クレイジーエイト

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クレイジーエイト
08 of spades.svg
遊び方
人数 2人以上
枚数 52
デッキ フランス
順番 時計回り
関連ゲーム
UNOアメリカンページワン

クレイジーエイト英語: Crazy Eights)は、トランプのゲームの一種。

概要[編集]

多人数で行う、トランプを使った主に子供向けのゲームであり、単に「エイト」(Eights)と呼ばれることもある。各競技者が前の人が出したカードと同じスートかランクのカードを出していき、先に手札を全部出した人が勝ちとなる。

20世紀前半にはじめて出現した[1]割合新しいゲームであるが、このゲームには別名や変種が非常に多く、日本の「アメリカンページワン」もクレイジーエイトの一変種である。また、専用のカードを使った商業的カードゲームに「UNO」がある。

イギリスではクレイジーエイトの1変種が「ブラックジャック」(Black Jack)と呼ばれることがあり、古くから有名な同名のゲームと混同しやすいので注意が必要である。

ルール[編集]

ここではもっとも基本的なルールを記述する。

  1. 2人以上で遊ぶ。4人の場合は向かいあった2人どうしがチームを組むこともできる。トランプは通常のひと組(6人以上ならふた組)を使用する。ジョーカーは使用しない。
  2. ディーラーは各人に手札5枚ずつを配る(2人なら7枚ずつ)。その後、1枚を表向きに場に出す。残りのカードは裏を上にして積んで、山札とする。
  3. ディーラーの左隣から時計回りに順に、場に出ているカードの一番上と同じスートか、または同じランクのカードを出していく。カードを出すことができない(または出したくない)競技者は、出せるカードが出るまで山札から1枚ずつカードを引いて手札に加えていく。山札がつきてもカードを出せない場合は、手番をパスする。
  4. 「8」のカードは上記のルールに従わず、いつでも出すことができ、「8」のカードを出した人は任意のスートを指定することができる。次の順番の人は、指定されたスートのカードか、または「8」を出さなければならない。
  5. だれかひとりの競技者が手札を全部出すか、または全員がパスしたときにプレイが終了する。チームを組んでいるときは、チームを構成する2人の両方が上がるまでプレイを続ける。

得点の計算について[編集]

誰かが手札を無くして上がった場合、残りのすべての競技者の手札の点数の合計が、上がった人の得点となる。手札の点数は、絵札が10点、「8」が50点、それ以外の数札はランクがそのまま点数となる(「A」は1点)。全員がパスしてプレイが終了した場合は、手札の点数がもっとも少ないものが、ほかの競技者との点数の差の合計を得点とする。

主な変種[編集]

  • 山札を使いきったら、場に出ているカードを山札として再利用することがある。
  • 手札があと1枚になるときに「Last one」などと言わなければならない変種がある。
  • 「8」のカード以外にも、さまざまな機能をもつランクが追加されることがある。逆回り・ひとり飛ばし・もう1枚任意のカードを出せるなどの機能がよく採用される。

Parlett (1992,2004) pp.408-410 に「Two-Four-Jack(Switch・Black Jack)」という名前で載っているルールでは、以下のようになっている。

  • 手札は10枚(3人以下なら12枚)。
  • 山札を使いきったら場に出ているカードを一番上の1枚を除いてシャッフルして、山札として再利用する。
  • 手札があと1枚になるときに「One left」と言わなければならない。言い忘れた人は次の自分の番に山札から1枚取らなければならない。
  • 「8」ではなく「A」がいつでも出せ、スートを指定できる。
  • 「2」を出したら、次の競技者は「2」を出さなければならない。出せない場合は山札から2枚取る。「2」が2枚重なったら、次の競技者は「2」を出すか、山札から4枚取る(3枚なら6枚、4枚なら8枚)。
  • 「4」を出したら、次の競技者は「2」を出さなければならない。出せない場合は山札から4枚取る。「4」が2枚重なったら、次の競技者は「4」を出すか、山札から8枚取る(3枚なら12枚、4枚なら16枚)。
  • 「J」を出したら、プレイの方向が逆になる。
  • カードの点数は「A」が20点、「J」「4」「2」が15点、絵札が10点。それ以外のカードは、ランクがそのまま点数となる。

マウ・マウ[編集]

「マウ・マウ」(Mau-Mau)は、クレイジーエイトとほぼ同じルールだが、数札の2-6を除いた32枚のカード(ピケ・デック)を使い、「8」ではなく「J」がワイルドカードとなる。また、プレイの終了後に、自分の手札の点数が得点となる(少ないほどよい)。

カードの点数は「シュナプセン」と同じで、「A」=11点・「10」=10点・「K」=4点・「Q」=3点・「J」=2点・それ以外=0点となる(「J」を20点とする変種もある)。最後の1枚が「J」のときは、得点が2倍になる。だれかが100点になったらゲームが終了となる。

最後の1枚を出すときには「マウ」と言わなければならない。また、最後の1枚が「J」のときは「マウ・マウ」と言わなければならない。宣言を忘れた人は上がることはできず、ペナルティとして山札から1枚引き、手札に加えなければならない。

脚注[編集]

  1. ^ Parlett (1992,2004) p.109

参考文献[編集]

  • Parlett, David (1992,2004). The A-Z of Card Games. Oxford University Press. ISBN 9780198608707. 

外部リンク[編集]