東洋メディアリンクス

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東洋メディアリンクス株式会社
Toyo Media Links Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町10-1
CSSビルディング
設立 1962年昭和37年)8月20日
業種 サービス業
法人番号 3010001024218 ウィキデータを編集
事業内容
音響・映像設備等の設計・施工
  • 音楽・BGM・映像ソフト
  • 香りの企画・制作・販売
代表者 村松 充浩(代表取締役社長
資本金 5000万円
従業員数 77名
決算期 9月
主要株主 株式会社CSSホールディングス
主要子会社 関連会社参照
外部リンク https://www.tmlg.co.jp
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東洋メディアリンクス株式会社(とうようメディアリンクス、英称: Toyo Media Links Co.,Ltd.)は、東京都中央区に本社を置き音響設備、映像設備の施工及び音楽や映像に関するソフトの制作、業務用BGM、さらに香りの提供によって、総合的に空間プロデュースを行う企業である。また監視カメラ等のセキュリティ設備の設計・施工にも30年以上の実績があり、金融機関をはじめ商業施設等にも多数納入している。

沿革[編集]

発車メロディ[編集]

  • Water Crown(水の冠) - 常磐線や横浜線、りんかい線などで多く使われているメロディで、JR東日本管内の駅で最も多く使用されているメロディである。様々なバージョンがある。1990年頃から導入。
    • 標準Ver.:このバージョンは現在、上田駅1番線、大船駅10番線でのみ使用。近年までは高尾駅1番線でも使用されていた。
    • 低音Ver.:一番多く使用されているバージョンで、大宮駅6・11番線、E531系E131系EV-E301系(ACCUM)の車外スピーカーなどで使用されている。
    • 高音Ver.:篠ノ井駅で使用。ただし、ワンマンだと扱わない。かつては酒々井駅でも使用されていた。
    • エンドレスVer.:小山駅6・8番線で使用。かつては姉ケ崎駅大船駅新小平駅でも使用されていた。
    • 半低音Ver.:駅側では大船駅9番線のみで使用されている他、E721系車外スピーカーなどでも使用。
    • 半低音短縮Ver.:現在不使用。成東駅2・3番線などで使用されていた。
    • 音色音程違いVer.:現在不使用。くりこま高原駅で使用されていた。
    • 遅く音色違いVer.:現在不使用。八戸駅で使用されていた。
    • 音色違いフェードアウトVer.:一ノ関駅在来線ホームで使用。
    • 短縮Ver.:現在不使用。南小谷駅篠ノ井駅で使用されていた。
    • 半高音Ver.:盛岡駅在来線ホームで使用されている。
    • 高速Ver.:現在不使用。双葉駅小高駅で使用されていた。
    • 低音フェードアウトVer.:花巻駅1 - 3番線で使用。
  • Gota Del Vient(一滴の風) - 常磐線などで多く使われている。導入は1989年頃。
    • 標準Ver.:大船駅2番線と上田駅2番線でのみ使用。
    • 半低音Ver.:多く使用されているバージョン。新橋駅4・5番線、高崎駅2 - 8番線、西船橋駅1・2番線などで使用。
    • エンドレスVer.:安房鴨川駅3番線で使用。かつては武蔵新城駅小山駅水戸線ホームでも使用されていた。
    • 高音Ver.:現在不使用。酒々井駅で使用されていた。
    • 遅く半低音Ver.:大船駅1・5・6番線で使用されている。
    • ショートカットVer.:現在不使用。川尻駅(現十王駅)で使用されていた。
    • 高速Ver.:現在不使用。双葉駅小高駅で使用されていた。
  • Verde Rayo(緑の光線) - 横浜線で多く使われている。1990年頃から導入。
    • 標準速テンポVer.:現在不使用。町田駅などで使用されていた。高尾駅3番線を最後に消滅。
    • 標準遅テンポVer.:現在不使用。君津駅2番線などで使用されていた。藤沢駅1番線を最後に消滅。
    • エンドレスVer.:巌根駅2番線で使用。かつては拝島駅4番線などでも使用されていた。
    • 低音強調Ver.:多く使用されているバージョン。横浜駅3番線、船橋駅1番線、都賀駅1番線などで使用されている。
    • 半低音Ver.:現在不使用。熱海駅1番線を最後に消滅。
    • フェードアウトVer.:現在不使用。横川駅碓氷線が走っていた頃、碓氷線では本来は発車ベルが使われるはずだったが、碓氷線最終運行日の時に一回だけ使用された。V2を少し遅くし、音を低くしたもの。
    • V2:東京駅京葉線ホーム、八丁堀駅越中島駅佐倉駅2番線で使用。
  • Cielo Estrellado(星空)
    • 大船駅4番線、上田駅3番線で使われている標準Ver.と、東海道線やりんかい線で多く使われている半低音Ver.がある。代表的な4曲の中で、この曲だけエンドレスバージョンが存在せず、バージョンのレパートリーそのものもかなり少ない。1989〜1990年頃から導入。
  • 近郊地域17番(別名:拝島1番、はいいち)
    • 武蔵野線の八王子支社管内で多く使われている。それ以外では藤沢駅2番線、安中榛名駅で使用。かつて拝島駅2番線で使用されていたために上記の別名で呼ばれているが[注 1]、初採用は稲毛駅である。なお、藤沢駅ではかつて32秒バージョンが、未採用だが67秒のバージョンが存在する。
  • 近郊地域18番 通称「拝島の叫び」。
  • 近郊地域19番(別名:南武1番)
  • 近郊地域20番(別名:相模1番)
  • 近郊地域20-1番(別名:相模1-1番)
    • 近郊地域20番の音色違い。南橋本駅など、茅ヶ崎駅と上記の5駅を除いた相模線の全駅で使用されていたが、ワンマン化により消滅。
  • 東海道3番
    • 藤沢駅3番線で使用されている[1]
  • 東海道4番
    • 藤沢駅4番線で使用されており、一ノ関駅八戸駅などの接近メロディーとしても使用されている[2] 。発車メロディー導入初期の武蔵境駅でも使用されていた。
  • 成田空港1番
  • 東海道5番
  • 川越1番
  • 長野3番
    • 接近チャイムを流用したもので、現在不使用。長野駅松本駅で使用されていた[6]。接近チャイムとしては相模線を中心に使われていたが、こちらも原当麻駅を最後に消滅した。
  • 信濃町1番
    • こちらも同じく接近チャイムを流用したもので、発車メロディとしては現在不使用。信濃町駅で使用されていた[7]。接近チャイムとしては現在でも長野駅で使用されている他、かつては南武線の大半の駅や船橋駅などで使われていた。

