シルクレーシング

有限会社シルク（Silk Co.Ltd）は、日本中央競馬会に馬主登録をしているクラブ法人である。

「有限会社シルク」という馬主登録名は仮定名称と呼ばれるものであり、正式には「有限会社シルクレーシング」である。愛馬会法人「シルクホースクラブ」（代表・阿部幸也）より匿名組合契約に基づく競走馬の現物出資を受けて、中央競馬などの競走に出走させている。

代表者

米本昌史 - 吉田勝己の娘婿。元不動産開発業。

歴史

1985年（昭和60年）にクラブ法人有限会社シルクとして創業。翌1986年（昭和61年）にロイヤルシルキーが重賞クイーンステークスを制した。

1997年（平成9年）に早田牧場新冠支場生産馬のシルクジャスティスが有馬記念に優勝し、GI競走初勝利を果たす。さらに2000年（平成12年）にも早田牧場新冠支場産のシルクプリマドンナが優駿牝馬に勝って、GI競走2勝目。

2011年（平成23年）、早田牧場の経営破綻にともない、福島県天栄村の競走馬育成施設、天栄ホースパークをノーザンファームが買収してノーザンファーム天栄へと改称。以後、ノーザンファーム生産馬を扱うようになる。翌2012年（平成24年）にはノーザンファーム産のローブティサージュが阪神ジュベナイルフィリーズに優勝。

2014年（平成26年）に法人名を有限会社シルクレーシングに改称した。2017年（平成29年）に年間102勝（JRA99勝、地方3勝）をあげ、過去最多勝利。

2018年（平成30年）、アーモンドアイが桜花賞を制し、6年ぶりのGI競走優勝。

クラブ名の由来

創業家である阿部家は福島県の製糸業者であり、絹（シルク）と命名した。

服色

シルクフェイマス号とシルクレーシングの勝負服

水色、赤玉霰、袖赤一本輪

冠号

• なし（かつては「シルク」「シルキー」を使用していた）

主な所有馬

現役馬

• グレンツェント（2016年レパードステークス、2017年東海ステークス）
• セダブリランテス（2017年ラジオNIKKEI賞、2018年中山金杯）
• アーモンドアイ（2018年桜花賞、優駿牝馬、秋華賞、ジャパンカップ、シンザン記念、2019年ドバイターフ)
• プリモシーン（2018年フェアリーステークス、関屋記念）
• ブラストワンピース（2018年有馬記念、毎日杯、新潟記念）
• ヒーズインラブ（2018年ダービー卿チャレンジトロフィー）
• ストロングタイタン（2018年鳴尾記念）
• グローリーヴェイズ（2019年日経新春杯）
• インディチャンプ（2019年東京新聞杯、安田記念）
• ウィクトーリア（2019年フローラステークス）
• ディアンドル（2019年葵ステークス）

引退馬

• ロイヤルシルキー（1986年クイーンステークス）
• シルクグレイッシュ（1994年福島記念）
• シルクフェニックス（1997年/1998年エンプレス杯）
• シルクジャスティス（1997年有馬記念、京都4歳特別、京都大賞典）
• シルクガーディアン（1999年ラジオたんぱ賞）
• シルクプリマドンナ（2000年優駿牝馬）
• シルクブラボー（2002年デイリー杯2歳ステークス）
• シルクフェイマス（2004年日経新春杯、京都記念、2006年アメリカジョッキークラブカップ）
• シルクメビウス（2009年ユニコーンステークス、2010年東海ステークス、ブリーダーズゴールドカップ）
• シルクフォーチュン（2011年プロキオンステークス、2012年根岸ステークス、カペラステークス）
• ローブティサージュ（2012年阪神ジュベナイルフィリーズ、2014年キーンランドカップ）
• シャトーブランシュ（2015年マーメイドステークス）
• ラストインパクト（2014年小倉大賞典、京都大賞典、金鯱賞）
• グランシルク（2017年京成杯オータムハンデキャップ）
• ブライトエンブレム（2014年札幌2歳ステークス）
• ゼーヴィント（2016年ラジオNIKKEI賞、2017年七夕賞）

シルクホースクラブ（愛馬会法人）

代表は阿部幸也。阿部製糸の阿部一族により設立・運営された。

かつては早田牧場との関係が深く、募集馬も早田牧場生産馬が中心であった。2011年からは社台グループとの提携により、同グループに属する牧場の生産馬が中心となっている。

関連項目

• 一口馬主

外部リンク

• シルクホースクラブ