マジックソード

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マジックソード
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケード[AC]
スーパーファミコン[SFC]
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 1 - 2人
メディア [AC]:CPシステム
[SFC]:カートリッジ
発売日 [AC]1990年
[SFC]1992年5月29日
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マジックソード』 (Magic Sword) は、1990年カプコンが発売した業務用の横スクロールアクションゲーム。

概要[編集]

全51面で、1周エンド。2人同時プレイが可能。主人公アラン(2P側はベルガー)を操作して、塔の50階にいる魔王ドラクマーを倒すのが目的。

バイタリティ制で敵からの攻撃の他、時間の経過でも減っていくが、時間で減る体力には下限がある上、それだけではプレイヤーがやられることはない。しかし、過度にフロアに留まり続けると警告が鳴り、0になると体力が急激に減る(この時、時間経過による減少下限が解除される)。

武器を振らずにいると自動的にパワーを溜め、半分まで溜まった時に振れば2倍、最大の時振れば3倍の攻撃力を発揮できる。さらに飛び道具を飛ばすことができる(ゲージ半分で振った場合は弱い飛び道具になる)ので、攻撃の使い分けが重要になる。

メインとなる武器攻撃に加え、緊急回避手段として「ゼニデイン」というメガクラッシュが使用可能。体力と引換えに画面上の敵の飛び道具を消しながら敵全員に大ダメージを与え、それで倒した場合は画面上にある大体の物理トラップも含め、金貨に変わる(ボスを除く)。さらに少しの間無敵とマジックゲージ常時MAX状態になり、剣の3倍撃が放ち放題になるため非常に強力。また、一部のトラップはゼニデインを使うと停止する。

塔の中にはプレイヤーを補佐する仲間キャラクターが牢屋に囚われており、彼らを救出して連れて行くことができる。ただし、連れていけるのは一人だけ。

魔王ドラクマーを倒すと災いの元凶であった「ブラックオーブ」が出現する。打ち砕くか手に取るかの選択肢でエンディングが変わる。

登場キャラクター[編集]

アラン(勇者)
24歳。身長184cm。体重85kg。
マウラの村で母と共に暮らす正義感溢れる青年。母方が竜退治の英雄エストリルのイヴェット一族の末裔であるが、それを知っているのは母の養父である村の長老・リス唯一人である。

仲間キャラクター[編集]

プレイヤーを補佐してくれるキャラクターたちは、全8種。レベルが1 - 8あり、レベルアップとともに回復速度が上がる。また、レベル1 - 3、4 - 6、7 - 8で攻撃力が成長し、見た目(または武器)も変わる。

仲間のライフは4本固定で、キャラクターごとに回復速度が違うが、時間が経てばライフが回復する。しかし回復する間を与えずにライフが0になると完全に死んでしまう。その場合は別の仲間を探さないといけない。

仲間のレベルは大男とアーケード版のリザードマンを除き、最初に仲間になる階ではレベル1で加入する。以降、次に仲間になる場所ではレベルが前に仲間になる階のレベル+1の状態で加入する。

また、リザードマンを除き、最後に仲間にできる牢がある階では必ずレベル8で加入する。その他にも赤いハートを取るとレベルが1上がり、逆さまになって点滅しているハートを取ると逆に1下がる。

基本的に牢に捕まっている仲間のレベルは固定だが、連れている仲間と同じ仲間が捕まっている牢を開けた時のみ、例外で以下の計算が行われる。

「(連れている仲間のレベル+2)-捕まっている仲間のレベル」の計算を行い、その計算結果が1以上だった時のみ、牢の仲間が連れている仲間のレベル+2の状態で登場する(最大レベルは8)。

