レミングス

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レミングス
Lemmings
ジャンル Puzzle
対応機種 Amiga, ST, PC, Macintosh, various
開発元
発売元
プログラマー デイブ・ジョーンズ
マイク・デイリー
音楽 ティム・ライト
ブライアン・ジョンストン
美術 マイク・デイリー
ゲイリー・ティモンズ
スコット・ジョンストン
人数 Single-player, multiplayer (on some systems)
メディア Floppy disk, CD-ROM, ROM cartridge, cassette tape
発売日
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レミングス』(Lemmings)は、イギリスゲームソフト会社、DMA Design (現: Rockstar North)が開発し、同じくイギリスの Psygnosis (現: SCE Studio Liverpool)が1991年に欧米でAmiga用に発売したパズルゲーム(アクションパズルゲーム)。その後に各種パソコン家庭用ゲーム機に移植された。「集団自殺」すると誤解されているレミング(タビネズミ)の生態をモチーフとしたコンピュータゲームでタイトル名もこれに由来する。

ゲーム概要[編集]

天井にある蓋(入口)からレミングス(レミング達)が次々と落ちてきて歩き出す。プレーヤーが何もしないでいると、レミング達はただひたすら行進を続けて崖から落ちて死んだり、くぼ地にはまって身動きがとれなくなったりしてしまう。そこでプレーヤーはレミング達に色々な指令(回数制限あり)を与えて、出口へと導いていく。無事脱出させたレミング達の割合が各面に設定された割合より高ければ面クリアーとなる[1]。なお、制限時間もある。

レミングたちは天蓋から1匹ずつ、一定間隔で落ちてくる。面によってはこの間隔を変えることが出来る。

様々な障害や罠があり不可能とも思える行程を、限られた指令を複雑に組み合わせてレミング達をゴールに向かわせるゲームである。そのため罠による死亡パターンもかなりの多岐に渡っており、相当グロテスクなイメージをさせるものも少なくない[1]。ステージ名もレミングの死に関する皮肉などを織り交ぜたものが多数ある。また、画面上に残っているレミング達を一掃するのに全員に爆破の指令をすることもできる。指令を受けたレミングは爆発して粉々になる。

  • 初代レミングスの難易度はfun(簡単)tricky(巧妙)taxing(困難)mayhem(破壊的)の4段階に分かれる。
  • ステージの種類は5つ。(砂漠・原っぱ)(ピンクレンガ)(神殿・遺跡)(溶岩地帯・魔城)(氷・水晶

2P対戦モードでは自軍のレミングに指令を与えて地形を変えることなどで相手を妨害することができ、その点で対戦ゲームとして白熱する出来上がりとなっている[1]

グラフィックは当時のスーパーファミコン用ソフトとしては書き込みが細かい。BGMはクラシック調のものが用いられ、質が高い[1]

レミングの持つ技術[編集]

指令を受けていないレミング[編集]

  • とにかく最初に歩き出した方向に歩き続ける。壁に当たるとUターンする。
  • 低い段差なら登ることができるが、高い段差ではUターンする。
  • 斜面はよほど急でなければ登れる。
  • ある程度以上の高さから落ちると落下の衝撃に耐え切れずつぶれて死亡する。
  • 水や溶岩に入ると死亡する、その他色々ある罠にはまっても死亡する。
  • 歩行中はWalker、落下中はFaller、斜面を登っている時はjumperと表示される。
  • 画面より下に落ちると死亡する。これは電子的な毒気と説明書に記載されていた。

レミングに対するコマンド[編集]

指令を受けたレミングは、次に挙げる行動が出来るようになる。レミングへの指令はものによってはキャンセルが可能である。また、全てのスキルは使用中レミングの移動速度が通常より遅くなる

