A.I.C.O. Incarnation

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A.I.C.O. Incarnation
ジャンル SF
アニメ
原作 BONES
監督 村田和也
シリーズ構成 野村祐一
キャラクターデザイン 鳴子ハナハル、石野 聡
メカニックデザイン 高倉武史
音楽 岩代太郎
アニメーション制作 ボンズ
配信サイト Netflix
配信期間 2018年3月9日 -
漫画
原作・原案など BONES(原作)
桜瀬ななこ(構成)
作画 道明宏明
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
発表号 2018年1月号 -
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ
映像外部リンク
『A.I.C.O. Incarnation』予告編

A.I.C.O. Incarnation』(アイコ インカーネイション)は、2018年3月9日からNetflixで配信されている日本のアニメ作品である。『月刊少年シリウス』2018年1月号から道明宏明による漫画版が連載されている。

あらすじ[編集]

2035年、日本。黒部峡谷一帯では医療目的の人工生体の研究のための研究都市が形成されていた。その研究都市に属する桐生生命工学研究所にて起きた人工生命体暴走事故「バースト」。それにより渓谷一帯は人工生命体「マター」によって埋め尽くされ、政府によって管理がされる危険地帯になってから2年が経過していた。

バーストの事故によって家族を失ったうえ、自身は交通事故で重傷を負い、黒部平野に位置する桐生生命工学研究所に併設された桐生病院にて、リハビリを続けながら学校に通っていた橘アイコは、夏休みの1日前に転校してきた神崎雄哉によって突如拉致され、人工生体開発者である黒瀬進に引き合わせられ、信じがたい事実を告げられる。

世界初の人工生体を用いた治療を受けたアイコの今の体は、脳を除いてすべて人工生体製で本物の体ではなく、傷ついた体の治療のために一時的に脳を移植している状態ということ。「バースト」が起きたのは、複製の脳を移植したアイコの本物の体に治療で使用していた人工生体細胞が暴走したことで起きたということ。そして、バーストで死亡したと思われていたアイコの母親と弟は、バーストの爆心地、プライマリーポイントでマターに取り込まれながらもまだ生存している、というのだった。

黒瀬と神崎より、プライマリーポイントでアイコの本当の体に脳を移植すれば、マターの暴走は止まり、母親と弟を助け、自身も本物の体を手にすることができると言われたアイコは、最初は戸惑うも協力を決意。篠山大輔率いるダイバーチームと共に危険な封鎖地域に入り、プライマリーポイントへ向かう。

登場人物[編集]

