ハラビロカマキリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ハラビロカマキリ
Hierodula patellifera
Hierodula patellifera
大阪府2006年12月10日
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カマキリ目 Mantodea
: カマキリ科 Mantidae
亜科 : カマキリ亜科 Mantinae
: Paramantini
: ハラビロカマキリ属 Hierodula
: ハラビロカマキリ H. patellifera
学名
Hierodula patellifera
Serville, 1839
和名
ハラビロカマキリ(腹広螳(蟷)螂)

ハラビロカマキリ(腹広螳(蟷)螂、学名Hierodula patellifera[1])は、カマキリ目カマキリ科昆虫である。標準和名は、腹部が太いことに因む。

形態[編集]

体長はオス45 - 65mm、メス52 - 71mm。他のカマキリに比べ相対的に前胸が短く、腹部は幅広い。成虫の前翅に白色の紋があるのが特徴。前脚には白黄色のイボがある。

前脚基節前縁に3から5ぐらいの突起がある。体色は緑色の個体が多いが、紫色がかった褐色の個体も見られる。

生態[編集]

春から晩秋にかけて活動。他の節足動物、小動物を捕食する。

樹上性の傾向が強く、林縁や草原の樹木の梢上、葉上に生息する。丈の高い草の花の傍で、餌となる訪花性昆虫を待ち伏せている姿が見られることもある。幼虫は腹部を背面に強く反り返らせた姿勢をとっている。雌は木の枝やブロック塀等に楕円形の卵鞘を産みつける。

本種は他のカマキリ、肉食直翅目にもましてハリガネムシによる寄生がひときわ多くみられることで知られる。

分布[編集]

国内では関東以南。東南アジアによく似た同属のカマキリは広く分布するが、日本の個体群と同種、同亜種であるかは未確認。

2010年代現在、同属の外来種ムネアカハラビロカマキリ(タイリクハラビロカマキリ/Hierodula venosa)が国内に侵入しており、東京都を含む本州中部以西で局地的に定着が確認されている。同じフィールドで両種が競合した場合、1年で在来のハラビロカマキリの生息密度が希薄となり、みられる大半がムネアカハラビロカミキリになった例が報告されている[2]

参考文献[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年8月24日閲覧。
  2. ^ 間野隆裕・宇野総一『矢作川流域におけるムネアカハラビロカマキリの分布拡大』 - http://www.yahagigawa.jp/archives/004/201512/a9644b0a94bfe72283cb5c372147056f.pdf

関連項目[編集]

外部リンク[編集]