獲得した手形はその月の間でのみ有効である。同じ月の間であれば次の関所に余った手形が持ち越されるが、月が変わると持ち越されない。そのため、過去の指定曲をクリアしても手形はもらえない。
- 終点の三条大橋に到着するか、月ごとに定められた曲をすべてクリアするとクプロの衣装がもらえる。また、特定の関所に着くとREFLEC BEATでLincleLinkに連動した楽曲が解禁される。
- ゴールしてからも引き続きプレイすることができる。その際は日本橋に戻るのではなく、三条大橋で月ごとのフォルダから曲を選びプレイするようになる。なお道中でも過去の指定曲をプレイすることは可能である。
- ASSISTオプションは使用できないが、その他のオプションは使用できる。難易度は5段階あり、初心者から上級者まで幅広いレベルのプレイヤーが遊べるようになっている。
- また、シングルプレイ、ダブルプレイのいずれのモードでも選択可能である。指定の譜面は難易度やプレイスタイルでそれぞれ異なるものが用意されている。
- 1クレジットごとにプレーする度に難易度を変えることができる。そのため、道中で難しくなったので難易度を下げる、つまらなくなってきたので難易度を上げるといったことが可能である。ただし、ステージごとに難易度を変えることはできない。
- 手形はプレイする難易度、プレイスタイルごとに別々に保存される。ゆえに、関所を越えるには同一の難易度・プレイスタイルで手形を3つ集めなければならないが、一度獲得した手形は、違う難易度をプレイしても失われない。
- クリアの成否にかかわらず、必ず1クレジットで3曲プレイできることが保証されている。また、後述のFREEモード同様、1クレジット中に同じ譜面を何度もプレイ可能である。
- STANDARD
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARD, EX HARDオプション適用時は減少型)
- 標準的なモード。選曲リストから任意の曲・譜面を選択し、クリアを目指す。通常3ステージで終了となるが、条件を満たすことで追加ステージ(EXTRA STAGE、ONE MORE EXTRA STAGE)に突入する場合もある。
- 1st Stageのみ、Lv5以下の譜面を選ぶとクリア出来なくても2nd Stageに進むことが出来る。
- EXPERT
- グルーヴゲージタイプ:減少型
- テーマに合わせて作られたコースを選択し、決められた曲順で続けてプレイするモード。減少型グルーヴゲージを曲間で持ち越し、最終ステージまで0%にしなければクリアとなる。グルーヴゲージが30%以下の時にはゲージの減少が緩くなる補正(通称:30%補正)がかかる。譜面難度はコース単位で3段階に変更可能。曲間でのプレイオプション変更は、プレイ中に変更できるものに限られる。
- インターネットランキング(IR)対象コース
- 期間限定で全国のプレイヤーとスコアを競うインターネットランキングに対応したコース。数期(それぞれの期間はbeat#1・beat#2のように呼ばれる)にわたって行われるが、2期目以降の対象コースは開催日まで公開されない。ランキング期間外でもプレイは可能で、携帯サイトの情報や筐体のコース選択画面で表示されるスコアはサーバー提供終了まで更新される。
- 裏コース
- IR対応コースをEFFECTボタンを押しながら選択することで遊ぶことが出来るコース。「アーティスト別」「以前のバージョンで登場したコースの再収録」「タイトルに特定の文字がある」「譜面傾向」など、表のコースに比べ一風変わったステージ編成のものが多い。Lincleには無い。
- ランキングコース
- 選曲頻度の集計によって選ばれた人気曲で組まれたコース。集計対象は筐体内・全日本・全日本週間の3つがあり、それぞれにPLATINUM(5~1位)・GOLD(10~6位)・SILVER(15~11位)・BRONZE(20~16位)の4コース、計12コースが用意されている。全日本ランキングの2つは携帯サイトで確認が可能。
- 店舗オリジナルコース
- 筐体毎に設定出来るコース。来店者からコース案を募集して設定する店舗などもある。
- プレイヤーオリジナルコース
- 携帯サイトで設定する4曲設定のコース。自分が設定したコースやIDを入力して登録するオーダーコースを自分のエントリーカードに設定しプレイする。さらに自分で登録したライバルがエントリーカードに登録しているコースや、全国で登録されたコースの中からランダムで選ばれるNETWORK RANDOMが選択できる。自作コースとオーダーコースに関してはランキングも閲覧できる。
- 家庭用でも最初期よりオリジナルコース設定機能が存在。こちらは5曲設定(6th styleは5~10曲までの任意)。
- MY BESTコース
- エントリーカードを使用している場合のみプレイ可能で、その時点での選曲回数上位5曲によって構成されるコース。また、ライバルを登録している場合はライバルのMY BESTコースもプレイできる。
- 段位認定
- グルーヴゲージタイプ:減少型
- 7th style以降で追加されたモード。腕前に合わせて七級(DPの下限は五級)~一級・初段~十段・皆伝(DISTORTEDより登場)が用意されており、それぞれ規定の4曲(DPは3曲)からなるコースをプレイするモード。譜面に直接変化の現れるオプション(STYLEカテゴリ、ASSISTカテゴリ、FLIPカテゴリ(DPのみ))、ゲージの増減に関するオプション(GAUGEカテゴリ)は使用できない。EXPERT同様にグルーヴゲージが30%以下の時には30%補正がかかる。
- 取得した最高段位はプレイヤー情報に表示される。GOLDからは取得した段位によってSTANDARDで各ステージ毎に選曲可能になる難易度の上限が変化するようになった。また、Lincleでは更なる厳しいEXゲージも存在する。
- FREE
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARD, EX HARDオプション適用時は減少型)
- 基本的にはSTANDARD同様だが、全曲選曲可・クリアの可否にかかわらず2曲プレイ保証となる。
- Lincleでは、2人でプレーする際は3曲プレイ保証のFREE PLUSモードとなる。
- 家庭用ではステージの概念自体が無く、何曲でもプレイできる。
- HAZARD
- グルーヴゲージタイプ:減少型(コンボが切れた瞬間にFAILED)
- 演奏中にコンボが切れた瞬間にSTAGE FAILEDになるので完走できればFULL COMBOになる上級者向けモード。クリアの可否にかかわらず4曲プレイ保証。
- 家庭用DJ TROOPERS以降には、HARDオプションの拡張機能として搭載されている。
- PREMIUM FREE(PASELI非対応店舗は選択不可)
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARDオプション適用時は減少型)
- Resort Anthemより追加された電子マネーPASELI専用のFREEモード。通常のFREEモードが2曲制限なのに対し、こちらは時間貸し切り制で、選択した時間の許す限り何曲でもプレイできる。
以下は業務用旧作及び家庭用のモードである。
- LIGHT7(14)
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARDオプション適用時は減少型)
