犬ヶ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
犬ヶ島
Isle of dogs
Isle of Dogs movie horizontal logo.png
監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ウェス・アンダーソン
原案 ウェス・アンダーソン
ロマン・コッポラ
ジェイソン・シュワルツマン
野村訓市
製作 ウェス・アンダーソン
スコット・ルーディン
スティーヴン・M・レイルズ
ジェレミー・ドーソン
出演者 コーユー・ランキン
ブライアン・クランストン
リーヴ・シュレイバー
エドワード・ノートン
ボブ・バラバン
ビル・マーレイ
ジェフ・ゴールドブラム
渡辺謙
野村訓市
F・マーリー・エイブラハム
フランシス・マクドーマンド
ティルダ・スウィントン
グレタ・ガーウィグ
スカーレット・ヨハンソン
音楽 アレクサンドル・デスプラ
撮影 トリスタン・オリヴァー
編集 レイフ・フォスター
エドワード・バーシュ
制作会社 インディアン・ペイントブラッシュ
アメリカン・エンプリカル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
日本の旗20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗2018年3月23日
日本の旗2018年5月25日[1]
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ドイツの旗 ドイツ[2]
言語 英語
日本語
興行収入 世界の旗$64,241,499[3]
テンプレートを表示

犬ヶ島』(いぬがしま、原題:Isle of Dogs )は、アメリカドイツ制作のストップモーション・アニメーション映画。監督はウェス・アンダーソン

物語[編集]

「その昔、犬と犬嫌いの小林一族との間で戦争があった」と序幕で語られる。

劣勢の犬に同情した少年侍は戦に参加し、小林一族の長を殺害するが少年も亡き者になりその魂は祀られ、結局犬も小林一族に勝てず服従を余儀なくされる。

それから千年後。メガ崎市では犬の伝染病“ドッグ病”が蔓延し始め、社会問題となっていた。

科学者である渡辺教授は「ドッグ病を治す血清がじきに完成する」と主張するが、小林市長はそれを無視し、犬をゴミ島へ隔離することを決める。

最初にゴミ島へ送られたのは、小林アタリの飼っていたスポッツだった。

そして、ゴミ島への隔離が決まって6ヶ月後、スポッツを探しにアタリは飛行機を使いゴミ島へ不時着する。そこで待っていたのは、犬のレックス、キング、デューク、ボス、チーフだった。

世界観・用語解説[編集]

メガ崎市
小林一族が古くから支配する市。伝統文化が根強く残っているが、暴力や政治での抗争が激しく治安は良いとはいえない。
ドッグ病
小林市長が自作自演で開発した病気。ノミやダニを通して感染する。表向きは自然発生したと伝えられるが、実際は犬を病気で根絶やしにし、ロボット犬に入れ替えるためのものである。後に渡辺教授によって血清が開発された。

声の出演[編集]

※()は日本語吹替版声優[4][5]

プロダクション[編集]

2015年10月にアニメーション映画『ファンタスティック Mr.FOX』を監督したアンダーソンは、エドワード・ノートン、ブライアン・クランストン、ボブ・バラバンが主演して犬に関する映画でアニメーションに戻ってくると発表した[6][7]。アンダーソンは、黒澤明宮崎駿監督の映画、ランキン・ベースプロダクションズが制作したクリスマス用のストップモーション・アニメーションの影響を強く受けていると話している[8][9]

セットの制作には670人のスタッフが携わり、4年かけて作り上げた。

評価[編集]

Rotten Tomatoesでは、255件のレビューに基づいて89%の支持率を示し、10点中8.1点となった[10]

批判[編集]

いくつかの批評家は、この映画で描かれている日本に対して、「ステレオタイプである」、「ホワイト・ウォッシング」(犬を救おうと立ち上がるキャラクターが、交換留学生の女の子)、「日本への配慮が不足している」(原爆を想起させるキノコ雲が上がるシーンが存在する)「英語至上主義」(日本犬が英語をしゃべる)などとして批判した[11]

受賞[編集]

  • 第68回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)[12]

漫画[編集]

望月ミネタロウによるコミカライズが、2018年5月24日発売のモーニング、Dモーニング25号(講談社)にて連載[13]。単行本は2018年8月23日発売[14]

脚注[編集]

  1. ^ https://twitter.com/foxsearchlightj/status/974480372129026049
  2. ^ https://www.imdb.com/title/tt5104604/
  3. ^ Isle Of Dogs”. 2018年10月21日閲覧。
  4. ^ “森川智之&戸松遥ら、ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』日本語版吹き替え声優に!”. シネマトゥデイ. (2018年5月2日). https://www.cinematoday.jp/news/N0100543 2018年5月2日閲覧。 
  5. ^ “犬ヶ島”. ふきカエル大作戦!!. (2018年5月2日). https://www.fukikaeru.com/?p=9239 2018年5月3日閲覧。 
  6. ^ "EXCLUSIVE: JEFF GOLDBLUM, BRYAN CRANSTON, AND MORE TO STAR IN WES ANDERSON'S STOP-MOTION ANIMATED DOG MOVIE".
  7. ^ "Wes Anderson's Next Movie Is A Stop-Motion Animated Film About Dogs; May Also Do An Anthology Movie".
  8. ^ "Wes Anderson's 'Isle of Dogs' is Inspired By Akira Kurosawa and Christmas Television Specials".
  9. ^ 株式会社ロッキング・オン. “宮崎駿がいかに最新作『犬ヶ島』に影響したのかウェス・アンダーソンが語る。じーんとくる(涙)。 (中村明美の「ニューヨーク通信」)-rockinon.com|https://rockinon.com/blog/nakamura/173233” (日本語). rockinon.com. 2018年4月10日閲覧。
  10. ^ (英語) Isle of Dogs, https://www.rottentomatoes.com/m/isle_of_dogs_2018 2018年5月29日閲覧。 
  11. ^ “ウェス・アンダーソンの新作『犬ヶ島』は日本文化の盗用なのか?(dmenu映画) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース. https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00010000-dmenueiga-movi&p=2 2018年5月29日閲覧。 
  12. ^ https://jp.reuters.com/article/berlin-idJPKCN1GA03U
  13. ^ 望月ミネタロウ「犬ヶ島」コミカライズがモーニングで始動、表紙は大友克洋 - コミックナタリー https://natalie.mu/comic/news/283507
  14. ^ 『犬ヶ島』(望月 ミネタロウ) 製品詳細 講談社コミックプラス” (日本語). 講談社コミックプラス. 2018年11月19日閲覧。

外部リンク[編集]