巨蟲列島

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巨蟲列島
ジャンル パニックホラー
漫画:巨蟲列島
原作・原案など 藤見泰高
作画 REDICE廣瀬周
出版社 秋田書店
掲載サイト チャンピオンクロスマンガクロス
レーベル チャンピオンREDコミックス
発表号 2014年10月21日 - 2018年5月1日
(チャンピオンクロス)
2018年12月27日 - 2019年3月14日
(マンガクロス)
巻数 全6巻
話数 全23話+番外編
漫画:大巨蟲列島
原作・原案など 藤見泰高
作画 廣瀬周
出版社 秋田書店
掲載サイト マンガクロス
発表号 2019年4月25日 - 連載中
OVA
原作 藤見泰高、REDICE
総監督 高橋丈夫
脚本 森田繁
キャラクターデザイン 野口孝行
アニメーション制作 パッショーネ
発売日 2019年6月20日
その他 コミック第6巻特装版に付属
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

巨蟲列島』(きょちゅうれっとう)は、原作:藤見泰高、作画:REDICE廣瀬周[1]による日本漫画作品。『チャンピオンクロス』(秋田書店)にて、2014年10月21日から2018年5月1日分まで配信されていた。『Champion タップ!』と統合されて新設された『マンガクロス』にて、2018年12月27日分よりREDICEから廣瀬周に交代して、2019年3月28日まで連載。その後、『大巨蟲列島』(だいきょちゅうれっとう)として2019年4月25日配信分より連載開始。

これまで多くの昆虫マンガを手がけた藤見がパニックホラーを手がけるのは今作が初となる。巨大化した昆虫が登場するにあたって、藤見自身が「昆虫が巨大化した場合はどのような形状になるのか」を考察し、デザインを行っている。

あらすじ[編集]

私立鳳翔高等学園の生徒たちを乗せた旅客機が謎の事故によって墜落し、織部睦美たちはとある島へと流れ着く。生存者と合流して救助を待つことにするも、その島は巨大な昆虫に支配された島だった。

浜辺で目を覚ました睦美は、同じクラスの松岡歩美(通称:キャプテン)と再会する。睦美は持ち前の知識で無事に食料を手に入れ、「救助が来るまで最長で3日、それまで生き延びる」という目標を立てる。

一方、睦美の親友である成瀬千歳は、他に生存していた生徒達と共に島内を彷徨っていた。神野美鈴を始め、好き勝手に振る舞う仲間達に手を焼く千歳もまた、親友である睦美の身を案じていた。しかし、仲間の一人がミヤマカラスアゲハに遭遇してしまったことで、状況が一変してしまう。次々と仲間達が襲われるが成す術もなく、一人、また一人と犠牲が出てしまうものの、そこへ睦美たちが現れ、睦美の機転で一行は窮地を脱する。

再会の喜びもつかの間、今度はジガバチが千歳を攫って行ってしまう。千歳を助けたい睦美は、グループの面々を何とか説得してジガバチの巣と化していた民家へ向かう。そこでは、ジガバチの幼虫が、人間たちを生きたまま捕食していた。睦美はその光景を見て、島は廃島ではなく住民が住んでいたと確信する。しかし、肝心の千歳は見つからない。しかし、メンバーの一人である上條アツシの親友・アキラが他のジガバチに連れてこられたことで、アツシと睦美は別の巣へ突入することになる。再び睦美の機転と他のメンバーの助力もあり、千歳とアキラの救出に成功する一行。しかし、逃げ出した先は、マダニの巣だった。

千歳たちを救うべく、一行はマダニの巣を横切ることに。途中で顔面をマダニで覆われた教師と遭遇し、メンバーの三浦真美がパニックに陥ったことでマダニに襲われかけてしまうものの、辛くも脱出することに成功する。海でマダニが付着していないか調べる睦美たち。そんな中、真美は美鈴への恐怖からキャプテンに、美鈴は野心からアツシにそれぞれ迫り、人知れず関係を持つのだった。

キャラクター[編集]

声の項はコミック第6巻特装版に付属するアニメ版の声優。

2年1組[編集]

