ダウト

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ダウトは、トランプゲームの一つで、カードを裏返しに出していき、手札が無くなったら勝利するゲームである。

西洋のカードゲームBullshitが日本に伝わったゲームである。日本語のゲーム名ダウトは、英語でのゲームの別名I Doubt ItのDoubt(ダウト)の単語に由来する。大阪兵庫などの関西圏ではダウトが訛った座布団の名称で呼ばれる。その名前から由来して座布団の上にカードを出す遊び方をする。

遊び方[編集]

準備[編集]

  1. 使用するカードは、ジョーカーを除く1組52枚のトランプである。
  2. 全てのプレイヤーに均等にカードを配り、プレイ順を決める。

一般的なルールと勝敗決定[編集]

  1. 決められたプレイ順に従い、プレイヤーはカードを1枚ずつ裏向きに出していく。
  2. 最初のプレイヤーは「1」と言いながら「A」のカードを場に出す。スートはどれでもよい。
  3. その次のプレイヤーは、「2」と言いながら「2」のカードを出す。
  4. その次のプレイヤーは、「3」と言いながら「3」のカードを出す。
  5. 以後同様にして4, 5, 6, …, 10, J(11), Q(12), K(13)の順で、自分の番に対応するカードをその数字をコールしながら場に出していく。「K」の次は「A」に戻ってまたA, 2, 3, …, J, Q, Kと順番に出していく。パスはできない。
  6. プレイヤーは自分の順番に対応する数字以外のカードを出すこともできる。これは手札がない場合に限らず、戦略的にそうすることも認められる。
  7. 他のプレイヤーは、もし出されたカードがその人の順番に対応してないカードであると思ったら「ダウト」とコールすることができる。2人以上が同時に「ダウト」をかけたら、先に「ダウト」とコールしたプレイヤーが「ダウト」をかけたものとする。
  8. 出されたカードに対して「ダウト」をかけられたら、当該カードを表向きにする。
    1. もし、そのカードが順番に対応していなければ(ダウト成功の場合)、カードを出したプレイヤーが今まで出されたカードを手札に加えなければならない。
    2. 逆に、そのカードが順番に対応しているものであったら(ダウト失敗の場合)、「ダウト」をかけたプレイヤーが今まで出されたカードを全て手札に加えなければならない。
  9. 「ダウト」が成功したか否か関係なく、「ダウト」されたプレイヤーの次のプレイヤーはそのまま次の数字に対応するカードから出し始める。例えば「2」で「ダウト」をかけられたら、「ダウト」に成功しようが失敗しようが次のプレイヤーは「3」のカードを出すことになる。
  10. 以上のようにしてゲームを進めていき、誰か1人の手札がなくなった時点でゲームを終了し、手札をなくしたプレイヤーの優勝となる。他のプレーヤーは現在の手札の数が少ない順に2位、3位…と順位をつけるルールもある。
  • 各プレイヤーの手札が少なくなるにつれて、順番に対応するカードを出せる確率が低くなっていくので、他のプレイヤーに「ダウト」をかけられやすくなる。しかし、プレイヤー全員の手札が少なくなった状態で自ら「ダウト」をかけることは既に出された札が多いわけであり、出された札をすべて引っ込めなければならなくなった時の敗戦の危険性が高くなる。途中「ダウト」が挟まっても出す順番は一定であることを利用して、順番に対応するカードがどれになるのかを各プレイヤーが瞬時に予測し、いつダウトのカードを出すか、いつ「ダウト」とコールするのか、などの戦略がこのゲームの勝敗において重要な鍵を握る。

バリアントルール[編集]

以下のようなバリアントルールも存在する。

  • ダウトの声がかけられた場合に、そのカードのうちどれかを引いて、対応した数字である場合に限りダウト成功とするルールもある。
  • 人数が多い場合はカードデッキを複数使う
  • 同位の札であれば複数出しても良い
  • ばれなければ何枚も重ねて出しても良い(極端な例としては、手札すべてを重ねて出すこともできる)
  • カードを引き取る代わりに自分の手札をすべて捨て、その人を負けとする

等のバリエーションルールもある。

ゼロ和ゲームなので理論上はいつまでも続けることができ、「終わらないゲーム」の代名詞として使われることがある。特に、3人以下でするとなかなか終わらないため、ダウトをして実際に正しくない場合、相手が自分の手札から2枚引き、正しい場合は自分が相手の手札から2枚引くという方法を使う場合がある。

チート[編集]

欧米ではこれに似たゲーム「チート」がある。こちらは基本的なルールはダウトと一緒だが、出したカードが対応していないと思っても自分の前の人にしかコールすることができない。そのため、分かっていても指摘できないもどかしさが生まれ、より楽しいと思う人もいる。

なおこのゲームのコールは「チート」である。

日本での歴史[編集]

日本では1907年(明治40年)に書かれた書物である世界遊戯法大全にDoubt It!の和訳として「そうですか」の名前で紹介されている。 この遊びでは「ダウト」ではなく「そうですか」の掛け声を掛ける。

1981年版の開隆堂出版発行の中学英語教科書New Prince1年で取り上げられた。

関連項目[編集]