- 3rdStyleから登場の、デフォルト表示及び難易度別ソートの基準がLIGHT7のモード。曲選択時にVEFXボタンを押しながら決定する事で7KEYS譜面をプレイすることも可能。なお、7th style以降は1曲目をクリアできなくてもゲームオーバーにならなかった。8th styleまではこちらのモードでもEXTRA STAGEは出現した。
- 7(14)KEYS
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARDオプション適用時は減少型)
- デフォルト表示及び難易度別ソートの基準が7KEYSで、旧作では標準のプレイモード。EFFECT・VEFXボタンを押しながら決定する事でそれぞれLIGHT7・ANOTHER譜面のプレイも可能(家庭用では、SELECTボタンで譜面種別の表示(3rd~5th)またはトグル(6th以降))。なお、家庭用は3+1曲設定である。このモードは1曲目でもクリアできないとゲームオーバーになる。HAPPY SKYでLIGHT7ともどもSTANDARDに統合された。
- ARCADE MODE
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARDオプション適用時は減少型)
- 家庭用8th styleからLIGHT7(14)と7(14)KEYSがこちらのモードに統一された。現在のSTANDARDに対応するモード。
- SURVIVAL MODE(家庭用4th、5thのみ)
- グルーヴゲージタイプ:減少型
- そのバージョンに収録される全楽曲を決められた順に全てプレイする。基本的なルールはEXPERTと同じだが、5面毎に休憩画面が入る。リザルト画面がゲームオーバーかオールクリアーまでは出てこないのも特徴。
- DRILL MODE(家庭用5th、6thのみ)
- グルーヴゲージタイプ:問題による
- 「180000点以上でクリア」といったような課題をクリアしていくモード。beatmania IIDXをプレイする上で必要なテクニックを身につけていくための「基本編」「応用編」と、特殊な状況下や特殊なクリア条件を課せられる「特別編」の3つから成り立っている。
- MASTER'S MODE(家庭用7thのみ)
- グルーヴゲージタイプ:減少型(増減幅大き目、回復アイテム・最大値増加あり)
- 自分でプレイ曲順を選択できるSURVIVAL。相違点は、
- 面クリアごとにゲージの最大値が2%増加する(最高198%まで)
- 途中経過をセーブできる
- 選曲を間違った場合START長押しで直前の選曲画面に戻れる(ペナルティなし)
- ゲージが0%になった場合即座にMAXに回復する回復アイテムがある
- ステージクリアごとにリザルトが見られる
- といった点。ゲージの変化量は普通のEXPERTモードと違って大きめ(段位認定モードと同じ)。
- TRAINING
- グルーヴゲージタイプ:任意
- 練習に特化したモード。曲自体のスピードを変えたり、一部の小節だけをプレイしたりすることができる。
- TUTORIAL
- グルーヴゲージタイプ:通常型
- 初めてプレイするプレイヤーを主眼とした、プレイの基本を学ぶモード。SINGLE PLAYのみ。
- 先生役のキャラクターから操作説明を受けた後で2曲をプレイする構成であり、全部で6つのレッスンが用意されている。
- Lincleではそのバージョンを初めてプレイしてから数回、チュートリアルをプレイするかどうかのメッセージが表示されるようになったため、独立したゲームモードではなくなった。
- BEGINNER
- グルーヴゲージタイプ:通常型(増減・レッドゾーンの量に差異あり)
- 簡単な譜面が用意された、初心者向けのモード。SINGLE PLAYのみ。
- 10th styleまでは難易度が1のNORMAL・HYPER相当の譜面、IIDX RED以降ではNORMALより更に難度を落とした専用難度「BEGINNER」の譜面から選曲する。バージョンにより差異があるが、高難度化プレイオプションに制限がかかる、ゲージの増減が緩やか、ゲージが60%以上でクリア、譜面落下の速度が一定といったSTANDARDモードとの差異が見られる。
- STORY・PARTY
- グルーヴゲージタイプ:通常型
- SIRIUSより追加された初心者~中級者の上達のサポートを目的としたモード。GOLIデザインのキャラクターたちがDJをするという設定でストーリーが進行する。
- SIRIUSのPARTYモードでは全6ステージでBEGINNER譜面からNORMALでレベル6までの曲がステージごとに振り分けられており、その中から選択する。曲ごとの成績に応じて観客数、ファン数が増えステージごとに設定されている必要ファン数をクリアすれば次のステージへ進むことができる。スタッフ曰く、「初段合格までのサポート」を目的としている。
- Resort Anthemでは新たに「STORY」モードに刷新された。今回は初めから5段階の難易度レベルが選択可能で、各レベルで選択出来る楽曲は異なっている。またどのレベルでも同じストーリーが展開する。最高レベル5の楽曲は難易度☆10~12の楽曲で構成されており、上級者・熟練者でも遊べるようになっている。ステージは1章6ステージで構成され、全部で3章、合計18ステージある。
- 3曲保証されているので、途中でSTAGE FAILEDになっても次のステージに進むことが可能。
- LEAGUE(e-AMUSEMENT未接続・e-AMUSEMENT PASS未使用・段位未取得時は選択不可)
- グルーヴゲージタイプ:通常型(HARDオプション適用時は減少型)
- SIRIUSよりオンラインアップデートで追加された全国のプレイヤーと腕を競い合うことが出来るモード。
譜面と難度指標
譜面タイプ
演奏する楽曲には難度の異なる複数の譜面が用意されている。NORMAL、HYPER、ANOTHERの3つの譜面タイプが主に使われる。
- NORMAL
- HAPPY SKYからの呼称。IIDX REDまでのLIGHT7(14)に相当する。
- HYPER
- HAPPY SKYからの呼称。IIDX REDまでの7(14)KEYSに相当する。
- ANOTHER
- HYPERの上位に位置する譜面タイプ。同名のbeatmaniaの譜面タイプ同様に標準の譜面とは別個に用意された譜面を指し、類型としては以下のようなものに分けられる。
- 単純に高難度化した譜面
- 曲調が変化する譜面
- 曲名・曲調が変化し別の曲となる譜面
- 当初はそれほど多く用意されておらず「おまけ」の意味合いの強いものであったが、プレイヤースキルが全体的に上昇している昨今においては「HYPERより難しい譜面」と扱われ、ほとんどの曲に用意されている。
- BEGINNER
- BEGINNERモード専用に作られた譜面。易・普・難の3段階の難易度が設定されている。
- 黒ANOTHER
- コンシューマ版DJ TROOPERSで登場した、ANOTHERのさらに上位に位置する譜面タイプ。対応曲のANOTHERをクリアするか、段位認定モードでプレイすることでFREEモードでのプレイが可能になる。難度表示は「ANOTHER」の文字を黒抜きしたものとなっている。コンシューマ版でのみプレイできる。