織部睦美(おりべ むつみ)
声 - M・A・O[2]
本作の主人公。私立鳳翔高等学園2年1組在籍。普段はおとなしい印象だが、サバイバル能力に長けている。昆虫の生態にも詳しく、巨大化した昆虫と遭遇した際も対処を行う。昆虫を殺すことに抵抗がある。「ゴマ夫」と呼ぶ、防水リュックを手放さない。昆虫の知識は榎稲穂に教わったもので昔はむしろ苦手だった。
成瀬千歳(なるせ ちとせ)
声 - 立花理香[2]
クラス委員長で、生真面目、堅物。睦美の親友。吹奏楽部兼剣道部所属のエース。睦美とは別に生存者グループを率いていたが、巨大化したミヤマカラスアゲハの襲撃によってグループの半数近くが死亡、直後に睦美と再会を果たす。ジガバチによって巣へと連れ去られてしまうが、同じようにジガバチに連れ去られたアキラ共々睦美達によって救出された。
松岡歩美(まつおか あゆみ)
声 - 福圓美里[2]
ソフト部。ジャージとハチマキが特徴的な女子生徒。漂流した睦美が最初に遭遇した生存者。部活でキャプテンを務めていることから、睦美達からは「キャプテン」と呼ばれている。体力には自信があるがメンタル面は少し弱く、意見が分かれた時は生存メンバーの中で孤立することも。同性愛の気があり、その場の雰囲気に流されてか、真美と関係を持つ。その後、その真美をホタルの幼虫の襲撃から庇い死亡する。
神野美鈴(じんの みれい)
声 - たかはし智秋[2]
千歳の率いていた生存者グループのひとり。他人を手玉に取ることが得意らしく、男性教諭や男子生徒と肉体関係を持つ。その対象は男性だけではなく、松岡や千歳にもそのようなそぶりを見せる。千歳曰く「アタシが知る限り一番最低な女」。自分だけが生き残ろうという考えが強く、上條と共に様々な場面で生存者グループを窮地に陥れるような行動を取ることもあったが、窮地を救ってきた睦美達に信頼を寄せるようになる。
三浦真美(みうら まみ)
声 - 麻倉もも[2]
千歳の率いていた生存者グループのひとり。まだ駆け出しの現役アイドルだが、最近は人気低下によりなかなか売れず、ストレスが溜まっている。アイドル活動に関しては事務所に3ヶ月出禁の状態。
弱みを握られているのか、美鈴には逆らえない。松岡歩美が同性愛者であることを見抜き、自分を護らせるために関係を持った以降は美鈴に対して挑発的な態度を取ったこともある。

2年2組[編集]

白川美紀(しらかわ みき)
千歳の率いていた生存者グループのひとり。おとなしめの性格で、少し丸めの体型をしている。祖母の世話で血管注射をした経験があり、病院施設ではジガバチから救出した千歳とアキラに生理食塩水の点滴を行った。その後に遭遇したヘビトンボに身体を噛み千切られ、死亡する。
伊能愛(いのう あい)
声 - 久保ユリカ
千歳の率いていた生存者グループのひとり。ワンダーフォーゲル部に所属し、千歳と共に島の地図を作ろうと働く。一人称は「僕」、美鈴からは「ワンダ」と呼ばれている。巨大化したミヤマカラスアゲハに遭遇した生徒で、全身の体液を吸われて死亡した。作品中、昆虫の襲撃で死亡した最初のキャラクター。
鈴木香代(すずき かよ)
中城の率いる生存者グループのひとり。陸上部。ミヤマハラスアゲハに襲われていたところを睦美たちに救出されるも、周囲の環境に振り回されてしまうことになる。上條とともに寄生アブに襲われ、美鈴と真美の目の前で体内の卵が孵化して死亡した。
碓氷亮(うすい りょう)
中城の率いる生存者グループのひとり。ホタルの幼虫に噛み付かれて死亡する。

2年3組[編集]

小田哲(おだ さとし)
千歳の率いていた生存者グループのひとり。小太りなアイドルオタク。ミヤマカラスアゲハに襲われた真美を助けようとするも返り討ちにあい、死亡する。
桃崎香住(ももさき かすみ)
中城の率いる生存者グループのひとり。学園長の娘。プライドが高く、大の虫嫌い。

2年4組[編集]

甲斐和彦(かい かずひこ)
声 - 江口拓也
千歳の率いていた生存者グループのひとり。天然パーマの男子生徒。メカに詳しいのか、病院施設の電源復旧などをこなす。ピッキングも得意。睦美の知識や能力を認めており、千歳と並び彼女に協力的である。
いじめにあった生徒を助けたが、その生徒といじめていた生徒達にはめられた過去を持つ。
柘植寛(つげ ひろし)
千歳の率いていた生存者グループのひとり。リーゼントヘアの男子。ミヤマカラスアゲハの口が頭部に突き刺さり、死亡する。
宮園恵美子(みやぞの えみこ)
中城の率いる生存者グループのひとり。陸上部。ミヤマハラスアゲハに襲われていたところを睦美たちに救出される。病院施設へ向かう途中ハンミョウに襲われ、巣穴へと引きずり込まれて死亡する。
青山望(あおやま のぞみ)
中城の率いる生存者グループのひとり。2年4組のクラス委員長。野沢に万引きをしたことをネタにいじめられていたところを中城に助けられたことで中城を絶対的に信頼しており、それを否定する睦美や千歳たちに敵視を抱いている。ジグモに捕まった中城を助けるため、甲斐と関係を持ち手助けを頼む。後述の理由で睦美だけ生き残り、中城が死亡したことで睦美を逆恨みするようになる。

2年5組[編集]