クライマー (Climber)
壁登りの技能を得て垂直な壁を登れるようになる。ただしレミングは80°くらいまでの壁なら普通に登ってしまえる。また、登っている面の上部が何ドットか張り出していると落下するねずみ返し現象が発生する。よって使うタイミングと場所の見極めがきわめて重要である。
フローター (Floater)
落下傘を得て高いところから落下しても死ななくなる。落下速度=移動速度も減少する。
ブロッカー (Blocker)
立ち止まって壁になり後から来る仲間をUターンさせる。一度指示するとボンバー(ヌーク)で自爆させるか、ブロッカーの足元の床を掘るまで解除できない。ちなみに、段を建設中のブリッジビルダーも反転させる事ができる。3Dレミングスでは奥方向に曲がらせるなども可能であった。
ブリッジビルダー (Bridge Builder)
道のないところに階段のような段を作る。一定量まで段をつくるか、頭などが引っかかるか、死亡するまで建設をつづける。
バッシャー (Basher)
横方向に穴を掘る。実行時レミングの目の前に壁がないと無意味(一瞬だけ掘る動作をして空振りになる)。鉄板や岩(?)などの硬いものは掘れない。
マイナー (Miner)
斜め下方向に穴を掘る。これを上手く利用すれば、下から上に上るときの通り道を作ることができる。鉄板や岩(?)などの硬いものは掘れない。
ディガー (Digger)
足元に縦穴を掘る。これを利用して、掘れる壁を即席の移動ルートに仕立て上げたりするという高等テクニックも存在する。さらにブロッカーが無い時に少し掘ってブリッジビルダーで止めておくのも手。鉄板や岩(?)などの硬いものは掘れない。
ボンバー/ボム(Bomb)
カウントダウンした後自らが爆発して、周囲広範囲を吹き飛ばす。レミングス2以降では爆弾を抱え持っているタイプのボンバーもいる。これは爆発しても死なない。尚落下中に自爆する(または掘れる壁と隣接している部分で起爆する)と、鋼鉄の壁を吹き飛ばすことが可能である。
ヌーク/ヌック(ハルマゲドン)(Nuke)
画面上のレミングが全てボンバーになる[1]。各ステージ1発限りの命令。何らかの理由でステージクリア不可能になった場合や、他のレミングを誘導完了した後に残っているブロッカーに対してまとめて爆破命令をする際に用いる。
スーパーファミコン版では単なる「爆弾」とされている。
PlayStation Portable版およびPlayStation 3版ではヌークコマンドが削除されている。代わりにメニューからゲームのやり直し・クリア(ゴールしたレミングがいる場合)を選ぶことができる。また画面上に残ったレミングが全員ブロッカーになった時にも、クリア判定が自動的に行われる。

クライマーとフローターは同時に付与できる。両方の能力を持つレミングはアスリート(Athlete)と呼ばれる(Windows版など、機種によっては画面にAthleteと表示されない)。

レミングス2などでは水面を泳げるスイマー(Swimmer)をはじめ、多くの技能が追加されている。

続編[編集]

