Nゲージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Nゲージ車両の大きさ比較の例
レールの間隔 (軌間)

Nゲージ(エヌゲージ)とはNゲージ (エヌゲージ、N-gauge) とは鉄道模型縮尺軌間を表す規格呼称のひとつ。Nスケールとも呼ばれる。

概要[編集]

レールの間隔(軌間)が9mm縮尺1/148 - 1/160の鉄道模型規格の総称である。原則として実物の標準軌 (軌間1435mm) を軌間9mmとしたものである。日本では「Nゲージ」 (エヌゲージ) と呼称される。欧州大陸では「échelle N」(エシェル エヌ) 、「Spur N」 (シュプール エヌ) などとも呼ばれる。アメリカでは特に縮尺1/160を指して「Nスケール」 (エヌスケール) と呼称される事が多い。

国や地域、車種やメーカーによって採用する縮尺は異なり、日本では主に縮尺1/150(一部1/160)、イギリスでは主に縮尺1/148を用いる。それ以外では縮尺1/160が主流。

Nゲージは、鉄道模型一般がそうであるように走行模型であり、動力には主に電気を用いる電動模型で、主に「直流二線式」が採用されている。

呼称[編集]

軌間9mmの鉄道模型は、当初「OOOゲージ」やメーカーのブランド名で呼ばれていたが、複数のメーカーによる製品が発売されたことでひとつの規格としての認識が広がり、1964年に「Nゲージ」の名称と規格が制定された[1]。軌間である「数字の9」をあらわすヨーロッパ系言語はそれぞれ英語 (Nine:ナイン)、ドイツ語 (Neun:ノイン)、フランス語 (Neuf:ヌフ)で、それぞれNから始まることからNゲージ、Nスケールという呼称がひろまった。日本では1970年代ごろから一般にも用いられるようになった。

歴史[編集]

黎明期[編集]

1912年ドイツビングが最初の軌間9mmの鉄道玩具を生産した。

1920年頃から、イギリスでは縮尺1/152 (2mmスケール) ・軌間9.5mmの鉄道模型を自作する愛好者がおり、日本でも熱心な工作派の愛好者が軌間9.5mmや8mmの鉄道模型を自作し、模型工作雑誌や鉄道模型雑誌を通じて紹介されることが幾度かあった。この当時はOOゲージでさえ超小型とみなされていた時代であり、これらはあくまでも特殊な模型として存在したに留まる。

1940年代に、それまで主流であった1番ゲージOゲージなどより小型の、OOゲージHOゲージが普及しだし、日本でも16番ゲージとして展開されはじめた。

1940年代末には、OOゲージ・HOゲージより小さな模型として、縮尺1/120・軌間12mmのTTゲージが登場した。1950年代末にはTTゲージよりさらに小さな縮尺1/152・軌間8.25mmの手押し動力の列車模型を、イギリスのローンスターが「ロコス」 (Locos ) ブランドで発売した。このローンスター製品は縮尺1/152の2mmスケール公称していたが、軌間はOOゲージの16.5mmを半分にした8.25mmであり、2mmスケールでの標準軌間9.5mm (後に9.42mmとされた) とは異なっていた。この時期、西ドイツのトリックスが縮尺1/180の手押し動力の列車模型「ジーベトリックス」 (Schiebetrix ) を発売したが、線路は展開されなかった。

1960年代[編集]

1960年のクリスマスシーズンにイギリスのローンスターが発売した、縮尺1/152・軌間9mmのTreble-O-Lectric シリーズが世界最初の軌間9mmの電動模型システムであった。前述の「ロコス」の軌間を9mmに変更し、新設計のゴムベルト駆動の動力車を加えたものである。プラスチック製枕木の道床なし・組み立て式線路システムを展開したが、後に動力つき製品から撤退し、軌間9mmのままで手押し製品のみとなった。

1962年西ドイツアーノルトが「アーノルト・ラピード」 (Arnold Rapido ) のブランド名で縮尺1/160・軌間9mmの鉄道模型を発売した。同社では「ラピード200」 (Rapido 200 ) のブランド名で縮尺1/200・軌間9mmの鉄道模型を1960年に発売していたが、スケールモデルというよりは玩具に近いものであったため、ラピード200をリファインして縮尺を1/160とした。1963年、「ラピードカプラー」(アーノルトカプラーとも呼ばれる)が開発された。