五感工房[編集]

五感工房(ごかんこうぼう、通称GK、ジーケイ)とはかつて存在した日本の音響機器メーカーである。元々は東洋メディアリンクスの制作部門が独立したメーカーで、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)の発車メロディ等の納入をしていたことがある。2005年10月1日に、東洋メディアリンクスに再度統合されて消滅。

五感工房の発車メロディは1993年頃に制作され、1994年頃より実際に導入を開始した。高崎線への発車メロディの導入や、ATOS導入のため日本電音製の放送装置を置き換える際の中央線快速を中心に導入された。転調が多いのが特徴である。曲名は特になく、日本音楽著作権協会 (JASRAC) 登録の際に便宜的に付けられた「整理番号」がその代用となっている。鉄道ファンの中では独自に通称名を付け、その通称で呼んでいることもある。本項では整理番号の「JR-SH○」の形で表記する(例:JR-SH○、近郊○番)。作曲は塩塚博が担当している。整理番号に付くSHは、2011年2月18日のbayfm「ANSWER」出演時にShiozuka Hiroshiの頭文字であることを本人が語っている。

またバージョン違いがあり、数え方では改番するか後に「-1」をつけるかで意見が分かれる。

なお接近メロディも同時に複数制作され、こちらは一時期御茶ノ水駅上越線大沢駅塩沢駅で使用されていた。内房線九重駅 - 太海駅の各駅)の接近メロディとしても使用されている。

2009年12月にはクエイク(現:エグジットチューンズ)株式会社より同社の発車メロディをトランス調にアレンジしたCD「EXIT TRANCE PRESENTS 駅トラ」が発売されたほか、2011年1月には塩塚自身によるアレンジを収めたCD「テツノポップ」がユニバーサルミュージックより発売された。

代表的な発車メロディ
名称は塩塚のライブラリー整理番号を用いる。括弧内はJASRAC登録時に付けられた番号。

現在使われている曲

以前使われていた曲

  • JR-SH6-3 (JR-SH6-1) - 立川駅:駅のテナントの苦情により使われなくなったとの説と、「不協和音」という理由で近隣住民の苦情を取り上げたNHKの番組放送により使われなくなった説とがある。
  • JR-SH4-1 (JR-SH4) 半音下げVer. - 双葉駅
  • JR-SH3-3 (JR-SH3-1) 半音下げVer. - 東京駅
  • JR-SH5-1 (JR-SH5) 半音下げVer. - 東京駅
  • JR-SH8-1 (JR-SH8) 高音Ver. - 双葉駅

まだ使われていない曲

  • JR-SH1-2
  • JR-SH2-2
  • JR-SH3-2
  • JR-SH4-2
  • JR-SH4-3 (JR-SH4-1)
  • JR-SH6-2
  • JR-SH7-2
  • JR-SH7-3 (JR-SH7-1)
  • JR-SH8-2
  • JR-SH9-1 (JR-SH9)
  • JR-SH9-2

詳細不明(使用されたとも未使用とも両説有り)

  • JR-SH5-2 - 北浦和駅で使用されたとの説がある。

脚注[編集]

注釈

  1. ^ 2番線での使用であったのにも関わらず呼称が「拝島1番」であるが、これは1番線が当時ベルであったため。
  2. ^ 成東駅は音が高かった
  3. ^ 稲田堤では低音Verがあった
  4. ^ かつては佐倉駅で低音Verがあった
  5. ^ 東海道3番・4番・成田空港1番をまとめて「Humpty Dumpty」ともいう。

出典

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

関連会社