「1884年ウィンブルドン選手権」の版間の差分

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1884年版、女子競技の始まり
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2007年7月27日 (金) 07:59時点における版

1884年 ウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon 1884)に関する記事。イギリスロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケークラブ」にて開催。

大会の流れ

  • 男子シングルスは、1878年の第2回大会から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定する方式になった。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
  • 1884年は、ウィンブルドン選手権で第1回の女子シングルス競技が実施された年である。第1回大会には13名の女子選手がエントリーした。本記事では1877年のように、女子シングルス結果を1回戦から記載する。
  • この年から、男子ダブルスがオールイングランド・クラブで実施され、正式な優勝記録表に記載されるようになった。1879年から1883年までは、男子ダブルス競技はオックスフォードで実施されていた。
  • 1884年のウィンブルドン選手権は、初めて外国人選手が出場した大会でもある。初遠征した外国人選手は、リチャード・シアーズジェームズ・ドワイト、A・L・ライブズ(すべてアメリカ)の3人だった。
  • 前年度までは、ゲームカウント 5-5 になった時は次のゲームでセットの勝者を決めていた。そのため「6-5」の試合結果が多く見られたが、この年から「一方が2ゲーム勝ち越すまで」セットを続行する方式に変更された。

大会前年度優勝者

男子シングルス

チャレンジラウンド

準々決勝

  • アーネスト・レンショー vs. ウィルフレッド・ミルン 6-3, 6-3, 7-5
  • チャールズ・グリンステッド vs. アーネスト・ブラウン・デ・シリー 5-7, 4-6, 7-5, 6-4, 6-1
  • ハーバート・チップ vs. ウィリアム・テーラー 10-8, 6-1, 6-4
  • ハーバート・ローフォード 試合なし → 準決勝へ

準決勝

  • チャールズ・グリンステッド vs. アーネスト・レンショー 2-6, 6-4, 6-2, 6-3
  • ハーバート・ローフォード vs. ハーバート・チップ 7-5, 6-4, 6-4

決勝

  • ハーバート・ローフォード vs. チャールズ・グリンステッド 7-5, 2-6, 6-2, 9-7

オールカマーズ決勝

女子シングルス

1回戦

  • モード・ワトソン vs. A・ティリット・ドレーク 6-0, 6-2
  • B・E・ウィリアムズ vs. C・ウォリス 6-2, 6-1
  • ブランチ・ビングリー vs. C・J・コール 6-3, 6-3
  • F・M・ウィンクワース vs. E・ブッシェル 6-0, 6-1
  • G・J・クーパー vs. C・ブッシェル 不戦勝
  • リリアン・ワトソン 試合なし → 準々決勝へ
  • M・レスリー vs. B・ウォリス 6-2, 6-1

準々決勝

  • モード・ワトソン vs. B・E・ウィリアムズ 7-5, 6-0
  • ブランチ・ビングリー vs. F・M・ウィンクワース 6-0, 6-8, 6-3
  • リリアン・ワトソン vs. G・J・クーパー 7-5, 5-7, 6-3
  • M・レスリー 試合なし → 準決勝へ

準決勝

  • モード・ワトソン vs. ブランチ・ビングリー 3-6, 6-4, 6-2
  • リリアン・ワトソン vs. M・レスリー 6-4, 6-1

決勝

決勝戦の結果

参考文献

  • ランス・ティンゲイ著『ウィンブルドンの100年史』(英語、1977年刊、ISBN 0900424710、アルファ・オメガ社) 大会の様子については26・39-40ページ、男子シングルス試合結果は134ページ、女子シングルス試合結果は150ページを参照した。
  • バド・コリンズ著『テニスのすべて-究極のテニス百科事典』(英語、2003年刊、ISBN 0973144343、スポーツ・クラシック・ブックス) 選手のフルネームについて、本書から補足した。


先代
1883年ウィンブルドン選手権
ウィンブルドン選手権
1884年
次代
1885年ウィンブルドン選手権