布施英利
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布施 英利(ふせ ひでと、1960年4月2日 - )は、日本の美術批評家、解剖学者。美術、映像、建築、漫画、文学、自然や人体に関する著作を発表している。
人物・来歴
群馬県生まれ。1979年群馬県立高崎高等学校卒業、1984年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業、1989年同大学院博士後期課程修了。大学院在学中の1988年9月、28歳で最初の著作『脳の中の美術館』を出版。博士論文は「人体解剖図譜の研究」。学術博士。大学院修了後の1990年より東京大学医学部解剖学教室助手として養老孟司の下で研究生活に従事。東大助手時代の著書『死体を探せ!』(法蔵館、1993年7月)は、死体ブームの火付け役となる。1995年に批評家として独立。以後、芸術と科学の交差する美術や文学の批評、解剖学の著作など、旺盛な執筆活動を展開している。
長男に美術家の布施琳太郎、次男に音楽家でコントラバス奏者の布施砂丘彦がいる。
著作
単行本
- 「脳の中の美術館」筑摩書房(1988)のち「新編」ちくま学芸文庫
- 「ハイパーアートの解剖学」冬樹社 (1991)
- 「電脳美学」筑摩書房 (1992)
- 「脳裏一体」白水社 (1993)
- 「死体を探せ!」バーチャル・リアリティ時代の死体」法藏館(1993)のち角川文庫
- 「図説・死体論」法藏館(1993)
- 「布施英利の「死体CD-ROM」 死体読本」翔泳社 (1994)
- 「電脳的」毎日新聞社 (1994)
- 「電脳版文章読本」講談社 (1995)
- 「禁じられた死体の世界 東京大学・解剖学教室でぼくが出会ったもの」青春出版社 (1995) のち文庫
- 「ポスト・ヒューマン」法藏館(1995)
- 「美術館には脳がある」岩波書店 (1996)
- 「生命の記憶 海と胎児の世界」PHP研究所 (1997)
- 「死体の見方」東京書籍 (1998)
- 「森のBライフ」マガジンハウス(1998)
- 「インターネットで「作家」になる方法 ひとりで「作家・編集者・出版社・書店」ができる」NECクリエイティブ (1998)
- 「電脳博士の田舎暮らし」NECクリエイティブ (1999)
- 「理科系の脳みそ 生命・自然・脳をめぐるキーワード集」東京書籍 (1999)
- 「純文学殺人事件」集英社 (1999)
- 「ラビット」講談社(2000)
- 「絵筆のいらない絵画教室」紀伊国屋書店(2000)
- 「体の記憶」NECクリエイティブ(2001)のち光文社知恵の森文庫
- 「ダ・ヴィンチ博士 海にもぐる」生活人新書・NHK出版(2001)
- 「自然の中の絵画教室」紀伊国屋書店(2002)
- 「鉄腕アトム55の謎」生活人新書 (2003)
- 「鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか」晶文社(2003)
- 「マンガを解剖する」ちくま新書 (2004)
- 「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」ちくまプリマー新書(2005)
- 「はじまりはダ・ヴィンチから-50人の美術家を解剖する」エクスナレッジ(2005)
- 「君はピカソを知っているか」ちくまプリマー新書(2006)
- 「体の中の美術館--EYE, BRAIN, and BODY」筑摩書房(2008)
- 「京都美術鑑賞入門」ちくまプリマー新書(2009)
- 「「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する」PHP新書(2009)
- 「美の方程式」講談社(2010)
- 「構図がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2012)
- 「色彩がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2013)
- 「子どもに伝える美術解剖学 目と脳をみがく絵画教室」ちくま文庫(2014)
