音部大輔
おとべ だいすけ 音部 大輔 | |
---|---|
生誕 |
非公開 日本・愛知県名古屋市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
関西学院大学大学院経営学研究科 神戸大学大学院経営学研究科 |
職業 |
実業家 マーケター 著作家 |
団体 | 株式会社クー・マーケティング・カンパニー代表取締役 |
著名な実績 |
「パーセプションフロー・モデル」考案者 著書『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』 著書『マーケティングプロフェッショナルの視点 : 明日から仕事がうまくいく24のヒント』 著書『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』 著書『ガンダムでわかる現代ビジネス : Gundam Meets Business』 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』 |
影響を受けたもの | サントリーローヤルCM |
肩書き |
MBA(マーケティング) 博士号(マーケティング) |
受賞 |
「第4回 CNET Japan CMO Award」 「日本マーケティング本 大賞」 「Webグランプリ」 |
公式サイト | 音部大輔 (daisuke.otobe) - Facebook |
映像外部リンク | |
---|---|
ゲストの部屋#22 音部大輔氏 新刊「マーケティングの扉」を題材にマーケターの仕事とは何か議論する - YouTube | |
江端DX交友録 マーケター編第一弾音部大輔 - YouTube |
音部 大輔(おとべ だいすけ)は、日本の実業家、マーケター、著作家、株式会社クー・マーケティング・カンパニー代表取締役。「パーセプションフロー・モデル」考案者として知られている。愛知県名古屋市出身、関西学院大学大学院経営学研究科 MBA(マーケティング)、神戸大学大学院経営学研究科 博士号(マーケティング)取得。
概要[編集]
クー・マーケティング・カンパニー代表取締役。日本と米国のP&Gでブランドマネジャー、マーケティングディレクターとしてアリエール、ファブリーズ、アテント、パンパースなどのブランドを担当し、市場創造やシェアの回復を実現。US本社チームでイノベーションの知識開発をマーケティングとして主導。帰国後、ダノンジャパン、ユニリーバ・ジャパン、日産自動車、資生堂など複数のブランドを擁する企業でブランドマネジメント組織を指揮・構築、組織強化を通したブランドの成長を実現。著書『The Art of Marketing マーケティングの技法 - パーセプションフロー・モデル全解説』が「日本マーケティング本 大賞2022」を受賞した。
経歴[編集]
愛知県名古屋市生まれ、名古屋市立向陽高等学校、関西学院大学商学部を卒業[1]。中学時代に見たサントリーローヤルのCMに感銘を受けて広告業界に夢憧れた[2]。
大学卒業後、P&Gジャパン株式会社に入社[1]。
1997年(平成9年)P&Gジャパン株式会社 ブランド・マネジャーに就任[1]。
2001年(平成13年)P&Gジャパン株式会社 マーケティング・ディレクターに就任[1]。
2004年(平成16年)関西学院大学商学研究科 MBA(マーケティング)取得[1]。
2007年(平成19年)プロクター・アンド・ギャンブル(米国)ディレクターに就任[1]。
2008年(平成20年)神戸大学大学院経営学研究科 博士号(マーケティング)取得[1]。博士論文は「ロバスト・ブランドと便益四態 : 外資系企業のマーケティング発想フレーム」[3]。日本のマーケティング研究におけるパイオニアの一人・石井淳蔵(名誉教授)の薫陶を受ける[4]。
2009年(平成21年)ダノンジャパン株式会社 マーケティング本部長に就任[1]。
2012年(平成24年)ユニリーバ・ジャパン株式会社 取締役副社長兼マーケティング本部長に就任[1]。
2014年(平成26年)日産自動車株式会社 グローバル・プロダクト・マーケティング本部長に就任[1]。
2015年(平成27年)株式会社資生堂 日本事業本部マーケティング本部長に就任[1]。
2016年(平成28年)朝日インタラクティブが運営する「第4回 CNET Japan CMO Award」受賞。2016年に最も企業の成長や実績などに貢献するマーケティング戦略を実践している人物3名の1人として選出された[5]。
2017年(平成29年)3月、初の著書『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』を出版[6]。
2018年(平成30年)独立[7]。同年、Supership株式会社 マーケティング顧問に就任[8]。
2019年(令和元年)公益社団法人日本アドバタイザーズ協会「第7回Webグランプリ Web人部門」受賞[9]
2020年(令和2年)株式会社CyberZ顧問に就任。音部を迎え入れる機に広告代理事業内に「D2Cブランド戦略室」を設立[10]。
2021年(令和3年)著書『The Art of Marketing マーケティングの技法』を出版し、翌年「日本マーケティング本 大賞2022」を受賞した。初版の帯にP&G米国本社時代に共に働いていたマーケティング部門リーダーがジム・ステンゲルが推薦文を寄せた[11]。
2023年(令和5年)4月から早稲田大学ビジネススクール(WBS)で、必修科目であるマーケティングを教えている(現任)。マーケター育成の場として「音部大輔のマーケティング戦略講座」を主宰[13]。
その他に「アドテック東京」アドバイザリーボードを務める[14]。
消費者起点で描くマーケティングの全体設計図である「パーセプションフロー・モデル」考案者[15]。
人物[編集]
- 中学2年のときにサントリーローヤルのCMに衝撃をうけた。幻想的な映像、印象的な音楽に魅了されて「こんな活動に関われたら素敵」とマーケティングの仕事を志すようになった[2]。
- 趣味はオートバイ、バス釣り、ゲーム[16]。
