慟哭 そして…

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慟哭 そして…
ジャンル トラップアドベンチャー
対応機種 セガサターン
開発元 データイースト
発売元 データイースト
プロデューサー 石井誠一
ディレクター 高橋広志
デザイナー 山本良博
シナリオ 小島早紀子
プログラマー 酒田エス・エー・エス株式会社
音楽 SIN
美術 横田守
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 1998年2月26日
対象年齢 18歳以上推奨
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慟哭 そして…』(どうこく そして)は、1998年データイーストから発売されたセガサターンゲームソフト。キャラクターデザインは横田守が担当。続編として『Revive 〜蘇生〜』が発売されている。

2016年11月にEl Diaよりリマスター版の発売が告知され、『慟哭 そして…』ティザーサイトが公開となった。機種等の詳細は未発表。

概要[編集]

主人公は乗り合わせたバスの乗客と共に、人里離れた不気味な廃屋に完全に閉じ込められる。ある謎の学生失踪事件の犯人によって周到に仕掛けられた恐ろしいトラップに対処しながらアイテムを探し、仲間の救出や廃屋からの脱出を目指すマルチエンディング・密室サスペンスアドベンチャー作品である。

イベント条件を満たしつつ画面クリックで探索を進めるが、その行動によって主人公やヒロインたちの命が大きく左右されるため、非常にシビアな判断力を要求される。ヒロインたちの救出と廃屋からの脱出が最終目的だが、その過程で事件の真相とキャラクターたちが持つ謎が明かされていくサスペンス要素がある。人間ドラマ・恋愛的な要素も含んでおり、生死の狭間で行動を共にするヒロインたちとは、救出状況や行動次第で事件解決後に親密になり、ハッピーエンドを迎えることができる。

要求される判断力やリアリティの高さから1、2回のプレイでは全員の救出は困難で真犯人や事件の真相もわからない場合が多いが、繰り返しプレイすることで謎が解けて真相がわかってくる。しかし、迫り来る恐怖が非常に生々しく、ヒロインや誘拐された人物の惨殺死体を発見する描写(文章)が含まれるため、アダルトゲームが原作でないゲームとしては数少ない18歳以上推奨となっている。

ストーリー[編集]

山間の小さな町、大中山町。ここでは2つの事件が起こっていた。中学生や高校生の相次ぐ失踪と、病院で起きた医療ミス疑惑。主人公の時田一也はそんな事件とは縁の無いごく平凡な学園生活を送っていた。

ある日、密かに想いを寄せていた幼馴染である笹本梨代と一緒に下校することになるが、乗っていたバスが途中の山道で乗用車と衝突事故を起こした際に気を失う。しばらくして一也が目を覚ましたのは謎の廃屋であり、その入り口は何故か塞がれていた。一也たちは閉鎖空間から脱出を図るべく、彷徨うことになる。

登場人物[編集]

