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2012年12月25日 (火) 01:39時点における版
スロバキア語 | |
---|---|
slovenský jazyk、slovenčina | |
話される国 | スロバキア |
地域 | 東ヨーロッパ |
話者数 | 約600万人 |
言語系統 | |
表記体系 | ラテン文字 |
公的地位 | |
公用語 |
スロバキア ヴォイヴォディナ 欧州連合 |
統制機関 | Ministerstvo kultúry Slovenskej republiky |
言語コード | |
ISO 639-1 |
sk |
ISO 639-2 |
slo (B) slk (T) |
ISO 639-3 |
slk |
スロバキア語(slovenský jazyk、slovenčina)、 またはスロヴァキア語はスロバキア共和国の公用語である。インド・ヨーロッパ語族、スラヴ語派に属する。スラヴ語派ではチェコ語、ポーランド語などと同様西スラヴ語であり、とりわけチェコ語には近く、チェコ語の話者とスロヴァキア語の話者とが互いの言語で会話が成立する程である。言語コードはISO 639-1はsk, ISO 639-2は SLO/SLK.
歴史
詳細は「スロバキア語の歴史」を参照
話者分布
スロバキア語は、スロバキア共和国でおよそ500万人が使用している。国外では、アメリカで移民を中心に50万人が使用しているほか、チェコで32万人、ハンガリーで11万人、セルビアで8万人、ルーマニアに22,000人、ポーランドに2万人、カナダに2万人、オーストラリア、ウクライナ、ブルガリア、クロアチアなどに各5,000人ずつ存在する。またロシアやその他の国にも少数存在する。
方言
三つに大別される。
- 東スロバキア方言
- 中央スロバキア方言
- 西スロバキア方言
音韻
音声上の特徴としては、著しい口蓋化が認められる。
- 語末の子音は無声化する。
- 文中で、対応する有声子音・無声子音を持つ子音が、子音の直前に置かれた場合、有声子音の前なら有声化、無声子音の前なら無声化する。
- 音節末の "v" は /u̯/ になる。ただし直後に "n" か "ň" が続く場合はならない。
- "ia" "ie" "iu" は /i̯a/ /i̯e/ /i̯u/ 。ただし外来語、借用語を除く。
- "r" と "l" は母音のようにみなされることもあり、母音と同様に長音にはアキュートアクセントが書かれる。
文字 | IPA発音記号 |
---|---|
a | a |
á | aː |
ä | æ, ɛ |
b | b |
c | t͡s |
č | t͡ʃ |
d | d |
ď | ɟ, dʲ |
dz | d͡z |
dž | d͡ʒ |
e | e |
é | eː |
f | f |
g | ɡ |
h | ɦ |
ch | x |
i | ɪ |
í | iː |
j | j |
k | k |
l | l, l̩ |
ĺ | l̩ː |
ľ | ʎ, lʲ |
m | m |
n | n |
ň | ɲ, nʲ |
o | ɔ |
ó | ɔː |
ô | u̯o |
p | p |
q | kv |
r | r, r̩ |
ŕ | r̩ː |
s | s |
š | ʃ |
t | t |
ť | c, tʲ |
u | u |
ú | uː |
v | v |
w | v |
x | ks |
y | ɪ |
ý | iː |
z | z |
ž | ʒ |
文字
表記にはラテン字母に DZ と CH の合字を加えて用い、ダイアクリティカルマークを併用する。
文法
動詞は主語の数・人称に応じて変化する。単数と複数の区別がある。 形容詞・動詞および一部の数詞は修飾する名詞の性・数に応じて変化する。また形容詞はつねに名詞に前置される。一般に SVO 構文を取る。
人称代名詞が主語であるとき、しばしば省略される。 過去時制は二つ、未来時制は一つである。またふたつの条件法をもつ。