橘アイコ
声 - 白石晴香
本作の主人公。15歳の女子中学生。明瞭活発な性格をしたごく普通の少女。2年前の事故の影響で物語当初は車椅子を使用していたが、神崎が転校してきたタイミングで自力で歩けるレベルに回復した。本人は神崎らから伝えられるまで知らなかったが事故の治療のために体は人工生体で作られており、更にそれを強化する目的で治療に使われていたカーボン・ナノ・ストラクチャーの影響で打撃やナイフなどの攻撃を受けたり、高所から落下しても無事な強固な肉体を持ち合わせることになった。
神崎雄哉
声 - 小林裕介
アイコの学校に夏休み前日に転校してきた男子中学生。入学の書類は偽造であり、高い人工生体関連の知識を持ち合わせ、マターに対する戦闘能力や対応力も高いなど謎が多い人物。アイコにバーストが起きた顛末を黒瀬と共に説明し、バーストを終わらせるためと協力を依頼。自身もプライマリーポイントへ向かうメンバーに加わる。
篠山大輔
声 - 竹内良太
ダイバーチームのリーダーを務める元特殊部隊出身のダイバー。大柄で強面だが性格は温厚で面倒見がよく、ダイバーの中でもやり手と一目置かれる存在。黒瀬の依頼でチームを収集し、危険なエリアへの侵入をこなすことになる。
白石真帆
声 - 茅野愛衣
ダイバーチームの一員で篠山のバディの女性ダイバー。優しく、温和な性格であり、道中アイコの支えとなる。元桐生生命工学研究所の職員で黒瀬らとは旧知の間柄。車両の操縦や整備などメカニックに強い。
相模芳彦
声 - 古川慎
ダイバーチームの一員で一樹とバディを組むダイバー。篠山と同じ元軍属で高い判断力を持ち、戦闘能力は高い。冷静且つ厳しいながら面倒見はいい性格である。
水瀬一樹
声 - 村田太志
ダイバーチームの一員で相模とバディを組むダイバー。金持ちの息子で経験が他のメンバーよりも浅いため馬鹿にされる面もあるが電子工学系の才能をもっており、マターとの戦闘ではデータ収集とそのフィードバックで相模をサポートする。かつてマターとの接触で片腕を失っており、人工生体製の義手を装着している。
三沢楓
声 - M・A・O
ダイバーチームの一員で遙香とバディを組む女性ダイバー。荒っぽい粗雑な性格であり、直観に頼りがちで単独行動に走るケースも多いが身体能力がとても高く、メンバーでは若手ながら高い戦闘力を誇る。
芹遙香
声 - 名塚佳織
ダイバーチームの一員で楓とバディを組む女性ダイバー。楓と対照的に冷静沈着な人物。元々自身も人工生体関連の研究に携わっており、かつての職場は黒部渓谷のエリア内に存在する。その前職の系譜から科学系のデバイスに詳しい。
黒瀬進
声 - 大川透
桐生生命工学研究所の研究員で「セル・アセンブラ」の開発者。伊佐津とは大学の同期であり、南原の後輩にあたる。独自にバーストの解決策を模索しており、篠山に神崎とアイコのプライマリーポイントへの移送を依頼。自身もバックアップを行う。
伊佐津恭介
声 - 子安武人
桐生病院の院長でアイコの担当医。桐生生命工学研究所の研究員でもあり、「カーボン・ナノ・ストラクチャー」の開発者。娘である柚葉が事故で植物状態になってしまっており、その治療に尽力している。
由良俊英
声 - 間島淳司
桐生生命工学研究所の研究員で黒瀬や伊佐津の同僚。人工生体分野において天才的な能力を発揮し、「セル・アセンブラ」の発展形である「セル・アセンブラ2」を開発するなど最新の人工生体技術を開発していたが、公式にはバーストで死亡している。
南原顕子
声 - 田中敦子
人工生体汚染災害対策庁(CAAC)対策局の局長。黒瀬や伊左津とは大学の先輩にあたる。国策として人工生体技術の発展を推進しており、マターに占拠されたエリアに存在する研究成果奪還に尽力。国民の安全のために研究成果ごとエリアを焼却しようとする政府の勢力に抵抗を続けている。
堀歩
声 - 興津和幸
CAAC対策局職員で南原の部下
小佐波菜々実
声 - 森なな子
CAAC対策局特務課に属する職員。南原の命でアイコをプライマリーポイントに連れていこうとする一行を妨害し、アイコの奪還を試みる。
桐生藤吾
声 - 麦人
桐生生命工学研究所を立ち上げた人工生体分野の研究における第一人者。すでに老衰で一線を退いており、桐生病院に入院している状態である。
伊佐津柚葉
声 - 原田彩楓
伊佐津恭介の娘。スキー中に雪崩に巻き込まれる事故にあい、それ以降意識不明の植物状態に陥っており、治療が続いている。事故前は由良を慕っており、習っていたバイオリンを聞かせるなどしていた。
香々美小春
声 - 伊藤静
女性ハッカーで黒瀬の協力者。黒瀬と共にエリア内に侵入したアイコ達をバックアップする。
橘浩一
声 - 新垣樽助
アイコの父親。アイコが重傷を負った交通事故でアイコをかばって死亡しており、物語開始時には既に故人。
橘由美子
声 - 大原さやか
アイコの母親。公式にはバーストで死亡したことになっているが実はプライマリーポイントにてマターに取り込まれながらも繭状の物体の中で生存している。
橘亮太
声 - 石上静香
アイコの弟。公式にはバーストで死亡したことになっているが母と共にプライマリーポイントにてマターに取り込まれながらも繭状の物体の中で生存している。
島田菜穂
声 - 朝井彩加
アイコの幼馴染でクラスメイト。
大久保瑞稀
声 - 内田真礼
アイコのクラスの担任。

用語[編集]

