鉄道模型趣味
鉄道模型趣味 | |
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Hobby of Model Railroading | |
愛称・略称 | TMS |
ジャンル | 鉄道模型誌 |
刊行頻度 | 月刊 (1950年5月 - ) 不定期刊 (1947年 - 1950年) |
発売国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
出版社 | 機芸出版社 |
刊行期間 | 1947年 - |
『鉄道模型趣味』 (てつどうもけいしゅみ) は日本の月刊鉄道模型雑誌。
概要[編集]
山崎喜陽によって創刊された鉄道模型雑誌で、機芸出版社が発行している。各種縮尺(スケール)・軌間(ゲージ)の鉄道模型を扱っている。
表題とする鉄道模型分野のみならず、現存する鉄道趣味関連の雑誌でも日本最古参の存在となっており、1951年に『鉄道ピクトリアル』が創刊されるまでは、日本唯一の鉄道趣味雑誌であった。そのため最初期には模型のみならず実車の情報を扱っていた時期もある。その後も模型化の資料として、車両や構造物、建築物を図面と写真付きで記事化している。
内容は主にNゲージと16番ゲージ(日本型HOゲージ)の自社コンテスト受賞作や読者投稿から出された模型車両やレイアウトの工作記事が主で、各社の新製品の情報、店舗広告などが掲載されている。
Tetsudo Mokei Shumiの頭文字をとって「TMS」とも呼ばれる。「TMS」は鉄道模型に取り組むために必要な、「Time Money and Space」(時間、費用、場所)の略だと皮肉られることもある。
増刊として特集シリーズなどが刊行されている。
沿革[編集]
- 1946年6月 - 孔版印刷による旧1号を発行(350部 一部7円50銭) 。旧3号(1946年9月)まで発行される。
- 1947年2月 - 活版印刷による新1号で改めてスタート[1](1400部 一部14円。12円での発売を予定し価格も印刷していたが、編集中のインフレ進行によって判子により訂正した)[2]。
- 1950年5月 - 戦後間もなくの用紙供給事情による不定期発行の期間を経て、1950年5月の20号以後は月刊発行となった。
- 1965年4月 - TMSの記事から当時はゲテモノとされた自由形の架空車両、ナローゲージ用の小型車両などを扱った『変わった車両30題』を発行。70年代に数度、再販されている。
- 1974年6月15日 - レイアウト、シーナリーセクション製作の参考書として、河田耕一編『シーナリィ・ガイド』を発行、その不定期に重版。
- 1975年 - TMS設計の9mmゲージ流線型C55エッチング板(製作しなのマイクロ)を販売。10月号に製作記事を掲載[3]
- 1978年 - この年より、7月および12月の年2回 、Nゲージを中心とした若年層向けの増刊『PLAY MODEL(プレイモデル)』を発行開始。通算12号にわたって刊行後、1984年7月より『Nゲージマガジン』に改題、判形を変更。
- 1988年4月25日 - 『シーナリィ・ストラクチャー ガイド 1』 片野正巳 編、河田耕一 共著 発行。
- 1995年1月7日 - 『ストラクチャー モデリング 1』 片野正巳 編 発行(ISBN 978-4905659044)。
- 2015年12月 - 『Nゲージマガジン』が第64号をもって休刊。
注釈[編集]
- ^ それまで進駐軍の検閲をうけていなかったためという山崎喜陽「ミキスト」鉄道模型趣味 No.400
- ^ 山崎喜陽「ミキスト」鉄道模型趣味 No.400 (1981年4月号) p.90 -92
- ^ TMS編集部「流線型C55が走り出す」『鉄道模型趣味』No.328、50頁
参考文献[編集]
- 山崎喜陽「ミキスト」鉄道模型趣味 No.400 (1981年4月号) p.90 -92
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