1963年頃、日本トミーが「高級電気玩具 OOO(スリーオー)ゲージ 新幹線 夢の超特急セット」を発売した。縮尺約1/150、軌間9mmで、ショーティーの新幹線3両編成に線路と電源装置を加えたセットであった。当時としては画期的な電気玩具だったがそれ以降の展開はなかった[2]

1964年に、西ドイツトリックスが「ミニトリックス」 (MINITRIX ) のブランド名で参入した。同社ではかねてより縮尺1/180のジーベトリックスを展開していたが、リファインさせて縮尺1/160として電動化した。同年、東ドイツピコが参入した。日本ではソニーが「ソニーマイクロトレーン」のブランド名で参入を企画し、試作品も製造したが、後に中止となった。

この年、軌間である9mmの「9」のアルファベット (ドイツ語でneun、フランス語でneuf、英語でnine) の頭文字を取り、「Nゲージ」と名付けられた>。なお、イギリスやアメリカでは当初は「OOOゲージ」と称していた。また日本では当初「9mmゲージ」と呼称されており、「Nゲージ」という呼び方が一般的になるのは1970年代に入ってからである。

1965年日本関水金属が縮尺1/150を採用して参入した。縮尺1/150は、機芸出版社山崎喜陽によって制定されたものであった[3]。日本で後に参入したメーカーは、関水金属の規格に倣って製品を設計した。

1966年イタリアリマが「ミクロモデル」 (MicroModel ) のブランド名で参入し、1968年にはリバロッシと、アメリカバックマンが参入した。1968年から1970年にかけて、それまでメーカーによって異なっていた連結器 (カプラー) を統一する動きが発生し、日米欧のメーカーで協議を行った結果、アーノルトの「ラピードカプラー」が採用された。

1969年、西ドイツのレーヴァが参入、フライシュマンも「ピッコロ」 (Piccolo ) のブランド名で参入した。この時期、メルクリンが参入を企画したがZゲージの開発に向かい、後に中止となった。

1970年代[編集]

1970年代初め、イギリスのグラハム・ファリッシュが縮尺1/148を採用して参入した。1972年、レーヴァがNゲージから撤退した。製品はトリックスに引き継がれた。1973年、スペインのモデル・イベルが「イベルトレン」 (IBERTREN ) のブランド名で参入した。イベルトレンでは当初、直流三線式を採用したが、1985年に直流二線式に変更した。

1974年、日本のトミーが「トミーナインスケール」のブランド名で参入した。その後1976年に「トミックス」 (TOMIX ) のブランド名で展開を開始した。同ブランドでは日本で初めて道床つき・組み立て式レールシステムを採用した。1975年以降、日本では永大や、エンドウ学研しなのマイクロ中村精密グリーンマックスなどが参入したが1980年代半ばには大半が撤退または廃業した。

1977年、オーストリアのロコが参入した。

1978年に日本Nゲージ鉄道模型工業会が発足し[4]1979年に東京の科学技術館で「日本鉄道模型ショウ」を開催した。

1980年代[編集]

1980年代、それまでプラスチック製品が主流であった各国のNゲージ市場で、ブラスモデルといわれる真鍮製品が多く出回るようになってきた。真鍮製品は、完成品形態やキット形態に加えて、プラスチック製品を素にして真鍮製部品を付加させるコンバージョンキット形態のものも登場した。

1990年代[編集]

1992年にモデル・イベルが撤退した。2000年代後半にスペインのテクニトイズがブランド名を引き継いで再参入した。1994年にはドイツのブラバが参入した。

1990年代半ば、日本では河合商会ハセガワマイクロエースなどが参入・再参入した。また、特定の列車編成などを製品化し、1回限りの生産とする、いわば限定品とした販売方法が普及しはじめた。

1995年、ドイツのアーノルトが倒産した。後にイタリアのリマグループ傘下に入り同社のNゲージブランドとなった。1997年には、トリックスが業績悪化でメルクリンの傘下に入った。

この時期、コスト削減のために製造拠点を中国や東欧などに移すメーカーが現れた。個人で製造するガレージキットに類するウレタン樹脂成型のキットや完成品も登場するようになった。

2000年代[編集]

中国での生産は急増しており、アトラスライフライクなどの多くのアメリカのメーカーや日本のマイクロエース、ベルギーのLS Modelsなどでは、殆どの製品が中国生産となっている。2002年には、バンダイスナップフィット方式の1/150サイズ短尺 (ショーティー) 仕様の車両キット「Bトレインショーティー」を発売した。

