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八草駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八草駅
ロータリーと駅舎
やくさ
Yakusa
(愛知工業大学前)
地図
所在地 愛知県豊田市八草町石坂
所属事業者 愛知環状鉄道(愛環・駅詳細
愛知高速交通(リニモ・駅詳細
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八草駅(やくさえき)は、愛知県豊田市八草町石坂にある愛知環状鉄道愛知高速交通である。愛知環状鉄道線愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)の2路線が乗り入れる。駅番号は愛知環状鉄道線が18、愛知高速交通がL09愛知工業大学前の副駅名がある。

概要

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1988年昭和63年)1月に愛知環状鉄道(愛知環状鉄道線)単独の駅として開業したのが始まりである。開業当時の駅名は現在と同じ「八草駅」であったが、2004年平成16年)10月に「万博八草駅」(ばんぱくやくさえき)に改称した。翌2005年(平成17年)3月には藤が丘駅から当駅までの東部丘陵線(リニモ)が開業し、2つの路線の乗換駅となった。

リニモ開業後まもなく始まった2005年日本国際博覧会(愛知万博)では、当駅は藤が丘駅と並ぶ鉄道アクセスにおける玄関駅として機能し、駅施設が大幅に改修され多客対応のための仮設駅舎・ホーム・バスターミナルなどが整備された。

万博終了後、愛知環状鉄道は2005年(平成17年)10月から、リニモは2006年(平成18年)4月から駅名を「万博」を外した「八草駅」とした。万博終了後は多客対応時に整備された駅舎を、利用客数に応じた施設規模に縮小して使用している。

歴史

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  • 1988年昭和63年)1月31日:愛知環状鉄道の八草駅が、新豊田 - 高蔵寺間の開通にあわせて開業[1]
  • 2004年平成16年)
    • 10月10日:愛知環状鉄道の八草駅が万博八草駅に改称[2]
    • 11月24日:愛知環状鉄道の新駅舎完成、ホームを1面新設し相対式2面2線に。バリアフリー化工事完成。
  • 2005年(平成17年)
    • 3月6日:愛知高速交通の万博八草駅が開業[3]。愛知環状鉄道の新設ホーム使用開始。また、愛知高速交通東部丘陵線開業に伴い、地上出口行きエレベーターの使用が開始され、駅舎のバリアフリー化工事完了。
    • 9月27日:愛・地球博閉幕に伴い愛知高速交通3番線ホーム閉鎖。
    • 10月1日:愛知環状鉄道の駅が八草駅に再度改称[2]
  • 2006年(平成18年)
    • 1月14日:愛知環状鉄道1番線ホーム改修完了。
    • 3月18日:愛知環状鉄道2番線ホーム・橋上駅舎改修完了。
    • 4月1日:愛知高速交通の駅が八草駅に改称[3]
    • 9月1日:愛知環状鉄道の八草駅が終日有人化[2]
  • 2016年(平成28年)3月12日:愛知高速交通東部丘陵線でICカードmanaca」の使用開始[4]
  • 2019年(平成31年)3月2日:愛知環状鉄道でICカードTOICA」の利用が可能となる[5]

駅構造

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両線の駅とも終日駅員が配置されている。連絡改札はなく、乗り換えの際は一度改札外に出る必要がある。

愛知環状鉄道

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愛知環状鉄道 八草駅
駅舎(愛知環状鉄道)
やくさ
Yakusa
17 篠原 (2.8 km)
(2.6 km) 山口 19
所在地 愛知県豊田市八草町石坂795-6
北緯35度10分34秒 東経137度6分24秒 / 北緯35.17611度 東経137.10667度 / 35.17611; 137.10667 (愛知環状鉄道 八草駅)座標: 北緯35度10分34秒 東経137度6分24秒 / 北緯35.17611度 東経137.10667度 / 35.17611; 137.10667 (愛知環状鉄道 八草駅)
駅番号 18
所属事業者 愛知環状鉄道*
所属路線 愛知環状鉄道線
キロ程 32.0 km(岡崎起点)
電報略号 ヤク
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
6,344人/日
-2019年-
開業年月日 1988年(昭和63年)1月31日[1]
備考 駅員配置駅 一時期、万博八草駅に改称されていた。
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相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。駅舎はホーム上空に設置された橋上駅舎であり、愛知高速交通東部丘陵線の駅の高架部(改札口)と連絡している。開業当初は単式ホーム1面1線のみの構造の、券売機すら無い無人駅であったが、改修され2004年(平成16年)11月にエレベーターも設置され現在の構造となった。万博開催期間中は列車を右側通行として、高蔵寺方面ホームと岡崎方面ホームを逆転させて使用することにより、万博観客誘導のための動線確保をしていた。

