WWDD

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WWDD
でんぱ組.incスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル 日本の旗 MEME TOKYO
イギリスの旗 JPU Records
チャート最高順位
でんぱ組.inc 年表
WORLD WIDE DEMPA
2013年
WWDD
2015年
GOGO DEMPA
2016年
『WORLD WIDE DEMPA』収録のシングル
  1. サクラあっぱれーしょん
    リリース: 2014年3月12日
  2. Dear☆Stageへようこそ♡
    リリース: 2014年5月14日
  3. ちゅるりちゅるりら
    リリース: 2014年7月30日
  4. でんぱーりーナイト
    リリース: 2014年11月26日
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WWDD』(ダブリュー・ダブリュー・ディー・ディー[4])は、でんぱ組.incの3枚目のオリジナル・アルバム2015年2月18日MEME TOKYOから発売され、同年8月7日にはイギリスのレーベル「JPU Records」からイギリス及びヨーロッパで発売された。

概要[編集]

前作のオリジナル・アルバム『WORLD WIDE DEMPA』から約1年2ヶ月ぶりとなる作品で[5]、でんぱ組.inc通算としては3作目[6]、現行の6人体制となってからは2作目[7]となるアルバムである。本作の発売決定は2014年12月8日に初めて報じられた[5][6]

本作は『サクラあっぱれーしょん』から『でんぱーりーナイト』までの既発シングルカップリング8曲と、NAOTO(ORANGE RANGE)、松隈ケンタ畑亜貴小池雅也などによって新たに書き下ろされた6曲で構成される[8]CDのみの「通常版」とDVD付きの「初回限定盤」、およびアナログLPカセットテープのほか、でんぱ組.incのファンクラブ「でんぱとう」会員限定の「超豪華盤」(豪華ボックス仕様)の計5形態で発売される[9]。超豪華盤は、初回限定盤のDVDと同内容のBlu-ray、および『サクラあっぱれーしょん』のメンバー盤に収録された各自ソロ曲を集めたCDが「Disc2」として同梱されるほか、大判ブックレットステッカーバンダナがパッケージされている[9]。初回盤のDVDと豪華盤のBlu-rayには、前作と同様にミュージック・ビデオとライブ映像が収録され、ミュージック・ビデオには副音声によってメンバーのコメントも収録されている[8]

「JPU Records」から発売されたものには、28ページの写真及び歌詞が封入されたブックレットが付属されている[10]

ジャケット[編集]

ジャケットとアーティスト写真のデザインは志賀匠が手がけ、背景のイラストや各メンバーをモチーフとしたキャラクターデザインは谷口菜津子が手がけている[9]。志賀匠は『でんでんぱっしょん』『バリ3共和国』などのアニメーションを併用したミュージック・ビデオの監督を複数手がけており、本作のジャケットもその延長で依頼されたとしている[11]夢眠ねむは、初回限定盤ジャケットに本人達が出ておらずイラストのみで構成されていることについて「最近は2次元3次元を行ったり来たりするMVも増えてきてるから、逆に違和感は無い」[12]と述べている。アーティスト写真と通常版ジャケットのデザインについて、古川未鈴は「また衣装がセーラー服か、という気持ちはあった」とし、夢眠ねむは「それがでんぱ組.incのお家芸みたいになってきたから、良いっちゃ良いかも」と述べている[12]

テーマ[編集]

本作は「大冒険」をテーマとしている[13]。前作『WORLD WIDE DEMPA』が「ベスト・アルバム」のような仕上がりであったのに対して、本作は「オリジナル・アルバム」だからこそできる[7]バラエティー豊か[12][14]な楽曲を収録したとしており、成瀬瑛美は「これから先の新しいでんぱ組.incを示唆している」[14]と述べている。また、前作『WORLD WIDE DEMPA』に収録された楽曲よりも比較的BPMが遅い曲が多いとしている[7][15]

特に『ブランニューワールド』や『イロドリセカイ』は従来のでんぱ組.incからは想像できない楽曲であるとして[7]、古川未鈴は「いつものでんぱ組.incを期待して聴く皆さんにどう映るかちょっとドキドキ」[7]「前作よりバラエティ豊かに、振り幅が広がった印象。今までは絶対に歌えないような曲調があり『こんな曲も歌うようになったか』と思ったりした」[12]と述べているほか、相沢梨紗は「進化の過程を半歩進んだ、みたいな感じ」[7]「もっと発信したい、変わっていきたいという思いが詰まっている。今までも大切にしつつ、いろんなでんぱ組.incを見てもらえるアルバムになっている」[7]と述べている。また、夢眠ねむは「(1年に1枚という)普通のミュージシャンのようなスパンでリリースできたのが嬉しい」と述べている[12][14]