この時期、デジタルコマンドコントロールが普及しだし、アメリカではエンジン音やモーター音を発する車両が登場している。

インターネットの普及により、再生産を行わない製品や高い人気によって品不足となった希少商品はネットオークションでも取引されるようになった。実店舗を持たないインターネット通販専門の鉄道模型店も登場している。

2001年、グラハム・ファリッシュがバックマンに買収され、同社のイギリス市場でのNゲージブランドとなった。アーノルトを傘下にもつリマグループは2004年に倒産し、イギリスのホーンビィに買収された。同年ロコも倒産し、ドイツのモデルアイゼンバーン・ホールディング傘下となった。2008年にはフライシュマンが倒産しモデルアイゼンバーン・ホールディング傘下に入った。ロコのNゲージ製品はフライシュマンのピッコロブランドに編入された。2012年には河合商会が倒産し、Nゲージ製品はポポンデッタに引き継がれた。

規格[編集]

縮尺と軌間[編集]

国や地域、車種、各々の愛好者団体の定める規格・規定によりさまざまである。 基準となる縮尺(スケール)は、イギリスでは 1/148 、 ヨーロッパ大陸・アメリカでは 1/160 、日本では 1/150(一部1/160)を基本としている。基準となる軌間(ゲージ)は9mmである。近似の規格に2mmスケール(縮尺1/152・軌間9.42mm)がある。

ナローゲージ

模型のナローゲージ(ナローゲージモデル)とは実物の狭軌鉄道を鉄道模型の規格に定められた標準軌間よりも狭い軌間を使って模型化したものである。Nゲージの場合は軌間6.5mmなど9mmよりも狭い軌間を使った縮尺1/148-1/160程の模型がこれに該当する。数種類の実物の軌間に対応した規格が各国の模型団体により定められている。

日本においては以前から7mmや5mmなどの軌間で国鉄型車両や軽便鉄道の模型化に取り組むファンがいたが、日本型Zゲージ製品の普及によりZゲージの線路(軌間6.5mm)を使う場合が多くなっている。軽便鉄道の車両についてはメーカーからキットや完成品が販売されている。

OOOゲージ

OOOゲージとはローンスターが Locos(ロコス)やTreble-O-Lectric(トレブルオーレクトリック)に使用した名称。両者では軌間と車両の大きさが異なっていた。1960年代には9mmゲージの模型製品全般を指す用語として使われる事が多かった。Nゲージの名称が制定されて以降はローンスターも撤退したため次第に使われなくなった。

2mmスケール、9.5mmゲージ

2mmスケールは1920年代にイギリスではじまった規格で、縮尺は2mmスケール(1/152)で軌間は3/8インチ(=9.42mm。日本では9.5mmと紹介される事も多い)、2000年以降でもイギリスではこの規格を採用する愛好者がいる。9.5mmゲージはNゲージ普及以前に日本などで使われていた軌間で縮尺は日本では1/120-1/150と製作者により幅があり統一されていなかった。

アメリカNMRA S-1.2 規格[5] (縮尺1/160)
呼称 軌間 実軌間 備考
N (エヌ) 9mm (8.97 - 9.32mm) 1435mm 標準軌
Nn3 6.5mm (6.50 - 6.60mm) 914mm 3フィートゲージ
Nn2 4.5mm (4.50 - 4.80mm) 610mm 2フィートゲージ
ヨーロッパNEM010 規格[6] (縮尺1/160)
呼称 軌間 実軌間 備考
N (エヌ) 9mm 1250mm - 1700mm 標準軌など
Nm 6.5mm 850mm - 1250mm未満 メーターゲージなど
Ne 4.5mm 650mm - 850mm未満 軽便鉄道など
Ni 3.75mm 400mm - 650mm未満 鉱山鉄道など

イギリスにおいてもZゲージの軌間を利用するN-6.5規格の製品がある。

駆動・制御方式[編集]

