虚空

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虚空(こくう)とは、

概要

「抵抗の感ぜられない空虚な場所」と定義されるが、感覚世界を超越した実在「無為」の一種とも見なされる[5]

仏教関連項目

また、漢字文化圏における小数単位命数)の一つである。

虚空以降の小数の命数は書物によって異同があり、「空虚」としているものもあれば、という2つの位としているものもある。上の位は六徳、下の位は清浄(「清」「浄」の2つの位に分けている場合は「清」)である。

虚空が差し示す位は 10-20(1分の1)である。虚・空の2つに分けている場合は、虚が 10-20、空が 10-21 となる。

朱世傑『算学啓蒙』(値が異なり、また「虚」と「空」に分ける)や程大位『算法統宗』に見えるが、現実には使われない。

出典

  1. ^ Shogakukan Inc. 『大辞泉』 こ‐くう【虚空】
  2. ^ 須藤隆仙 『仏教用語事典 コンパクト版』 新人物往来社、1999年、130頁。
  3. ^ Shogakukan Inc. 『大辞泉』 こくう‐かい【虚空界】
  4. ^ 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。ISBN 4-06-159548-2 P96
  5. ^ 林達夫他 『世界大百科事典 11』 平凡社 、1972年、35頁。

関連項目