サーラ(アマゾネス)
19歳。身長165cm。体重不明。
7か月前、オババの水晶の啓示を受け竜の塔へ向けてアマゾネスの国を旅立った9人の女戦士たちの一人。
威力は低いが連射可能なボウガンを放つ。地上の塔前と2階、3階にいるため、序盤で彼女を連続で加えればあっという間にレベルを上げることができる。
しかし彼女が仲間にできる機会が6回しか存在せず、さらに捕まっている階が序盤に集中しているので、彼女が最後に仲間にできる階では一気にレベル8になる(レベル6と7が自然発生しない)。
ウウマ(大男)
身長223cm。体重210kg。
マウラの村から馬で1日の距離にある大男の村タンレーの出身。竜の塔の異変を最初に感じ取り、塔へ向かった19人の男たちの一人。
巨大な斧を投げつける。斧はブーメランのように、また手元に戻る。斧を投げた後は手元に戻ってくるまで再攻撃不可能だが威力は高く、地形を無視して飛ぶ。
斧は一定距離まで飛ぶか、斧の攻撃力が0になったら戻ってくる(斧はレベルが上がるごとに射程距離と攻撃判定が強化され、攻撃力が0になるまであらゆる物を貫通して飛び続ける)。
また、体力の回復が非常に早く、レベル7以上になると絶対死ななくなる(仲間は被撃後、しばらく点滅して無敵になるがウウマはLV7以上になると無敵が終わる前に体力が回復する)。
移植版含めてLV2が最低レベルの加入なのでレベル1が自然発生することは絶対ない。レベル1の彼が見たいならレベルを下げるハートを取るしかない。
二ウラ(魔術師)
身長169cm。体重60kg。
数か月前から竜の塔の異変に関する前兆を感じていた。数十人の弟子に異変を伝え、自らは2人の弟子アルガとタルールを連れ塔へ向かう。
上下含め、4方向に撃てる高威力で地形を無視して飛ぶマジックミサイルを放つが、体力に難がある。また、マジックゲージが半分以上ないと攻撃ができず、アンデッドモンスターには効果が薄い。
デレク(盗賊)
21歳。身長173cm。体重60kg。
西の盗賊ギルドの長・ダールの元に集った盗賊団は竜の塔の財宝を狙い塔内部へ潜入した。盗賊の一人が魔物の封印を解いてしまった影響で次々と魔物が復活し盗賊団は大混乱となった。
デレク自身は混乱することはなかったものの、塔からの脱出は不可能となった。攻撃手段はナイフと爆弾の同時投擲。
ナイフは射程が長く威力が低い。爆弾は射程は短いが高威力で横気味の放物線を描いて落ちるため、自分の位置より下の敵を攻撃することができる。
また、隠し宝箱の位置と隠し宝箱以外の罠を見破ることができる。さらに他の仲間と違い、牢から助け出す以外でも仲間にする方法がある。
竜の塔に入ってから、鍵・高く跳ねる盾・魔法の杖・剣以外の宝箱の中身をプレイヤーが放置していると、上から現れて持っていってしまう(1フロアに1回)。
宝箱の中身を盗みに来た時、ダイヤの指輪を持っている状態で攻撃を当てると仲間にすることができる(その時の基本レベルは前に加入できる階の盗賊よりレベルが1高いことが多い)。
アリオー(僧侶)
身長175cm。体重65kg。
竜の塔が見渡せる山岳の町・エルンに到着したアリオーが教会へ行くと、十数人の僧侶が竜の塔へ出発する準備をしていた。
そのうちの一人パスキンから話を聞いたアリオーは神の導きを感じて一団に加わる。
地形を無視して飛ぶホーミング弾を使う。ミイラなどのアンデッドモンスターに効果が大きい。それ以外の敵には効果が薄い。
ニウラ同様、マジックゲージが半分以上溜まっていないと攻撃できない。メーターマックスで敵弾を防ぐバリアを張る。
レベル7のプリーストは裏面でしか自然発生しない。
凱(忍者)
27歳。身長172cm。体重62kg。
忍者軍団を束ねる統領。東のショウグン・ノブナガからサムライソードの入手を命じられ、忍者軍団108人が世界中へ散った。
探索の末、凱が竜の塔下で目にしたのは手練れのサスケ・サイゾウ以外、僅か14人となった軍団の姿であった。
地形をバウンドする3WAY手裏剣を投げる。スピードと手数はあるが単発の攻撃力はアマゾネスより弱い。
ロタール(ナイト)
30歳。身長189cm。体重90kg。
列強諸国を戦々恐々とさせる最強国家ラーマ王朝の王宮騎士団第2団長。辺境地域の調査のため、キース以下5人の部下を率い塔の近辺を通った際、アリオーのいる一行と邂逅する。
レベル3以上になると、連射はできないが敵を貫通する威力の高い槍を投射する。アマゾネスとは反対に前半階には2人しかいない。
逆に後半階、特に裏面には表面より多くのナイトが囚われている。
リューゴ(リザードマン)
身長220cm。体重100kg。
強さや力が全てと考える竜の戦士リザードマン。リューゴも魔王復活を感じ強大な闇に近侍するため塔へ集う一人である。
闇に仕えながらもリザードマンは同時に光に対して潜在的な憧憬を持っている。体力があり、高威力の剣を投げつける。さらに投剣は連射できるため、非常に使い勝手がいい。
敵としても出現し、ダイヤの指輪を持った状態で倒すと仲間にできる。仲間にするときの計算は牢の時と一緒だが、基本レベルがその階に比べて一回り高い。
牢屋に囚われている数は全部で4つと、全ての仲間の中で最も少ないため、仲間にする機会が限られる。
牢屋での最大加入レベルは5、ダイヤの指輪を固定入手できる場所で仲間にできるレベルは7であるため、狙って仲間にできる場所でレベル6と8が自然発生することはない。
また、アーケード版では10階以降でのパートナーがいない時のコンティニューか途中参加でない限り、LV1 - 2のリザードマンが自然発生することはない。

