鈴木董

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鈴木 董
人物情報
生誕 (1947-09-19) 1947年9月19日
日本の旗 日本神奈川県藤沢市
出身校 東京大学イスタンブル大学
学問
研究分野 歴史学(西アジア)
研究機関 東京大学専修大学
学位 法学博士
テンプレートを表示

鈴木 董(すずき ただし、1947年9月19日[1] - )は、日本の歴史学者東京大学名誉教授[2][3]。専門は、西アジアイスラム世界の政治文化研究で、オスマン帝国を主なフィールドとする。

略歴[編集]

1947年、神奈川県藤沢市生まれ[1][4]1970年東京大学法学部を卒業。1972年、同大学院法学政治学研究科修士課程を修了し、博士課程に進学した。同年9月よりトルコイスタンブル大学に留学。1975年、帰国。1979年、東京大学博士課程を中退し、同年4月より日本学術振興会奨励研究員となった。

1980年立教大学法学部の助手となった。1982年9月、「オスマン・トルコ支配エリートの研究」を東京大学に提出して法学博士号を取得[5]1983年、東京大学東洋文化研究所助教授。1991年、同研究所教授。2012年3月、定年退官して名誉教授となった。2011年4月より[6]から専修大学講師[7]

研究内容・業績、思想[編集]

  • 専門書以外にも、トルコのグルメを紹介する本を数冊出版している。

イスラムへの評価[編集]

  • オスマン帝国時代のパクス・イスラミカとその根幹であるズィンミー制度については高く評価し、同時代のキリスト教社会の諸国に比して宗教的に寛容で、民族・宗教紛争やユダヤ人迫害なども極めて少なかったと賞賛している。同時に、現代においてはこのようなイスラームの絶対的優越の元での不平等の共存は、共存の論理というよりは差別の論理として受け取られるだろうとその限界も指摘している。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『オスマン帝国―イスラム世界の「柔らかい専制」』(講談社現代新書、1992年)ISBN 978-4061490970
  • 『オスマン帝国の権力とエリート』(東京大学出版会、1993年)ISBN 978-4130300902
  • 『イスラムの家からバベルの塔へ―オスマン帝国における諸民族の統合と共存』(リブロポート、1993年)ISBN 978-4845708307
  • 『食はイスタンブルにあり―君府名物考』(NTT出版、1995年/講談社学術文庫、2020年)ISBN 978-4065208366
  • 『オスマン帝国とイスラム世界』(東京大学出版会、1997年)。ISBN 978-4130301114 
  • 『オスマン帝国の解体―文化世界と国民国家』(筑摩書房<ちくま新書>、2000年/講談社学術文庫、2018年)ISBN 978-4062924931
  • 『世界の食文化(9)トルコ』(農山漁村文化協会、2003年)ISBN 978-4540032189
  • 『ナショナリズムとイスラム的共存』(千倉書房、2007年)ISBN 978-4805108932
  • 『文字と組織の世界史』(山川出版社、2018年9月)ISBN 978-4634150584
  • 『大人のための「世界史」ゼミ』(山川出版社、2019年9月)ISBN 978-4634151505
  • 『文字世界で読む文明論 比較人類史七つの視点』(講談社現代新書、2020年)ISBN 978-4065201473

編著[編集]

共編著[編集]

脚注・出典[編集]

[脚注の使い方]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]