内需司

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内需司
各種表記
ハングル 내수사
漢字 內需司
発音 ネスサ
日本語読み: ないじゅし
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内需司(ネスサ)は、李氏朝鮮の宮殿用の米穀、布木(麻布木綿)、雑品、奴婢などに関する管理事務を取り扱う役所

概要[編集]

宮殿用の米穀、麻布や木綿(布木)、雑品、奴婢などに関する事務を担当した。なお、宮殿内の米穀の供給は内資寺、宮殿内倉庫の米穀の供給は司䆃寺、奴婢の簿籍は掌隸司の担当であった。

傘下の長利所は農民向けの高利貸し業を担当し、50%の利子(長利は年五の利子のこと)で貸付を行った。成宗の治世中に560ヶ所の長利所を235ヶ所に縮小した。

構成[編集]

  • 典需 - 正五品
  • 別坐 - 正五品
  • 別坐 - 従五品
  • 別提 - 正六品
  • 副典需 - 従六品
  • 別提 - 従六品
  • 典会 - 従七品
  • 典穀 - 従八品
  • 典貨 - 従九品

内需司が登場する作品[編集]

出典[編集]

  • 朴永圭『朝鮮王朝実録』尹淑姫神田聡 訳、新潮社、1997年9月。ISBN 4-10-536001-9