タイトル[編集]

タイトル『WWDD』の意味(何の略称であるか)は明確ではないとしており、「ワールド・ワイド・でんぱ」までは確定であるが最後の「D」については「いろんな説があって確定できない」[7]「いろんな意味が込められている」[14]としている。本作のテーマであり、後に行われる全国ツアーのタイトルにも用いられている「大冒険」のほか[7][14][16]、メンバーによって「大好き」「デラックス」「デリシャス」「Diver」[7]「大どんでん返し」[14]「ドッカーン」「ディアステージ」[16]などの解釈がなされており、最上もがは「聴いてくれた方が自由に解釈して頂けたら、という感じ」と述べている[14][16]

タイトルは『WWDD』となっているが、シングル『W.W.D』および『W.W.D II』の続編ではないとしており、楽曲の雰囲気としては正反対で「暗いところがあまりない」[14]「『W.W.D』のような傾向の曲は無く、どちらかと言えばファンタジー寄りで、楽しい曲が多い」[12]としている。

評価[編集]

読売新聞は「早回しにしているような高い声と、予測不能な展開の楽曲がもたらす高揚感が癖になる」と評し、「ファンタジー感溢れる遊園地を高速のジェットコースターで疾走している気分」と形容している[17]

上野三樹はロッキング・オンのディスクレビューにおいて、「過去のリベンジではなく今とこれからの幸せを思い描いて突き進む、普遍的な女の子の気持ちを歌うことで強烈な説得力と切実さが生まれている。彼女達の持つ物語の強さを改めて感じる」[18]と評しているほか、田山雄士はOKMusicのディスクレビューにおいて、「ポップスなものはより聴きやすく、アトラクション的に突っ走る曲はツボが明確になって、勝ちに行く姿勢がメリハリを生んでいる」[19]と評している。

佐藤優太はビルボードのディスクレビューにおいて、「本当の意味で『みんな』のアイドルとして現在の彼女達がいることを実感する」「『W.W.D』のようなメンバーの物語性を過剰に押し出す曲がはほぼ皆無で、むしろ『Dear☆Stageへようこそ♡』が中盤に置かれ、リスナーから見たでんぱ組.incという客観的な視線を意識させる構造になっている」「彼女達が長年努力を重ねた結果として身を置く、現在の立場や態度の表明として機能している」とした上で、「欲を言えば本作に参加したほぼ全てのクリエーターが期待されているであろう職務を100%やり切るに留まっていて、それ以上の何かにはなっていないのではないか」と評している[15]

MARQUEE」Vol.107において、柴那典は「前作には『W.W.D』などのシビアな過去や葛藤と向き合ったドキュメント性があったが、今作にはそれが無い。よりメタフィクショナル2.5次元的なグループに脱皮しつつある。王道ポップからバラードもあってバランス感がある、正統進化のアルバム」[20]南波一海は「1枚を通じて過去から未来まで分かち難く結びつき、美しい弧を描いている。『W.W.D』のような劇薬無しで最後まで圧倒的テンションで寄り切る横綱相撲[20]などと評している。

収録内容[編集]

CD(通常盤・初回限定盤・超豪華盤[Disc1]・アナログLP・カセットテープ・JPU Records)[編集]

