伊藤和子 (弁護士)

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伊藤 和子(いとう かずこ、1966年 - )は日本の弁護士。ミモザの森法律事務所代表、NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長。日弁連両性の平等に関する委員会委員、東京弁護士会両性の平等に関する委員会委員、日弁連国際人権問題委員会委員。日本のフェミニスト、ラディカル・フェミニスト。

経歴[編集]

  • 1991年 - 早稲田大学法学部卒。
  • 1994年 - 弁護士登録。
  • 2004年 - 日弁連推薦でニューヨーク大学ロースクール客員研究員として留学[1]
  • 2005年 - 国際民主法律家協会(IADL)国連代表代理(ニューヨーク)。
  • 2006年 - 人権NGOヒューマンライツ・ナウの立上げに関わり、事務局長に就任。
  • 2007年1月 - オリーブの樹法律事務所に参加。
  • 2012年4月 - ミモザの森法律事務所を設立。
  • 2014年 - ヒューマンライツ・ナウが国連特別報告者アナンド・グローバーを招聘。
  • 2015年1月 - ヒューマンライツ・ナウがユニクロの下請け工場の労働環境調査結果を発表[2]
  • 2015年7月 - NGO非戦ネット呼びかけ人。
  • 2015年9月 - アダルトビデオ出演を拒否した女性に対して契約を結んでいたプロダクション業者が違約金の支払いを求めた訴訟で出演拒否女性の弁護団に参加した。この訴訟は、東京地裁(原克也裁判長)により「意に反するAV出演は許されず、契約は即時解除できる」との判断により請求を退ける判決を言い渡され、業者側は控訴しなかったために判決が確定した[3]
  • 2015年11月 東京で開催されたデモ行進「東京大行進 2015 Tokyo Democracy Marchトキオ・デモクラシー・マーチ」で民主党の有田芳生参議院議員(当時)、共産党の池内さおり衆議院議員(当時)と共に行進の先頭を務めた[4]
  • 2016年3月 - ヒューマンライツ・ナウがアダルトビデオ出演強要に関する調査報告書を公表。

人物・活動[編集]

  • 弁護士登録以後、子ども、女性の権利に関わる事件、えん罪事件、米軍基地被害訴訟など、人権・平和問題に関わって活動。
  • 1995年に北京女性会議に参加。それ以降、アジアの子どもの商業的性的搾取の問題で活動。
  • 弁護士登録直後から、名張毒ぶどう酒事件で死刑囚の弁護団に参加。日本の刑事裁判を改革するために、陪審制度のような市民参加の仕組みが必要と提唱。東京三弁護士会陪審制度委員会副委員長、日弁連司法制度改革実現本部幹事、「市民の裁判員制度つくろう会」運営委員として、刑事司法の改革を求めて活動。
  • 2004年、参議院法務委員会における裁判員の参加する刑事裁判に関する法律案及び刑事訴訟法等の一部を改正する法律案の審議で参考人の1人として意見供述を行う[5]
  • アメリカ同時多発テロ事件以降、アフガニスタン、イラク戦争に関わる活動。2002年アフガニスタン難民キャンプを訪問。アフガニスタン国際戦犯民衆法廷にかかわり、2004年に発生したイラク日本人人質事件では、人質となった邦人・家族の代理人を務める。
  • 米国留学中は、米国NGO Center for Constitutional Rightsセンター・フォー・コンスティテューショナル・ライツで『グアンタナモ基地』の事案に関わる。
  • 2006年、日本を拠点とする国際人権NGOを結成するため米国から帰国。半年後の2006年7月に国際人権NGOヒューマンライツ・ナウを結成。以後、事務局長に就任。
  • グローバル・ビジネスの過程で発生する人権侵害について、世界各国のパートナー団体と共同して事実調査などの活動を展開している。代表的な活動はユニクロ中国工場の潜入調査とキャンペーン。
  • 日本では、東日本大震災の原発事故にかかわる人権課題について取り組み、国連健康の権利に関する特別報告者、アナンド・グローバーの訪日調査をサポートした。特定秘密保護法、安全保障法制、ヘイトスピーチ対策、女性の権利に関しても活動・発信。
  • 弁護士としては、ドメスティックバイオレンスなど女性の権利にかかわる案件を扱っており、ウェブサイト「Yahoo! 個人」において女性の権利に関してしばしば発信。AV出演強要事案を担当し、違約金訴訟を手掛けた。
  • 2017年には伊藤和子は、保守連立政権の公明党などにロビー活動を実施し、性犯罪厳罰化法案を衆議院の委員会での可決を実現させた。