万博終了後しばらくは特定時間帯のみ駅員が配置されており、駅員配置時間帯のみ自動改札機自動券売機が稼動していたが、その後終日有人駅に戻っている。バリアフリーに対応する設備として、ホームと改札口の間に日本オーチス・エレベータ製のエレベーターが設置されている。

改札外自由通路のエレベーターについては愛知高速交通の管轄の為、 2005年(平成17年)3月、三菱電機ビルテクノサービスによって新設された。また長らくエスカレーターも設置されていなかったが、愛知高速交通開業に伴い、2005年(平成17年)3月、日立ビルシステム株式会社が自由通路に2台のエスカレーターを新設した。

ホームは愛知万博開催時のエキスポシャトルが発着していた名残で、上下線とも10両編成に対応している。しかし、万博終了後は当駅には4両編成までしか乗り入れない。

のりば

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番線 路線 方向 行先 ホーム長
1 愛知環状鉄道線 上り 新豊田岡崎方面 10両[6]
2 下り 瀬戸市高蔵寺方面

愛知高速交通

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愛知高速交通 八草駅
駅舎(愛知高速交通)
やくさ
Yakusa
L08 陶磁資料館南 (0.9 km)
所在地 愛知県豊田市八草町石坂
駅番号 L09
所属事業者 愛知高速交通
所属路線 東部丘陵線(リニモ)
キロ程 8.9 km(藤が丘起点)
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
7,768人/日
-2019年-
開業年月日 2005年(平成17年)3月6日[3]
備考 シンボルマーク:
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島式ホーム1面2線を有する高架駅である。有人駅。安全対策としてホームドアが設置されている。

万博開催期間中は現行の2番線の反対側に3番線ホームがあり、1番線が降車専用、2番線が閉鎖、3番線が藤が丘方面ホームだった。

バリアフリー対応として出入口に2基と改札内に2+1基の合計5基のエレベーターが設置されている。また、地上行きは愛知環状鉄道の空中自由通路と共同で使用している。

のりば

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番線 路線 行先
1 東部丘陵線 降車専用
2 藤が丘方面
  • 1番線で客扱い後の電車は、ホームの東側にある引き上げ線へ進み、折り返して2番線に進入する。

利用状況

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乗降人員(愛環・リニモ)

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  • 愛知環状鉄道 - 2018年度の1日平均乗降人員6,344人である。
  • 愛知高速交通 - 2019年度の1日平均乗降人員は7,768人である。

各年度の1日平均乗降人員は以下の通り。

年度 愛知環状 リニモ 出典
1日平均
乗降人員
1日平均
乗降人員
2002年(平成14年) 1,838 未開業 [7]
2003年(平成15年) 1,924 [7]
2004年(平成16年) 3,500 17,818 [7]
2005年(平成17年) 27,433 24,390 [7]
2006年(平成18年) 3,565 4,435 [7]
2007年(平成19年) 4,075 5,033 [8]
2008年(平成20年) 4,367 5,472 [9]
2009年(平成21年) 4,532 5,682 [10]
2010年(平成22年) 4,631 5,732 [11]
2011年(平成23年) 4,811 5,886 [12]
2012年(平成24年) 5,003 6,093 [13]
2013年(平成25年) 5,394 6,412 [13]
2014年(平成26年) 5,061 6,412 [13]
2015年(平成27年) 5,446 6,854 [14]
2016年(平成28年) 5,652 6,671 [15]
2017年(平成29年) 6,139 7,294 [16]
2018年(平成30年) 6,130 7,251 [17]
2019年(令和元年) 6,344 7,768 [18]
2020年(令和2年) 3,785 4,483

