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マイソールサウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイソールサウンド
第44回宝塚記念パドック(2003年6月29日)
欧字表記 My Sole Sound[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1999年4月8日[1]
登録日 2001年9月6日
抹消日 2007年9月20日
タマモクロス[1]
チアズスミレ[1]
母の父 サンデーサイレンス[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 長田ファーム[1]
馬主 佐野清[1]
調教師 西浦勝一栗東[1]
競走成績
生涯成績 47戦8勝[1]
獲得賞金 3億7009万8000円[1]
勝ち鞍
GII 京都記念 2003年
GII マイラーズC 2004年
GII 阪神大賞典 2005年
GIII 中日新聞杯 2002年
GIII 京都金杯 2004年
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マイソールサウンド(欧字名:My Sole Sound1999年4月8日 - )は、日本競走馬[1]誘導馬。主な勝ち鞍に2002年中日新聞杯2003年京都記念2004年京都金杯マイラーズカップ2005年阪神大賞典

経歴

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競走馬時代

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2001年11月24日に中京競馬場新馬戦でデビュー。5番人気であったが見事に勝利を挙げた。しかし2勝目までに半年を要し、翌2002年皐月賞日本ダービーに出走することは叶わなかった。その後、条件戦を連勝し秋には重賞初挑戦となる神戸新聞杯に出走したが12着と大敗。結局クラシック競走には出走できなかったものの、格上挑戦となった年末の中日新聞杯で重賞初制覇を達成した。

2003年初戦の日経新春杯は9着だったが、次走の京都記念で重賞2勝目を挙げる。その後、大阪杯4着、金鯱賞6着を経て初めてのGIとなる宝塚記念に出走。果敢に逃げたものの16着と大敗した。秋にはマイルチャンピオンシップにも挑戦したが11着、連覇を狙った中日新聞杯も4着に終わる。

2004年は年明けの京都金杯で重賞3勝目を挙げると、中山記念4着を挟んでマイラーズカップで重賞4勝目。しかしGI戦線では苦戦が続き、安田記念は15着、天皇賞(秋)も15着、マイルチャンピオンシップ13着と2桁着順の繰り返しであった。

2005年、日経新春杯7着、京都記念4着の後、阪神大賞典に出走。3000m級の長距離レースは初めてであったが見事に勝利、重賞5勝目となった。しかし天皇賞(春)は8着に終わる。この頃から、それまでのマイル路線から中長距離路線に移行し、秋にはジャパンカップ有馬記念にも出走したが見せ場は作れなかった。

2006年頃からは明らかに成績が下降線を辿り、函館記念札幌記念等のGII・GIIIレベルのレースでも大敗を続けるようになってしまう。この年には生涯唯一となるダート戦のジャパンカップダートにも出走したがやはり15着と大敗した。

2007年も現役を続け、天皇賞(春)や宝塚記念に出走したが復活の勝利を挙げることはできなかった。同年9月、右前脚に故障を発生し2007年9月20日付でJRA競走馬登録を抹消された[2]