コンシューマ版においては、これら以外の特殊な譜面が用意されることがある。
譜面難度
各譜面の難度は数値で表現され、数値が高いほど難しい譜面であることを示す。難易度の段階は譜面難度の上限が上がるにつれ何度か見直されており、5段階→7段階(2nd style以降)→7段階(5th style以降)→7+1段階[2](6th style以降)→8段階(10th style)→8+1段階(IIDX RED)と上限が引き上げられていった。HAPPY SKYにおいて、それまでの基準を踏まえたうえで12段階となり現在に至っている。またこの際、従来は難易度の設定がHYPER譜面と同じになっていたANOTHER譜面についても難易度が設定された(家庭用ではIIDX REDにてANOTHER譜面にも8+1段階の難易度標記が実装された)。
CLEAR RATE / FULL COMBO RATE
アーケード版のみ表示される指標。e-AMUSEMENTを使用した全プレイの通算クリア率を表示する。FULL COMBO RATEはHAZARDモードでCLEAR RATEの代わりに表示される。
隠し曲
初期状態ではプレイできず、特定の条件が満たされることによって初めてプレイ可能となる曲を「隠し曲」と呼ぶことが多い。これまでに発売されたすべてのバージョンにおいて隠し曲が存在し、その出現条件は実に様々である。
プレイ記録に依存しない出現条件
以下に挙げるのは、1回のクレジット・プレイで条件を揃えることができるもの。
- 一定以上のスコアまたはコンボを記録する
- 隠し曲に関連性のある楽曲をクリアする
- RANDOM SELECTで引き当てる
- 規定条件を達成した上で、RANDOM SELECTを選択する
- 特殊なコマンドを入力する
- 曲に複数のバージョンが用意されており、選曲時にランダムで選択される
プレイ記録に依存する出現条件
以下に挙げるのは、1回のクレジットでは条件を揃えられないもの。e-AMUSEMENTに対応した9th style以降、カードに保存されるプレイ記録などが条件となる。
- エントリーカードを使用する・一定回数プレイする
- 一定以上のDJ POINTを獲得する
- 指定された曲をプレイしてクリアマークとスコアを保存する
- 過去のプレイで一定以上のスコアまたはコンボ、特定の記録(ランクボーダー等)を達成する。
- 指定スタイルでプレイ
- 複数のエリア・店舗でプレイする
- BEMANIシリーズの他タイトルで指定楽曲をプレイ(前提条件さえ満たしていれば1回のクレジットで条件を満たす事が可能)
EXTRA STAGE専用曲
通常の最終ステージにあたるFINAL STAGEにおいて通常のクリア条件に加えて一定の条件を満たすことで、EXTRA STAGEで専用の楽曲(EXTRA曲)が出現する。解禁前はこのステージでしか出現せず、7th style以降は条件達成時にFINAL STAGEの曲リザルトや選曲画面で特殊な演出が用意されている。
ONE MORE EXTRA STAGE専用曲
EXTRA STAGEで一定の条件を満たしてクリアすると続けてONE MORE EXTRA STAGEに突入し、専用曲(ONE MORE EXTRA曲)をプレイすることになる。7th styleから導入された。出現条件は一貫してEXTRA STAGE専用曲ないしは特殊カテゴリーの曲すべてで一定の成績を取得するといったもの。EXTRA STAGE専用曲と同様に、条件達成時にはEXTRA STAGEのリザルト画面が専用のものに挿しかわる。
ONE MORE曲はその作品の「ラストボス」として扱われ、アーケード版では下部LEDセグメントで専用の文章が流れるといった特殊な演出が用意されることもある。
特殊カテゴリー
DistorteD以降ではEXTRA STAGEにおいて特殊なカテゴリーが出現し、それを選択することでEXTRA STAGE専用曲をプレイすることができる。通常のカテゴリーとは異なり、一旦開くと別のカテゴリーに移動することはできなくなる。カテゴリーに3~4曲が収録されており、プレイするには曲・譜面ごとに設定された条件も満たす必要がある。また、カテゴリー内の曲を一定の条件を満たしてクリアすることでONE MORE EXTRA STAGEに突入する。GOLD以降は特殊カテゴリーに加えて従来のEXTRA STAGE専用曲・ONE MORE EXTRA STAGE専用曲も存在する。 以下はシリーズ別のカテゴリーの名称である。
- CARDINAL GATE
- DistorteDの特殊カテゴリー。EXTRA4曲、ONE MORE EXTRA1曲。EXTRA曲は四神をモチーフにしている。
- VIP ROOM
- GOLDの特殊カテゴリー。EXTRA3曲、ONE MORE EXTRA1曲。SILVER ROOM、GOLD ROOM、PRATINUM ROOM、BLACK ROOMにそれぞれ楽曲が設定されている。
- MILITARY SPLASH
- DJ TROOPERSの特殊カテゴリー。条件を満たすことで#1と#2に分岐する。#1はEXTRA3曲(他BEMANI機種移植曲)。ONE MORE EXTRA1曲、#2はEXTRA4曲+ONE MORE EXTRA1曲。#2の楽曲は、アーティスト名に対応したボスに弾を撃ち込むというムービーが流れる。
- EMPRESS PLACE
- EMPRESSの特殊カテゴリー。EXTRA3曲、ONE MORE EXTRA1曲。楽曲は楊貴妃、クレオパトラ、マリー・アントワネット、卑弥呼をモチーフにしている。このバージョンのみ他のバージョンとは異なり、ゲームプレイごとに配布される宝石を献上することでプレイできるようになる。
- PARALELL ROTATION IIDX RED・HAPPY SKY・DistorteD・GOLD・DJ TROOPERS
- SIRIUSの特殊カテゴリー。各カテゴリーにEXTRA3曲・隠しEXTRA1曲、共通のONE MORE EXTRA1曲。RED以降の過去バージョンに対応した5つのカテゴリーが出現する。そのバージョンに関連した楽曲が収録されている他、BGMなどがそのバージョンのものに変更されるといった演出がある。
解禁
通例、毎バージョンのインターネットランキングが終了するタイミングで、隠し曲が無条件でプレイできるようになる。また完全隠し曲(出現条件が設定されておらず、どうやってもプレイできない曲)が新たに登場する。これを解禁と呼ぶ。複数回あるインターネットランキング終了に合わせて段階的に解禁が行われるが、別個タイムリリースの日が決まっているもの、最後まで出現条件が解除されないものなどもある。
現在では大半の曲にANOTHER譜面が用意されているが、一部の楽曲はその存在が伏せられていることがある。このような譜面は解禁が行われたり、特定の条件を満たすことでプレイできるようになる。また、後のバージョンでANOTHER譜面が追加される場合がある。
オプション
beatmaniaIIDXで使用可能なオプションやそれに関連するシステム事項その他を紹介する。
オプション
選曲中・コース選択中・プレイモード選択中にスタートボタンを押しながら鍵盤やターンテーブルを操作することでプレイオプションが変更できる。以下の記述は基本的にアーケード版の最新作を基準とする。
- SW1(白鍵左):BATTLEカテゴリ
-
- BATTLE
- 2人プレイとDOUBLE PLAY時に、両サイド共にSPの譜面でプレイするためのオプション。