乗車人員(リニモ)

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『ながくての統計』各号によると、乗車人員の推移は以下の通りである。

乗車人員の推移
年間一日平均備考
総数定期総数定期
2004(平成16)年度2397192574095891030[19]2005年3月6日開業
2005(平成17)年度360656639189098961089[20]万博開催
2006(平成18)年度80942255431022391540[21]
2007(平成19)年度92095962424025451734[21]
2008(平成20)年度99853267413027611873[21]
2009(平成21)年度103704172216028692006[21]
2010(平成22)年度104626572600028942017[21]
2011(平成23)年度107721975291029782091[22]
2012(平成24)年度111202777358030762149[22]
2013(平成25)年度117033280325032372231[22]
2014(平成26)年度117011579059032362196[22]
2015(平成27)年度125421383937034652332[22]
2016(平成28)年度121740579179033652199[23]
2017(平成29)年度133127185854036802385[23]
2018(平成30)年度132326086817036582412[23]
2019(令和元)年度142150297557039282710[23]
2020(令和02)年度81818752308022621453[23]

駅周辺

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地理的には矢作川水系の伊保川の谷間にある。当駅から少し離れた場所に矢作川水系と庄内川水系の分水界[24]があるため、当駅の北側と西側は割と急な勾配になっている。駅周辺には住宅はあまりない。なお、国道155号を少し北に進むと瀬戸市に入る。

バス路線

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八草駅」停留所

隣の駅

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愛知環状鉄道
愛知環状鉄道線
篠原駅 (17) - 八草駅 (18) - 山口駅 (19)
愛知高速交通
東部丘陵線(リニモ)
陶磁資料館南駅 (L08) - 八草駅 (L09)

脚注

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  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、114頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c 『愛知環状鉄道の30年』年表、愛知環状鉄道株式会社、2019年
  3. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、27頁。 
  4. ^ リニモにおけるICカード「manaca」のサービス開始日について』(PDF)(プレスリリース)愛知高速交通、2016年1月29日。オリジナルの2017年3月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20170331235647/http://www.linimo.jp/oshirase/280129manacaopen1.pdf2020年11月8日閲覧 
  5. ^ 「TOICA」乗車券のサービス開始日について』(PDF)(プレスリリース)愛知環状鉄道、2018年12月12日。オリジナルの2019年6月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190602072328/http://www.aikanrailway.co.jp/pdf/PressRelease30_128.pdf2020年11月8日閲覧 
  6. ^ 『愛知環状鉄道の30年』配線略図、愛知環状鉄道、2019年
  7. ^ a b c d e 豊田市統計書(平成18年版) (PDF)
  8. ^ 豊田市統計書(平成19年版) (PDF)
  9. ^ 豊田市統計書(平成20年版) (PDF)
  10. ^ 豊田市統計書(平成21年版) (PDF)
  11. ^ 豊田市統計書(平成22年版) (PDF)
  12. ^ 豊田市統計書(平成23年版) (PDF)
  13. ^ a b c 豊田市統計書(平成26年版) (PDF)
  14. ^ 豊田市統計書(平成27年版) (PDF)
  15. ^ 豊田市統計書(平成28年版) (PDF)
  16. ^ 豊田市統計書(平成29年版) (PDF)
  17. ^ 豊田市統計書(平成30年版) (PDF)
  18. ^ 豊田市統計書(令和元年版) (PDF)
  19. ^ 平成21年度 ながくての統計”. 長久手町. 2022年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  20. ^ 平成24年度 ながくての統計” (PDF). 長久手市. 2022年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  21. ^ a b c d e 平成25年度 ながくての統計” (PDF). 長久手市. 2022年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  22. ^ a b c d e 平成28年度 ながくての統計” (PDF). 長久手市. 2022年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  23. ^ a b c d e 令和3年度 ながくての統計” (PDF). 長久手市. 2022年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  24. ^ 豊田市側(三河)は矢作川の、瀬戸市・長久手市側(尾張)は庄内川の水系。
  25. ^ 国道248号との重複区間。

関連項目

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外部リンク

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