ボスキャラクター[編集]

コラル・デ・アルマデル 選帝侯
西ゴート王国文官・マルカスと町娘キーナの子。自らにドラゴンの血が流れていることを知り12歳で家出をした。ドラクマーと出会い、そのカリスマ性に惹かれ部下となった。
4Fで竜変化した姿・レッドドラゴンとして立ち塞がる。
族長 ルンゲ・ブンゴ
元は古代アフリカのある王国の王子。不自由なく育ったが、成人した年に巻き込まれた後継者争いで敗北した。密林に潜伏していたが、通りかかったドラクマーに助けられ部下となった。
12Fでメイジキマイラとなり襲いかかる。塔入口のキマイラは精神の投影によるもの。
大僧上 竜眼洞
の時代の呪術師の子で、9歳で父を凌駕する呪術師となる。15歳の時に見つけた2匹の毒虫(キングクローラー)太郎丸・次郎丸を育てるため、大僧上 竜眼洞を名乗り、寺に集めた人間をその餌としていた。
成長した2匹に襲われるも、自身の命と引き換えに2匹を倒し相討ちとなった。冥界を彷徨していた所をドラクマーに転生され部下となる。24Fで現れ2匹を操る。
クピスニカII世
チャビン文明のクピスニカI世の長子。王位を継承するが、国中の愛情が弟に注がれていることを知った彼は、嫉妬に狂い全ての民を虐殺し、不幸な生涯を終えた。
ドラクマーは彼の魂をドラゴンの一族とし竜の塔に転生させた。36Fでレッドドラゴンと合体した二首のダブルドラゴンとして現れる。
神官 ガルガリアニ
ドラクマーが竜の塔へ封印される前からドラクマーへ仕える神官。長い刻を経てドラクマーを復活させることに成功した。
ドラクマーの居る幻魔宮に通じる扉の鍵を持ち、49Fでメイジキマイラ2として襲いかかる。元はオリンポスの掃除係であったが、ブラックオーブを見つけたことで闇の道へと誘われた。
魔王ドラクマー
ブラックオーブを手に世界を闇に変貌させようと企む魔王。遥か昔、世界を闇に包もうとしたが光の戦士によって竜の塔へ封じられるが、長い年月の後、突如復活する。