- SW2(黒鍵左):STYLEカテゴリ
-
- RANDOM
- スクラッチを除く落下オブジェをライン(鍵盤)単位でシャッフルする。
- S-RANDOM
- スクラッチを除く落下オブジェの落下箇所をノート単位でシャッフルする。
- S-RANDOM補正
- コンシューマ版10th style以降、コンシューマ版にのみ実装されていたもの。適用するとS-RANDOMで16分以上の細かい縦連打が出ないようになる。。後にアーケードでもDJ TROOPERSにて同様の機能が実装された(後述するH-RANDOMを参照)。
- MIRROR
- オブジェの落下位置について1鍵と7鍵、2鍵と6鍵、3鍵と5鍵を入れ替える。
- SW3(白鍵中左):FLIPカテゴリ(シングルプレー時は設定不可)
-
- 2P FLIP(2人プレー) / DP FLIP(ダブルプレー)
- ダブルプレーや2人プレー時に、左右の譜面を入れ替える。
- SW4(黒鍵中央):GAUGEカテゴリ
-
- EASY
- ゲージ減少量がEASY適用前と比較して80%に抑えられる。EXPERTモードでは通常に比べゲージが減りにくく、増えやすくなる。使用してクリアすると「EASY CLEAR」となり、緑色のクリアランプが点灯する。
- HARD
- ゲージが減少幅の大きい減少型ゲージになる。EXPERTモードでは通常に比べゲージが減りやすく、増えにくくなる。EXPERT・段位認定同様にグルーヴゲージが30%以下の時には30%補正がかかる。使用してクリアすると「HARD CLEAR」となり、白色のクリアランプが点灯する。DPはSPより減少率が若干緩く調整されている(EXPERTを除く)。
- EX HARD
- Lincleから登場した新オプション。HARD以上に減少幅が大きい減少型ゲージになり、HARDと違って30%補正が掛からない。ゲージも更に回復しにくくなる。使用してクリアすると「EX HARD CLEAR」となり、クリアランプが赤色と橙色で交互に点滅する。
- SW5(白鍵中右):RANGEカテゴリ
-
- HIDDEN/HIDDEN+
- 画面中央付近からオブジェが見えなくなる。リズム感に頼る事になり、譜面速度が遅いほど正確な打鍵が困難になる。
- HIDDEN+は適用すると、譜面表示部底辺側から譜面を覆い隠すレーンカバーが表示される。演奏前や演奏中は任意に遮蔽開始位置を変えることが可能で、STARTボタンを押しながらターンテーブルを回す事で調整する。STARTを素早く2回押すことでレーンカバーをなくすことも出来る。ディスプレイの表示遅延を補う用途で使われることもある。
- SUDDEN/SUDDEN+
- 画面中央付近までオブジェが表示されなくなる。譜面速度が速いほど高い反射神経が要求される。HI-SPEEDと同じく可視情報の調整に使われる場合がある。SUDDEN+は譜面表示部上部からレーンカバーが表示され、HIDDEN+と同様に調整できる。画面に紙やタオルなどを掛けることでオプションのSUDDENとは異なる位置からオブジェを表示させようとするプレイヤーをヒントにした。レーンカバーのカスタマイズデザインにもタオルが用意されている。
- HIDDEN + SUDDEN/HIDDEN+ + SUDDEN+
- HIDDENとSUDDENを同時に適用する。この状態では画面中央付近以外でオブジェが視認できず、見える時間はほぼ一瞬となる(『Dance Dance Revolution』のSTEALTHなどと違い、ノートが見えるタイミングが存在する)。
- HIDDEN+ + SUDDEN+は上下のレーンカバーを同時に表示する。こちらはHIDDEN+・SUDDEN+と同様に表示を調整でき、完全に遮蔽することも可能。
- LIFT
- 判定ラインをデフォルトより上の位置にする。STARTボタンを押しながらターンテーブルを回す事で位置を調整できる。判定ラインを自分の目線にあわせることが可能となり、SUDDEN+との併用も可能である。
- SW6(黒鍵右側):ASSISTカテゴリ
- どれか一つでも使用してクリアすると「ASSIST CLEAR」となり、紫色のクリアランプが点灯する。
- 5KEYS
- 7つある鍵盤の内、右側の2つを自動化する。自動化された鍵盤は見えなくなり、プレイ評価やトータルノーツ算出の対象外となる。DJ TROOPERS以降、家庭用ではDistorteD以降では適用時にSW6を長押しすることで左側の2つを自動にすることもできる。
- AUTO-SCRATCH
- スクラッチを自動化する。スクラッチオブジェが緑色で表示され、プレイ評価やトータルノーツ算出の対象外となる。5KEYSの場合と違い、ターンテーブルを操作すると対応した音が鳴る。
- 5KEYS + AUTO-SCRATCH
- 5KEYSとAUTO-SCRATCHを同時に適用する。
- LEGACY NOTE
- バックスピンスクラッチとチャージノートを無効にし、先頭ノートのみにする。
- 5KEYS + LEGACY、AUTO-SCRATCH + LEGACY
- LEGACYを5KEYS及びAUTO-SCRATCHと同時に適用する。
- FULL ASSIST
- 5KEYS、AUTO-SCRATCH、LEGACYを同時に適用する。
- SW7(白鍵右側):SPEEDカテゴリ
-
- HI-SPEED
- 譜面の落下速度を早くする。同様の倍率でノートの縦間隔も広がるので打鍵タイミングは元のままであり、曲のテンポは変わらない。等速では落下速度が遅く見辛いことが多いので、このオプションを用いる事はデファクトスタンダードとなっている。また、演奏前や演奏中にHI-SPEEDを変更することができる。STARTボタンを押しながら白鍵盤を1度押す毎に1段階減少、黒鍵盤を1度押す毎に1段階増加する。
- このオプションはHI-SPEED 0.5から5.0まで0.5刻みで10段階用意されており、それぞれ落下速度を元の1.50/2.00/2.25/2.50/2.75/3.00/3.25/3.50/3.75/4.00倍にする。記述の際はHS1のように略されることが多い。
- ターンテーブル
-
- スコアグラフの選択
- スコアグラフにおけるターゲットスコアを選択する。
- EFFECTボタン(家庭用はSELECT)
-
- ゴーストスコアの表示
- ターゲットスコアがベストスコアかライバルスコアの場合、ターゲットスコアとの差分をリアルタイムで表示する。ONにする場合、表示位置を3種類の中から選ぶことができる。BATTLE PLAYでは両プレイヤーのスコア差分を表示する。
- VEFXボタン
-
- 判定タイミングの表示
- JUST GREAT以外の判定を出したときにタイミングが早いときには青文字で「FAST」、遅いときには赤文字で「SLOW」と表示する。ONにする場合、表示位置を3種類から選ぶことができる。
関連システム
プレーオプション選択以外に、主に隠しコマンドを入力することで使用できるものが存在する。
- JUDGE
- ムービーの下部にノート判定の数をリアルタイムに表示する。2人プレーにおけるBATTLEオプション適用時は、両サイドのそれらが同時に表示され、アスタリスクによって各判定をどちらが多く出しているかが示される。コンシューマ版ではオプション設定で表示の有無を設定する。
- ソートプラス
