ファンタズム (ジャレコ)

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ファンタズム
Avenging Spirit
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケードゲーム
ゲームボーイ
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール)[VC]
開発元 ジャレコ
発売元 ジャレコ
人数 1人
メディア GB:ROMカートリッジ
VC:ダウンロード
発売日 AC:1991年
GB:1992年11月6日
VC:2011年6月7日
対象年齢 VC:CEROA(全年齢対象)
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ファンタズム』(PHANTASM)は、1991年ジャレコが発表した日本アーケードゲーム。ジャンルはアクションゲームである。日本国外版のタイトルは『Avenging Spirit』。のちにゲームボーイにも移植され発売された(後述)。

なお、1995年シエラオンラインより発売された実写ムービーを使ったホラーゲームファンタズム』とは別物である。

ストーリー[編集]

主人公が恋人とデートしている最中、見知らぬ男たちが彼女を連れ去ろうとする。止めようとした主人公は銃で撃たれ死んでしまう。この男たちは秘密結社の構成員。彼女は霊エネルギー研究者の娘だった。死して霊体となった主人公は、恋人の父親から他者の肉体に乗り移る能力を与えてもらい、恋人を救うために戦うことを決意する[1]

ゲーム内容[編集]

方向キーと攻撃ボタン・ジャンプボタンを駆使して敵を倒していくアクションゲーム。各ステージには大きなサイズのボスがいる。残機(プレイヤーストック)の概念が無く、主人公の霊のエネルギー(以下「エネルギー」)がなくなるとその場でゲームオーバーとなる。

エネルギーとは別に、憑依対象の体力(以下「ライフ」)が設定されており、ボス戦など特殊な状況を除けば、ライフがなくなっても、他のキャラクターに乗り換えて続行することができる。ゲーム内では敵として登場するキャラクターのほとんどに憑依することができ、対象によって移動や攻撃の性能が変わる。

本作品は2つのエンディングがあるマルチエンディングである。グッドエンディングを見るためには隠された3つの鍵で閉ざされた部屋に入り、そのうえでラストボスを倒す必要がある。

コミカルな外見に反し難易度は高く、ゲームバランスも良いとはいえない事から、市場から消えるのは早かった。そのため、知名度は低い[1]

敵キャラクター[編集]

憑依対象の敵キャラクター[編集]

憑依対象として登場する雑魚キャラクターは以下の通り。なお、一部を除いて正式名称は不明であるため、ここでは外見などによる便宜上の名称で記述する。

女戦士
露出が高めのミニスカート姿の女性構成員。機動力が高く、素手による攻撃が得意。ライフは低いが、それを逆手にとって一時しのぎの自機として活用可能。パンチ・キックで近くしか攻撃できないものと、衝撃波を繰り出しある程度遠くを攻撃できるものの2種類がいる。
ギャング
スーツ姿に帽子を被った強面の男性。銃で攻撃するが、足は遅くジャンプも低い。2連射のみのピストルで攻撃するタイプと、連射のきくマシンガンで攻撃するタイプの2種類がいる。
ドラゴン
服(種類によっては鎧)を着た、人型体型に近い二足歩行のドラゴン。口から吐く炎は威力が高く敵の弾を消せるが、攻撃範囲が狭いうえ移動性能は最低クラス。グリーンドラゴン、ブルードラゴン、レッドドラゴンの3種類がいて、後者ほど炎の攻撃範囲が広くなる。
兵士
上半身裸で筋肉質な男性兵士。威力の高い銃火器を扱う者が多く、移動性能も標準レベル。連射のきくマシンガンで攻撃するタイプ、放物線状に飛ぶ手榴弾を投げるタイプ、敵を追尾する誘導ミサイルを放つタイプ、ゲーム中最大の攻撃力を誇るレーザーガンで攻撃するタイプの4種類がいる。
ホッパー
モミアゲが目立つ髪型の男性構成員。攻撃性はギャングに準ずるが、身軽で高い移動性能を誇る。ギャングと同じく、ピストルタイプとマシンガンタイプの2種類がいる。
修験者
インド人を思わせる、頭にターバンを巻いた修験者。攻撃はパンチ・キックのみで貧弱だが、ジャンプボタン連打で空を飛ぶことができる。一種類のみ存在。
ロボット
ホバリング移動のような、滑るような移動をするロボット。前方へミサイルで攻撃する(ミサイル兵士のものと異なり追尾はしない)。左右移動は素早いが、ジャンプ力は低い。一種類のみ存在。
魔術師
顔まで覆ったローブ姿の魔法使いで、頭部には獣の耳のようなものがついている。手にした杖から、低速で直進する光弾を放って攻撃する。ジャンプにおいては上昇は素早く下降は遅いという特徴がある。細長い長円形の光弾を放つタイプと、円形の大きな光弾を放つタイプの2種類がいる。
ゲームボーイ版では、後者が稲妻のような弾を放つよう変更されている。
忍者
覆面姿の日本の忍者。ジャンプ力自体は最高クラスだが落下がかなり速く、空中での左右移動がしづらい。手裏剣を投げるタイプと、鎖付き分銅を伸ばして攻撃するタイプの2種類がいる。
雪女
日本の雪女とは異なる、白いローブ姿で雪玉を抱えた女性。地面を転がる雪玉で攻撃する。一種類のみ存在。
バンパイア
マントに身を包んだ吸血鬼風の金髪男。マントを開き、前方3方向にコウモリを飛ばして攻撃する。移動はやや遅くジャンプも上昇・下降ともにゆったりしているが、ジャンプ中は移動速度が早くなる。一種類のみ存在。
ゲームボーイ版では、コウモリが一匹のみで波形に飛ぶよう変更されている。
スラッガー
バットを構えた野球選手。バットで殴るのみで近くしか攻撃できないが、敵の弾を打ち返すことができる。一種類のみ存在。
ゲームボーイ版では、バットから地形で反射して飛ぶボールを放つよう変更されている。
透明人間
ゲームボーイ版のみの追加キャラクター。攻撃が一切できない代わりに敵の攻撃に対して無敵で、移動性能も高い。ただしライフが自然に減っていくため(アイテムによる補給は可能)、時間が経つと死んでしまい、主人公離脱となる。また、憑依中は画面切り替えで別の部屋へ移ることも不可能。一種類のみ存在。

