「バリー・シャープレス」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Luckas-bot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: gl:K. Barry Sharpless
編集の要約なし
4行目: 4行目:


'''バリー・シャープレス'''('''K. Barry Sharpless'''、[[1941年]][[4月28日]]-)は、[[アメリカ合衆国]]の[[化学者]]。[[有機金属化学]]分野における研究で知られる。
'''バリー・シャープレス'''('''K. Barry Sharpless'''、[[1941年]][[4月28日]]-)は、[[アメリカ合衆国]]の[[化学者]]。[[有機金属化学]]分野における研究で知られる。

[[2001年]]に「立体選択的な酸化反応」によりノーベル化学賞を受賞した([[シャープレス酸化]]、[[シャープレス不斉ジヒドロキシ化]]、[[シャープレス不斉アミノヒドロキシ化]])。この時[[ウィリアム・ノールズ]]、[[野依良治]]の2名が共同受賞者となった(いずれも[[不斉触媒]]による[[水素化反応]])。


== 略歴 ==
== 略歴 ==
[[フィラデルフィア]]に生まれ、1959年に Friends' Central School を卒業した。その後[[ダートマス大学]]で研究を続け、1963年に[[スタンフォード大学]]で博士号を取得した。その後スタンフォード大学、[[ハーバード大学]]で[[博士研究員]]を続けた。
[[フィラデルフィア]]に生まれ、1959年に Friends' Central School を卒業した。その後[[ダートマス大学]]で研究を続け、1963年に[[スタンフォード大学]]で博士号を取得した。その後スタンフォード大学、[[ハーバード大学]]で[[博士研究員]]を続けた。


2001年に立体選択的な酸化反応により[[ノーベル化学賞]]を受賞した([[シャープレス酸化]]、[[シャープレス不斉ジヒドロキシ化]]、[[シャープレス不斉アミノヒドロキシ化]])。この時[[ウィリアム・ノールズ]]、[[野依良治]]の2名が共同受賞者となった(いずれも[[不斉触媒]]による[[水素化反応]])。現在シャープレスは、[[クリックケミストリー]]という水中で穏やかな条件で起こる選択的な発熱反応に力を注いでいる。その中でも最も成功している反応としては、[[アジド]]と[[アルキン]]の [3+2] 環化反応による [[1,2,3-トリアゾール]]の合成が挙げられる。
現在シャープレスは、[[クリックケミストリー]]という水中で穏やかな条件で起こる選択的な発熱反応に力を注いでいる。その中でも最も成功している反応としては、[[アジド]]と[[アルキン]]の [3+2] 環化反応による [[1,2,3-トリアゾール]]の合成が挙げられる。


現在は[[マサチューセッツ工科大学]]、スタンフォード大学の[[教授]]である。また[[スクリプス研究所]]においてW. M. ケック財団の化学系教授も併任している。
現在は[[マサチューセッツ工科大学]]、スタンフォード大学の[[教授]]である。また[[スクリプス研究所]]においてW. M. ケック財団の化学系教授も併任している。

== 主な受賞歴 ==
*[[2001年]]:[[ノーベル化学賞]]
*2001年:[[ベンジャミン・フランクリン・メダル (フランクリン協会)|ベンジャミン・フランクリン・メダル]]
*2001年:[[ウルフ賞化学部門]]


{{ノーベル化学賞受賞者 (2001年-2025年)}}
{{ノーベル化学賞受賞者 (2001年-2025年)}}

2011年5月4日 (水) 09:03時点における版

ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2001年
受賞部門:ノーベル化学賞
受賞理由:不斉触媒による酸化反応の研究

バリー・シャープレスK. Barry Sharpless1941年4月28日-)は、アメリカ合衆国化学者有機金属化学分野における研究で知られる。

2001年に「立体選択的な酸化反応」によりノーベル化学賞を受賞した(シャープレス酸化シャープレス不斉ジヒドロキシ化シャープレス不斉アミノヒドロキシ化)。この時ウィリアム・ノールズ野依良治の2名が共同受賞者となった(いずれも不斉触媒による水素化反応)。

略歴

フィラデルフィアに生まれ、1959年に Friends' Central School を卒業した。その後ダートマス大学で研究を続け、1963年にスタンフォード大学で博士号を取得した。その後スタンフォード大学、ハーバード大学博士研究員を続けた。

現在シャープレスは、クリックケミストリーという水中で穏やかな条件で起こる選択的な発熱反応に力を注いでいる。その中でも最も成功している反応としては、アジドアルキンの [3+2] 環化反応による 1,2,3-トリアゾールの合成が挙げられる。

現在はマサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学の教授である。またスクリプス研究所においてW. M. ケック財団の化学系教授も併任している。

主な受賞歴