※ヒロインたちは誕生日と血液型も記載。

時田一也(ときた かずや)
本作の主人公でプレイヤー担当キャラクター。ゲーム開始時には自由に名前を変える事が出来る。
葵桜(せいおう)高等学校の2年生で、ごく平凡な高校生だが、梨代の弁ではやるべきことに対しひたむきに全力を傾ける性格らしい。事件に巻き込まれ、脱出の為行動を起こす。
EDの後日談では大学に進学し、その時のいつみとの絡みでは彼女の受験勉強を教えるところと、ゲーム中の真理絵との絡みでは化学が少々苦手という面がある以外には比較的優等生の模様。
笹本梨代(ささもと りよ)
声:長沢美樹
3月5日生まれで、血液型はA型。本作のメインヒロイン。一也の幼馴染でクラスメイト。思いやりがある心優しい性格でクラスの人気者。小学生の頃からピアノが得意でその腕前は全国レベルだが、その時から一也にほのかな好意を抱いていた。そのため主人公が他のヒロインと行動していると、それを気にしたりする。
父親は大中山総合病院の院長だが、ここでは医療ミスの噂が流れている。
彼女とのエンディングを迎えると真相の一部が見られる。
青木千砂(あおき ちさ)
声:矢島晶子
3月20日生まれのA型。私立水無月学園の1年生。弓道の天才少女として全国的に有名。物静かで凛とした雰囲気を漂わせている。親友のいつみと温泉旅行に来ていた。
実家は旅館をやっており、子供好きな面がある。
廃屋からの脱出の為、積極的に行動する主人公を見ていくうちに好意を寄せるようになったのか、思わせぶりな素振りを見せることもある。
ちなみに彼女の実家の旅館は続編『Revive 〜蘇生〜』に登場する雑誌の中で紹介されている
羽鳥いつみ(はとり いつみ)
声:大沢つむぎ
4月1日生まれでB型。私立水無月学園の1年生。能天気で無邪気な性格トラブルメーカー的なところがあり、弓道部でも入部早々にトラブルを起こし退部させられている。千砂とはその頃からの友人。
その行動に悪気はなく、根は良い娘。落ち着きが無いところが、落ち着いた性格の千砂とは対照的だが、ウマがあった模様。優等生の千砂を「すごいなあ」と思っている。上述の性格ゆえか、死体の見つかった廃屋の中においても危機感のない言動をとったりもする。
良くも悪くも今どきの女子高生といった所だが、親友の千沙を大事に思っており彼女が死亡した後のあるイベントでは、主人公を犯人と誤解し色仕掛けを使って油断させ、撃退しようと勇気を見せる。また恋愛事に対して積極的で大胆な面もあり、いつみの真ED、及びその必須イベントではそれが垣間見られる
ノーマ・ウェンディ
声:山口由里子
O型の8月21日生まれ。私立聖マリー学院の2年生。ウェンディ・グループというアメリカでは有数の財閥の令嬢で日本には留学生として来日し、芦屋に豪邸を構えている。明るくハキハキした性格の持ち主であるが、親が決めた結婚話に逆らい家出し、子鈴と彷徨っていた。日本語を流暢な関西弁で話す。
好きな食べ物はタコ焼き。一也との出会いでは最初はつんけんとしていたが、命を救われたり生死を共にするうちに次第に興味を持っていき、打ち解けていく。またその性格もあって女性陣に対するセクハラ発言の多い神田川をやりこめたりもしている。
白川子鈴(しらかわ こすず)
声:井上喜久子
血液型はAB型の5月17日生まれ。年齢は不明。ノーマの屋敷に仕えるメイド。よく気が付く面倒見の良い性格でノーマのよき相談相手でもある。家出したノーマに付き添っていた。どこか影のあるミステリアスな雰囲気を漂わせている。
実は一也たちが迷い込んだ廃屋と、そこの関係者たちと少なからぬ因縁があったが、彼女はそのことをノーマをはじめとした同行者たちに口に出せずにいる。
彼女とのエンディングを迎えると真相の一部が見られる。
椎名真理絵(しいな まりえ)
声:深見梨加
10月23日生まれでAB型の27歳。一也たちの担任ではないが、葵桜高等学校の化学教師。生徒思いでかつ、判りやすい教え方で人気があるが、時折どこか暗い影を落としている。謎の老人神田川と一緒にバスに乗っていて、神田川とはある重大な関係にあった。
今からは想像しがたいが、小さい頃はやんちゃな性格で、好きな男子を虐める事もあったという。一也にそういう話をするところで、彼にその男子の面影を見ている模様。
華苗(かなえ)
声:氷上恭子
A型の12月23日生まれ。屋敷で出会う正体不明の少女。
儚そうで憂いに満ちた雰囲気を湛えており、「サクラ」と名付けた子犬を可愛がっている。
負傷した主人公の為に、絆創膏を持ってくるなど心優しい性格。また田辺について否定的な言動をとった主人公に、「よく知らない人のことを悪く言うのはどうかと思う」と諫めたりもしている。しかし、火を見ると恐ろしいトラウマを感じて悶え苦しみ、火傷のような跡が浮かび上がる。
その真相は彼女を始め、梨代、子鈴を攻略する事で明らかになる。
柴田桂(しばた けい)
声:子安武人
大学1年生の20歳、主人公らと共に事件に巻き込まれる。頭脳明晰で真面目な性格だが、どこか冷めた雰囲気を漂わせている。
そして、事件の真相と裏には、彼が味わった筆舌し難い悲劇があった。
神田川国昭(かんだがわ くにあき)
声:北村弘一
正体不明の老人、68歳。金持ちらしく、高価な宝石類を身に付けている。怪しげで謎が多く、屋敷で出会った女の子たちにちょっかいを出すために煙たがれている。
田辺浩之(たなべ ひろゆき)
声:星野充昭
31歳の肥満体型の男。主人公らと共に事件に巻き込まれる。人付き合いが下手で気の弱く、他のメンバーとは距離を置きたがる。右手にはひどい火傷の跡がある。
病気持ちらしく、常に咳き込んでおり、ゲーム進行に従ってその病状が次第に悪化していく。桂同様今回の事件に深いかかわりがある。

