U.Sプレイング・カード社

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アメリカケンタッキー州にあるU.Sプレイング・カード社The U.S. Playing Card Company、ゆーえす - しゃ)は、社名の通り、プレイング・カード、すなわちトランプを製造し、売上は世界最大である。多色刷りの便箋やサーカスのポスターなどを製作していたRussell Morgun & Co.が1891年に改名。

代表的なブランド[編集]

ビー(Bee)
ダイヤモンド・バックと呼ばれる、縁のないデザイン。世界中のカジノに卸されており、各カジノやホテルのロゴを入れて卸している。一般向けにはロゴがないものが出回っている。
バイスクル(Bicycle)
滑りが良いため手品用としても需要があり、ギャフカード(仕掛けカード)も多く製造している。「モーターサイクル」や「オートモービル」「マンドリン」など、数多くのデザインが製造された。マジック用に特化した高品質のデックも製造されている。
タリホー(Tally-Ho)
バイスクルよりも古い歴史を持つ。トランプを丸く広げたデザインの「サークル・バック」や団扇が描かれている「ファン・バック」などがある。

以前は、量販店向けの安価版の「アビエーター」や「バイスクル・セカンド」というブランドも存在したが、現在では製造をストップしている。

自社製品だけでなく、OEM生産も積極的に行っている。

その他[編集]

  • 1958年、日本国内でディズニートランプをヒットさせていた山内溥(当時の任天堂社長)が工場とオフィスの視察に訪れたが、世界的なシェアを持つ最大手にもかかわらず、想像より小規模なオフィスだったことにショックを受け、多角化経営を決意したという。
  • 2019年12月にベルギーに本社を持つカルタムンディ社に買収され子会社化。
  • イラクのお尋ね者トランプカードには同社が商標登録していたジョーカーの絵柄が使われていた。

外部リンク[編集]