上條アツシ(かみじょう アツシ)
声 - 駒田航
千歳の率いていた生存者グループのひとり。粗暴な性格の不良生徒。暴力でグループを支配しようとするが、睦美との合流や度重なる巨大昆虫の襲撃でうまくいかない。美鈴と手を組んでいたこともあったが、やがて孤立してしまう。最後は鈴木とともに寄生アブに襲われ、美鈴と真美の目の前で体内の卵が孵化、美鈴に助けを求めながら死亡した。
母親は他界しており、形見のピアスを不良仲間のアキラに渡した過去がある。
箕輪剛(みのわ たけし)
中城の率いる生存者グループのひとり。柔道部に所属しており、国体強化選手でもある。上條と美鈴を拘束した睦美達を疑っていたこともある。安全地帯へ向かう途中ジグモに襲われ、消化液を注入され死亡する。

その他の生徒[編集]

アキラ
上條アツシの不良仲間で、親友。ジガバチによって巣に連れ去られたところを千歳とともに救出される。しかし、レウコクロリディウムに寄生されており、奇声をあげながら鉄塔をのぼり、ヘビトンボに補食される。

教員[編集]

野沢(のざわ)
2年4組担任。美術教諭。顔面を巨大化したマダニで覆われた状態で発見される。睦美たちが発見した時点では生きていたようだが、マダニに吸血され続けていることもあり、助からないと判断した睦美にマダニの囮として突き飛ばされた。
その後、睦美たちが発見する以前は中城らと行動していたことが明らかになり、青山をいじめていた。
中城茉莉華(ちゅうじょう まりか)
2年5組担任。数人の生徒を率いて集落に避難していた。元々は真面目な教師だったが、島での生活の影響で独裁的な性格になり、集落グループを実質支配している。安全地帯に移動する途中睦美とともにジグモに捕えられる。甲斐と青山が救助しようとしたが、青山がジグモを追い詰めたことでジグモの糸に縛られていた体を引き裂かれて死亡した。

救助隊[編集]

涼子(りょうこ)
海上保安庁巡視船"みの"乗員。2週間前に音信不通となった島の調査に父親であるおやっさんを含む猟友会と共に上陸し、サシガメに囲まれてた睦美達を救出する。巡視船に睦美達の救助を要請したが、巡視船がオオムカデに襲われて次々と惨殺されていく上陸隊を見て混乱するも、父親に諭され、自分の判断で睦美達を島から脱出させようと奮闘する。
おやっさん
猟友会のメンバーで涼子の父親。おやっさんと言うのは猟友会メンバーから呼ばれており本名は不明。娘の涼子と共に島に上陸し、サシガメに囲まれていた睦美達を救出する。その直後ヤゴに襲われ、猟銃で応戦するが、伸縮する下顎の不意討ちで、左腕を切断されてしまうも生還。その後、オオムカデによって上陸隊が全滅するという不測の事態に混乱する涼子を諭し、立ち直らせる。
ぜんさん
島に上陸した猟友会のメンバー。本名は不明。涼子とおやっさんと共にサシガメに囲まれてた睦美達を救出する。おやっさんの事は睦美達に、過去の有害鳥獣駆除で死傷者を出したことがないと自慢するが、皮肉にもその直後、ヤゴに捕食され死亡する。

その他[編集]

榎稲穂(えのき いなほ)
原作者・藤見泰高の別作品『サイカチ 真夏の昆虫格闘記』、『ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記』の登場人物。
睦美の昆虫の知識は自身の教えによるもの。

島の施設[編集]

集落
島は無人島ではなく、元々は住民がいたと思われる。島内には集落がいくつか存在する。
睦美たちが最初に発見した集落は家一軒がまるごとジガバチの巣となっており、内部には人間が捕らわれている。これは、ジガバチがその人間の体に卵を産み付け、孵化した幼虫の餌にするためである。
また、別の集落には中城茉莉華が生徒たちを率いて避難している。
病院施設
シンメイ製薬メディカルセンター。医療設備や研究設備が整った施設で、医療品の他に食料も蓄えてある。研究施設にはホルマリン漬けにされた昆虫が多数並んでいるが、その目的は不明。

巨大化した生物[編集]

作品登場順。物語開始当初は昆虫だけだったが、その後はそれ以外の生物も巨大化が確認されている。

書誌情報[編集]

アニメ[編集]

完全予約限定商品となるコミック特装版6巻に同梱[2]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『巨蟲列島』ご愛読の皆さまへ”. マンガクロス (2018年12月27日). 2019年1月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l “アニメ「巨蟲列島」M・A・O、立花理香、福圓美里、麻倉もも、たかはし智秋が出演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年1月18日). https://natalie.mu/comic/news/316464 2019年1月18日閲覧。 
  3. ^ 巨蟲列島 第1巻”. 秋田書店. 2017年3月17日閲覧。
  4. ^ 巨蟲列島 第2巻”. 秋田書店. 2017年3月17日閲覧。
  5. ^ 巨蟲列島 第3巻”. 秋田書店. 2017年3月17日閲覧。
  6. ^ 巨蟲列島 第4巻”. 秋田書店. 2017年3月17日閲覧。
  7. ^ 巨蟲列島 第5巻”. 秋田書店. 2018年1月21日閲覧。
  8. ^ 巨蟲列島 第6巻”. 秋田書店. 2019年8月2日閲覧。

外部リンク[編集]