名前のみ登場[編集]

小笠原直海(おがさわら なおみ)
高校2年生の少女。最近行方不明になっていたが、廃屋のある場所で痛ましい姿となって見つかる。
杉村正(すぎむら ただし)
街の郵便配達員。直海と同じく行方不明となっていたが、屋敷の中で同様に変わり果てた姿となって発見される。
桐原宏(きりはら ひろし)
主人公たちが乗っていたバスの運転手。事件に巻き込まれた際に助けを求めに行くが、その戻りが遅い。終盤、廃屋のある部屋の中で変わり果てた姿で見つかる

制作スタッフ[編集]

  • キャラクターデザイン・原画: 横田守
  • 制作総指揮: 石井誠一
  • 企画ディレクター: 高橋広志
  • シナリオ: 小島早紀子
  • シナリオサポート: 岩崎哲久
  • グラフィックディレクター: 山本良博
  • CG制作: 宮田智子、佐野健司、小阪実、堀江大吉、小杉和則、瓦井伸子、萬木雅行、槙玲子、八谷寛、石塚尚祐、荒川智行、野津真、須田郁子、金綱真紀、沢尻康子
  • 作曲・編曲・音声編集: SIN
  • 効果音: 是政、SIN
  • システム: ATOMIC☆花田
  • 音声ディレクター: 荒木潤子
  • 方言指導: 伊藤彰孝
  • ソフトウェア: 酒田エス・エー・エス株式会社
  • 宣伝: 奥村益章、宮下秀俊
  • 販売: 宮崎義博、川本敏生
  • 協力: STUDIO ライン
  • エグゼクティブ・プロデューサー:福田哲夫

音楽[編集]

  • 『慟哭 そして… The Four Season』 1998年 ポニーキャニオン ゲーム出演声優4人のヴォーカル曲、ドラマを含む全10曲を収録。
  • 『慟哭 そして…<サントラ&ヴォイスコレクション> 』 1998年 ファースト・スマイルエンタテインメント ゲームBGM、ヴォイスを収録。 
  • 『慟哭そして…(CDブック)』ゼスト ドラマを2話収録。

書籍[編集]

  ノベライズ版(CaRROT NOVELS刊、著:紙谷龍生)は登場人物が削減されている上、主なイベントの配置こそ同じであるものの、結末は異なる。また、後日談としてヒロインとのセックスシーンが描かれている。なお、作品のアレンジに関しては原作者の承諾済みである。

こぼれ話[編集]

  • 本作品発表当時は携帯電話を所持できるのは、安定した高収入が望める職業に就いている社会人のみという世情であったため、本編にはそれを用いて助けを呼ぶという描写が無く、通信手段に山岳地帯の緊急連絡用の通信ケーブルやポケベルといった物が登場する。
  • 操作自体にリアルタイム性は無いが、当時流行したプレイヤーの選択やイベントをトリガーにゲーム内部の時間が経過するシステムを採用している。そのため、誤った選択を行って時間が進んでしまうと、画面上では何も変化していないのに状況を回復できなくなる場合がままある。特に、ヒロインを全員脱出させたい場合はこの要素に配慮しておかないと、回答を知っていてもクリアに失敗する。
  • 難易度は高いが、物語の背景を解明する上で重要な役割を果たす1名を除き、ヒロインを全員助けた状態で脱出することは可能。
  • 本編の性的描写は、ヒロインの下着が見えたりシャワーや着替えを覗く程度だが、エンディングの中には後日ヒロインと肉体関係になったことを窺わせる間接描写がある。
  • 関連商品として、天田印刷加工よりトレーディングカードが発売された。全99+3種。
  • 通常版ではゲームソフトと共にミニドラマ収録CDを同梱、限定版の「ファイナルエディション」では、別なミニドラマ収録CDに分けられた。なお、徳間書店の公式原画集では、ファイナルエディション版のドラマ脚本を一部記載している。

外部リンク[編集]