Nゲージにおいて動力に電気を用いる電動模型の多くは直流二線式と呼ばれる仕組みで運転される。この方式は最大電圧12ボルト直流を2本あるレールのうち片方を正極、もう片方を負極として流し、レールと接する金属車輪などを通じて集電し、モーターを駆動して模型車両を走行させる。速度の加減は、レール間の電位差を0ボルトから12ボルトまで変化させて行い、進行方向はレールのプラス電位とマイナス電位を逆転させることにより切り換える。右側が正極のときに前進するのが標準である。これらの運転制御は、家庭用電源(日本では交流100ボルト)からの降圧、直流への変換とともにコントローラー 、パワーパックやトランス等と呼ばれている制御機器により行なわれる。このシステムは世界中の多くのメーカーが採用している標準的なものである。

DCC:デジタルコマンドコントロール

2000年代以降、エレクトロニクス技術の応用で新しい制御方式が誕生している。デジタルコマンドコントロール (DCC) と呼ばれる制御方式は、12ボルト電源を採用しながらも、線路上にデジタル信号を送信して車両ごとの運転操作やライトの制御、サウンド制御を行うことができる。また、線路に流れる電圧は、12ボルトで一定なので、ライトの明るさは模型列車の速度の影響を受けない。

製品[編集]

車両から線路、電源装置、ストラクチャー、アクセサリー、シーナリー用品まで一手に生産する大手メーカーがある一方、車両やストラクチャー等、単一分野のみ生産する中小メーカーや個人が生産するガレージキットメーカーなど数多くのメーカーが存在する。大手メーカーからは初心者や入門者向けとして、車両、線路、電源装置等をまとめて入れたスタートセット (入門セット) が発売されており、初心者でも簡単にNゲージを始められるようになっている。

これらの製品は、百貨店、量販店、玩具店、鉄道模型専門店や通信販売で購入することができる。

プラスチック製キット組み立ての例
道床つき・組み立て式線路の例 (架線柱は別売)
前照灯・室内灯を点灯させた例 (手前に置いてあるものは室内灯)
車両
Nゲージの製品は、射出成形による主にABS樹脂などのプラスチック製完成品が主流である。これらはプラモデルとは異なり、塗装が施された上で組み立て済となっているが、一部の細かいパーツを購入者が自ら取り付ける製品もある。前照灯や尾灯、室内灯が点灯もしくは点灯可能な製品も多い。
また、プラモデル同様に自分で接着剤を使って組み立て、塗装するプラスチック製キットや、金属製 (主に真鍮) 、射出成形によらないウレタン樹脂製のキットや完成品も発売されている。
動力は基本的にはモーターで、主に金属製の線路から電力を取得して動く。
線路
構造上では、「道床なし線路」と「道床つき線路」に分けられる。両者の違いは、道床なし線路がレール (軌条) とはしご状に作られた枕木部分だけで構成されているのに対し、道床つき線路は枕木の下の砂利部分も土台のような形で一体となっている点である。
使用上では、「組み立て式線路」と「フレキシブル線路」に分けられる。両者の違いは、組み立て式線路があらかじめ曲線半径と円弧の角度や、長さが決まっているのに対し、フレキシブル線路は長尺であり水平方向へ自在に曲げることが出来る点である。
Nゲージ登場初期には道床なし・組み立て式線路しかなかったが、後に道床つき・組み立て式線路や、道床なし・フレキシブル線路、道床つき・フレキシブル線路が登場した。また、レールと枕木が別々になった線路そのもののキットも発売されている。
日本においてはトミーや関水金属が道床つき・組み立て式線路を発売した結果、一般に普及した。
電源装置
パワーパック、パワーユニット、トランスとも呼ばれる制御機器で、入門向けの低価格品から大容量の高級機種にいたるまで豊富な種類が発売されている。
近年、DCC用の機器も多く製品化されるようになってきている。
ストラクチャー
レイアウト・ジオラマ上に置く建築物を指す。射出成形によるプラスチック製完成品では関水金属トミーテックなど、プラモデル状のキットはアトラスファーラーグリーンマックスキブリフォルマーなどが製造している。また、金属製キットやペーパーキット (通称カードキット) 、射出成形によらないウレタン樹脂製の完成品やキットなどさまざまな素材により、さまざまな種類の建物が製品化されている。
アクセサリー
自動車、人形など鉄道車両・ストラクチャー以外の模型製品全般を指し、主にレイアウト・ジオラマの製作に使われる。自動車はバス、トラックから自転車まで、人形は鉄道員、一般の通行人から牛、犬など動物まで製品化されているほか、電柱、自動販売機、ドラム缶、ポリバケツなど様々なものが模型化されている。
シーナリー用品
レイアウト・ジオラマ製作に使用する部材のことで、地形植生などのシーンを表現するために用いられる。木や草、芝生、ライケン、コルクブロックなどがウッドランドシーニックスノッホなどから発売されている。
縮尺の近い縮尺1/144や遠景の情景用として縮尺1/200のプラモデル製品と共用させることも可能である。

