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ブラックドラゴン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラックドラゴン
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード(AC)
開発元 カプコン第3企画室
発売元 カプコン
プロデューサー 岡本吉起
プログラマー 赤堀雅行
音楽 河本圭代
美術 倉本幸代
SATOCHIN
河本憲孝
MIYAJI
福本容子
ののむらなおえ
木嶋美紀
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(865.00キロバイト
稼働時期 INT 1987081987年8月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI12
コンテンツアイコン アメリカ合衆国 Fantasy Violence
ヨーロッパ Violence
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80(@4MHz)
サウンド Z80(@3MHz)
YM2203(@3.580MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
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ブラックドラゴン』(BLACK DRAGON)は、カプコンより1987年に発売された業務用アクションゲーム

日本国外版のタイトルは主人公の名前と同じ「Black Tiger」。その後のカプコン製ゲーム全般で使用される通貨単位『ゼニー』の初登場は本作である。

スティーヴン・スピルバーグ監督映画『レディ・プレイヤー1』(2018年)の原作者アーネスト・クラインは最も好きなゲームとして本作を挙げており、原作小説である『ゲームウォーズ』(2014年)でもプロットに使用された。

ゲーム内容

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システム

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全8ステージ。8方向レバーでキャラクターの移動と攻撃ボタンとジャンプボタンを使用する。このゲームは残機とライフを併用したものとなっており、残機は初期設定で3人、バイタリティは1つしかないが、一定のスコア獲得で1目盛り拡張する。またブラックタイガーはアーマーを装備しており、攻撃を受けると画面下に示したアーマーが色によって変わっていき、0になると剥がされてしまう。アーマーを装備していない状態で敵や敵の攻撃に触るとバイタリティを1つ(一部では2つ)消耗し、0になると1ミス。またステージ途中にある特定のトラップ(サボテン、溶岩、トゲの山など)に落ちたりタイムが0になるとアーマーやバイタリティに関係なく即ミスとなる。

アイテム

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アイテムはステージの道中に落ちているものを拾うことと、買い物をすることで入手できる。買い物は獲得したゼニーを消費する。また、買い物でなくとも鍵を持っていると宝箱を開けることができるが、中にはダメージを受けるトラップが設けられているものもある。このシステムは後に同社のアーケードゲーム『マジックソード』(1990年)に受け継がれた[1]

ストーリー

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はるか昔、天空より稲妻とともに現れた3匹のドラゴンによって1つの王国が闇の中に葬られた。しかし、長い暗黒の時代は王国に1人の勇者を誕生させた。彼の名は「ブラックタイガー」。タイガーは王国に光と平和を取り戻すべく、戦いの旅に出た。

他機種版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 SON SON II 日本 198901271989年1月27日
PCエンジン カプコン NECアベニュー 2メガビットHuCARD[2] H54G1003 -
2 Black Tiger ヨーロッパ 1990年
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ZX Spectrum
Softworx U.S. Gold フロッピーディスク
カセットテープ
- -
3 Capcom Classics Collection Remixed アメリカ合衆国 200503212005年3月21日
ヨーロッパ 200503212005年3月21日
PlayStation Portable カプコン カプコン UMD アメリカ合衆国 ULUS-10097
ヨーロッパ ULES-00347
- アーケード版の移植
4 Capcom Classics Collection Volume 2 アメリカ合衆国 200611242006年11月24日
ヨーロッパ 200611242006年11月24日
PlayStation 2
Xbox
カプコン カプコン DVD-ROM アメリカ合衆国 SLUS-21473
ヨーロッパ SLES-54561
- アーケード版の移植
5 ブラックドラゴン 日本 201012072010年12月7日
PAL 201101212011年1月21日
アメリカ合衆国 201101242011年1月24日
Wii カプコン カプコン ダウンロード
バーチャルコンソールアーケード
- - アーケード版の移植
6 カプコンアーケードキャビネット
-レトロゲームコレクション-
アメリカ合衆国 201302192013年2月19日
日本 201302192013年2月19日
オーストラリア 201302202013年2月20日
ヨーロッパ 201302202013年2月20日
PlayStation 3
PlayStation Network
Xbox 360
Xbox Live Arcade
M2 カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
7 日本 カプコンアーケード2ndスタジアム
アメリカ合衆国 Capcom Arcade 2nd Stadium
ヨーロッパ Capcom Arcade 2nd Stadium
日本 2022年7月22日[3]
アメリカ合衆国 202207222022年7月22日
ヨーロッパ 202207222022年7月22日
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
PCSteam
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植