ボスキャラクター[編集]

各ステージ最後の「GO!」の表示がある入口に入ると、固定画面のボスの部屋に移る。いずれも1対1であり、憑依できる敵は登場しない。このためライフのゲージは表示されず、エネルギーが尽きてゲームオーバーとなるまで憑依中のキャラクターで戦い続けることになる。なお正式名称が不明のため、以下ではステージ数で表記する。

ステージ1
廃工場のような場所に潜む機械のドラゴン。床の穴から首を出したあと、レーザーを1発放って穴へ消える。一撃で倒せるが、何度も繰り返し出現する。
ステージ2
ショベルを備えた採集機械のような重機。ショベルを主人公の頭上から落下させて攻撃する。また床がベルトコンベアになっており、常に左側へ動いて主人公を流そうとする。開閉を繰り返すシャッターに守られた操縦席が弱点。
ステージ3
巨大なヘビのような怪物。画面右からのぞいた頭部が上下に動き、正面めがけて瘴気のような弾を吐いてくる。
ステージ4
生命を吹きこまれたヘドロのような怪物。水面から顔を出してヘドロの弾を2発吐きかけ、その後天井へ飛び移って広がったのち無数の水滴状になって落下、を繰り返す。水面から出てきたときのみ攻撃可能。
ゲームボーイ版では、天井へ広がる動きが画面上へ跳び去る動きに変更されている。
ステージ5
鬼のような顔がついたドラゴンのような怪物。円弧を描きながら空中を不規則に飛び回る。頭部が弱点。
ステージ6
鳥のような飛行メカに乗った、組織のボスと思しき男。上空を飛びながら誘導ミサイルを連射する強敵。

移植版[編集]

ゲームボーイ版が1992年11月6日に発売された。こちらはいくつかのアレンジが施されている。詳細は下記。

流通量の少なさや追加要素の存在もあってプレミア価格が付き、2017年の報告では箱付き良品が約3万円で中古販売されているという[1]

なお、2011年6月7日にはニンテンドー3DSバーチャルコンソールで配信が開始された。

アーケード版からの変更点[編集]

  • ハードスペックの関係上グラフィック・サウンドはやや簡素化、敵の配置数も全体的に減少。ただし、デモシーンのグラフィックは描き直され、よりかわいらしいイメージになっている。
  • デモシーンにアニメーションする場面が増えた。またゲーム中敵に憑依した時には画面暗転とともに派手なエフェクトがつくなど、演出面が強化された。
  • 憑依中にセレクトボタンを押すことで、自分から肉体を捨てて離脱できる機能が追加。ただし、使うと残りライフのぶん主人公のエネルギーが減ってしまうというペナルティがある。
  • ステージクリアでエネルギーが全回復するようになった。
  • コンティニューの仕様変更。その場復活だったのがステージの最初からになった。回数は無限。
  • スコアが廃止、また永久パターン防止キャラも削除。
  • BGMが追加。使い回しのあったステージ曲がそれぞれ固有のものとなり、ステージ開始時にはジングルが、デモシーンにも曲がついた。ただし鍵の部屋など、削除された曲もある。
  • 敵全滅アイテム、および得点アイテムが削除。
  • 隠しコマンドによる高難度モード「エキスパートモード」が追加。なおこのモードのグッドエンディングは、アーケード版では無かった彼女のその後が一枚絵として現れ、大どんでん返しの内容となっている[1]
  • 上述の「透明人間」を含め、敵キャラクターの追加・削除。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、50ページ

外部リンク[編集]