南千里駅

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南千里駅
駅舎
みなみせんり
Minami-senri
HK-92 千里山 (1.6 km)
(1.4 km) 山田 HK-94
地図
所在地 大阪府吹田市津雲台1丁目1番1号[1]
北緯34度47分32.43秒 東経135度30分31.68秒 / 北緯34.7923417度 東経135.5088000度 / 34.7923417; 135.5088000座標: 北緯34度47分32.43秒 東経135度30分31.68秒 / 北緯34.7923417度 東経135.5088000度 / 34.7923417; 135.5088000
駅番号 HK93
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 千里線
キロ程 10.2 km(天神橋筋六丁目起点)
大阪梅田から13.3 km
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
(特定日)20,681人/日
-2021年-
乗降人員
-統計年次-
(全日)24,768人/日
-2016年-
開業年月日 1963年昭和38年)8月29日
備考 1967年に新千里山駅から改称
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配線図[2]
左手が駅舎(右奥の歩道は竹見台方面に直接通じる)

南千里駅(みなみせんりえき)は、大阪府吹田市津雲台一丁目にある、阪急電鉄千里線。駅番号はHK-93

歴史[編集]

千里ニュータウンの津雲台団地への入居開始に先立つ1963年昭和38年)、団地の南側に開業した駅である[1]。開業以降、駅周辺はニュータウンの開発が著しく、駅の利用客は開業からの3年間で5倍近く増加した[1]

年表[編集]

駅構造[編集]

駅構内

相対式ホーム2面2線を有する3階建ての高架駅分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口は2階にあり、北側1箇所のみ。

新千里山駅として開業した当時は、島式ホーム1面2線構造で、現行の下りホームを使用していた。上り線は敷設されていたが、ホームは設置されていなかった。ホーム下に改札と阪急オアシスなどの店舗があった。当時の様子は、吉永小百合主演の映画『青春のお通り』の最初の場面で見ることができる。

1967年昭和42年)3月に北千里駅まで延長され、上りホームが設置された。1970年(昭和45年)3月、改札を駅北側に移設し、阪急オアシスは駅北東の阪急百貨店千里寮の下に移転した。その後、駅下は旧改札跡、阪急オアシス跡が残っていたが、1976年(昭和51年)4月、駅下を改装して園芸店「クリエテ阪急」が入居した。クリエテ阪急は2013年7月31日で閉店し、跡地には2015年秋に「クリニックモール南千里」とスギ薬局南千里駅前店がオープンした。

下りホーム東側にあった3号線は15m級車両4両分ほどの有効長しかなく、北千里延長後は使用されなくなったが、1980年代前半までは線路架線はそのまま残されていた。その後も旧駅舎とされる建物が旧3号線ホームの梅田側に残されている。元々は当駅から千里中央付近を経由し箕面線桜井駅方面へ向かう予定(現在なお未実現)のため2面4線の駅として設計されており、駅出口付近には拡張が可能なように基礎などが残されている。

かつては駅の南側手前200m程の地点に当駅折り返し運転のための渡り線や、保線機器を留置するための側線があった。渡り線は1980年代前半に台風で北千里駅 - 山田駅間の路盤が崩壊して不通となった際に当駅での折り返し運転に使用された。渡り線・側線とも1980年代後半には撤去され,淡路方面行ホームが拡幅された。

のりば[編集]

号線 路線 方向 行先
1 千里線 上り 山田北千里方面
2 下り 大阪梅田淡路天下茶屋京都河原町神戸三宮宝塚方面

※旧3号線廃止以降、構内においてのりば番号による案内は使われなくなった。ただし、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」の発車案内機能では、現在も北千里方面が1号線、淡路・天下茶屋方面が2号線とされている。

利用状況[編集]