- カテゴリーを閉じた状態で黒鍵盤を押すと曲リストの並び順が変更できる。コンシューマ版では曲選択のSETTINGSカテゴリーから変更する。
- WINDOW HOLD
- ステージプレイ中、通常は押している間だけ有効なスタートボタンがトグル方式となる。ONの状態では鍵盤を叩くたびにHI-SPEED変更により譜面速度が上下し、HIDDEN+/SUDDEN+を適用していればスクラッチするたびにレーンカバーの範囲が変わる。
- RANDOM+
- スクラッチオブジェも含めた8ラインでシャッフルを行う。難易度が著しく変わる関係から、スコア計測の対象外になる。コマンド入力後、RANDOMオプションまたはS-RANDOMオプションをオンにする事で適用される(後者では8ラインすべてのノートがノートごとにシャッフルされることになる)。AUTO-SCRATCHや5KEYSとの併用及びEXPERTモードでの使用はできない。
- バージョンによっては曲決定からプレイ画面移行中に特定のボタンを押し続けると、そのレーンとスクラッチを入れ替えた後でRANDOMが適用される。
- H-RANDOM
- コンシューマ版におけるS-RANDOM補正と同様のオプション。
- MIRROR+
- スクラッチオブジェを含めた8ラインの落下箇所を左右対称に入れ替える。スクラッチオブジェの位置が異なる点から、プレイサイドによって入れ替わり方に違いがある。アーケード版ではRANDOM+とMIRRORを同時に使用することで、コンシューマ版ではMIRROR適用時にSW2を長押しすることで適用される。
- REGUL SPEED
- 譜面のスクロールスピードがBPMに依存せず、HI-SPEED設定にのみ依存する。速度変化の著しい曲をプレイしやすくするのに有効だが、このオプションを適用した場合スコア・クリアの記録が行われない。
- ALL-SCRATCH
- コマンド入力後、S-RANDOMをオンにすることで適用される。オブジェが全てスクラッチにアサインされるようになる。同時押しの場合は鍵盤にアサインされる。また、DOUBLE PLAYの場合はスクラッチ側の鍵盤にアサインされるように補正が掛かっている。
- G.JUDGE
- 判定がGAMBOL[H]と同等になる。つまり、判定が厳しくなる。
- G.JUDGE-A
- 判定がGAMBOL[A](ANOTHERは家庭用のみ)と同等になる。JUST GREAT、もしくはBADしか出ない(スクラッチのみGREATが出る)。
予備知識
小型筐体・beatmaniaII
シリーズ開始当初は、『beatmania』のように若干小型化された筐体のリリースも予定されていた。この小型筐体の特徴としてスタートボタンは中央のコイン投入口の両側に存在すること、ターンテーブルが小さいことなどが挙げられる。しかし現行の筐体(当初はデラックス版としての位置づけだった)を先行出荷したことによりこの小型筐体の受注が集まらず、小型筐体版の発売は中止された。小型筐体も一応完成まではしていたらしく1999年のアミューズメントマシンショー(AMショー)では2nd styleの小型筐体版(小型筐体に2nd styleを入れたバージョン)が参考出展され一般入場者もプレイすることができた他、プレイステーション2版6th styleにおける上級者のプレイムービーではこの筐体が使用されている。この小型筐体は、後に『KEYBOARDMANIA』筐体に流用されたという説がある[要出典]。
家庭用の開発会社
プレイステーション2版の制作は3rd style~6th styleまではコナミコンピュータエンタテインメントジャパン(KCEJ、後の小島プロダクション)であったが、7th style以降はコンシューマ版『pop'n music』の開発元であったコナミコンピュータエンタテインメントスタジオ(旧KCEスタジオ)に変わっている(後にコナミグループのゲーム開発事業はすべてコナミ本社に吸収され、さらにコナミデジタルエンタテインメントという新会社に譲渡された。そのため、現在は開発会社の別はなくなっている)。
初期のbeatmania移植曲
beatmaniaIIDX初期(1st style)の頃、新曲とは別にbeatmaniaシリーズの一部楽曲が移植されていた。しかし当時はbeatmaniaの延長線にすぎなかったためなのか、7KEYSでプレイしても譜面は5KEYSという忠実な移植であった。その改訂版にあたるsubstreamでは新規に移植された楽曲には7KEYS譜面が搭載され、更に1st styleの一部楽曲はANOTHER譜面として7KEYS譜面が追加されている。 しかしこれらの楽曲は3rd styleで全て削除されており、substreamに収録されたbeatmaniaシリーズ移植曲(「NaHaNaHa vs. Gattchoon Battle」を除く)と新規の譜面で復活した「20,November」を除いた楽曲は一度も復活していない。家庭用3rd styleでこれらのbeatmania移植曲の一部が隠し曲として収録されている。
その後コンシューマ版DistorteDでBEMANIシリーズ10周年記念としてbeatmaniaシリーズの曲を復刻移植したことをきっかけに、コンシューマタイトルでのbeatmania収録曲(およびbeatmaniaに移植されたことのある、別機種の曲)の復刻移植が定例化する。この際譜面は新たに7鍵盤用に作り直されているが楽曲の元データが残っていたものは完全新規、残っていないものについてはノーツ位置の変更という形を取っている。またこれらの復刻移植曲は、5KEYSオプションを使用することでbeatmaniaにおける譜面をプレイできるという隠し要素も備えている。
アーケード版隠し要素解禁の変化
オンライン非対応だった8th styleまではテストモードでのコマンド入力、オンラインに対応した9th style以降ではネットワークに接続して自動解禁という方法をとっている。オフラインで設置している店舗を考慮して9th styleと10th styleにはコマンド解禁の方法も搭載されていたが10th styleにて「解禁コマンドを解析してフライングで解禁」した店舗があり、またそのコマンドをインターネット上で公表した人物がいた。この事態を受けてスタッフは、10th styleにおいて従来よりも早く(インターネットランキング#01終了前)に解禁を行い、次回作であるIIDX REDより解禁方式をオンライン自動解禁方式に一本化した。そのためIIDX RED以降はオフラインで設置している店の場合、初期状態から一切隠し要素が解禁されないことになる。
beatmaniaシリーズとの違い
収録曲の引継ぎ
『beatmania』シリーズでは過去に4回、前作まで収録されていた楽曲がすべて削除され収録曲を総入れ替えしたことがあった。これに対し『IIDX』シリーズでは前作まで収録されていた楽曲の大半は引き続き新作にも収録される。しかしすべてが引き継がれるわけではなく、外部レーベルの曲で提供元とのライセンス契約が切れた曲の他コナミオリジナル曲であっても人気・不人気に関係なく削除される曲が発生する。ここで削除される曲はプレイヤーの間では削除曲と呼ばれ、新作が発表されるたびに「この曲が削除されてしまうとは」などと話題になる。
なお、一度削除された楽曲でも後の作品で再び収録されることがある。9th styleの稼動時には事前に公式サイトで投票が行われ、大量の削除曲が復活することとなった。この「削除曲の復活」は4th styleで初めて採用され、その後は何曲かが削除されると共に何曲かが復活するという流れが恒例化している。
