山崎元

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やまざき はじめ
山崎 元
生誕 (1958-05-08) 1958年5月8日(64歳)
日本の旗 日本北海道
出身校東京大学経済学部

山崎 元(やまざき はじめ、1958年5月8日 - )は経済評論家楽天証券経済研究所客員研究員、獨協大学経済学部特任教授、国家公務員共済組合連合会資産運用委員会委員、株式会社マイベンチマーク代表。

専門分野は資産運用及び経済全般の分析。お金の運用、経済一般、転職自己啓発といった分野で活動中。

経歴[編集]

北海道札幌南高等学校を経て、1981年東京大学経済学部卒業後、三菱商事入社。以後、12回の転職(→野村投信住友生命住友信託シュローダー投信バーラーメリルリンチ証券パリバ証券山一證券第一勧業アセットマネジメント明治安田生命UFJ総研→)を経て現職、2005年楽天証券経済研究所客員研究員。山一證券在籍時の1997年、同社の自社廃業を経験する[1]

主張[編集]

  • 「世の中にある運用商品の99%以上は、はじめから検討に値しないクズだからです」と警告する[2][要出典]
  • 外貨建ての保険や投資信託などを売るセールスマンに外国通貨の先行きなどわかるはずもないし、そのセールスマンが属する会社の研究所やエコノミスト、運用のプロにも先行きはわからない。ブラックロック、フランクリン・テンプルトンなどグローバルな投資を行う一流の運用会社であっても、外国の国債や通貨の先行きはわからない。彼らがリスクの高い新興国の国債などに投資できる理由は、1つには分散投資ができるからその一部として投資できるのであり、もう1つには他人のお金だからだ。株価の下落を心配して株式を売り、株価が下がったところで買い戻そうといった試みは、プロがやっても成功しない場合のほうが多い、と述べている。[3]
  • 公的年金は継続性に問題はないが、向こう30年くらいの間に2~3割程度縮小する。加えて、政府が言う所得代替率は、年金の受取額から差し引かれる税金、社会保険料を考慮していない名目額ベースのものなので、個人が将来生活の参考にするには問題があり、「手取りベースの所得代替率」を想定するにはさらに十数%のディスカウントが必要だ。「老後2000万円問題」以降、霞が関方面では使用を避けられる傾向にある言葉らしいが、「自助努力」は重要だ、と述べている[3]
  • 銀行は決済業者と個人の帳尻を決済するだけで、個人の行動に関する情報を持てない。金融ビジネスの主なプレーヤーは、案外短期間で大きく入れ替わるだろう。当面は、キャッシュレス決済で誰が覇権を握って、データを保有するようになるのかに注目したいと述べている[4]
  • 金融商品を買う場合「年間の総支払い手数料が0.5%を超えるものを決して買わない」と心に決めておくことを勧めている。貯蓄性の生命保険(外貨建ての終身保険など)のように実質的な手数料が明示されていないものや、自分で調べなければわからないものに関しては、「すべて」ダメだと考えていいと警鐘を鳴らしている[5]
  • 近年よく売られている外貨建ての生命保険など、すべて検討に値しない商品だと考えていいと述べている。手数料を知らずに商品を買うのは、控除率を知らずに馬券を買うくらい愚かなことであり、理性のある人間がすることではないと警鐘を鳴らしている[5]
  • 金融機関が売ろうとしている「典型的なダメ投信」の商品と売り方の特徴を以下のようなものだと示している。(1)まず、「たとえば65歳で3500万円持っていても、資産を普通に取り崩すと、90歳になる前に資産が尽きます……」などと脅す。(2)次に、「上記のケースで、資産が3%の利回りで運用できると、110歳くらいまで『資産寿命』を延ばすことができます」と誘う。(3)商品は、「3%程度の利回りを目指す」などと、いかにもこれが良い資産寿命延命策であるかのように装う。(4)年金が入る偶数月ではなく奇数月に分配する商品が多い。高齢者に「安定的な現金収入のある生活」をイメージさせる。(5)商品は、販売手数料2%程度、運用管理費用年間1%程度のものが多い。(6)商品によっては、年間に運用資産額の「4%」「7%」「15%」などと、「資産の取り崩しニーズ」への対応を標榜するものもある。[6]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『ファンド・マネジメント:マーケットの本質と運用の実際』(金融財政事情研究会、1995年)
  • 『年金運用の実際知識』(東洋経済新報社、1997年)
  • 『お金がふえるシンプルな考え方:マネーのルール24』(ダイヤモンド社、2001年/増訂版、日本経済新聞社、2005年)
  • 『僕はこうやって11回転職に成功した』(文藝春秋、2002年)
  • 『山崎元のオトナのマネー運用塾:自己責任で真剣に楽しむ人のための96項』(ダイヤモンド社、2002年)
  • 『リスクとリターンで考えると、人生はシンプルになる!』(ダイヤモンド社、2003年)
  • 『転職哲学:気分良くはたらくための考え方』(かんき出版、2004年)
  • 『「投資バカ」につける薬』(講談社、2006年)
  • 『仕事のタブー300連発!』(幻冬舎、2007年)
  • 『いまどき!経済用語の新常識』(小学館、2007年)
  • 『新しい株式投資論:「合理的へそ曲がり」のすすめ』(PHP研究所、2007年)
  • 『会社は2年で辞めていい』(幻冬舎新書、2007年)
  • 『エコノミック恋愛術』(筑摩書房、2008年)
  • 『超簡単お金の運用術』(朝日新聞出版、2008年/改訂版、2013年)
  • 『資産運用実践講座1(投資理論と運用計画編)』(東洋経済新報社、2009年)
  • 『資産運用実践講座2(株式投資と金融商品編)』(東洋経済新報社、2009年)
  • 『お金とつきあう7つの原則』(ベストセラーズ、2010年)
  • 『お金の教室:二十歳の君に贈る「マネー運用論」』(NHK出版、2011年)
  • 『学校では教えてくれないお金の授業』(PHPエディターズ・グループ、2014年/改訂版、2021年)
  • 『図解山崎元のお金に強くなる!:正しい貯め方・増やし方・使い方 一生役立つ「お金の基礎知識48」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)
  • 『信じていいのか銀行員:マネー運用本当の常識』(講談社、2015年)
  • 『確定拠出年金の教科書』(日本実業出版社、2016年)
  • 『仕事とお金で迷っている私をホンネでズバッと斬ってください』(すばる舎、2016年)
  • 『偏差値「10」の差を逆転する:時間と努力の投資理論』(星海社、2016年)
  • 『シンプルにわかる確定拠出年金』(KADOKAWA、2017年)
  • 『一生、同じ会社で働きますか?』(文響社、2017年)
  • 『山崎先生、将来、お金に困らない方法を教えてください!』(プレジデント社、2017年)※金子マヲ作画
  • 『お金で損しないシンプルな真実:人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい』(朝日新聞出版、2018年)
  • 『定年後、お金で泣く人笑う人』(マガジンハウス、2018年)
  • 『マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方』(講談社、2019年)※飛永宏之作画

