夕張本町駅
夕張本町駅 | |
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夕張本町駅と気動車列車(1970年代) | |
ゆうばりほんちょう Yūbari-honchō | |
◄末広 (1.2 km) | |
所在地 | 北海道夕張市本町4丁目 |
所属事業者 | 夕張鉄道 |
所属路線 | 夕張鉄道線 |
キロ程 | 53.2 km(野幌起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1926年(大正15年)10月14日 |
廃止年月日 | 1971年(昭和46年)11月15日 |
備考 | 鹿ノ谷 - 夕張本町間廃止に伴い廃駅 |
夕張本町駅(ゆうばりほんちょうえき)は、北海道夕張市本町にあった夕張鉄道の駅(廃駅)である。夕張鉄道線の旅客部門合理化に伴い1971年に廃止された。
ここでは、同駅の駅舎と一体で建設された「夕張市民会館」(ゆうばりしみんかいかん)についても述べる。
歴史
[編集]- 1926年(大正15年)10月14日:夕張鉄道線の開業に伴い、新夕張駅として開業。
- 1927年(昭和2年)1月8日:当駅 - 夕張町
丁未 ()間の北炭夕張礦専用鉄道運用開始。 - 1954年(昭和29年)1月16日:夕張本町駅に改称。
- 1963年(昭和38年)10月10日:夕張市民会館1階に移転開業。
- 1971年(昭和46年)11月15日:鹿ノ谷 - 当駅間廃線に伴い廃止。
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夕張鉄道開業当初の新夕張駅構内(1930年)
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新夕張駅のスタンプ(1933年)
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅。終日駅員が配置されていた。
駅周辺
[編集]国鉄夕張線・夕張駅は石炭積み出し駅として設置されたため、市街地の外れに位置していた。それに対して夕張本町駅は市街地中心部に位置していた。
廃線後
[編集]廃線後ホーム・線路は撤去され、跡地は空き地となった。1985年10月、国鉄夕張駅(2代目)がこの空き地へ移転した。1990年12月、同駅がホテルマウントレースイ前に移転し、以後再び空き地となっている。駅舎は夕張市民会館と合築の建物で夕張市が所有。隣接する夕張市役所の建物と渡り廊下でつながっている。
隣の駅
[編集]- 夕張鉄道
- 夕張鉄道線
- 末広駅 - 夕張本町駅
接続路線
[編集]- 北炭夕張炭鉱専用鉄道
夕張市民会館
[編集]夕張市民会館 | |
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情報 | |
通称 |
ゆうばり市民会館 アディーレ会館ゆうばり |
正式名称 | 夕張市民会館 |
完成 | 1963年 |
開館 | 1963年10月 |
閉館 | 2015年3月31日 |
客席数 |
大ホール:580席[1] シネサロン:50席[2] |
用途 | 各種催し、映画上映 |
運営 | NPO法人ゆうばりファンタ(閉館時) |
所在地 |
〒068-0403 北海道夕張市本町4丁目3番地 |
最寄バス停 | 夕鉄バス「本町4丁目・夕張市役所」 |
夕張市民会館(ゆうばりしみんかいかん)は1962年着工、1963年10月に完成した。大ホール・映画館・会議室・展示場・食堂・結婚式場・公民館などを備えた総合的な施設であり[1]、1971年の駅廃止後も建物は使用され、駅前広場は市民会館の入口・駐車場となった。1979年に改修、1985年に旧駅改札口・待合室付近に小ホール「シネサロン」を新設した[2]。
2007年3月、夕張市が財政再建団体となり市民会館は閉鎖されたが、同年11月に「特定非営利活動法人ゆうばりファンタ」が夕張市より無償貸付を受け、全国コンパック工業会北海道支部などの協力により「ゆうばり市民会館」として再開、「市民会館運営委員会」による自主運営に移行した。同年11月23日から25日まで行われた「ゆうばり市民会館復活祭」では、韓国の俳優パク・シニャンが出演した映画『約束』(1998年/キム・ユジン監督)が上映され、シニャン本人がノーギャラで来館したというエピソードがある[3][4]。
2009年10月、「ゆうばりファンタ」は弁護士法人アディーレ法律事務所とネーミングライツ契約を締結、「アディーレ会館ゆうばり」と改称した。2012年10月、アディーレ法律事務所と再契約を行い、引き続き「アディーレ会館ゆうばり」と称した[5]。
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」の改正・施行を受け、夕張市による建物の耐震診断が義務化された。建物は完成後約50年経過しており、老朽化が進行していたため、耐震診断の結果によっては補修や耐震補強工事についても行う必要があったが、市には耐震診断や工事の費用負担が極めて困難であったため、市と「市民会館運営委員会」は使用停止・閉館の検討に入った[6]。同年12月7日、ロックバンド・GLAY(函館市出身)が「GLAY CHRISTMAS SHOW 2013 YUBARI Special」と題したライブを開催している[7]。
2014年2月、閉館が決定、同年9月、5年間続いたアディーレ法律事務所とのネーミングライツ契約が終了。2015年3月15日、市民有志による「2015年ゆうばり さようなら市民会館芸能発表会」が行われ[1]、同月31日をもって完全閉館し[注釈 1][6]51年半の歴史に幕を閉じた。市民会館の役割は若菜地区の「ゆうばり文化スポーツセンター」に移された。耐震補強の問題から再利用は困難な見通しであり、解体されるものと見られているが、令和に改元された2019年現在も建物解体の目途は立っていない。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “さようなら市民会館芸能発表会”. 市長の部屋インデックス. 夕張市 (2015年3月16日). 2016年3月19日閲覧。
- ^ a b “夕張市民会館シネサロン”. 港町キネマ通り (2003年2月). 2016年3月19日閲覧。
- ^ “パク・シニャン、ノーギャラで夕張支援”. スポーツニッポン. (2007年11月18日) 2016年3月19日閲覧。
- ^ “復活祭を開催:パク・シニャン主演作「約束」を夕張で上映”. CINEMA TOPICS ON LINE. (2007年11月14日) 2016年3月19日閲覧。
- ^ “アディーレ会館ゆうばり命名権再契約”. 市長の部屋インデックス. 夕張市 (2012年10月26日). 2016年3月19日閲覧。
- ^ a b 『アディーレ会館ゆうばりの閉館について』(プレスリリース)NPO法人ゆうばりファンタ、2015年3月31日 。2016年3月19日閲覧。
- ^ “GLAY CHRISTMAS SHOW 2013 全公演発表”. GLAY公式サイト (2013年9月17日). 2017年5月24日閲覧。
- ^ 日本映画製作者連盟配給部会『映画年鑑2000別冊 映画館名簿』時事映画通信社, 1999年。同文献を出典としている2000年の映画館(北海道地方)「消えた映画館の記憶」を参照した。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 夕鉄バス - 夕張鉄道