傍聞き

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傍聞き
著者 長岡弘樹
発行日 2008年10月8日
発行元 双葉社
ジャンル ミステリー
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
コード ISBN 978-4-575-23636-1
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傍聞き』(かたえぎき)は、長岡弘樹による日本推理小説の短編集。表題作は第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。

収録作品[編集]

全編とも『小説推理』(双葉社)に掲載された。

  • 迷い箱(2007年6月号)
  • 899(2007年10月号)
  • 傍聞き(2008年1月号)
  • 迷走(2008年8月号)

あらすじ[編集]

迷い箱
元受刑者を受け入れる更生保護施設「かすみ荘」の施設長・設楽結子は、自転車の飲酒運転で女児を死なせてしまった入所者・碓井が遺族から受け取った「(娘と)同じように苦しみながら死んでください」という手紙のことが気にかかっていた。結子の伝で再就職が決まった碓井だったが、前年の女児の命日にも命を断とうとした過去があり、今年もその懸念があったからだ。
899
消防署員の諸上将吾は、愛息を亡くし気落ちしている同僚のことが気がかりだった。ある日、諸上の自宅の近所から出火の通報が入り急行すると、諸上が仄かに想いを寄せるシングルマザーの新村初美宅にも延焼していた。初美は仕事に出かけていたが、まだ生後4カ月の彼女の娘が家に残っていると分かり、彼に救助を任せる。だが、乳児が一人家に置き去りにされていたことから、別の疑惑が頭をもたげる。
傍聞き
漏れ聞き効果、信じさせたい情報を別の人に喋って、それを聞かせること。刑事・羽角啓子の自宅裏手に住む老女が居空き窃盗事件の被害に遭う。間もなく、かつて啓子が捕まえたこともある窃盗の常習犯、横崎が逮捕・拘留されるが、留置場の横崎から啓子に面会の申し込みが入る。留置管理係の立ち会いの元、横崎に面会すると、横崎は自分は犯人ではない、真犯人を知っていると言う。
迷走
結婚を間近に控えた救急隊員の蓮川は、逆恨みで刺された検事の葛井の救急搬送に当たる。葛井は、蓮川の婚約者で上司・室伏の娘でもある佳奈が車椅子生活になった交通事故の加害者を不起訴にした検事だった。葛井の搬送先を探す中、事故の加害者だった医師の増原にも搬送の連絡を取る。その搬送中、室伏がなぜか救急車を迷走させる。葛井は重傷ではないものの、蓮川は気が気でない。果たしてこれは、増原を不起訴処分にした葛井への復讐なのか。

ラジオドラマ[編集]

2015年1月24日、「迷走」がNHK-FMFMシアター」でラジオドラマ化される。制作はNHK山形放送局。原作者の長岡弘樹自ら脚本を務める[1]

出演者[編集]

スタッフ[編集]

  • 脚本 - 長岡弘樹
  • 演出 - 倉崎憲
  • 技術 - 佐貫渉
  • 音響効果 - 片平洋資

テレビドラマ[編集]

マザー・強行犯係の女〜傍聞き〜』(マザー・きょうこうはんがかりのおんな かたえぎき)は、テレビ東京BSジャパン共同制作の2時間ドラマ水曜ミステリー9」(水曜日21:00 - 22:48)で2016年4月20日に放送された。主演は南果歩

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

出典[編集]

  1. ^ 長岡弘樹が小説を自らラジオドラマ化、市原隼人主演のミステリー『迷走』”. CINRA.NET (2015年1月11日). 2015年1月18日閲覧。
  2. ^ 市原隼人、ラジオドラマに初挑戦 救急車内で起きるミステリー”. ORICON STYLE (2015年1月7日). 2015年1月18日閲覧。
  3. ^ 鈴木まはな - Twitter 2016年4月2日

外部リンク[編集]