選り抜き記事
八丈小島のマレー糸状虫症は伊豆諸島南部の八丈小島(東京都八丈町)にかつて存在したリンパ系フィラリア症を原因とする風土病である。この風土病は古くより八丈小島および隣接する八丈島では「バク」と呼ばれ、島民たちの間で恐れられていた。本疾患の原因は主に東南アジアで流行するフィラリアの一種であるマレー糸状虫 Brugia malayi の感染によるもので、八丈小島は日本国内唯一のマレー糸状虫症の流行地であったが、1948年(昭和23年)から始まった東京大学伝染病研究所の佐々学を中心とする研究者と島民による防圧活動により1968年(昭和43年)には感染者がいなくなり、同島でのマレー糸状虫症の流行は終息した。……
- 『文藝時代』は、日本の文芸雑誌。1924年(大正13年)10月に金星堂から創刊された。従来の自然主義文学や客観主義を超える独自の新主観主義的な新しい感覚表現を目指した。主要同人の川端康成、横光利一らの作品はモダニズム文学として……
- 914年から915年にかけて起こったファーティマ朝のエジプト侵攻は、909年に北アフリカのイフリーキヤにおいて成立したファーティマ朝がエジプトの征服を目標として起こした最初の軍事侵攻である。遠征軍はリビア沿岸の諸都市を……
- 太子信仰とは、聖徳太子を崇拝する様々な信仰のこと。法隆寺と四天王寺を中心に日本仏教と共に発展してきたが特定の宗派を形成することなく、また地方の風習と融合した土着化や神社での祭祀、太子講など多様な信仰が生まれて現在まで……