人工生体
医療目的に欠損した骨格、筋肉、臓器などを補うために人工的に設計された生体細胞。桐生藤吾が開発を主導していた。
セル・アセンブラ
黒瀬進が開発した人工生体に自立性を持たせたナノマシン。細胞分裂や新陳代謝が可能となっており、より高度な医療に応用が可能となっている。由良俊英はこれを強化したセル・アセンブラ2を開発しており、完全な人工生体の肉体を持つ橘アイコに利用されている。
カーボン・ナノ・ストラクチャー
伊佐津恭介が開発した人工生体の強化物質。人工生体にカーボン製の構造体を構築させ、その強度を向上させる効果がある。橘アイコの肉体にも使用されており、結果生身で大型火器を両腕に二丁持って運用できる程の筋力を発揮したり、ナイフで切りつければナイフの刃がかけてしまう程の強固な耐久力が付加された。尚、ダメージを負った場所は一時的に黒く変色するが直ぐに元に戻る。
バースト
2033年に黒部峡谷上流の黒部ダム湖に位置する桐生生命工学研究所にて起きた人工生体の細胞異常増殖事故。橘アイコの治療中に使用していた人工生体の細胞が突如暴走し、爆発的に増殖。飲み込まれた多数の研究職員が死亡した。増殖した細胞はマリグナント・マターとなって渓谷全体を覆いつくし、平野部付近まで渓谷を埋め尽くした。その区域はエリアと呼ばれる6区画に分かれており、平野部と渓谷との境界にはゲートと呼ばれる遮断堰が存在する。事故が起きた黒部ダム湖はプライマリーポイントという名称で呼ばれる。
マリグナント・マター
通称マター。バーストによって発生した異常増殖した人工生体細胞で様々な種類が存在する。付近に人間や人工生体が存在すると活性化して襲い掛かる性質を持ち、活動を停止させるためには特殊な薬物を封入した弾丸かレーザービームが有効である。ただし、マターの種類によって有効な薬剤物質やレーザー波長が異なるため、その都度有効な攻撃法を観測、選択する必要性があり、腕のいいダイバーはその選択が早い。
ダイバー
エリア内の研究資料回収を仕事とする人々。マター相手に死亡するケースが多く、非常に危険な仕事である。しかし、高額な報酬が支払われるため、元軍人など様々な人材が集まっており、ゲート前に小さな町を形成するほどの大所帯になっている。基本的にダイバーは二人一組のバディを組んで行動する。
ダイバー・スーツ
ダイバーが着用する強化服。全身を覆う構造で人工生体で構成されており、コイルガンや携帯型レールガン、レーザーガンなど大小様々な銃器の運用が可能となっているほか、足部には高速移動のためのローラーダッシュ機構やジャンプ距離を延ばす噴射機構、ワイヤー射出機構など様々な機能が搭載されている。
バイポッド
ニ脚の移動用車両で脚部の車輪で高速移動が可能。2035年の世界ではすでにオーソドックスな乗り物となっており、様々な種類が存在する。エリア内の移動に用いられ、銃架が付いたものや機関砲を装着したものなどが運用されている。
ビートル
六脚の大型車両。エリア内の研究施設に放置されていたものをダイバーチームが回収して運用することになる。主に真帆がドライバーを務める。大型のレーザー砲や機関砲を装備している他、バイポッドを複数後部に搭載でき、乗員は外気に触れることなくバイポッドに乗降できる。車内のキャビンではマター用の薬剤の調合などができるほど広く、チームの拠点として活用される。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

サウンド・プロデュースはUTAMARO Movement。

オープニングテーマ「A.I.C.O.」(第2話 - 第12話)
歌 - TRUE / 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 岩代太郎
エンディングテーマ「未知の彼方」(第1話 - 第12話)
歌 - 白石晴香 / 作詞 - 森由里子 / 作曲 - 岩代太郎

各話リスト[編集]

話数サブタイトル脚本演出作画監督マター作画監督
01接触 野村祐一守田芸成山﨑秀樹三輪和宏
02標的 中川聡可児里未
03決断 飛田剛堀川耕一
04遭遇 下司泰弘松川哲也、丹澤学三輪和宏
佐藤由紀
05記憶 菊池聡延菊池聡延、山田勝-
06覚醒 安齋剛文秋山英一、武本大介水畑健二
07突破 和場明子守田芸成可児里未、青野厚司、丹澤学
秋山英一、荻野美希
伊藤嘉之
08行路 谷村大四郎飛田剛堀川耕一、加藤やすひさ佐藤由紀
09真実 野村祐一角地拓大
三宅将平
秋山英一、堀川耕一、菅野宏紀
加藤やすひさ、飯山菜保子、荻野美希
本城恵一朗
10選択 和場明子蓮井隆弘飯山菜保子、荻野美希、菅野宏紀中重俊祐
本城恵一朗
11矜持 谷村大四郎可児里未、山﨑秀樹、青野厚司
関口亮輔、加藤愛仁
佐藤由紀
本城恵一朗
12再生 野村祐一守田芸成
飛田剛
三宅将平
堀川耕一、可児里未、伊藤嘉之
石野聡、秋山英一、永作友克
加藤愛仁、加藤やすひさ、田中誠輝
陣内美帆、芳尾勝美、山﨑秀樹
三輪和宏
水畑健二
本城恵一朗
佐藤由紀

外部リンク[編集]