アメリカーノ (カクテル)
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アメリカーノ | |
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基本情報 | |
作成技法 | ビルド |
グラス | オールド・ファッションド・グラス |
アルコール度数 | |
度数 | |
国際バーテンダー協会のレシピ | |
ベース | カンパリ |
装飾材料 | オレンジスライス、レモンゼスト |
材料 |
カンパリ …… 30ml |
スイート・ベルモット …… 30ml | |
炭酸水 …… 適量 |
アメリカーノ(伊: Americano)はカンパリ、イタリアン・ベルモット(スイート・ベルモット)を使用した古くからあるカクテル。代表的な食前酒の1つである[3]。
概要
[編集]「アメリカーノ」はイタリア語で「アメリカ人」の意[1][2]。
アメリカーノの誕生は古く、1800年代半ばにイタリア、ミラノの大聖堂広場に面した場所でカフェを営んでいたガスパーレ・カンパリの店で誕生した[4][5]。なお、アルコール飲料としてのカンパリもこの店で同時期に誕生している。
ミラノ産のカンパリとトリノ発祥のベルモットを用いることから、当初は「ミラノ=トリノ」と名付けられていた[5]。やがてイタリアを訪れるアメリカ人旅行者がこのカクテルに魅了されるようになり、1910年代にアメリカーノの名称に改められた[5]。
逸話
[編集]- イタリア出身のプロボクサープリモ・カルネラのあだ名が「アメリカーノ」であり、1933年に世界ヘビー級王座を獲得してイタリアに帰国した際にはこのカクテルで迎えられた[4]。
- 架空のイギリスのスパイジェームス・ボンドの好むカクテルの1つである[4][6][7]。『007/カジノ・ロワイヤル』、『007 ロシアから愛をこめて』、「薔薇と拳銃」(映画『007/美しき獲物たち』原作)などで飲んでいる[4][6][7]
ネグローニ
[編集]1919年にカミーロ・ネグローニ伯爵がアメリカーノに炭酸水ではなくジンを入れるように注文したことがネグローニの始まりだと言われる[8]。
出典
[編集]- ^ a b 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ、2013年、140頁。ISBN 978-4839946234。
- ^ a b 『改訂版カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』池田書店、2021年、197頁。ISBN 978-4262130705。
- ^ “Americano アメリカーノ”. バカルディジャパン. 2022年10月17日閲覧。
- ^ a b c d “Americano” (英語). 国際バーテンダー協会. 2022年10月17日閲覧。
- ^ a b c 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、117頁。ISBN 978-4537218695。
- ^ a b “アメリカーノ”. カンパリ. 2022年10月17日閲覧。
- ^ a b 伊藤めぐみ『カジノ映画と楽しむお酒 15選!まるで映画の世界!』(プレスリリース)2022年1月24日 。2022年10月17日閲覧。
- ^ “ネグローニ”. カンパリ. 2022年10月17日閲覧。