  • オー!ノーモア・レミングス(Oh! No More Lemmings)
    • レミングス(初代)の追加マップとして発売された。
    • 難易度(カテゴリー)は、tame(大人しい) crazy(狂おしい) wild(凶暴) wicked(すじがねいり) havoc(大荒れ) の五種類。訳が解らないかもしれないが、これはすべて説明書に書いてある。続編だが初代の難易度を踏襲しておりcrazyで前作のtaxingの中盤位の難易度で、havocに至っては前作のmayhemを遥かに上回る。
    • ステージの種類は全部で4種類。(赤レンガ)(岩山地帯)(氷山・豪雪地帯)(ポップな世界)
    • Windows版パッケージではレミングス初代と同時収録されている。
  • クリスマスレミングス(Holiday Lemmings)
    • レミングの服装がサンタクロースになった限定版。とあるゲーム雑誌で配布された。
    • ステージは氷山・豪雪地帯にクリスマスの装飾がされた物一種類で統一されている。
  • レミングス2(Tribes)
    • 司令の種類が大幅に増えた。51種類の内、各レベルごとに最大8種類の司令がある。
    • 種族の概念が追加された。それぞれの種族ごとに独立してゲームを進めることができる。
    • レミングの選択を歩行方向を指定して行うことが可能になった。
    • 全ステージクリア時に、それぞれの種族が一匹でも生き残っていればよいという設定で、最低限何匹残っていれば最終ステージまで行けるかはプレイヤーが自分で推測する必要がある。
    • PC-DOS版では、起動時に多量のコンベンショナルメモリを必要とするため、インストールの難度が比較的高かった。以後の作品では、DOS4GWなどのDOSエクステンダが使用されるようになったため、インストールはそれほど難しくないが、サウンドカードへのリソースの割り振りなど、PC-DOS版ゲームソフト特有の煩わしい初期設定が必要だった。
  • All New World of レミングス(Chronicles)
    • レミングス2と同様、種族により異なる技能が付与されている。
    • 追加マップが発売される予定であった。
  • 3Dレミングス
    • 3D画面中を前後左右に移動するようになった。奥行きの概念がある唯一のレミングス。
  • レミングス・レボリューション
    • Windows専用、Direct3D必須となった。
    • 3D画面ではあるが円筒形のステージとなり、奥行き概念が廃止された。
    • ただし画面上ではレミング同士がすれ違う様子が表示される。

リメイク版[編集]

1999年にSCEがシグノシスを買収した。以後、同社の家庭用ゲーム機などを中心に、リメイク版がリリースされている。

  • サルゲッチュのレミングス
    • SCEによる、キャラクターをサルゲッチュに登場するピポサルに書き換えたもの。携帯電話一部機種に対応。
    • 斜め下に穴を掘るマイナー(Miner)が、真上方向に梯子を4マス分作るラダー(Ladder)に変更されていたり、ビルダー(Builder)が、4マス分の橋を横に掛けるスキルへと変更されている。
  • レミングス(PSP
    • 新作ステージが36面追加されたほか、レミングの爆発に関する機能など細部が変更されている。レベルエディタが付属する。
  • レミングス(PS3版)
    • PlayStation 3版はダウンロード販売専用で、キャラクタやステージを一新した全45面の構成となった。レベルエディタは省略された。マウス非対応で、カーソル移動等にはアナログスティックを代わりに使用する。

派生商品[編集]

レミングスのキャラクターが使用されているが、パズルゲームでないもの。

ゲームセンターCX 24時間生放送スペシャル[編集]

フルタイトルは「ゲームセンターCX 24時間テレビ 有野課長が○○を救う!?」。2009年8月29日 23:00 - 30日 23:00に生放送。番組史上3度目の生放送であり、CS放送のレギュラー番組では異例の当番組過去最長の24時間の拡大版[2]である。挑戦ソフトは、以前Trickyモードでクリアした『レミングス』。今回はTrickyモードより難しいTaxingモードの全30ステージに挑んだ。尚、地上波の日本テレビでほぼ同時間帯に生放送されていた『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』に対抗する形で生放送された。

この様子はDVD3枚にわたり「ゲームセンターCX24 -課長はレミングスを救う 2009夏-」として2010年8月27日に発売された。数年後にレンタルDVDにも登場し、レンタル版には特典映像も含まれる。

影響を受けた作品[編集]

クリスマスナイツ - セガサターン用ソフト「ナイツ」の、ファンディスク的なゲームソフト。本作のファンであり、「ナイツ」のプログラムを書いた中裕司が「クリスマスレミングス」をプレイして感激し、自分もこういったことがしたいと思い続け制作した作品。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 株式会社QBQ編 『懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p81
  2. ^ CS放送のスペシャル番組では、2011年より『THEわれめDEポン』が毎年1回ずつ24時間の生放送が行われている。