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南海グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南海ダークグリーン
 
16進表記 #00512e
RGB (0, 81, 46)
マンセル値 2.5G 2.9/6.1
出典 「南海車両 -音と色-」
南海ライトグリーン (オリエンタルグリーン)
 
16進表記 #9cae9a
RGB (156, 174, 154)
マンセル値 10GY 7/2
出典 「南海車両 -音と色-」
南海エメラルドグリーン
 
16進表記 #40681e
RGB (64, 104, 30)
マンセル値 7.5GY 4/7
出典 「南海車両 -音と色-」
阪堺ダークグリーン
 
16進表記 #4e5f37
RGB (75, 95, 55)
マンセル値 7.5GY 3.8/4
出典 「阪堺車両 -音と色-」
阪堺ライトグリーン
 
16進表記 #007135
RGB (0, 113, 53)
マンセル値 2.5G 4/10
出典 「阪堺車両 -音と色-」

南海グリーン(なんかいグリーン)は、南海電気鉄道鉄道車両で採用される緑色塗装の通称である。この色はかつての南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)のユニフォーム色にも採用されていた。ここでは、傍系の阪堺電気軌道の鉄道車両で用いられる緑色塗装についても説明する。

1975年までの鉄道線車両塗装

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南海線高野線などの鉄道線では20000系で就役当初から色番号が規定されていたが、それ以外の車両色にも適用されたのは1973年2月のことである。戦前からいわゆる 「ダークグリーン」 が用いられており、1000系 (2代)が登場する1992年に現塗装に変更されるまで採用された。1954年から就役した11001系では全体を 「オリエンタルグリーン」 とし、150ミリメートル幅の帯色として 「エメラルドグリーン」 が用いられた。この 「オリエンタルグリーン」 は1961年に就役した2051系で上半の 「ライトグリーン」 として再用され、その後、7000系・7100系に続いた。この色は京阪若草色より彩度がやや低い。

1975年までの軌道線車両塗装

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阪堺線上町線平野線などの軌道線(現・阪堺電気軌道線)車両でも 「ダークグリーン」 一色が用いられていたが、鉄道線 「ダークグリーン」 と異なる緑黄系であった。この色は鉄道線 「エメラルドグリーン」 より彩度が若干低いもので、就役当時のモ501形モ351形1967年以降のモ121形モ151形モ161形モ301形の下半色としても用いられている。

1975年以降の車両塗装

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1975年3月に全線で車両色の統一化が行われ、鉄道線では初代1000系21000系22000系の帯色が 「エメラルドグリーン」 から鉄道線 「ダークグリーン」 に変更されている。南海グリーンは2000系1次車まで採用された後、1992年から全車青とオレンジを基調とした現行色に順次変更され、鉄道線での緑色塗装は姿を消した[1]。2017年現在鉄道線で運行されているグリーン車両は2200系『天空』のみである。

軌道線でもモ121・151・161・301形が1975年に鉄道線 「ダークグリーン」 一色に変更されることになった。しかしながら、同年にブルー・グリーン・オレンジの 「雲形塗装」 が登場し、この一色化は全車に波及しなかった。1985年に現行の 「ライトグリーン」 とも呼ばれる 「阪堺色」 が登場した。これは、鉄道線 「ダークグリーン」 の彩度を増したものといえ、2008年まではN9、同年以降はN9.5の白帯を付して用いられている。

脚注

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  1. ^ その後、21000系は1997年の全廃前に第8編成が、7000系は7027Fと7037Fで2005年と2015年(南海創業120周年・130周年記念)に緑色塗装のリバイバルが行われている。

参考文献

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  • 中山嘉彦 「南海車両 -音と色-」、『鉄道ピクトリアル』 807、2008・8 臨時増刊、電気車研究会、2008年、pp.164 - 165。
  • 中山嘉彦 「阪堺車両 -音と色-」、『鉄道ピクトリアル』 852、2011・8 臨時増刊、電気車研究会、2011年、pp.125 - 128。

関連項目

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