なお、PCエンジンの『SON SON II』は本作をベースとして、テーマを西遊記に変更したアレンジ移植作である。

スタッフ

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アーケード版
  • プロデューサー:KIHAJI(岡本吉起)、TAKOPEE、MR.X
  • キャラクター・デザイン:KURAMOYAN(倉本幸代)、SATOCHIN、KAWAMOYAN(河本憲孝)、MIYAJI、FUKUMOYAN(福本容子)、NONO(ののむらなおえ)、RATTCHAN(木嶋美紀)
  • サウンド、音楽:TAMASAN(河本圭代
  • ハードウェア:CRAZY KUBOZOO(くぼぞのたかし)
  • スペシャル・サンクス:BLBOM、AKIMAN(安田朗)、DONKUN、KAKKUN(かくたゆかり)、HANACHAN、WANFUU
  • プログラマー:IMO.(AKAPA)(赤堀雅行)
PCエンジン版
  • エグゼクティブ・プロデューサー:濱田典彦(カプコン)、なんぶしげのぶ(NECアベニュー)
  • 企画:ひがしたにまさや、岡本吉起
  • ディレクター:多部田俊雄(NECアベニュー)、松田浩二
  • オブジェクト・デザイン:うえだすすむ、しょうのたかし
  • スクロール・デザイン:ののむらなおえ、京谷有紀、倉本幸代、城戸美樹
  • サウンド:坂口由洋、松前真奈美
  • プログラマー:赤堀雅行、伊藤嘉人
  • スペシャル・サンクス:安田朗

評価

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評価
集計結果
媒体結果
Metacritic67.50%(AC)[10]
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games71%(PCE)[4]
86%(ST)[5]
Crash84%(ZX)[6]
ファミ通25/40点(PCE)[7]
IGN7.5/10点(Wii)[8]
NintendoLife6/10stars(Wii)[9]
Sinclair User85%(ZX)[6]
Your Sinclair78%(ZX)[6]
マル勝PCエンジン25/40点(PCE)
PC Engine FAN21.98/30点(PCE)[2]
(総合162位)
The Games Machine80%(PCE)[4]
84%(ST)
84%(Amiga)[11]
84%(ST)[12]
80%(ZX)[13]
80%(ZX)[6]
Aktueller Software Markt9.4/12点(PCE)[4]
8.4/12点(Amiga)[11]
8.4/12点(ST)[12]
7.2/12点(C64)[14]
Commodore User73%(Amiga)[11]
ST Format70%(ST)[12]
PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計25点(満40点)[7]、『マル勝PCエンジン』では5・6・6・8の合計25点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.98点(30点満点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で162位(485本中、1993年時点)となっている[2]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「かわいいキャラと軽快な音楽が特徴のゲーム」と紹介されている[2]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.31 3.61 3.65 3.83 3.41 3.18 21.98

脚注

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  1. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、175 - 216頁、雑誌03660-7。 
  2. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、17頁。 
  3. ^ 緑里孝行 (2022年7月22日). “名作アーケードコレクションの第2弾「カプコンアーケード 2ndスタジアム」本日発売!バラエティ豊かな全32タイトルがラインナップ” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年7月26日閲覧。
  4. ^ a b c Son Son II for TurboGrafx-16(1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
  5. ^ “Black Tiger by US Gold”. Computer and Video Games (Future Publishing) (93): 55. (July 1989). https://archive.org/details/computer-and-videogames-093/page/n53. 
  6. ^ a b c d Black Tiger for ZX Spectrum(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
  7. ^ a b SONSON II まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2019年3月9日閲覧。
  8. ^ Lucas M. Thomas (February 4, 2011). “Black Tiger Wii Review”. IGN. Ziff Davis LLC.. December 14, 2018閲覧。
  9. ^ van Duyn, Marcel (June 24, 2011). “Black Tiger(Wii) Review”. NintendoLife. December 14, 2018閲覧。
  10. ^ Black Tiger reviews at Metacritic.com”. Metacritic. December 14, 2018閲覧。
  11. ^ a b c Black Tiger for Amiga(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
  12. ^ a b c Black Tiger for Atari ST(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
  13. ^ Caswell, Mark (April 1990). “Get a tiger in your computer”. The Games Machine (Newsfield Publications) (29): 37. https://archive.org/details/the-games-machine-29/page/n35. 
  14. ^ Black Tiger for Commodore 64(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。

外部リンク

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