ムービー
beatmaniaシリーズ、Dance Dance Revolutionシリーズと同様に何通りもの汎用ムービーがあるが、IIDXシリーズの場合他の汎用ムービー使用曲との差別化を図るため、一部の曲には曲専用のアニメーション(「出力アニメ」、「レイヤー」などと呼ばれる。GREATやBAD・POORに反応して出力されるものもある)が挿入される。
曲ロード中はムービー表示領域に現在のステージ数、曲のジャンル名・タイトル・アーティスト名が表示される(5th style以降ではそのバージョンの新曲と旧曲で文字と背景の配色が反転し、またHAPPY SKY以降では新曲のタイトル用標準フォントも変わる)。曲によってはタイトルが通常とは別のフォントやロゴマークになったり、曲オリジナルの背景が使用されることがある他、すべての曲が同一フォーマットに統一されたバージョンもある。
ダブルプレー時のムービーはバージョンによって表示の仕方に違いがあった。6th styleまではダブルプレー用の汎用ムービーが表示されているのが基本であった。7th style以降、新曲に関してはシングルプレーと同じムービーが左右2つずつ、計4つの小型ムービーが出力される仕様に変更。9th style以降ではシステムの大幅更新もあり、全曲においてシングルプレーと同じムービーが4つ出力されるようになる。加えてDistorteD以降ではレイヤーも出力されるようになった。
コンシューマ版への収録の際にムービーが差し替えられるケースがある。コンシューマ版で追加された専用ムービーは、後にアーケード版にも移植されることが多い。最近では性的表現を含んでいる専用ムービーが差し替えの対象となる傾向もある。
歴代バージョン
アーケード
- beatmaniaIIDX(1999年2月26日稼働開始)
- モニタに40型の東芝製リアプロジェクションテレビ(40Z1P)を使用(ただしモニタの仕様上、外光が入る場所・照明が強い所だと画面が見えにくかった)。筐体内部はTwinkleというプレイステーションベースの基板を使用しており、画面中央のムービーは基板からではなく専用のDVDプレイヤーから再生されている映像を合成していた。この筐体仕様は5th Styleまで受け継がれている。
- VEFXボタンはVEFXの種類の切り替え(KEY CONTROL・ECHO・SURROUND1-3の5種類)、スライダは左からVEFX(VEFX効果の大きさ・KEY CONTROLの時はピッチシフトの大きさ)・low-EQ(低域成分)・hi-EQ(高域成分)・track volume(バッキングサウンドのボリューム)・play volume(プレイサウンドのボリューム)の設定に対応していた。substreamまではbeatmaniaと同様、DANCERが登場。
- beatmaniaIIDX substream(1999年7月27日稼働開始)
- マイナーチェンジモデル。substream及び2nd styleはDance Dance Revolutionとのリンク機能がある。
- beatmaniaIIDX 2nd style(1999年9月30日稼働開始)
- 本作品から、オプションに「HI-SPEED」を追加。
- beatmaniaIIDX 3rd style(2000年2月25日稼働開始)
- 現在のNORMALの礎となるLIGHT7(14)が登場。
- 版権曲や、初代のオリジナルは多く削除された。
- オプションに「SUDDEN」を追加。
- beatmaniaIIDX 4th style(2000年9月28日稼働開始)
- 過去に削除された楽曲が初めて復活した。
- オプションに「EASY」を追加、EXPARTのコースに筐体選曲ランキングコースが登場。
- beatmaniaIIDX 5th style(2001年3月27日稼働開始)
- HI-SPEEDが3段階になる。
- オプションに「AUTO-SCRATCH」を追加。
- beatmaniaIIDX 6th style(2001年9月28日稼働開始)
- 曲ごとにオプションが選択できるようになる。オプションに「HARD」を追加。ハードウェア面では画面中央の動画ソースがビデオCDからDVDに変更され、末期には長期稼働によりDVDプレイヤーの故障が多発し供給元の「Victor」ロゴが表示されたままになっていることもあった。
- beatmaniaIIDX 7th style(2002年3月27日稼働開始)
- プレイモードに「段位認定」を追加。
- 5KEYSモードがオプションになった。
- beatmaniaIIDX 8th style(2002年9月27日稼働開始)
- この頃には純正40インチリアプロジェクションモニターの長期稼動による故障が多発しており、供給元の部品枯渇により一部の店舗で36インチワイドブラウン管テレビ又は42インチ液晶パネル・プラズマディスプレイの筐体取り付けブラケット及び取付ボックスを試行的に提供。当時は40インチが主流であり、36インチでは画面が小さくプレイしづらいとユーザーには芳しくなかった。また液晶パネルやプラズマディスプレイでは表示の遅延に悩まされた。
- beatmaniaIIDX 9th style(2003年6月25日稼働開始)
- 本作からe-AMUSEMENTに対応。インターネット回線と磁気カードを使って全国の筐体から各プレイヤーのプレイデータを記録するようになった。これ以降アップデートや要素の解禁などもオンラインで行われるようになる(10th styleまではオフライン用のバージョンも用意されていた)。
- 筐体にも大幅な仕様変更が行われモニタが東芝製36型ワイドブラウン管モニタに変更となったほか、内部システムもTwinkleからWindows XP(組み込み向けのWindowsXP Embedded)搭載のPCベースとなりソフトウェアはPCに搭載するハードディスクで提供されるようになった。このハードウェアの変更により、キーレスポンス判定のばらつき・判定の遅延(無反応も)・音量バランスや音質の劣化といった問題が発生する。e-AMUSEMENTの対応に伴い、筐体の左右スピーカーの下部に磁気カードリーダが設置。VEFXについては機能そのものがなくなった。足下のスタンドのデザインが更新されており、8th styleまでの筐体に対しても劣化を考慮して張り替え用のパネルが配布されている。なお9th style稼動時点で設計変更が行われた筐体は殆ど出荷されておらず、10th style以降に多くが出荷される。この事から8th style迄の筐体を初代筐体・本作以降に出荷された筐体を10th筐体と呼ぶ事が多い。
- beatmaniaIIDX 10th style(2004年2月18日稼働開始)
- 筐体にVEFXが8th以前とは異なる形で再実装された。VEFXのボタンはVEFX有効(スライダーにて選択)・EQ-MODE(イコライザー・フィルターのみ有効)の切り替えに使用し、各スライダーには左から順番に、VEFXの種類切り替え(ECHO5-1・REVERB1-3の8種類)・low-EQ(低域成分)・hi-EQ(高域成分)・filter(ハイパス(ローカット)フィルターのカットオフポイント)・play volume(プレイサウンドのボリューム)が充てられた。ゲーム面ではDJポイント制を追加。難易度表記が7段階表記(実質8段階)から、正式に8段階表記になる(それにより、表記上の最高難易度が7+(光っている7)から8に変更された)。
