ピークトラム
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ピークトラム | |
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![]() ピークトラムの車両(5代目) | |
基本情報 | |
所在地 |
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種類 | ケーブルカー |
起点 | 花園道駅 |
終点 | 山頂駅 |
駅数 | 6 |
開業 | 1888年5月30日 |
運営者 | 山頂纜車有限公司 |
路線諸元 | |
路線距離 | 1.278 km |
軌間 | 1,520 mm (広軌) |
線路数 | 単線 |
最高速度 | 22 km/h |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ピークトラム | |
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各種表記 | |
繁体字: | 山頂纜車 |
簡体字: | 山顶缆车 |
発音: | シャンティンランチュー |
広東語発音: | サンテンラムツェー |
日本語漢音読み: | さんちょうらんしゃ |
日本語読み: | ピークトラム |
英文: | Peak Tram |
ピークトラム(山頂纜車、さんちょうらんしゃ)は香港において運行されている鋼索式鉄道(ケーブルカー)。
概要[編集]
香港島の中でも標高が高く、涼しい所に住む英国人のために造られたが、現在では夜景で知られるヴィクトリア・ピークへの観光鉄道となっている。
花園道駅~山頂駅の間、距離1.4km・標高差363mを約10分で結ぶ。全線が単線で地上を走る。山頂纜車有限公司が運営。斜度は最大27度で、2両編成の運行。
なお、一般的にケーブルカーは勾配区間を走るため車両が平行四辺形状となり、室内は階段構造となるが、このピークトラムの場合は長方形状の上床も平坦であり、一般の鉄道車両と変わらない。ただし駅停車時の勾配に配慮して、通路は歩幅間隔で逆カマボコ状の凹面が連続する形状になっており、傾斜の異なる各駅での乗降時においても、乗客の踏面が確実に床面を捕らえられるよう配慮がなされている。座席は全て坂の上方向を向いており、勾配に差し掛かると尻に重さを感じる。座席は山に向かって左側(山側)が2人掛、右側(海側)が3人掛の非対称構造となっている。窓上部が開口する構造となっており、空調は設置されていない。
また、日本でよく見られる交走式ケーブルカーとは違い、途中駅が路線の中間の行き違い地点を軸に対称に設置されていないため、片方の車両が途中駅で乗降扱いをしているとき、もう片方の車両がホームがない駅間に停車することになる。
現金で乗車券を購入するほか、オクトパスカードでも乗車できる。
1926年以前の座席の等級は以下の通りであった。
- 一等:イギリス植民地政府の官員及び太平山住民
- 二等:イギリス軍人及び香港警務処職員
- 三等:その他
1921年に香港を訪問しピークトラムに乗車した日本の侯爵で生物学者の「虎狩りの殿様」徳川義親によると、一等切符には一人五千円の保険がついていたという(徳川義親「じゃがたら紀行」中公文庫、1980年刊、初出1925年)。
歴史[編集]
使用車両[編集]
- 6代目
2022年8月27日より運行。定員210人。Garaventa, CWA and Frey製[1]
- 5代目
1989年8月5日から2021年6月27日まで運行されていた。定員120人。 Von Roll Transport System Limited製のアルミ車体の車両2両固定編成2本が使用されていた。
- 4代目
1959年から1989年6月20日まで運行されていた。定員72人。Metal Sections(en:Voestalpine)製、
駅一覧[編集]
途中駅は通常は全列車が通過する。これらの駅で降車するには乗車時に乗務員にあらかじめ申告が必要である。また、乗車の場合は途中駅のホームに設置されている乗車ボタンを使用する。なお、混雑時には途中駅から乗車することは出来ず、その際は乗車不能の旨を示すランプが点灯し、乗車ボタンを押しても列車を止めることが出来ない。
また、ホームの有効長関係から、これらの駅での乗降は各方面とも進行方向一番前のドアから行う。
日本語駅名 | 繁体字香港語駅名 | 英語駅名 | 累計 キロ |
乗り換え | 所在地 |
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花園道駅 | 花園道站 | Garden Road | 0.0 | ■港島線、■荃湾線 (中環駅または金鐘駅にて) |
中西区 |
堅尼地道駅 | 堅尼地道站 | Kennedy Road | |||
麦當労道駅 | 麥當勞道站 | MacDonnell Road | |||
梅道駅 | 梅道站 | May Road | |||
白加道駅 | 白加道站 | Barker Road | |||
山頂駅 | 山頂站 | The Peak | 1.278 |
脚注[編集]
- ^ 6th generation Peak Tram on track to launch by summer 2022 - The Peak Tram, 2022年3月5日
関連項目[編集]
ウィキメディア・コモンズには、ピークトラムに関するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、ピークトラム120周年紀念日に関するカテゴリがあります。