2021年(令和元年)度の特定日における1日の乗降人員20,681人である。

近年の特定日における1日の乗車・乗降人員数は下表の通り。

年度 特定日 出典
乗降人員 乗車人員
1995年 24,922 12,350 [7]
1996年 25,358 12,327 [8]
1997年 25,712 12,385 [9]
1998年 24,550 11,710 [10]
1999年 - [11]
2000年 24,481 12,015 [12]
2001年 23,047 11,213 [13]
2002年 22,162 10,665 [14]
2003年 21,552 10,453 [15]
2004年 20,592 9,608 [16]
2005年 21,307 10,283 [17]
2006年 20,079 9,626 [18]
2007年 20,536 9,859 [19]
2008年 20,153 9,698 [20]
2009年 19,837 9,333 [21]
2010年 20,570 9,710 [22]
2011年 20,300 9,505 [23]
2012年 21,471 10,039 [24]
2013年 21,568 10,080 [25]
2014年 22,266 10,439 [26]
2015年 22,677 10,387 [27]
2016年 21,856 10,177 [28]
2017年 22,077 10,283 [29]
2018年 21,518 9,892 [30]
2019年 23,469 11,597 [31]
2020年 20,093 9,987 [32]
2021年 20,681 10,262 [33]

駅周辺[編集]

千里ニュータウンプラザ
千里南センタービル(現存しない)

桃山台・竹見台・津雲台・高野台・佐竹台の中心。千里ニュータウンの最初の駅として、近接して千里南地区センター・吹田市役所分室が整備された。

当駅改札から東西南の住宅地へはそのまま歩道橋でつながっており、歩車分離が図られている。駅の西側を、大阪府道121号吹田箕面線が南北方向に走る。それと交差して大阪府道135号豊中摂津線が東西方向に走る。

再開発以前は以下の建物も存在した。

  • 千里南センタービル - 村野藤吾が設計した。吹田市役所千里出張所などが入居。
  • 吹田市立千里市民センタービル(通称:新館) - 吹田市立千里図書館などが入居。

2011年現在、駅前の再開発が進行している。ガーデンモール南千里の建設はその一部である。阪急百貨店千里寮は解体され、跡地にマンションが建設された。このマンションの低層部には銀行などの店舗が入居している。残された千里南センタービルの機能を駅西側に移転する計画があり、同ビルと千里市民センタービルは保存を望む意見もあったが、2012年度から2014年度に解体されることが決定し、跡地の西側(駅側)が公共広場、東側が将来に備えたリザーブゾーンとなる。

バス路線[編集]

駅北側に阪急バスの路線が乗り入れる。停留所名は「阪急南千里駅」。

ロータリー内に1〜3番のりばが、府道上に4〜6番のりばがある。

のりば 路線 担当営業所 行先 備考
1 千里ニュータウン線 千里 6165系統千里中央 桃山台駅経由
69系統:千里中央/桃山台駅 桃山台駅止まりは土休日朝のみ
2 68系統:千里中央 津雲台センター前経由
3 61系統:千里営業所前 1日4本のみ
62系統:佐竹台・高野台(循環) 平日2本のみ
65系統:津雲台七丁目
4 6869系統:佐竹台・高野台(循環)
5 吹田市内線 吹田 2系統JR吹田駅(北口/南口) 北口止まりの便が多い。平日23時台の2本と土休日の最終便は深夜バス(運賃倍額、いずれも北口止まり)
3系統:JR吹田駅(南口) 昼間のみ。JR吹田駅(北口)には乗り入れない
5系統:JR吹田駅(北口) 平日朝夕と土休日夕方のみ。佐竹台五丁目経由
8系統:五月が丘・亥子谷(循環) 1日1本のみ
9系統:亥子谷・五月が丘(循環) 平日夕方以降の3本のみ
10系統:JR吹田駅(南口)/吹田営業所前 一部便はJR吹田駅(南口)止まり
11系統JR岸辺駅(北口)
6 235891011系統:桃山台駅 5番のりば発の各系統の反対方向の便(9系統は平日のみ)

その他[編集]

隣の駅[編集]

阪急電鉄
千里線
千里山駅 (HK-92) - 南千里駅 (HK-93) - 山田駅 (HK-94)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、123頁。ISBN 4-89485-051-6 
  2. ^ オフィスJ.B、旭和則『都市鉄道完全ガイド 関西私鉄・地下鉄 2022-2023年版』双葉社、2022年8月31日、7頁。
  3. ^ a b c 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・66頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8 
  4. ^ 「15日からはまず四駅」『交通新聞』交通協力会、1973年9月12日、1面。
  5. ^ 草町, 義和. “阪急阪神、駅ナンバリングを導入へ…三宮駅は「神戸三宮」に改称”. レスポンス(Response.jp). 2013年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
  6. ^ 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
  33. ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]