マジックアイテム[編集]

取ると画面左上のボックス(2P側は画面右上のボックス)に表示されるアイテム。基本的には全8種、太陽の石という非常に希少なアイテムも含めれば全9種である。アイテムは、取得した階とその次の階までで無くなる。

ガントレット
武器による直接攻撃の威力を上げる。あるとボス戦が楽になる。
マジックポーション
メーターの上昇スピードを上げる。青いポット状のアイコン。道中はこれがあると楽。
スクロール
スクロール所持時専用のアイテムドロップテーブルに代わる。基本的にアイテムの出現率が大幅に上がるだけにとどまるが、一部の敵はアイテムの出現内容自体が変わる。
回復アイテムや高得点アイテムを落とす敵からのアイテムドロップが大いに期待できるので、場所によっては非常に重要である。
ペンダント
得られる得点が2倍になる。得点が30万、60万、90万に到達すると妖精が回復アイテムを運んでくれる(以降は40万点獲得する毎に妖精が回復アイテムを運んでくれる)。そのため、高得点アイテムが手に入る階では非常に有効。
ダイヤモンドリング
宝箱の中身を盗みに来たシーフや敵として出現したリザードマンを仲間にできる。この2者の加入条件を満たすと自動使用で無くなる。次の階への移動時に画面内にいただけでも同様。
アーケード版では処理が特殊で、1Pか2P、どちらかが持っていた上でどちらかが上記の条件を満たした場合に発動する。
また、アイテムの消費とシーフとリザードマンのパートナーの有無参照は満たした側で行われるため、1Pが持っていた場合、2Pが条件を満たせば自動使用で消滅することはない。
ゴールデンポット
仲間の回復速度が上がり、持っている間はパートナーが死ぬことはなくなる(LV7以上のウウマと同じ位のスピードで体力が回復する)。
クラウン
防御力が上がる(被ダメージが減る)。
クリスタルボール
隠された宝箱を点滅表示してくれる。
太陽の石
裏43階と表44階、47階と49階にしか出現しない、希少なマジックアイテム。攻撃力をガントレット以上にアップさせてくれる。
その他に主人公の武器が雷神武器の場合、メーターをチャージして出す溜め攻撃のグラフィック(色)が変化する。

武器[編集]

特定のフロアで主にボス撃破後に入手できる。武器は1つしか持てず、常に最後に入手した武器を使う。アランは剣、ベルガーは斧を使う。

鋼の剣 / 鋼の斧
塔入口のキマイラを倒すと入手できる。
侍の刀 / 力の斧
4階のドラゴンを倒すと入手できる。
戦士の剣 / 闘士の斧
12階のメイジキマイラを倒すと入手できる。
大地の剣 / 大河の斧
24階のキングクローラーを倒すと入手できる。ゲージが溜まった時の飛び道具が距離が短い衝撃波から炎の魔法弾になる。
太陽の剣 / 月光の斧
36階の二首ドラゴンを倒すと入手できる。青い炎の魔法弾になる。
雷神の剣 / 雷神の斧
表コースの43階または裏コースの41階のクリア時に入手できる。この武器では溜め攻撃のエフェクトが稲妻状のビームになる。

移植版[編集]

1992年スーパーファミコン版が発売。難易度バランスの大きな変更やグラフィック演出の簡略化がされている。また、一部の敵キャラクターが削除され、2人同時プレイはできなくなっている。アーケード版にあった裏面の分岐も削除されている。

スーパーファミコン版とほぼ同様のアプリ版が2007年に配信された。

日本国外ではPlayStation 3PlayStation NetworkXbox 360Xbox Live Arcadeに『ファイナルファイト ダブルインパクト』のカップリング移植として配信されている。アーケード版を忠実に再現し、インターネットを介した協力プレイも可能。条件を満たすとボーナス要素が手に入るようになっている。

関連項目[編集]