重賞5勝馬ながら、母の父がサンデーサイレンスということで配合が限られることも影響し、亡きタマモクロスの後継種牡馬とはなれなかった。

引退後

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2009年2月14日 京都競馬場

引退後、重賞を2勝した思い出の地である京都競馬場で乗用馬となった後、2008年より誘導馬としてデビュー[3]し、2014年9月末頃まで活動していた。


競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
2001 11. 24 中京 2歳新馬 13 6 9 8.7 0(5人) 01着 本田優 54 芝1800m(良) 1:50.9 (35.8) -0.1 (ロードグランディス)
12. 16 中京 中京2歳S OP 16 5 9 17.9 (10人) 12着 角田晃一 55 芝1800m(良) 1:51.3 (37.4) 0.6 ゼンノカルナック
2002 2. 3 京都 梅花賞 500万下 13 4 5 29.0 0(7人) 02着 本田優 55 芝1800m(良) 1:49.1 (35.1) 0.0 ナムラサンクス
2. 17 京都 つばき賞 500万下 15 5 9 5.3 0(2人) 08着 角田晃一 55 芝2000m(良) 2:02.7 (36.5) 1.4 アグネスポイント
3. 9 阪神 ゆきやなぎ賞 500万下 13 7 11 12.0 0(7人) 05着 本田優 55 芝2000m(良) 2:01.5 (36.2) 0.8 ユウキャラット
3. 23 阪神 3歳500万下 13 8 12 14.8 0(7人) 02着 石橋守 54 芝2200m(良) 2:16.4 (36.5) 0.1 ダンツシェイク
4. 20 京都 ムーニーバレーRC賞 500万下 15 5 9 18.0 0(6人) 08着 石橋守 55 芝2400m(良) 2:29.6 (35.2) 0.4 キーボランチ
5. 11 京都 3歳500万下 14 1 1 7.4 0(3人) 01着 本田優 55 芝2000m(稍) 2:01.0 (35.9) -0.5 (アクトナチュラリー)
6. 2 中京 白百合S 1000万下 11 6 6 6.1 0(3人) 01着 本田優 55 芝1800m(良) 1:48.8 (36.2) -0.2 (トシザダンサー)
9. 22 阪神 神戸新聞杯 GII 16 3 5 44.0 (10人) 12着 本田優 56 芝2000m(良) 2:01.3 (37.5) 2.2 シンボリクリスエス
10. 19 京都 比叡S 1600万下 14 8 14 14.9 0(5人) 04着 本田優 55 芝2400m(良) 2:27.0 (34.4) 0.0 フェリシタル
11. 17 京都 古都S 1600万下 14 2 2 13.2 0(5人) 02着 本田優 55 芝1800m(良) 1:46.0 (34.6) 0.0 トーセンダンディ
12. 7 中京 中日新聞杯 GIII 14 5 9 4.5 0(2人) 01着 本田優 54 芝1800m(良) 1:47.9 (35.4) 0.0 バンブーユベントス
2003 1. 19 京都 日経新春杯 GII 13 6 9 18.4 0(8人) 09着 本田優 55 芝2400m(良) 2:27.0 (36.1) 1.2 バンブーユベントス
2. 22 京都 京都記念 GII 16 1 1 28.2 0(8人) 01着 本田優 56 芝2200m(稍) 2:16.5 (35.6) 0.0 イブキガバメント
4. 6 阪神 産経大阪杯 GII 15 2 2 15.7 0(4人) 04着 本田優 58 芝2000m(良) 1:59.3 (35.5) 0.2 タガノマイバッハ
5. 31 中京 金鯱賞 GII 14 5 8 12.9 0(6人) 06着 石橋守 58 芝2000m(稍) 1:59.5 (36.1) 0.6 タップダンスシチー
6. 29 阪神 宝塚記念 GI 17 2 4 152.8 (14人) 16着 本田優 56 芝2200m(良) 2:14.5 (39.4) 2.5 ヒシミラクル
10. 25 京都 オパールS OP 12 4 4 8.4 0(5人) 07着 本田優 57 芝2000m(良) 2:01.3 (34.2) 0.5 メイショウドメニカ
11. 23 京都 マイルCS GI 18 8 16 85.3 (15人) 11着 本田優 57 芝1600m(良) 1:34.1 (34.3) 0.8 デュランダル
12. 13 中京 中日新聞杯 GIII 16 6 11 10.5 0(7人) 04着 本田優 56 芝1800m(良) 1:48.0 (35.5) 0.4 プリサイスマシーン
2004 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 6 12 30.7 0(9人) 01着 本田優 57 芝1600m(良) 1:33.3 (35.0) 0.0 サイドワインダー
2. 29 中山 中山記念 GII 14 6 11 13.8 0(5人) 04着 本田優 57 芝1800m(良) 1:45.5 (35.3) 0.6 サクラプレジデント
4. 17 阪神 マイラーズC GII 9 7 7 10.9 0(3人) 01着 本田優 57 芝1600m(良) 1:32.9 (34.0) -0.1 ローエングリン
6. 6 東京 安田記念 GI 18 1 2 12.3 0(7人) 15着 本田優 58 芝1600m(稍) 1:34.3 (36.0) 1.7 ツルマルボーイ
10. 10 東京 毎日王冠 GII 11 1 1 25.2 (10人) 09着 本田優 58 芝1800m(稍) 1:47.3 (34.9) 1.3 テレグノシス
10. 31 東京 天皇賞(秋) GI 17 4 7 87.4 (17人) 15着 本田優 58 芝2000m(稍) 2:01.1 (36.9) 2.2 ゼンノロブロイ
11. 21 京都 マイルCS GI 16 3 6 45.5 (11人) 13着 本田優 57 芝1600m(良) 1:34.4 (35.5) 1.4 デュランダル
12. 12 阪神 鳴尾記念 GIII 15 2 3 14.3 0(5人) 04着 本田優 58 芝2000m(良) 2:01.2 (35.0) 0.5 サクラセンチュリー
2005 1. 16 京都 日経新春杯 GII 10 8 9 20.1 0(5人) 07着 本田優 58 芝2400m(良) 2:29.4 (34.4) 0.4 サクラセンチュリー
2. 19 京都 京都記念 GII 12 5 6 21.4 0(8人) 04着 本田優 58 芝2200m(重) 2:16.2 (36.2) 0.5 ナリタセンチュリー
3. 20 阪神 阪神大賞典 GII 10 7 8 42.0 0(6人) 01着 本田優 58 芝3000m(良) 3:06.2 (34.8) -0.1 アイポッパー
5. 1 京都 天皇賞(春) GI 18 7 15 28.8 (11人) 08着 本田優 58 芝3200m(良) 3:17.2 (34.8) 0.7 スズカマンボ
10. 9 京都 京都大賞典 GII 12 7 10 20.0 0(5人) 08着 本田優 58 芝2400m(良) 2:26.6 (35.1) 1.2 リンカーン
11. 6 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 7 13 28.1 (13人) 11着 本田優 58 芝2500m(良) 2:33.5 (36.1) 1.1 サクラセンチュリー
11. 27 東京 ジャパンC GI 18 1 1 137.4 (18人) 15着 本田優 57 芝2400m(良) 2:24.0 (35.6) 1.9 アルカセット
12. 25 中山 有馬記念 GI 16 1 1 194.4 (15人) 16着 本田優 57 芝2500m(良) 2:34.3 (37.4) 2.4 ハーツクライ
2006 7. 23 函館 函館記念 GIII 16 7 4 44.4 (13人) 16着 角田晃一 58 芝2000m(稍) 2:08.8 (42.6) 3.7 エリモハリアー
8. 20 札幌 札幌記念 GII 15 8 16 57.4 (10人) 12着 本田優 57 芝2000m(良) 2:01.3 (35.2) 1.0 アドマイヤムーン
10. 8 京都 京都大賞典 GII 11 4 4 37.6 0(8人) 08着 本田優 57 芝2400m(良) 2:32.1 (33.7) 0.6 スイープトウショウ
11. 25 東京 ジャパンCダート GI 15 6 10 83.9 (12人) 15着 角田晃一 57 ダ2100m(良) 2:14.4 (41.0) 5.9 アロンダイト
2007 2. 17 京都 京都記念 GII 14 7 12 50.5 (10人) 06着 本田優 58 芝2200m(稍) 2:17.8 (36.2) 0.6 アドマイヤムーン
3. 18 阪神 阪神大賞典 GII 11 7 9 35.9 0(5人) 07着 角田晃一 57 芝3000m(良) 3:09.3 (35.2) 1.0 アイポッパー
4. 29 京都 天皇賞(春) GI 16 6 11 99.1 (14人) 16着 角田晃一 58 芝3200m(良) 3:21.7 (42.0) 7.6 メイショウサムソン
6. 24 阪神 宝塚記念 GI 18 2 3 183.7 (18人) 16着 角田晃一 58 芝2200m(稍) 2:17.5 (41.8) 5.1 アドマイヤムーン
7. 22 函館 函館記念 GIII 10 6 7 58.1 (10人) 05着 勝浦正樹 56 芝2000m(良) 2:03.1 (36.2) 0.3 エリモハリアー
8. 4 函館 みなみ北海道S OP 13 2 2 7.6 0(4人) 12着 勝浦正樹 57 芝2600m(重) 2:51.3 (41.5) 2.7 メジロコルセア

