モナコGP (ゲーム)

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モナコGP
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード
開発元 セガ(後のセガ・インタラクティブ
発売元 セガ(後のセガ・インタラクティブ
シリーズ モナコGPシリーズ
人数 1人
メディア 業務用基板
稼働時期 1979年
デバイス ステアリング・ホイール
筐体 コックピット型筐体
アップライト型筐体
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モナコGPアップライト筐体

モナコGP』(MONACO GP、モナコグランプリ)は1979年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)が発売したアーケードゲームである。

F1を題材としたカーレーシングゲームで、実在のモナコグランプリから題をとっている。


ゲーム内容[編集]

上空からの視点で車を操作して道路を前方にひたすら走るといった単純なルールのゲームである。赤いマシンの自機をステアリングを使用して左右に動かし、シフトレバーアクセルペダルによる加速や減速を駆使して操作し、敵車を避けながらコースを進んでいく。シフトレバーは2速(HI/LO)となっており、アクセルペダルの踏み加減に応じて加速する。また、ブレーキペダルは存在せず、減速もアクセルの踏み込みを弱める事でエンジンブレーキの要領で行うことが出来る。あるいはシフトレバーをLO(低速)に落として減速する事も可能である。なお、加速をすることで自機が画面中央の位置へ移動していき、逆に減速することで画面下部へと下がっていく習性もある。

制限時間が設けられているが、制限時間内に2,000点以上に達する事が出来れば「EXTENDED PLAY」と表示され、更なるゲーム続行が可能となるシステムである。制限時間内は何度ミスをしてもマシンがスピンしてコースの右下に戻されるだけであるが、制限時間が終わって以降はミスをしたマシンは爆発し残機を1つ失う。

道の種類[編集]

一般道
スタート直後より見受けられる道路の状態で、左右に車両約1台分の幅のグラベルが存在する。グラベルに車が乗ってもマシンがぶれる挙動を起こして減速していくだけでミスにはならないが、その外側部分に自機が触れるとミスとなる。なお、グラベルを含めコース外としての扱いでありミスの後の無敵状態を利用した加速でこの場所を走っても得点は一切加算されない為、得点を加算していくためにはコースを走らなければならない。
基本的にカーブがない道であるが、左右のコース外のゾーンが自機を走らせるとその加速に応じて狭まったり広がったりするので、状況に応じてはカーブのように捉える事が出来る。所々に水たまりがあるなど障害物も存在する。
スリップゾーン
路面全体が水色になっている箇所。ステアリングが左右に過敏に反応する区間となるため、敵車やコース外に触れてしまうなどの事故を誘発する区間である。スリップゾーンには水たまりは存在しない。ステアリングの過敏反応よりも路面が水色になることが一番の大敵であり、特に敵機の水色は同化してしまう為、スリップゾーンでは見づらくなってしまう。
トンネル
自機の前方にヘッドライトを連想させる僅かな円錐形の「視界」にのみ敵車が映り込む。コース外に近づくと視界には路面に映る黄色いラインが引かれているのも見える。この黄色いラインの内側もコース内のアスファルト部分と同じ色をしているが、ここに自機が踏み込むとグラベルと同じように減速し走行加点にはならない。トンネルに入ると同時にコース幅の左右伸縮は停止し、トンネル区間を抜けるまでこの状態が続く。その為、視界を頼って比較的まっすぐ進むことで衝突リスクを極力回避することが出来る。
一本橋
車両2台がやっとで並んで通れる程の狭い車両区間。「EXTENDED PLAY」を獲得して制限時間が終了しないと現れないエリアである。一本橋に差しかかる前に道幅が狭くなるという標識が表示され、プレイヤーは自機をコースアウトしないように一本橋の為に構えて操作しなければならない。一本橋に入ってもその極端に狭い道における敵車の追い越しには高い難易度が付き纏うが全く抜けないという訳ではない。また、一本橋区間も両脇の僅かなスペースに黄色い線が引かれているが、この場所に自機のタイヤが乗るとグラベルと同じ効果がある。元のコース幅が狭い為、一本橋を走行中はコースの左右伸縮が見られない。
悪路
「EXTENDED PLAY」を獲得して制限時間が終了しないと現れないエリア。コースの大部分を黒い泥のようなもので覆われており、ここに自機が乗るとグラベルの上のようにぶれて走行することになり、操作性が難しくなる。コースの左側の一部のみ悪路ではない部分があり、まともに走行するにはこのラインを乗って走行しなくてはならない。なお、悪路を走行してもポイントは加算される。


障害物[編集]

敵機
コース上を走行するF1マシン黄緑・黄・水色・紫・青の5色が存在し、自機と同じデザインをした車両の色違いである。自機が接触するとミスとなる。色によって横移動の動きの速さが異なり、青が最も左右に振れながら走行している為、一般的には青いマシンが最も厄介な存在となる。一定間隔を左右に動いているが、敵機がグラベルに乗る事はなくグラベルに触れると反対方向に動くという習性もある。一定のスピードで走行している為、プレイヤーがスピードを落とせば前方に走る敵機は離れていくため、接触を回避することも出来るが、あまり速度を落としすぎると自機の後ろからも出現するように出来ている為、ぶつからないように注意する必要がある。特にミスをした後にコース外で立ち上がり加速をしないままコースに復帰するとよく後続マシンとぶつかりミスを連発するという事もあり得る。
水たまり
コース上に存在する一部が水色になっている箇所。水たまりに乗った瞬間はスリップゾーン区間のようにステアリングが過敏に反応してしまうがすぐに収まる。しかし、コース上にある動かない障害物であるため、HIで走行中は画面上から高速で近づいてくることになるため、避けることが大変困難な障害物でもある。但し、水たまりに触れてもミスにはならない。水たまりを踏んでもコース上を走行している事になるため、得点は加算され続ける。
救急車両
画面下から現れて自機や敵機を追い越して画面上に去っていく救急車両。自機がシフトレバーをHIにしてアクセルペダルを最大に踏んで走行していても、それを軽々を追い越していく程の超高速車両である。現れる時は必ずサイレンの音と共に登場する為、サイレンがなった場合は即座に画面下を注視して接触回避の準備をしておかないとミスを誘発する厄介な障害物である。「EXTENDED PLAY」を獲得し、制限時間が無くなってから登場する。一般道、トンネル、悪路のみで出現が確認されている。