共著[編集]

  • 箭内昇)『ビジネスマンあなたの市場価値:これが21世紀のスタンダードだ!』(ビジネス社、2003年)
  • 倉田真由美)『ダメだ!この会社:わが社も他社も丸裸』(小学館、2005年)
  • 鈴木雅光)『よくわかる証券業界』(日本実業出版社、2006年)
  • 大島和隆)『かんたん図解しっかり儲けるETF入門』(日本実業出版社、2008年)
  • 水瀬ケンイチ)『ほったらかし投資術:インデックス運用実践ガイド』(朝日新聞出版、2010年/改訂版、2015年/第3版、2022年)
  • 山口正洋吉崎達彦)『ヤバい日本経済:常識を疑え!金融・経済、本当の話』(東洋経済新報社、2014年)
  • 大橋弘祐)『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社、2015年)
  • 岩城みずほ)『そこ、ハッキリ答えてください!「お金」の考え方このままでいいのか心配です。』(日本経済新聞出版社、2016年)
  • 岩城みずほ)『人生にお金はいくら必要か:超シンプルな人生設計の基本公式』(東洋経済新報社、2017年/増補改訂版、2019年)
  • 篠田尚子森田まさお)『コロナに負けない老後資産づくり』(ビジネス教育出版社、2020年)

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「会社が潰れるとき」を筆者の経験で振り返る山崎元のマルチスコープ 2015年11月11日
  2. ^ 山崎, 元. “「意外かもしれないけれども大切な」10の運用常識” (日本語). トウシル 楽天証券の投資情報メディア. 楽天証券. 2020年6月21日閲覧。
  3. ^ a b 30代が将来もらえる年金は今より20~30%減る東洋経済オンライン2019年9月7日
  4. ^ 令和時代に「金融の覇者」になるのはどこなのか東洋経済オンライン2019年5月4日
  5. ^ a b お金持ちになるための「0.5%ルール」とは?東洋経済オンライン2019年2月9日
  6. ^ 買ったらヤバイ!新たなダメ投信の見抜き方東洋経済オンライン2018年8月25日

外部リンク[編集]