ウォッシュボード

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ウォッシュボードと演奏例

ウォッシュボード(washboard)は、ジャグ・バンドやオールドタイム、ケイジャン音楽ザディコスキッフルなどで使用されるリズム楽器。洗濯板と同じ形態で、表面の凹凸の部分を栓抜きなどで引っ掻くことで音を鳴らす。

もともとの洗濯板が木製であったのに対して、ウォッシュボードは、楽器として音の鳴りをよくするために金属でできていて、それに木製の枠が付けられていた。

ケイジャン、ザディコにおいてはラブボード(rub-board)、またはフランス語でフロトワ(frottoir)とも呼ばれている。木製の枠を取り払って、全面金属にし、なおかつ両肩にかけられるように曲げて作られている。ザディコ・アーティストのクリフトン・シェニエか、兄のクリーブランド・シェニエが演奏しやすいように改造したとされる。

1946年テキサス州ポートアーサーで働いていた溶接工のウイリー・ランドリーが、演奏ツアーでやってきたシェニエ兄弟から、金属製で、もっと大きな音が出て、演奏しやすい洗濯板を作ってほしい、と注文を受け、製作したという。それまでクリーブランド・シェニエは、木製の枠の洗濯板を首から紐でぶら下げて使用していた。[1]

アコーディオンとウォッシュボードが、ザディコの演奏形態の最小形態だが、しばしばドラムがいるバンド形態の場合でもウォッシュボードは演奏される。"元祖"のクリーブランド・シェニエが栓抜きでこすって演奏したということもあり、ザディコにおいては2つの栓抜きを両手に持ってウォッシュボードをかき鳴らすのが「正式な」演奏法とされる。

ジャグ・バンドやその他の音楽ジャンルにおいては、ウォッシュボードはバンド形態の中のドラムとして機能する。鋼線のブラシか、かき鳴らすための指ぬきをつけて演奏される。

リズムの役割としてはギロに近い。例えば4拍子のリズムの曲の場合、ウォッシュボードは8または16拍のリズムを刻む。