- 「『進撃の巨人』と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか 」講談社ブルーバックス(2014)
- 「パリの美術館で美を学ぶ ルーブルから南仏まで」光文社新書(2015)
- 『「美術的に正しい」仏像の見方 : 30歳からの仏像鑑賞入門」ワニプラス新書(2015)
- 「遠近法がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2016)
- 「人体 5億年の記憶 ー解剖学者・三木成夫の世界」海鳴社(2017)
- 「わかりたい! 現代アート」光文社文庫(2017)
- 「藤田嗣治がわかれば絵画がわかる」NHK出版新書(2018)
- 「ヌードがわかれば美術がわかる」インターナショナル新書(2018)
- 「洞窟壁画を旅して」論創社(2018)
共著
- 「解剖の時間 瞬間と永遠の描画史」 養老孟司 哲学書房 1988.3
翻訳
- 「イラストで学ぶ美術解剖学」 ギュルジイ・フェール グラフィック社 2009.9
テレビ出演
- 次世代旗手のクロストーク(NHK、1992年5月)
- サテライト・メディア・ウォーズ(NHK、1992年7月)
- ナイトジャーナル(NHK、1993年9月)
- 土曜ソリトン SIDE-B(NHK教育、1995年4月)
- 土曜ソリトン SIDE-B(NHK、1996年3月)
- 未来潮流「ぼくが水族館に通うわけ」(NHK教育、1996年6月29日)
- ゲームカタログ2(テレビ朝日、1997年6月26日)
- 未来潮流「対論 マイケル・クライトン vs 村上龍 現代からの逃走」(NHK教育、1997年6月28日)
- インターネットドキュメンタリー「核と人類」(NHK、1997年8月)
- 未来潮流「編集者・津野海太郎と考える電子時代、本は消えるか?消えないか?」(NHK教育、1997年10月11日)
- 課外授業 ようこそ先輩「ダ・ヴィンチ先生の美術解剖学教室」(1999年5月2日)
- ETVカルチャースペシャル「脳のワンダーランド UFO体験が読み解く心の世界」(NHK教育、1999年5月22日)
- 国宝探訪「縄文の声が聞こえる」(NHK教育、2000年10月21日)
- 真剣10代しゃべり場(NHK教育、2001年2月)
- 真剣10代しゃべり場(NHK教育、2001年5月)
- おーい、ニッポン「ここはふるさとテーマパーク」(2002年8月4日)
- 教育フォーカス「名画のヒミツに迫ろう 前田康裕さんの図工」(NHK教育、2002年11月14日)
- 公園通りで会いましょう(NHK、2003年6月)
- レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密(日本テレビ、2004年9月)
- シリーズ世界遺産100(NHK総合、2005年8月)
- ネプ理科(TBS、2006年9月)
- ネプ理科(TBS、2006年10月)
- 情報プレゼンター とくダネ!「興福寺・阿修羅像を語る」(フジテレビ、2006年5月)
- マンガノゲンバ(BS2、2006年7月)
- ネプ理科(TBS、2007年6月)
- ネプ理科(TBS、2007年9月)
- ネプ理科(TBS、2007年10月)
- ETV特集「痛みが美に変わる時」(NHK教育、2008年4月)
- ETV特集「新しい文化フィギュアの出現」(NHK教育、2008年11月)
- 爆笑問題のニッポンの教養「芸術は“カラダ”だ」(NHK総合、2009年2月)
- 日曜美術館「若冲」(NHK教育、2010年1月)
- 美の壺「貝殻」(NHK、2011年2月)
- 美の壺「馬」(NHK、2011年2月)
- 極上美の饗宴「ムンク 自然を貫く“叫び”の謎」(NHK BSプレミアム、2011年7月25日)
- 巨匠たちの輝き〜歴史を創った芸術家たち〜「ルノワール・モディリアーニ」(BS-TBS、2013年12月)
- 超訳ルーブル(日本テレビ、2014年3月)
- よみがえる色彩(NHK、2014年3月)
- 日曜美術館「ウォーホル」(NHK教育、2014年4月)
- 日曜美術館「ボッティチェリ」(NHK教育、2015年4月)
- ホンマでっか!?TV(フジテレビ、2019年2月)
注釈・出典
外部リンク
- 布施英利 (@fusehideto) - X(旧Twitter)