楽しみ方[編集]

Nゲージ鉄道模型には様々な楽しみ方があるが、大きく分けると次のようになる。

運転を楽しむ
鉄道模型を楽しむ上で外せないのが、運転する楽しみである。Nゲージは小スペースでも運転が可能なことに加え、組み立て式線路を使うことにより、テーブル上や床上でも手軽に運転を楽しむことができる。このように線路を仮設して楽しむ運転を「お座敷運転」「フロアーレイアウト」などと呼ぶ。
情景のついたレイアウト・ジオラマ上で車両を走らせれば、さらなる満足感を味わうことができる。レイアウトは愛好者自身が製作・保有する場合が多いが、模型店の中には、サービスの一環として備え付けのレイアウト・ジオラマを来店客に開放している店もあり、レイアウトを有料で時間貸しするレンタルレイアウトもある。
さらに、近年では先頭車両に超小型のテレビカメラを仕込み、その映像を無線で受信するモニターテレビとコントローラーを組み合わせた、実車さながらの運転感覚も楽しむ事が出来るようになってきている。
車両を収集する
Nゲージで製品化された車両は、日本型に限っても数多くにのぼる。これをミニカーのように収集する楽しみ方もある。人によって集め方は様々で、自分の好きな国、地域、年代、鉄道会社、模型メーカー、車種、列車、形式などテーマを決めて車両を集める。収集やコレクションというと、完成品を購入して観賞するというイメージがあるが、鉄道模型の場合、欲しい車両を改造・自作する場合もあり、テーマにあわせたレイアウト・ジオラマを作り、コレクションを走らせる楽しみ方もある。
車両工作を楽しむ
鉄道模型も含めた模型趣味の楽しみ方の基本的なものとして、模型工作がある。日本の鉄道模型においては、模型工作の対象の中心は車両におかれていた。Nゲージ登場時は縮尺の小ささから車両工作を不可能視する見方が大勢だったが、初期の車種不足の状況下での未製品化形式への欲求から、徐々に車両工作を楽しむ愛好者が増加し、鉄道模型雑誌に工作記事が掲載されるなど一般化した。
車両工作といっても多種多様であるが、模型車両をより実車に即した形態になるよう手を加える細密化加工、元の車両から別の形式や仕様を作り出す車両改造、プラスチック等の素材と部品 (パーツ) から車両をつくりあげるスクラッチビルド (全自作) に大別される。
集合式 (モジュール式) レイアウトの例
レイアウト・ジオラマを製作する
鉄道模型においてもう一つの模型工作として、レイアウト・ジオラマの製作がある。鉄道模型クラブの中にはメンバー共同で集合式 (モジュールレイアウト) や分割式のレイアウト・ジオラマを製作しているところもある。個人では実現が難しい長大編成列車でも、このような方法をとれば実現が可能である。
近年、日本国内においては路面電車ショーティー (短縮化) 車両など小型車両の製品が増加し、小半径のカーブレールも発売されたことから、パイクとも呼ばれる超小型レイアウト・ジオラマの製作も増えている。

このほかにも、メーカーやクラブなどが開催するイベントや運転会を見学したり、製品について出来栄えや使い勝手などの感想を交換したり、スワップミートと呼ばれる交換会・中古市に参加するといった楽しみ方もある。

主なNゲージメーカー・ブランド[編集]

(カッコ内はブランド名または略称、別名)

日本
ベルギー
ドイツ
イギリス
アメリカ
香港
  • ケーダー(バックマン、グラハム・ファリッシュ、リリプットなど)
台湾

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 鉄道模型趣味 1964年7月号ミキスト 参照。
  2. ^ 鉄道模型趣味 1964年6月号ミキスト 参照。
  3. ^ 鉄道模型趣味 1964年8月号ミキスト 参照。
  4. ^ 日本プラモデル工業協同組合 プラモデル業界の歴史
  5. ^ NMRA S-1.2規格表
  6. ^ NEM 010規格表

外部リンク[編集]

グループ[編集]