  1. でんぱな世界〜It's a dempa world〜: Dempa na Sekai 〜 It's a dempa world 〜) [0:54]
    作曲・編曲:浅野尚志
  2. でんぱーりーナイト: Dempari Night) [4:43]
    作詞・作曲:玉屋2060%、編曲:釣俊輔、玉屋2060%
    12thシングル。
  3. ダンス ダンス ダンス: Dance Dance Dance) [4:21]
    作詞・作曲・編曲:浅野尚志
    テレビドラマ『でんぱコネクションフレンチ〜でんぱオシャレ探偵局〜』のテーマ曲である[21]。「みんなで歌って踊りやすい、盛り上がりやすい」ことから、でんぱ組.incの楽曲の中でも比較的「ハードルが高くない」楽曲であるとしている[14][22]
  4. NEO JAPONISM [4:44]
    作詞・作曲・編曲:NAOTO
    古川未鈴と夢眠ねむは、この曲が本アルバムの「リード曲」であると述べている[22]藤咲彩音によれば、本アルバムの中でメンバーが最もよく口ずさんでいる楽曲であるとしている[14]
  5. FD2〜レゾンデートル大冒険〜: FD2 〜Raison d'etre Daibouken〜) [4:15]
    作詞:畑亜貴、作曲:小池雅也、編曲:釣俊輔
    タイトルの『FD2』は『Future Diver2』を意味している[7][14][23]。相沢梨紗は「畑亜貴と小池雅也からの、今のでんぱ組.incに向けてのエールに聞こえる」[14]、古川未鈴は「昔のでんぱ組.incみたいな感じがする」[23]、夢眠ねむは「『W.W.D II』のように、楽曲の“続編”を出すというアイデアを『Future Diver』に使わない手は無いと思った」[23]と述べている。
  6. ちゅるりちゅるりら: Chururi Chururira) [3:37]
    作詞・作曲:前山田健一、編曲:釣俊輔
    11thシングル。
  7. まもなく、でんぱ組.incが離陸致します♡: Mamonaku, Dempagumi.inc ga Ririku Itashimasu) [3:53]
    作詞・作曲:清竜人、編曲:MOSAIC.WAV
    10thシングル「Dear☆Stageへようこそ♡〜武道館LIVE記念限定盤〜」に収録。
  8. Dear☆Stageへようこそ♡: Dear Stage e Youkoso) [7:51]
    作詞・作曲・編曲:清竜人
    10thシングル。
  9. バリ3共和国: Bari3 Republic) [4:40]
    作詞・作曲・編曲:浅野尚志
    12thシングル「でんぱーりーナイト」に収録。
  10. ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ: Fancy Hoppe U FU FU) [3:43]
    作詞:かせきさいだぁ、作曲:カジヒデキ、編曲:カジヒデキ・橋本竜樹
    9thシングル「サクラあっぱれーしょん」に収録。
  11. 檸檬色: Lemon Iro) [4:11]
    作詞:meg rock、作曲:長沼良、編曲:飛内将大
    11thシングル「ちゅるりちゅるりら」に収録。
  12. ブランニューワールド: Brandnew World) [4:43]
    作詞・作曲・編曲:松隈ケンタ
    白魔女学園 オワリトハジマリ』のテーマ曲で、本映画の為に書き下ろされた楽曲である[23]。でんぱ組.incでは初めてサビ部分が各メンバーによるソロとなっている[23]
  13. イロドリセカイ: Irodori Sekai) [5:32]
    作詞:青山亮、編曲:釣俊輔
    当初は『ハッピーエンド』という仮タイトルが付いていた[12]。成瀬瑛美は、(前曲『ブランニューワールド』と共に)本楽曲を「ちょっと怖かった」としており、「死ぬんじゃないか、みたいな気持ちになる」[7]と述べている。また、でんぱ組.incで最もBPMが遅い楽曲である[14]
  14. サクラあっぱれーしょん: Sakura Apparation) [4:25]
    作詞・作曲・編曲:玉屋2060%
    9thシングル。

CD(超豪華盤[Disc2])[編集]

  1. トキメキ☆すちゃらかテキサス(成瀬瑛美ソロ)
    作詞・作曲:NAOTO
  2. あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡(夢眠ねむソロ)
    作詞・作曲:清竜人
  3. ニューロマンティック(最上もがソロ)
    作詞・作曲:Chara
  4. Promise of the World 〜我コソ世界ノ救世主〜(相沢梨紗ソロ)
    作詞:奥井雅美、作曲:きただにひろし
  5. P and A(藤咲彩音ソロ)
    作詞・作曲:PandaBoY
  6. ソーリー、ロンリー。(古川未鈴ソロ)
    作詞:NOBE、作曲:RONZI

DVD(初回限定盤)・Blu-ray(超豪華盤)[編集]

ミュージックビデオ[編集]

  1. サクラあっぱれーしょん
  2. ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ
  3. ちゅるりちゅるりら
  4. 檸檬色
  5. でんぱーりーナイト
  6. バリ3共和国
  7. Phantom of the truth

ライブ映像[編集]

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014(2014年8月9日)

