オー・マーシー
『オー・マーシー Oh Mercy』 | ||||
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ボブ・ディラン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1989年春 ニュー・オリンズ | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア | |||
プロデュース | ダニエル・ラノワ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ボブ・ディラン アルバム 年表 | ||||
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『オー・マーシー』(Oh Mercy)は、1989年にリリースされたボブ・ディラン26枚目のスタジオ・アルバム。ビルボード200チャートで最高30位[1]、全英アルバム・チャートで6位を記録した。RIAAによりゴールド・ディスクに認定されている[2]。
解説
[編集]U2のプロデュースをしていたダニエル・ラノワをボノから紹介され、ディランはこのアルバムのプロデューサーにラノワを起用した。当時ラノワはネヴィル・ブラザーズのアルバム『イエロー・ムーン』(1989年)のプロデュースを担当しており(アルバムにはディランの曲「ホリス・ブラウンのバラッド」と「神が味方」のカバーが収録されている)、バック・ミュージシャンにもシリル・ネヴィル及びネヴィル・ブラザーズのサポート・メンバーを起用、全編ニュー・オリンズでレコーディングが行われた。アルバム・タイトルは当初『エヴリシング・イズ・ブロークン』で8月にリリースされる予定だったが、最終段階で『オー・マーシー』に変更された。[3]
ジャケットは、ニューヨーク9番街53番通りにあるヘルズ・キッチンの壁にストリート・アーティストのトロツキーによって描かれた絵である。[3]
収録曲
[編集]全曲ボブ・ディラン作詞・作曲
- ポリティカル・ワールド - Political World – 3:43
- 涙零れて - Where Teardrops Fall – 2:30
- エヴリシング・イズ・ブロークン - Everything Is Broken – 3:12
- 鐘を鳴らせ - Ring Them Bells – 3:00
- 黒いコートの男 - Man in the Long Black Coat – 4:30
- モスト・オブ・ザ・タイム - Most of the Time – 5:02
- ホワット・グッド・アム・アイ? - What Good Am I? – 4:45
- 自惚れの病 - Disease of Conceit – 3:41
- お前の欲しいもの - What Was It You Wanted – 5:02
- シューティング・スター - Shooting Star – 3:12
アウトテイク
[編集]「シリーズ・オブ・ドリームズ」は、新たにオーケストレーションを重ね『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』(1991年)と『グレーテスト・ヒット第3集』(1994年)に収録。
「ディグニティ」は、ラノワがプロデュースしたものに大幅なオーバーダブとリミックスを施したものが『グレーテスト・ヒット第3集』に収録。テレビ・ドラマ『Touched by an Angel』(1997年)に「ディグニティ」オリジナル・ラノワ・プロデュースが挿入歌として使用され、サウンドトラック盤や『ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン VOL.2』(2000年)、『DYLAN』(2007年)に収録された。『テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)』(2008年)に、ピアノによるデモ・バージョンが収録されている。
「エヴリシング・イズ・ブロークン」のオリジナル・バージョンである "Broken Days/Three of Us" がiTunesのダウンロードでのみ短期間だけリリースされたことがある。2008年に、より良好な音源からリマスターされ『テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)』で再リリースされている。
『テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)』には他にも「モスト・オブ・ザ・タイム(オルタネイト・テイク)」、「エヴリシング・イズ・ブロークン(オルタネイト・テイク)」、「ボーン・イン・タイム」、「ゴッド・ノウズ」などが収録されている。「ボーン・イン・タイム」と「ゴッド・ノウズ」は書き直され、次アルバム『アンダー・ザ・レッド・スカイ』(1990年)に収録された。
「モスト・オブ・ザ・タイム(Alternate)」は1990年Don Wasプロデュースによりプロモシングルとして発表。
パーソネル
[編集]参加ミュージシャン
[編集]- ボブ・ディラン - ボーカル、ギター、ピアノ、ハーモニカ、12弦ギター、オルガン
- ダニエル・ラノワ - ドブロ、ラップ・スティール、ギター、オムニコード (tracks 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10)
- メイスン・ラフナー(Mason Ruffner) - ギター (tracks 1, 8, 9)
- ブライアン・ストールツ(Brian Stoltz)(ネヴィル・ブラザーズ) – ギター (tracks 1, 3, 8, 10)
- トニー・ホール(Tony Hall)(ネヴィル・ブラザーズ) – ベース (tracks 1, 3, 6, 8, 10)
- シリル・ネヴィル(ネヴィル・ブラザーズ) - パーカッション (tracks 1, 6, 9)
- ウイリー・グリーン(Willie Green)(ネヴィル・ブラザーズ) - ドラムス (tracks 1, 3, 6, 8, 9, 10)
- Paul Synegal – ギター (track 2)
- Larry Jolivet – ベース (track 2)
- Alton Rubin, Jr. – ウォッシュボード (track 2)
- John Hart – サキソフォン (track 2)
- Rockin' Dopsie – アコーディオン (track 2)
- Malcolm Burn – タンバリン、キーボード、mercy keys、ベース (tracks 3, 4, 5, 6, 7, 9)
- Daryl Johnson – パーカッション (track 3)
制作スタッフ
[編集]- ダニエル・ラノワ – プロデューサー
- Malcolm Burn、Mark Howard – レコーディング
- Malcolm Burn、ダニエル・ラノワ - ミキシング
- Mark Howard – スタジオ機材設置
- Greg Calbi(ニューヨーク、Sterling Sound) – マスタリング
リリース
[編集]- 日本
日付 | レーベル | フォーマット | カタログ番号 | 付記 |
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1989年10月19日[4] | CBSソニー | CD | CSCS-5058 | |
2003年12月17日[5] | ソニー | SACD HYBRID | MHCP-10015 | |
2004年9月23日[6] | ソニー | CD | MHCP-382 | デジタル・リマスター、紙ジャケ、完全生産限定盤 |
2005年9月21日[7] | ソニー | CD | MHCP-816 | 2003年デジタル・リマスター |
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Bob Dylan - Awards : AllMusic”. Allmusic. 2013年3月7日閲覧。
- ^ “RIAA Gold and Platinum Search for albums by Bob Dylan”. RIAA. 2009年8月6日閲覧。
- ^ a b 日本盤『オー・マーシー』(1989年、CSCS-5058)菅野ヘッケルによる解説
- ^ “オー・マーシー(CSCS-5058)”. オリコン. 2009年8月17日閲覧。
- ^ “オー・マーシー(MHCP-10015)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月17日閲覧。
- ^ “オー・マーシー(MHCP-382)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月17日閲覧。
- ^ “オー・マーシー(MHCP-816)”. ソニー・ミュージック. 2009年8月17日閲覧。