ビジネス論[編集]
- いいマーケティングとは「市場創造」ができていること。4つのP「Product(商品)」「Price(価格)」「Place(流通」」「Promotion(販売促進)」の変化が新しい市場を生みだし、消費者にとっての「いい商品」となる[17]。
- プロは1発の成功より再現性を大事にする。プロフェッショナルとは「ラッキーストライク」の弊害にかからない[18]。
- マーケティングを学ぶには「仕組み」を理解し、「働きかけ方」に習熟する[19]。
- 仕事で大事にしていることは「打ち手が十分に美しいか」「自然現象として理性的・合理的に意思決定できるものか」「成長につながるか」の3つ[20]。
- どうすれば売れるのかより「買いたくなる理由」を探せ[21]。
著書[編集]
- 『なぜ「戦略」で差がつくのか。 : 戦略思考でマーケティングは強くなる』(宣伝会議、2017年3月10日) ISBN 978-4883353989
- 『マーケティングプロフェッショナルの視点 : 明日から仕事がうまくいく24のヒント』(日経BP社、2019年4月4日) ISBN 978-4296102587
- 『マーケティングの技法 : パーセプションフロー・モデル全解説』(宣伝会議、2021年12月1日) ISBN 978-4883355259
- 『ガンダムでわかる現代ビジネス : Gundam Meets Business』(田中準也ほか共著、SBクリエイティブ、2022年3月23日) ISBN 978-4815612825
- 『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』(日経BP、2023年4月20日) ISBN 978-4296202126
寄稿[編集]
- 『顧客体験マーケティング : 顧客の変化を読み解いて「売れる」を再現する』(村山幹朗, 芹澤連 著、インプレス、2020年8月)- 「顧客体験を「設計」するために」寄稿
- 『パーセプション : 市場をつくる新発想』(本田哲也 著、日経BP、2022年11月)- 著書と特別対談「認知度が高いのに売れないのはなぜ?」
出演[編集]
ラジオ[編集]
雑誌[編集]
主なイベント[編集]
- 『マーケティングWeek』(東京ビックサイト) - 講師[23]
- 『営業DX EXPO』(東京ビックサイト) - 講師[24]
- 『経営支援 EXPO』(東京ビックサイト) - 講師[25]
- 『クロスヘルスEXPO』(東京ビックサイト) - 講師[26]
- 『アドテック東京』(国際フォーラム) - 講師[27]
他多数
審査員[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k 資生堂企業情報・人事異動のお知らせ
- ^ a b 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』153頁~155頁
- ^ 国立国会図書館「音部大輔・博士論文」
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』116頁~117頁
- ^ 第4回「CNET Japan CMO Award」表彰式--資生堂、三井住友カード、三越伊勢丹を選出
- ^ 宣伝会議「なぜ「戦略」で差がつくのか。: 戦略思考でマーケティングは強くなる」
- ^ トップマーケター音部大輔氏が選んだレッツノート
- ^ 音部大輔氏、マーケティング顧問 就任のお知らせ
- ^ 第7回Webグランプリ Web人部門 受賞者発表
- ^ CyberZ、元P&G音部大輔氏を顧問に迎え、広告代理事業内に「D2Cブランド戦略室」を設立
- ^ 『The Art of Marketing マーケティングの技法』 が「日本マーケティング本 大賞2022」で大賞受賞!
- ^ パーセプションフロー(R)・モデルの音部大輔氏が顧問に就任 - NTTグループおよび企業のマーケティング変革支援を本格開始(NTTアド)
- ^ マーケティング人材の育成に必ず求められる大切な視点とは?【音部大輔氏×久保田達之助氏 対談】
- ^ 音部 大輔 | アドテック東京 公式サイト
- ^ 音部氏が語る、パーセプションフロー・モデルを描く前に知っておくべきこと【描き方も解説】
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』372頁~378頁
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』60頁~61頁
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』81頁~83頁
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』86頁~88 頁
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』134頁~137頁
- ^ 著書『マーケティングの扉 : 経験を知識に変える一問一答』324頁~325頁
- ^ 文化放送「浜カフェ」11月14日(月)音部大輔(株式会社クー・マーケティング・カンパニー)
- ^ マーケティングWeek・セミナーのご案内
- ^ 営業DX EXPO・セミナーのご案内
- ^ 経営支援 EXPO・セミナーのご案内
- ^ クロスヘルスEXPO・セミナーのご案内
- ^ アドテック東京・セミナーのご案内
- ^ NIKKEI BtoBマーケティングアワード 2022 大賞に旭化成
- ^ [1]
関連項目[編集]
- ボブ・マクドナルド - P&G米国本社時代の社長
- 愛知県出身の著名人
- 名古屋市出身の著名人
- 名古屋市立向陽高等学校出身の著名人
- 関西学院大学・関西学院大学大学院出身の著名人
- 神戸大学大学院出身の著名人
- 神戸大学大学院経営学研究科出身の著名人
外部リンク[編集]
- 音部大輔 (daisuke.otobe) - Facebook
- 株式会社クー・マーケティング・カンパニー