筐体[編集]

筐体のデザインはF1カー[1]をイメージしたコックピットタイプと、立って操作するアップライト版が存在する。コックピットタイプではエンジン音と連動し、回転数に応じて稼働するバックライト装備であるタコメーターが臨場感を演出している。[2]

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 価格 型式 売上本数
1 モナコGP
日本の旗1983年 SG-1000
SC-3000
セガ セガ (後のセガゲームス ロムカセット 4,300円(税別) G-1017 -
2 モナコGP
日本の旗1985年 SG-1000
SC-3000
セガ セガ (後のセガゲームス) マイカード 4,300円(税別) C-17 -
3 SEGA AGES
メモリアルセレクションVol.2

日本の旗1997年11月27日 セガサターン セガ セガ (後のセガゲームス) CD-ROM 4,800円(税別) GS-9163 -
4 モナコGP
ソニックカフェ
日本の旗2001年11月19日 iアプリ セガ セガ (後のセガゲームス) ダウンロード 月額300円(税別) - -
5 セガエイジス2500シリーズ
Vol.2 モナコGP

日本の旗2003年8月28日 PlayStation 2 セガ スリーディー・エイジス DVD-ROM 2,500円(税別) SLPM 62364 -
6 モナコGP
セガエイジス
日本の旗2005年2月17日 EZアプリ セガ セガ (後のセガゲームス) ダウンロード 月額300円(税別) - -
7 モナコGP
セガエイジス
日本の旗2006年6月13日 ウィルコム端末 セガ セガ (後のセガゲームス) ダウンロード 月額300円(税別) - -
SG-1000SC-3000
発売時期は前期カートリッジ版が1983年、後期マイカード版が1985年(カートリッジ版もイラスト変更し再版)。最初から残機制[3]。シフトレバーはなく、ジョイスティックのレバー上で加速、下で減速し、加速度合で自車位置が画面中下部から中部へ前進。加速度合スクロールの速さ分とリーチでアザーカーを避ける猶予を狭めるシステムになるが、アーケード版ほど上部へ移動しないため、その分の猶予がある。ボタンを押すと一定時間ジャンプすることができ、アザーカーやリリーフカー・障害物を飛び越せる[4]。もちろん左右に避けることもできるが、障害物の一種として道が途切れている箇所があり、画面上部に現れる警告表示によりジャンプが必要である。販売時期のバージョン差異は、後期版はタイトルがグラフィックで描かれ[5]、障害物の種類も増えるが、前期版と比較して難度が低い等の違いがある。セガ8ビット機種の中での再版回数を大別すると箱の移り変わりで伺えられる。[6]
セガサターン
1997年11月27日発売の『メモリアルセレクション』Vol.2に収録。縦画面対応で、アーケード版の雰囲気を最も再現した作り。
PlayStation 2
2003年8月28日、『セガエイジス2500シリーズ』Vol.2に3Dエイジスより発売。フルポリゴンになったグラフィックが最大の特徴。アレンジを加えたモードもある。

続編[編集]

  • プロモナコGP
    本作のバージョンアップ版。点数表示が1万9999点まで可能になり、難易度がアップしている[7]
  • ターボ
  • スーパーモナコGP

脚注[編集]

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  1. ^ 筐体両脇のカラーリングモチーフは1975年フェラーリ・312Tを思わせる。F1史実上1976年に頭上に来る大型インダクションポッドは禁止とされているが、年代が合わない類は当時F1のルールであるレギュレーションが一般に認知されていない時代で、見た目重視で選出されたと思われる。
  2. ^ 以後、俯瞰視点疑似3D作品である『ターボ』もこのコンパネ方式が採用される。
  3. ^ 10000点毎のエクステンド。カウンターストップ以後はフリープレイ
  4. ^ ただしスリップゾーンでは加速度制限があるためジャンプ不可能で自車位置は下がらない
  5. ^ 前期版は文字のみ
  6. ^ パッケージ、カートリッジラベルのイラストもカートリッジ版前期が70年代イメージのスポーツカーノーズのマシンが描かれており、大箱以降の後期版である小箱版前、後期とマイカード版は総てジル・ヴィルニューヴが駆るフェラーリ・126C2エディ・チーバーが駆るルノー・RE40、上はニキ・ラウダが駆るマクラーレン・MP4/1(MP4/1C)とヘクトール・レバークが駆るブラバム・BT52かと思われるマシンで、レース史実ではこの組み合わせでは出走されていないものをモチーフとしており、外箱の文字レイアウトと配色で販売時期の確認ができる。
  7. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 175 - 216頁、 ISBN 雑誌03660-7

外部リンク[編集]