- beatmaniaIIDX 11 IIDX RED(2004年10月28日稼働開始)
- 本作からタイトルの付け方が変化し、シリーズ何作目かを示す番号の後ろに作品ごとのテーマがつけられるようになった。ゲーム中使用されるスキンなどはテーマに応じたデザインに統一されている。本作では赤色を基調としたデザイン。この作品以降に発売された筐体では足元のスタンドにバージョンに応じた色がついている(本作では赤色)。e-AMUSEMENTを通してプレイ中に他のプレイヤーのスコアと比較する「スコアグラフ」機能が追加。9thから問題であった遅延が体感でわからない程度まで解消された。難易度表記が8段階表記から、実質9段階表記に変更(それにより、表記上の最高難易度が8から8+(光っている8)に変更された)。HARD適用時や段位認定・EXPERTで30%補正が追加。HARD CLEARも初登場。
- HI-SPEEDが4段階になる。
- beatmaniaIIDX 12 HAPPY SKY(2005年7月13日稼働開始)
- 青色を基調とした清涼感のあるデザイン。譜面の名称をNORMAL・HYPER・ANOTHERに変更。オプションにコアユーザー向けの+(SUDDEN+とHIDDEN+)を追加。難易度表記が8段階表記(実質9段階)から12段階表記に変更、ANOTHERにも難易度表記が付くようになった。今作のみ全ての新曲に専用ムービーもしくはアニメーションが搭載されている。本作で発売された筐体では足元のスタンドの色は青色(9th・/10thと同じ)である。
- HI-SPEEDが0.5刻みになる。
- beatmaniaIIDX 13 DistorteD(2006年3月15日稼働開始)
- 黒色と黄色を基調とした重圧なデザイン。エントリーカードが磁気カードからICカード(e-AMUSEMENT PASS)へ変更となったことに伴い、カードリーダーもICカードリーダーに変更された(外観は変化なし)。この作品以降に発売された筐体では足元のスタンドのデザインが一新された。
- HI-SPEEDに4.5と5.0が追加。初の特殊フォルダーであるCARDINAL GATEが登場した。
- 段位認定モードに「十段」より更に上の「皆伝」が登場。(但し、挑戦可能条件は「十段」合格者のみ。)
- beatmaniaIIDX 14 GOLD(2007年2月21日稼働開始)
- 金色を基調とした煌びやかなデザイン。内部システムの陳腐化による処理落ちに対応するため、より性能を向上させたシステムを導入した筐体を生産(引き続きPCベース)。当初は旧来筐体と新筐体でキーレスポンスに差異が生じていたため、システムアップデートにより是正が行われた。本作から入力機器がUSB1.0からUSB2.0に変更された。筐体にはVEFXにPITCHが追加され、VEFXボタンを押してPITCHにあわせると左端のスライダーを+4度~-4度の範囲でピッチシフトを切り替えられるようになった。この新筐体をGOLD筐体と呼ぶ事が多い。
- beatmaniaIIDX 15 DJ TROOPERS(2007年12月19日稼動開始)
- 迷彩色を基調とした攻撃的なデザイン。このバージョン以降、STANDARDモードでの難易度グラフ(★の数を表したもの)が廃止され難易度数値の数字のみの表示となった。ゲームプレイモードに「TUTORIAL」を追加。ブラウン管の資材調達が困難になっているためか、この作品以降に発売になった筐体のモニタは37インチワイド液晶モニタとなった。しかし純正モニタであっても液晶モニタには表示遅延が発生するため、表示遅延を考慮して判定タイミングを調整するDISPLAY TYPE設定が追加されている。この筐体はDJT筐体(DJ TROOPERSの略称)と呼ばれる事がある。
- beatmaniaIIDX 16 EMPRESS(2008年11月19日稼働開始)
- 鮮やかなピンクを基調とした華やかなデザイン。ゲームプレイモードに「HAZARD」を追加。この作品ではターンテーブルの形状が変更になっており、従来のフラットなものから網目状の凹凸が付いた形状になりより軽い力で回転できるようになっている。ターンテーブルについては、従来のフラットなものを旧皿、本作以降の凹凸付のものを新皿もしくはEMP皿(EMPRESSの略称)や姫皿(姫:EMPRESSの愛称)と呼ぶ事がある。また、この作品以降に発売された筐体では足元のスタンドの色がDistorteD以来の黄色からピンク色に変更されている。オープニングが廃止に。
- beatmaniaIIDX 17 SIRIUS(2009年10月21日稼働開始)
- 銀色を基調としたメタリックなデザイン。ゲームプレイモードに「PARTY」「LEAGUE」を追加。ノートの種類に「チャージノート」「バックスピンスクラッチ」を追加。稼動途中の2010年3月8日よりjubeatとの連動で一部jubeat収録楽曲が移植され条件を満たすとプレイ可能となった。
- beatmaniaIIDX 18 Resort Anthem(2010年9月15日稼動開始)
- オレンジを基調とした南国風なデザイン。 新たにコナミ電子マネーPASELIに対応した。ゲームプレイモードにPASELI専用の「PREMIUM FREE」を追加。また稼働途中に「STORY」モードが追加された。
- GOLD以来の新筐体(BOSE製高品位スピーカーの追加)が発表されているが、DJ TROOPERS以来の筐体との相違点はサイドスピーカーが従来のBOSE製スピーカーから前述のBOSE製高品位スピーカーへの変更された程度である[1]。
- 2011年3月11日から開催されたAPPEND FESTIVALにおいてjubeat knitと、7月14日から開催された新たなBEMANI連動サービス『Lincle Link』第1弾においてREFLEC BEATとそれぞれ連動した楽曲解禁が行われた。
- 本作ではゲームの進行に支障が出るバグが多く見られた[3]。
- beatmaniallDX 19 Lincle(2011年9月15日稼動開始)
- 最新作。水色を基調とした未来的なデザイン。オプションに「EX-HARD」、ゲームプレイモードに「FREE PLUS」「STEP-UP MODE」が追加。また「HELP BUTTON」「MUSIC PREVIEW」といった新機能が搭載された。エンディングやスコアランキングなどが廃止された。
- Resort Anthem同様新筐体が発表されており「クイズマジックアカデミー」や「ポップンミュージック」に採用されている非接触式カードリーダー(Felica対応)が採用されている。
- タイトルの「Lincle」にあるように連結・連動をテーマにしており、jubeat copiousやREFLEC BEAT limelightとの連動企画であるLincle Linkが前作から引き続き行われている。
家庭用
beatmaniaシリーズがプレイステーションで発売されていたのに対し、こちらはすべてプレイステーション2用ソフトとして発売されている。
タイトルの後ろに☆がついているタイトルは、コナミスタイルにて限定販売の特別版も存在する。