所属等[編集]

  • ヒューマンライツ・ナウ理事、事務局長
  • ジェンダー平等を目指す国連組織UNウィメンAsia Pacific Civil Society Advisory Groupエイジア・パシフィック・シビル・ソサイエティ・アドバイソリー・グループ の一員
  • ジェンダー法学会、国際人権法学会理事
  • 日弁連両性の平等に関する委員会委員長、自由法曹団事務局次長、国際法律家協会理事などを歴任

出演番組[編集]

テレビ[編集]

  • クローズアップ現代 「無実の死刑囚124人の衝撃~えん罪に揺れるアメリカ~」(NHK2007年8月29日放送)
  • 朝まで生テレビ!激論!ド~なる?!裁判員制度 ~あなたは人を裁けますか~ (2008年6月28日)
  • 朝日ニュースター『ニュースの深層』テーマ:放射能と人権~ (2011年9月28日)
  • 「ワールド・Waveウェイブ・トゥナイト」(平日22時~22時50分) (NHK BS12011年10月26日)
  • 福島第一原発事故特集番組「TEPCO:'We are very sorry'テプコ・ウィー・アー・ベリー・ソーリー」 (米NBC放送 2012年3月8日 にインタビュー出演)
  • 視点・論点 NHK 2012年2月14日「ハーグ条約 子どもの利益を第一に」、2010年6月10日 「ガザの人道危機と国際社会の役割」
  • 深層NEWSニューズ ヘイトスピーチについて (BS日テレ 2014年11月27日)

ラジオ[編集]

  • 番組「SPIRIT OF ASIAスピリット・オブ・エイジア」のコーナー「Asian Beautyエイジャン・ビューティー」で、インタビュー。(2006年9月10日、J-WAVE)
  • J-WAVE TOKYO MORNING RADIOジェイウェイブ・トキオ・モーニング・レイディオ ナビゲーター別所哲也「ハーグ条約をめぐる現状」(2011年5月12日、J-WAVE)
  • Jam the WORLDジャム・ザ・ワールド 伊藤和子弁護士×安田菜津紀 「アダルトビデオ出演強要の実態と対策について」 (2015年10月14日、J-WAVE)
  • Jam the WORLDジャム・ザ・ワールド 伊藤和子弁護士×萱野稔人 「ヘイトスピーチ対策法案について」(2016年4月28日、J-WAVEジェイ・ウェイブ)

著書[編集]

  • 『誤判を生まない裁判員制度への課題』(現代人文社)2006年
  • 『裁判員と死刑制度―日本の刑事司法を考える』(共著、新泉社)2010年
  • 『イラク「人質」事件と自己責任論』(共著、大月書店)2004年
  • 『人権は国境を越えて』(岩波ジュニア新書)2013年
  • 『ファストファッションはなぜ安い』(コモンズ) 2016年

訳書[編集]

  • 『なぜ無実の人が自白するのか DNA鑑定は告発する』(日本評論社) 2008年

脚注[編集]

  1. ^ 伊藤和子のNYだより
  2. ^ iRONNAいろんな まさに地獄! 潜入調査で見たユニクロ下請け工場の実態
  3. ^ 東京地裁判決日本経済新聞 2015/9/30
  4. ^ ヒューマンライツ・ナウ【活動報告】11/22に開催された「東京大行進 2015 -Tokyo Democracy Marchトキオ・デモクラシー・マーチ-」にて、伊藤事務局長が参加・先頭バナーで歩きました。
  5. ^ 第159回国会 法務委員会 第16号

関連項目[編集]

外部リンク[編集]