エピソード

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  • 現役時代は47戦したが、単勝1番人気に支持されたことは一度も無かった。
  • 京都金杯と阪神大賞典は父タマモクロスとの親子制覇である。ただしタマモクロスが勝利した時代の京都金杯(金杯〈西〉)は2000mでの施行であった。
  • 重賞は5勝しているが、GI戦線では全くと言っていいほど実績を残せなかった。当馬はJRAのGIレースに11回出走しているが、2005年の天皇賞・春の8着が最高着順で、ほかは全て二桁着順である。
  • 全弟のマイハッピークロスが当馬の引退直後のレースで勝利し、兄に花を添えた。その後は兄同様、京都競馬場の誘導馬になった。
  • サンデーサイレンスをブルードメアサイアーに持つ競走馬としては初めてJRA重賞を制覇した。

血統表

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マイソールサウンド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 フォルティノ系
[§ 2]

タマモクロス
1984 芦毛
父の父
シービークロス
1975 芦毛
*フォルティノ Grey Sovereign
Ranavalo
ズイショウ *パーソロン
キムラス
父の母
グリーンシャトー
1974 栗毛
*シャトーゲイ Swaps
Banquet Bell
クインビー *テューダーペリオッド
コーサ

チアズスミレ
1995 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
グリーンスミレ
1985 鹿毛
*ノーザリー Northern Dancer
Politely
エリモスミレ *テスコボーイ
*オズモース
母系(F-No.) (FN:9-c) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ マイソールサウンド 5代血統表2017年9月5日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com マイソールサウンド 5代血統表2017年9月5日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ マイソールサウンド 5代血統表2017年9月5日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ マイソールサウンド 5代血統表2017年9月5日閲覧。


脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マイソールサウンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月22日閲覧。
  2. ^ マイソールサウンドが引退し乗馬へ”. ラジオNIKKEI. 2022年3月12日閲覧。
  3. ^ 京都競馬場 誘導馬紹介”. web.archive.org (2013年7月14日). 2022年5月22日閲覧。

外部リンク

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