- beatmaniaIIDX 3rd style(2000年11月2日発売)
- beatmaniaIIDX 4th style -new songs collection-(2001年3月29日発売)
- beatmaniaIIDX 5th style -new songs collection-(2001年8月30日発売)
- beatmaniaIIDX 6th style -new songs collection-(2002年7月18日発売)
- beatmaniaIIDX 7th style(2004年5月13日発売)[4]
- beatmaniaIIDX 8th style ☆(2004年11月18日発売)
- beatmaniaIIDX 9th style ☆(2005年3月24日発売)
- beatmaniaIIDX 10th style ☆(2005年11月17日発売)
- beatmaniaIIDX 11 IIDX RED ☆(2006年5月18日発売)
- beatmaniaIIDX 12 HAPPY SKY ☆(2006年12月14日発売)
- beatmaniaIIDX 13 DistorteD ☆(2007年8月30日発売)
- beatmaniaIIDX 14 GOLD ☆(2008年5月29日発売)
- beatmaniaIIDX 15 DJ TROOPERS ☆(2008年12月18日発売)
- beatmaniaIIDX 16 EMPRESS+PREMIUM BEST ☆(2009年10月15日発売)
- beatmania(北米版)(2006年3月28日発売)[5]
EMPRESS+PREMIUM BEST発売前後に家庭用開発チームの中心的存在であるL.E.D.こと角田利之がブログ等で「今作がPS2では最後」と発言している。『EMPRESS+PREMIUM BEST』はプレイステーション2では最後の作品ながらシリーズ初のディスク2枚組であり、過去に収録された楽曲で人気だったものを再収録。合計収録曲は過去最高の180以上と膨大な曲数になった。
家庭用では「新曲のほぼ全部+旧曲からいくつか+家庭用オリジナル新曲」という収録方法がとられている。5th style・6th styleでは裏EXコースを再現する方向で旧曲がセレクトされていたが、7th style以降は家庭用オリジナルEXコースを収録するようになった。そのためどの旧曲がセレクトされるかが話題になることがある。10th styleまでは1作前の楽曲も再録されていたが、RED以降は基本的に2作より前の楽曲が対象となっている(例外はDistorteDに再録された冥とPREMIUM BESTに収録されたDJ TROOPERSの曲のみ)。また、ACでは既に削除されている曲も再録されるようになった。これらの再録曲には、新しくANOTHER譜面が追加される事もある。またDistorteD以降はbeatmaniaシリーズからの復刻移植が行われるようになり、新規の7鍵譜面に加えてbeatmaniaでの5鍵譜面も収録されている。
4th styleから6th styleには「-new songs collection-」という副題がついているが、他と同様に旧曲も収録されている。『4th style』は旧曲が2曲のみと少なかったが、5th style・6th styleでは以降の作品と同程度に増えた。
6th styleの発売以降、続編の制作がしばらく凍結された。コナミスタイルのカスタムファクトリーにユーザーからの希望が多数寄せられたことで続編制作プロジェクトが開始され、1万人のアンケート回答、2万人の製品予約を経て7th styleが制作された[6][7][8]。7th styleではシリーズの家庭用移植再開が最優先課題とされたためか、いわゆる「家庭用オリジナル新曲」が一切存在していない。同作ではタイトルロゴが表示される前に商品化が実現したことについての感謝の言葉が表示されている。また、7th style以降の作品ではエンディングのスタッフロールに「All beatmaniaIIDX players」という一文が追加されている。
携帯電話アプリ版
- beatmaniaIIDX(Ver.1.0.0)
コナミが運営する携帯電話向けゲームサイト「コナミネットDX」内にある、『beatmaniaIIDX』の携帯電話用アプリ版。毎月少しずつ配信曲が増加している。
アーケード・家庭用とは違い、容量や携帯電話の仕様の関係で多少の違いがある。
- ムービーは映像が動かず、数枚の静止画の切り替えになっている(「少年A」など、ちょっとした動画がくわえられている物もある)。
- 曲の長さは1分前後に短縮。また、基本的に着メロと同様すべてインスト曲化している。
- ボタンを押しても音は出ず、BGMのタイミングに合わせて押すのみとなっている。
- 譜面のレベルは「EASY」、「NORMAL」、「HARD」の3段階。
- ボタンが7つではなく、5つ。ボタンの操作の対応は変更可能。
DJ LEVELが「B」以上(一部「AA」以上)になるとスペシャル画像が表示され、エンディングが流れる。またスペシャル画像は特定の週になると、DJ LEVELに関係なく表示される。
さらに、一部の収録曲では決まった規定に達するとスペシャル画像とは違う隠し画像が表示される。
上記とは別にパチスロ『beatmania』の関連アプリとして、上記とシステムが類似した『beatmania GAMEアプリ』も配信されている。ただし、こちらはスクラッチ+4ボタンとなっている。beatmania (パチスロ)#携帯電話アプリ版も参照。
パチスロ
タイトルは『beatmania』だが、扱われている題材は『beatmania IIDX』である。
脚注
- ^ 公式サイトのインターネットランキングのページに注意書きがある他、6th style公式サイトでは多人数プレイのスコアを登録しないようにとスタッフがコメントした。
- ^ 最高難度の数字が虹色に光っているものは、さらに難しい譜面であることを示した。
- ^ 表示される数値などは違っても記録データには支障が出ないものもあった。一時期は曲選択画面でコイン投入音などが鳴りまくり、選択ができないというバグも。
- ^ 販売開始当初はコナミスタイル専売商品だったが、2004年8月5日に一般販売された。また、このタイトルから『-new songs collection-』が外れている。
- ^ 家庭用9th styleをベースにしており、兄弟シリーズのbeatmania(5鍵盤譜面のみ)の楽曲も多数収録されている。タイトルが「beatmania」であるが、beatmaniaIIDX(7鍵盤譜面)の楽曲の方が多く収録されており実質「北米版beatmaniaIIDX」である。また日本版には収録されていない楽曲が6曲存在し、自分のプレイを保存して再生できるリプレイモードがある。
- ^ コナミスタイル、PS2「beatmania IIDX」続編制作プロジェクトで1万人アンケートを実施 GAME Watch (2003年9月27日)
- ^ コナミスタイル、PS2「beatmania IIDX 7th style」12月24日までに2万人が予約すれば商品化決定 GAME Watch (2003年11月24日)
- ^ コナミスタイル、PS2「beatmania IIDX 7th style」目標予約数を達成し商品化を決定 GAME Watch (2003年12月25日)