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有馬 (川崎市)

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有馬
中央公園と住民
中央公園と住民
有馬の位置(川崎市内)
有馬
有馬
有馬の位置
有馬の位置(神奈川県内)
有馬
有馬
有馬 (神奈川県)
北緯35度34分34.84秒 東経139度35分7.63秒 / 北緯35.5763444度 東経139.5854528度 / 35.5763444; 139.5854528
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県
市町村 川崎市
宮前区
町名制定 1978年(昭和53年)6月5日
面積
 • 合計 1.522815976 km2
人口
2021年(令和3年)12月31日現在)[2]
 • 合計 22,682人
 • 密度 15,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
216-0003[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎

有馬(ありま)は、神奈川県川崎市宮前区町名。現行行政地名は有馬1丁目から有馬9丁目で、住居表示実施済み区域[5]。面積は1.52km2[1]

地理

宮前区の南部に位置し、国道246号が域内を横断している。一帯は多摩田園都市の一部として住宅地となっているが、わずかに果樹園などもみられる[6]。また、宮前区唯一の高等学校である神奈川県立川崎北高等学校も所在している。

北西部~北部では国道246号とその旧道を境界として、鷺沼小台馬絹と、東部では東有馬と接する。南部では横浜市都筑区すみれが丘牛久保・牛久保町あゆみが丘と接する(特記のない町名は宮前区所属)。

地価

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日公示地価によれば、有馬1-15-15の地点で29万6000円/m2となっている。[7]

歴史

「有馬」の名は1559年永禄2年)、小田原北条氏の家人、窪田氏の所領として登場する[8][9][10]。その後、江戸時代には「有間」と表記されたが、明治以降は「有馬」に戻っている[8][10][注釈 1]

江戸時代には、新編武蔵風土記稿に、家が96件あり、それが東西に散在している旨が書かれている[11]が、そのうち西側が現在の有馬にあたる[9]。また、泥田のため苗代を使わない稲作が行われていた[6][8][11]ほか、水源が谷間の清水しかないため、二箇所のため池を作っていた[8][10][注釈 2]など、稲作に苦労する土地であり、副業として炭焼きも行われていた[6][8][9][11]。また、江戸時代を通じて旗本の曽根氏と遠山氏の相給であったが、新田天領となった[12]

明治以降は養蚕も行われ[12]大正時代にはクリが名産となったり[6][12]、野菜の栽培も行われるようになっていったが[6][8]、戦時中には多くの土地が軍用地として接収された。戦後には軍用地も返還されたが、その直後に多摩田園都市計画が始まり、農地のほとんどが宅地へと変貌を遂げていった。

名称の由来

下記のようないくつかの説があるものの、はっきりとはしていない[9][10]

  • 「山間の土地」という意味[6][8]
  • 隣接する馬絹同様、乗馬に関係のある土地だとする説[6][8][9][10][11]
  • 平安時代の勅旨牧である「石川牧」に由来するという説[9][10]

沿革

世帯数と人口

2021年(令和3年)12月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
有馬1丁目 2,039世帯 4,184人
有馬2丁目 833世帯 1,893人
有馬3丁目 853世帯 1,857人
有馬4丁目 1,207世帯 2,632人
有馬5丁目 805世帯 1,786人
有馬6丁目 1,225世帯 2,807人
有馬7丁目 1,004世帯 2,656人
有馬8丁目 1,484世帯 3,018人
有馬9丁目 930世帯 1,849人
10,380世帯 22,682人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 19,423人 [14]
2000年(平成12年) 20,226人 [15]
2005年(平成17年) 20,891人 [16]
2010年(平成22年) 21,823人 [17]
2015年(平成27年) 22,266人 [18]
2020年(令和2年) 22,717人 [19]

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 7,406世帯 [14]
2000年(平成12年) 7,951世帯 [15]
2005年(平成17年) 8,554世帯 [16]
2010年(平成22年) 9,306世帯 [17]
2015年(平成27年) 9,496世帯 [18]
2020年(令和2年) 10,084世帯 [19]

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[20][21]

丁目 番・番地等 小学校 中学校
有馬1丁目 全域 川崎市立鷺沼小学校 川崎市立有馬中学校
有馬2丁目 全域 川崎市立宮崎小学校 川崎市立宮崎中学校
有馬3丁目 1~21番
23〜24番
29番以降
22番
25~28番
川崎市立西有馬小学校 川崎市立有馬中学校
有馬4丁目 全域
有馬5丁目 全域
有馬6丁目 全域
有馬7丁目 全域
有馬8丁目 全域
有馬9丁目 全域

事業所

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[22]

丁目 事業所数 従業員数
有馬1丁目 58事業所 453人
有馬2丁目 36事業所 493人
有馬3丁目 39事業所 493人
有馬4丁目 25事業所 999人
有馬5丁目 48事業所 270人
有馬6丁目 34事業所 352人
有馬7丁目 13事業所 84人
有馬8丁目 32事業所 153人
有馬9丁目 24事業所 157人
309事業所 3,454人

交通

鉄道

域内を通る鉄道はないが、至近に東急田園都市線鷺沼駅が所在する。

バス

鷺沼駅を起点として、センター南駅東急バス東山田営業所武蔵小杉駅梶が谷駅など各方面を結ぶバスが当地を通過している。

道路

施設

その他

日本郵便

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[24]

丁目 番・番地等 警察署 交番・駐在所
有馬1丁目 全域 宮前警察署 鷺沼駅前交番
有馬2丁目 全域
有馬3丁目 全域 有馬交番
有馬4丁目 全域 鷺沼駅前交番
有馬5丁目 全域 有馬交番
有馬6丁目 全域
有馬7丁目 全域
有馬8丁目 全域 鷺沼駅前交番
有馬9丁目 全域

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 『新編武蔵風土記稿』には「古は有間、中頃有馬に換へ、今又古に復すと云」とある。[11]
  2. ^ 『新編武蔵風土記稿』には、最近廃されて芝地になっている、旨記述がある[11]

出典

  1. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b 令和3年町丁別世帯数・人口 12月末日現在” (XLS). 川崎市 (2022年1月25日). 2022年2月20日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  3. ^ a b 有馬の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 区別町名一覧表(宮前区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年4月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 前川(1997)、P86~87
  7. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  8. ^ a b c d e f g h 角川(1984)、P88
  9. ^ a b c d e f 川崎市(1991)、P193~194
  10. ^ a b c d e f 川崎市(2004)、P14
  11. ^ a b c d e f 新編武蔵風土記稿.
  12. ^ a b c d 川崎市(2004)、P15
  13. ^ まさかうちの団地で ヒソヒソ話の主婦ら 不安げに川のぞきこむ『朝日新聞』1978年(昭和53年)4月11日朝刊、13版、23面
  14. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  18. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  19. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  20. ^ 宮前区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2022年4月1日). 2022年4月24日閲覧。
  21. ^ 宮前区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2020年12月28日). 2022年4月24日閲覧。
  22. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  23. ^ 郵便番号簿 2021年度版” (PDF). 日本郵便. 2022年2月28日閲覧。
  24. ^ 地域課”. 宮前警察署. 2022年4月3日閲覧。

参考文献

  • 「稲毛領 有間村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ62橘樹郡ノ5、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763983/94 
  • 「川崎地名辞典(下)」 日本地名研究所編、川崎市発行、2004年。
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県」 竹内理三編、角川書店、1984年。
  • 「たちばな地名探訪」 前川清治、労働教育センター、1997年。ISBN 4-8450-0283-3
  • 「川崎の町名」日本地名研究所編、川崎市発行、1991年。