  1. VANDALISM
  2. でんでんぱっしょん

CUPNOODLE presents でんぱ組.incスペシャルライブ〜2014年ボクらは、FUJIYAMAのある国で現代のSAMURAIと出会う!〜(2014年9月2日)

  1. まもなく、でんぱ組.incが離陸致します♡
  2. ちゅるりちゅるりら
  3. サクラあっぱれーしょん
  4. 檸檬色
  5. W.W.D
  6. キラキラチューン

でんぱ組.incスペシャルコンサート 東アジア文化都市2014横浜 パートナー事業(2014年11月14日)

  1. でんぱーりーナイト

出典[編集]

  1. ^ WWDD(初回限定盤 CD+DVD)” (日本語). 楽天ブックス. 楽天 (2015年2月18日). 2016年5月21日閲覧。
  2. ^ WWDD(初回限定盤) でんぱ組.inc” (日本語). ORICON STYLE. オリコン (2015年3月2日). 2015年3月15日閲覧。
  3. ^ Top Albums” (日本語). JAPAN Charts. ビルボード (2015年3月2日). 2015年3月15日閲覧。
  4. ^ OTOTOY ハイレゾ音源ランキング” (日本語). Stereo Sound ONLINE. ステレオサウンド (2015年2月15日). 2016年1月30日閲覧。
  5. ^ a b でんぱ組の新アルバム『WWDD』が2月発売、ソロ曲収めたCDが付属する超豪華盤も” (日本語). CINRA.NET. CINRA (2014年12月8日). 2015年3月15日閲覧。
  6. ^ a b でんぱ組.inc、2月に3rdアルバム「WWDD」” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年12月8日). 2015年3月15日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l でんぱ組.inc (2015年2月19日). でんぱ組.inc「WWDD」インタビュー(Power Push). インタビュアー:大山卓也. ナタリー.. http://natalie.mu/music/pp/dempagumi04 2015年3月15日閲覧。 
  8. ^ a b でんぱ組.inc「WWDD」詳細解禁!オーケストラ交えたライブ映像も” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2015年1月15日). 2015年3月15日閲覧。
  9. ^ a b c でんぱ組.inc「WWDD」アートワーク&超豪華盤内容を一挙公開” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2015年1月6日). 2015年3月15日閲覧。
  10. ^ Dempagumi.inc Releases 「W.W.D.D.」 Internationally” (英語). JPU Records (2015年8月5日). 2015年11月2日閲覧。
  11. ^ MARQUEE (2015), p29
  12. ^ a b c d e f g MARQUEE (2015), p18
  13. ^ MARQUEE (2015), p16
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m でんぱ組.inc (2015年2月18日). でんぱ組.inc史上"最高濃度"のアルバム『WWDD』が完成(Dailyトーク). インタビュアー:永堀アツオ. DAILY MUSIC.. オリジナルの2015年4月2日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402105307/https://dailymusic.auone.jp/daily_interview/85584 2015年5月1日閲覧。 
  15. ^ a b 佐藤優太 (2015年2月26日). “でんぱ組.inc『WWDD』“みんな”のアイドルになったグループの充足感を映す最新作の魅力に迫る(Album Review)” (日本語). Billboard JAPAN. ビルボード. 2015年3月17日閲覧。
  16. ^ a b c B.L.T (2015), p160
  17. ^ 山下 (2015年3月5日). “ポピュラー いちむじんほか(サウンズBOX)” (日本語). 読売新聞 (読売新聞東京本社)  - 読売プレミアムにて2016年1月16日閲覧
  18. ^ 上野三樹 (2015年2月19日). “それからの物語 でんぱ組.inc『WWDD』(ディスクレヴュー)” (日本語). rockinon.com. ロッキング・オン. 2015年3月15日閲覧。
  19. ^ 田山雄士 (2015年2月24日). “でんぱ組.inc WWDD(ディスクレビュー)” (日本語). OKMusic. OKWAVE. 2015年3月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年8月15日閲覧。
  20. ^ a b MARQUEE (2015), p17
  21. ^ “でんぱ組ドラマイメージ曲に「ダンス-」” (日本語). 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2015年1月20日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20150120-1424093.html 2015年3月19日閲覧。 
  22. ^ a b MARQUEE (2015), p20
  23. ^ a b c d e MARQUEE (2015), p21

参考文献[編集]

外部リンク[編集]