相生山

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相生山

Aioi.jpg
相生山の雑木林

Aioiyamasora.jpg
相生山を南南東から望む
所在地 日本の旗 日本
愛知県名古屋市天白区
位置
Project.svg プロジェクト 山
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相生山(あいおいやま)は、愛知県名古屋市天白区にある3つの台地からなる丘陵に近い標高60mの低い山である。 『相生』という名称は謡曲古今集に出る『住の江の松は相生』などからとられたものとみられており、この地に松林が多かったと考えられる。また相生山西側の地名に菅田という場所がありが茂っていたということが想像される。

概要[編集]

相生山は尾張丘陵の先端の天白川扇川に挟まれた鳴海丘陵に位置する。ちなみに鳴海丘陵は瀬戸層群矢田川累層八事層により構成されている。そして八事層はカオリン鉱物メタハロイサイトという粘土層で、全国的にも珍しい古赤黄色土で構成されている。そのため現在のように雑木林が茂る以前、かつての相生山は、風化により著しく赤褐色となった粘土層が西日により赤く映えていた。[1]

1940年(昭和15年)12月、防空法と連動し防空緑地として都市計画されるなどし、以降数度の都市計画を経て現在の形に至る。広さは123.7haの面積になる。 近年では、1998年(平成10年)3月に開園した相生山緑地オアシスの森として呼称される。 オアシスの森には、整備された散策コース[2] が設置されている。南部は、古くからの姿を残し雑木林が多い。

また相生山には様々な動植物を観察することができるが、とりわけヒメボタルの生息地として初夏には多く人が訪れる。またホタルのエサとなる準絶滅危惧種指定のウメムラシタラガイも生息している。

生息動植物[編集]

タヌキキジカブトムシクワガタホタルなどが名古屋市内では珍しく観察できる。

また2001年頃までは準絶滅危惧種オオタカの営巣も見られました[3]

植物では、山桜コナラブナクヌギ紅葉ヤマツツジコクランドクダミなどさまざまな植物が自生している[4]

相生山のヒメボタル 

葉書塔[編集]

相生山の南東の「もみじ谷」や「徳林寺」のすぐ近くに、葉書が多数収められた記念塔がある。

これは1927年(昭和2年)8月に、新愛知新聞社(現:中日新聞社)が、愛知県下の「新十名所」を葉書により募集。相生山も応募し、投票数8,507,608通で見事5位に選ばれた。その記念と観光地にるようにと高岡徹宗により葉書塔が設立された[5]

相生山の象徴ともなった葉書塔だったが、戦争など時とともに忘れ去られ風化していたのを、相生山保存会が町内会・郵政関係者など多くの団体や個人の協力を得て修復し、現在に至る。

弥富相生山線問題[編集]

建設途中で廃止となった弥富相生山線

相生山の中心付近、南北に山を分断するように都市計画道路を渡す計画が、昭和32年に起こった。

平成5年には都市計画事業認可を受け事業着手。近隣住民の反対の声や専門家のアドバイスなどにより、平成16年には環境に配慮するという形で計画変更を若干したものの、工事は進められた。総工費は36億円。

平成21年には名古屋市長による対話集会を行い、全体の8割にあたる700mまで工事が進んでいたものの、平成22年には工事が中断された。そして完成予定だった平成26年に弥富相生山線の道路事業は廃止し、公園として整備することが決定した。高架部分に関してはニューヨークの実例を参考に空中公園にするなどの案も出されている。

しかし、道路工事の大部分が完了しているため、相生山の環境への影響や、今後の用途、巨額の税金投入してまでの工事を途中で中断し廃止にするなどのことに対して、議論は今もなお続く[6][7][8]

山中の施設等[編集]

  • 相生山神社
  • 相生山グランド(通称:ジャンプ場)
  • 徳林寺
  • 葉書塔
  • 相生山根学童保育の会
  • 彗光院
  • 天白ゴルフセンター

交通アクセス[編集]

鉄道
路線バス

脚注[編集]

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外部リンク[編集]